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3.4 インタープリテーション 6/9

 (つづき)

3.4.3 サファイア事務局

 社会でのサファイア循環を生体モデルで説明します。

 LmGは静脈、GmLは動脈というモデルです。静脈は体の隅々から要望を集めて、心臓に届けて、インタープリテーションします。動脈は心臓で作られたエネルギーを体の隅々まで届けて、ファシリテーションします。その循環が生体モデルそのものです。
心臓はエネルギーの元です。人工心臓のように、取り替えることはできるけど、力は必要です。末端神経だけ動かすと、アメーバのような状態になり、大きな制約を受けます。
心臓はそれを支援するために存在します。この循環は意識しなくても動きつづけます。サファイア循環というのは生体そのものです。

 未唯への手紙を皆にわかってもらえるように、エッセイ化することを勧められました。

 「サファイア循環」は、聞いてくれる人がいれば、誰でも、どこでも話します。元上司のINOさんにも、喧騒のスタバで話し込んでいた時に、今のままでは「サファイア循環」の考え方が伝わらない。エッセイを書きなさいと忠告された。人間なら必ず考えている。その人たちに、エッセイで伝えなさい。

 エッセイを1000冊も読めば、自分のパターンが出来上がるでしょう。8年間で、1万冊読んで、「サファイア循環」に行きついたと同じやり方です。「エッセイの書き方」として理論にまとめます。


 サファイア循環では色々なことを述べています。

 環境の将来について、最悪なシナリオでも、地球は存在するが、人類は存在しないだけです。それ以外にもシナリオは多く存在する。どれを選ぶかでなくて、シナリオで考えていくこと、そこから遡っていく。

 人は多様性を持っている。関心も能力も異なります。それに比べて、ミッションの種類は多くありません。だから、ミッションに基づいて、智恵と勇気でもって切り開いていきます。

 ローカルで頑張る人、グローバルに働きかける人、グローバルでもの作りに励む人、ローカルを変えるために、グローバルで作られたものを使い切る人が組み合わせる。

 環境省も、ローカルの「循環」しかイメージされていない。多様な人がどこに位置付けされるかが分からない。「循環」が定義されることで、その先を考えることができます。

 サファイア循環では、多様な人が役割を持てるようになります。「作る人」と「使う人」をつなぐだけではなく、「使う人」をLocalでのThink⇒Actとみなし、「作る人」をGlobalのThink⇒Actとみなします。

 「使う人」から「作る人」へのメッセージ、つまり、LocalからGlobalへの要望を吸い上げる部分と「作る人」から「使う人」へのメッセージ、つまり、GlobalからLocalへの支援をする部分から成り立っている。

 (つづく)
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