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ロサンゼルスの図書館情報

『ロサンゼルス便利帳』より 図書館 ⇒ LAPLは2000年2月14日に訪問。翌日の五〇歳の誕生日はSFPLで向かえた。

サービス

 LAには82の郡立、63の市立図書館があり、施設、蔵書の充実は全米でも評判がよい。図書の閲覧は旅行者であっても自由にできるが、本を借りるには図書館のカードを作る必要がある。郡立図書館の場合、カードを作るには、免許証などのIDカードまたは電話の請求書、チェックブッ久クレジットカードなど住所を証明できるもの2点を持っていけばその場で作成してくれる。1度に30アイテムまで借りられ、返却期限は一般書が3週間、CDやDVDは1週間。返却が遅れた場合、一般書やCDは1日につき20セント、ビデオ・DVDは1ドルのペナルティが課せられる。ただし、特殊な本やリクエストがかかっている本を除いては、電話をすれば24時間期限を延ばせる。

 なお、LAには大きく分けて3種類の公立図書館がある。LA County Library (郡立図書館)の分館、Metropolitan Central Library System(LA市立図書館)の管轄館、そしてLA市周辺の各市の市立図書館で、それぞれ別のシステムなのでカードも求A通には使えない。市の図書館の中には、地域の住民以外の利用者にはカードを作る際、登録料を取ることを検討しているところもある。

 図書館といっても、書籍、雑誌類はもちろん、CDやビデオ、DVD、各国政府機関やビジネス団体の印刷物まで幅広く扱っており、図書館によっては映画観賞会や講演会なども行なわれる。

 特に日本の図書館にはないユニークなサービスがLiteracy ESLという情報を提供するサービスである。質問内容は本に限らず、行事の日程、政府や民間の各種団体の連絡先など、生活情報全般にわたる。例えば公営のESLプログラムを探したい時に、このサービスに聞くと最寄りのアダルトスクールを教えてくれる。主要図書館に係の人がいて親切に教えてくれる。また郡立図書館では、すべての分館の蔵書が各館でチェックできるレファレンスサービスが整備されていて便利。

 また、リトル・トーキョーにはLA市立図書館の分館がある。駐車場が無いのがちょっと不便だが、日本語の蔵書が豊富で日本語の話せる司書もいる

 現在の情報社会は、インターネットなしには考えにくい。自宅にいながら世界中の情報を知ることができるからである。図書館でインターネットを設置している所では指導員もいるので利用法を尋ねるとよい。また、LA市立図書館ではライブラリーカード保持者が無料で利用できるNet-Libraryのいうシステムがある。これは自宅や会社にいながら、インターネットで図書館所有のE-Bookが閲覧できるというもの。

日系図書館

 The Japan Foundation, Los Angeles Library

  1991年にオープン。日系人の歴史、日本の歴史・文化・社会・文学に関する蔵書全10、000冊揃えている。日本語雑誌も閲覧できる。

 Hinomoto Library

  図書数50、000冊とLAでは一般図書館で日本語図書館として最多のコレクション。教養書、学術書や美術関係の貴重な書籍が多いことで有名。18歳以上でIDを掲示すれば会員になれる。貸出し2週間で学術書は5冊まで。日本語を話す司書もいる。

大学図書館

 UCLA,Research Library

  UCLAの広いキャンパス内にある図書館数館(合計の蔵書数650万冊)の中でMain Libraryの機能をはたす。館内には、日本語をはじめアジアの言語による書籍を集めたEast Asian Libraryや新聞・雑誌を揃えたSerials Department、日系アメリカ人に関する記録など貴重な文献を集めたSpecial Collectionなどのセクションもある。館内での閲覧は無料だが、大学部外者が本を借りるには$100で1年間有効なLibrary Cardが必要。

 USC,Doheny Memorial Library

  キャンパス内の270万冊の蔵書の中央管理機能を果たすUSCのMain Libraryで1932年設立。館内にはMusic Libraryなど18の専門図書館もあり、特にCinema/TV Libraryにはワーナーブラザーズなどの映画会社や俳優、監督などに関するスペシャルコレクションがある。大学部外者の場合、$125で半年有効のLibrary Cardを購入でき、20冊まで本が借りれる。

専門図書館

 Arboretum Library

  26、000以上もの植物学、園芸学、造園学に関する図書を収蔵。館内閲覧のみ。

 Acsdemy of Motion Picture Arts and Sciences:Margaret Herrick Library

  映画に関する文献のコレクションでは全米でも群を抜き、20、000冊以上の本の他、項目ごとに整理されたClippings Fileと呼ばれる資料は映画研究には有益。映画・TV関係の雑誌も200 種以上揃っている。利用に際しては写真入りのIDが必要。

 Natural History Museum of Los Angeles County、Research Library

  西部及びカリフォルニア州、LAの歴史に関する資料、産業史・人類学に関するものがある。LA Theatre Centerのプログラムや南加州新聞のコレクションで有名。閲覧のみで予約が必要。

郡立・市立図書館

 Anthony Quinn Library

  館名は映画俳優のアンソニー・クィンの蔵書寄早Bに由来、彼の出演映画の脚本をはじめとする、氏に関するあらゆる文献のコレクションがある。

 Anaheim Public Library

  蔵書は約42,000冊以上。Disney Depositoryという特別コレクションとして、ディズニー社に関する資料を収集。Anaheim市史についての文献も揃っている。パスで市内をまわる、走る図書館 Bookmobileもある。

 Beveriy Hills Public Library

  美術、映画、演劇、写真に関するコレクションは最高。また、数々の20世紀のアーティストの作品のスライド、15、000冊もの展覧会や欧米でのオークションのカタログを揃えている。ビデオやDVD、CD、レコードもある。

 Brand Ubrary

  グレンデールの丘に面する、真っ白いモスク型のこの建物はかつてはBrand氏の個人邸だった。現在は美術書、レコード、CD、テープのコレクションでは群を抜くGlendale市立の図書館。隣接するギャラリーでは展示会が催される。

 Bruggemeyer Ubrary

  日本語の本は文庫を含め約4、000冊。子供のためのstoryHourや夏期読書プログラムがある。

 Costa Mesa-Mesa Verde Branch

  1965年に建てられた図書館で4万5千点近くの蔵書がある。ベトナム関係のコレクションも多く、子供の為のプログラムも用意されている。

 County of Los Angeles Public Library West Hollywood Branch

  映画、演劇、詩に関する本を中心に約80,000冊を所蔵。特別コレクションとして、エイズに関する文献を集めたRon Shipton HIV Information Centerがある。ビデオ、テープ等も揃っている。

 Culver City Julian Dixon Ubrary

  24万冊以上の一般書と315冊の雑誌を収蔵。日本の書籍、雑誌、2、090本のビデオや、CD等もある。他に、ユダヤ民族・文化に関するJudaica Collectionがある。

 East L.A. Public Library

  英語の一般書が主で、蔵書数は約140,000冊。うち日本語の本が約3,500冊ほどある。ビデオ、テープ、DVDの貸出もしている。Chicano Resource Center併設。

 Gardena Mayme Dear Memorial Library

  160、000冊の蔵書のうち2,500冊が日本語の本。第二次世界大戦時の日本人捕虜収容所に関する記録や羅府新報のパックナンバーを収めたマイクロフィルムがある。

 Glendale Public Ubrary

  100ケ国に及ぶ一般書が約20万冊。市の愛猫家たちのクラブと提携しているCats Collectionがある。その他、Glendale市内に関する文献も揃っている。Audio Bookもある。

 Little Tokyo Branch

  約2万冊の蔵書の半分は日本語の新刊書や雑誌で、日本語の百科事典、語学テープやビデオも揃えている。日本語を話せる司書もいる。貸出期間は書籍3週間、娯楽ビデオ2日間等。
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