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メールやラインに返信がなくて不安になることありませんか?

『孤独はチャンス!』より

 相手からどう思われているかを過度に気にする人に典型的に見られる特徴の一つが、メールやラインに対する過剰な反応です。

 自分が出したメッセージに反応がないと、なぜだろうと気になって仕方がない。1時間も返信がないと、

  「何で返信がないんだろう……」

  「どうして既読にしてもらえないんだろう……」

 と、反応がないことに何か意味があるかのように思い込む。極端な場合は、10分や凹一分返信がないだけで、何度も携帯電話を確認して、どうしたんだろうと落ち着かなくなるという人もいます。

 しかし、このようにネガティブに考える必要はありません。相手がどのような状況にあるかなど、わかるはずがないからです。

 相手は大事な会議中で、携帯電話の電源を切っているのかもしれませんし、歩いていて、連絡が来ていることに気づいていないのかもしれません。人と喋っていて、返信できるような状況にないのかもしれません。

 そうした事態の可能性は容易に想像できるはずです。しかし、自分がどう見られているかを気にするあまり、相手の都合や状況を想像する心の余裕を失い、すべてを自分に結びつけてしまいます。その不安はどんどん強まり、自己中心的な見方しかできなくなります。

 そして、

  「何か怒ってるんだろうか……」

  「この前会ったときの雰囲気はよかったのに、さっきのメールで気に障るようなことがめったのだろうか……」

  「気分を害するようなことを、最近言ってしまっただろうか……」

  「だれかから何か悪い情報を吹き込まれたのかも……」

 などと、勝手な意味づけをして、ますます不安を強めてしまいます。

 不安が高じて、自己防衛的な攻撃反応が出る場合もあります。相手が自分を無視している、わざと反応してこないと受けとめることで、

  「あの人は、いつも感情的で、ちょっとしたことで機嫌を損ねるからイヤだ」

  「何か失礼なことがあったかもしれないけど、なんでこんな細かなことで、大人げない態度をとるんだろう」

 などと非難がましい気持ちが湧いてきます。不安が攻撃的な心理を生み出すのです。それによって、せっかくの関係にヒビが入ってしまうこともあります。

 メールやラインはとても便利なツールですが、相手の様子まではわかりません。そこでよけいな憶測をしては、ネガティブ思考の悪循環に陥ってしまい、せっかくの関係を台無しにしてしまいかねません。

 不安が強いほど、勝手にネガティブな憶測をしてしまいがちです。不安になったら、今、相手はメールやラインを見たり返したりできない状況にあるのだろう、そのうち返事が来るだろうとポジティブに気持ちを切り替えて、振り回されないことが大切です。
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