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やっと、退院!

やっと、退院

 やっと、退院です。散々、邪魔されました。まだまだ、邪魔されるでしょう。店舗コミュニティの情報共有に向かうには、乗り越えます。

 また、予定変更です。9時半に退院するつもりだったけど、血液検査を見てからにするということで、午後になりそうです。奥さんに相談したら、3時なら行けるということで、予定変更です。

 その間は、歩行訓練でもやっていますか。

 手術するだけでも、一週間も入院して、大変だった。

 退院するだけでも大変です。9時半の予定だったけど、急に血液検査が入って、その結果として、数字が上がっている。退院することできるけど、それはあんたの責任ですよと言われている。さっきまでは、単純に退院していいよと言っていたのに。

 だけど、このまま、ずるずるいくと、次は木曜日になってしまう。この際、生きる力を自分の中に持つしかない。どっち道、抗生物質を飲むしかないのだから、家でネットワークとつながった方がいい。生きることに向かってやっていくしかないでしょう。

 こういう時に、奥さんは乗ってきません。連絡もつかない。どう見ては、意志に完全に邪魔されています。無言で帰っていきました。

 生きていくためには退院しましょう。木曜日に結果を聞けばいい。こんな中途半端な出ていくとは思っていなかった。本当に乗るかどうかはともかくとして、中途半端すぎます。

 抗生物質しかないけど、抗生物質が効いているかわからない。

抽象と具体的

 抽象は想像力である、想像力なければ、抽象できない。具体的というのは、あまりにも狭いし、それ以上、何も起こらない。

 この先、どうなっていくかは具体的ではない。イメージが働くから先が見えてくる。そのためには抽象化しないといけない。そして、私は数学者です。

 具体的なものと抽象的を結びつけるのは、~のようなものと言う具体例です。そして、抽象化が発想を促す。発想というのは、論理のジャンプです。だから、非論理的です。

世界の三層構造

 第一層に地政学的に切り分けられた国家。

 第二層として、国境を超えて、雲のように漂う企業。

 第三層として、オゾン層のように点在して、結びつけがある個人間のネットワーク。

 国家というコミュニティに依存して、何千年も生きてきたが、その存在意味の低下は著しい。

 市民コミュニティは、教育・医療・福祉・市場を自らつくり始めるだろう。行政指導だけでは、結局、カタチだけの話になります。

京都コミュニティ

 自ら、育てていくような地域コミュニティの目的をどうするかどうかです。その後に、リーダーシップをどうするかです。ちなみに、京都コミュニティにおける、五つのヒント。

 一つ目は、地域内部の人的資源だけでなく、大学・企業・NPOから知識・ノウハウ・資金などのリソースを能動的に取り入れること。

 二つ目は、取組後の取り決め、住民が成果を実感できるように工夫されていること。

 特に、新聞などに取り上げるような、外褒めが重要である。

 三つ目は、取り組みが山を越えたところに、次の課題に向けた取り組みの種がまかれて、エネルギーをとだえさせないこと。

 四つ目は、ワークショップ手法を取り入れ、参加者が対等かつオープンに参加されるように配慮されている。

 五つ目は、人と人のつながりの大切さと継続した、安全・安心な活動で、喜びを感じるものである。

奥さんへのメール

 退院についての相談あり。連絡ください。
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やっと退院

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現代スペインの再生可能エネルギー産業の将来性 持続可能な社会を目指して

『現代スペインを知るための60章』より

スペインを代表する観光資源であるラーマンチャの風車や灼熱の太陽が、今やスペイン経済を支える重要な環境資源になろうとしている。風力/太陽光発電といった再生可能エネルギー(以下、再エネ)導入国として世界各国から注目が集まるスペインだが、特に2011年3月の震災後は日本からの関心が高まっている。しかしその反面、昨今の財政状況下において、再エネの将来性が危ぶまれているのも事実である。この章では、スベイン再エネ産業がたどった成長の過程と影響について考察すると同時に中長期的な将来性について考えてみたい。

スペインのエネルギー事情は日本と非常によく似ている。日本と同様に、石油や天然ガスなど化石燃料を輸入に依存しているスペインは、自給自足が可能でかつクリーンなエネルギー源の確保が喫緊の課題である。1970年代の石油ショック後は脱石油化の流れから原子力発電の開発が進んだが、スリーマイルやチェルノブイリ原発事故を受け、新規開発計画は凍結となった。それ以降スペインでは、風力や太陽など国内で無尽蔵な自然エネルギーを利用した再エネの開発/導入へと舵を切っていった。環境重視を掲げるEU指令にも後押しされ、現在では再エネが総発電量の30%以上を賄う基幹電源に成長している。

再エネはクリーンで無尽蔵というメリットがある半面、コスト高で不安定な電源というデメリットもある。したがってデメリットを克服するだけの経済効果がないと再エネ導入に踏み切るだけの政治判断が取りづらい。スペインの場合は、再エネという新産業を起こすことでGDP向上、雇用の創出、技術革新、グローバル企業の創出、化石燃料の輸入抑制という経済効果が期待できた。実際、90年代半ばから導入が進んだ風力発電も、今では一大産業に成長し、世界第5位の風力大国に成長した。また、ガメサやアクシオナ、イペルドローフというグローバル企業も世界市場に輩出した。集光型太陽熱発電においてもスペインは市場としてのみならず技術面でも先端を走っており、その導入量は世界一を誇り、日本の商社やプラントエンジニアリング企業との共同プロジェクトが開発されている。

しかしその一方で、再エネ産業を育てるために導入した「固定価格買い取り制度」(通称FIT)が仇となり太陽光バブルの崩壊を招く結果となった。スペインは風力発電での成功体験をもとに、太陽光発電でも買い取り制度の導入を始めた。当時スペインは長期経済成長期の最中で不動産投資も絶頂期に達しており、投資家や金融機関はさらなる投資案件を求めていた。その時期に、破格的な投資利回りが期待できる高額のFITを導入したため、投機的な投資がメガソーラー事業に集中してしまった。太陽光を一大産業に育てるために導入した買い取り価格ではあったが、結果的には黎明期にある産業の芽を摘み、世界市場からの信用も失う羽目となった。スペインは太陽光発電のみならず自然工ネルギー政策そのものが失敗だったような痛烈な批判を浴びた。

しかし、批判の的となった太陽光のシェアは、総発電の約2%ときわめて小規模で、成功例である風力発電(20%)に比べても10分のIの規模である。したがって、一時的なタリフの導入結果を批判するのではなく、むしろスペインが30%もの大量の自然エネルギーを導入していること自体、多くの国々で参考とすべきであろう。

スペインの再エネ導入政策の中で学ぶべきことは多々あるが、何といっても「適正なFIT」の導入と「電力市場」は不可欠であろう。事業者の投資意欲とコスト削減努力を両立させるようなFITを適用することと、自由化や発送電分離および規制緩和を基本とした電力制度改革を行うことは、再エネ導入のための「車の両輪」となる。さらにスペインは不安定な自然エネルギーを最大限に活用するために「REE」という独立した系統運用会社を設立した。この「REE」は、風力など不安定な電源を予測する「気象予測システム」を持ち、電力需要量の多寡に応じて供給サイドを調整する仕組みである。つまり「不測」の自然エネルギーを「予測」することで、送電系統への影響を最小限に抑えるのである。日本では、2012年7月にようやくFITが導入されたが、再エネのさらなる導入を目指すには、スペインの電力市場改革や、REEのような仕組みが参考になるのではないだろうか。

再エネの導入において光陰様々な教訓を残したスペインであるが、その将来性に関しては、短期、中期、長期といった幅広の時間軸で考える必要があろう。まず短期的には太陽光バブル崩壊のつけで生じた多額の財政負担のめどがつくまでスペイン企業はその軸足を国内から海外市場へとシフトする必要性がある。スペインの主要な海外市場は欧州および北米、南米であったが、昨今は中国やインドに加え日本市場への参入も活発化している。実際、2012年に入り太陽光関連だけでもすでに複数の企業が日本に進出し事業拡大を目指している。

中期的にはスペインの経済回復が見込まれることから、国内市場の需要増が期待できる。また、2020年までに最終エネルギー消費に対する再エネの割合を20%以上に引き上げるという欧州指令を遵守するためにも国内市場の活性化が必要となる。

そして長期的には、地中海周辺地域での再エネ導入計画が進み、スペインもその中核的な役割を果たすことが期待されている。欧州では2050年をターゲットに、地中海プランやデザーテックといった再エネを海底ケーブルを使い欧州大陸へ送電する壮大な計画があり、モロッコ~スペイン~フランス間の送電線は重要な送電ルートと位置づけされている。この計画では総電力需要のすべてを再エネで賄うことが想定されており、それが実現すれば化石于不ルギーや原発を含めたエネルギーのベストミックスではなく、再エネの中だけでベストミックスを選ぶことも可能となる。

このように長期的には自然エネルギーが名実ともに持続可能な安定電源として欧州周辺地域一体に広がり、その中でスペインもより一層、導入面・技術面において中核的な役割を果たしていくことが期待される。
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