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てらまち・ねっと



 昨日のブログでは「日展」の偽装問題を見た。
 このしばらく前から、ホテルの食品の偽装が問題になり、各地で次々と公表されていた。
 ホテルの食品偽装は、かなり広範という見方もされている。
 早く「自ら公表し謝罪」した方が「受ける”傷”は浅い」と考えるところは公表を急ぎ、躊躇するところは遅くなる、ということかもしれない。
 中には、隠し通すところもあるだろう。
 
 今回のことを理解するためにも、誰しも、「その立場になった時、自分ならどうするか」、それを一度、考えた方がいいのではないかと、今朝、ウォーキングしながら思った。
 ・・ということで、「指摘する部分」が明確なところなどを記録しておいた。

   (関連)2013年11月3日ブログ ⇒ ◆日展書道、事前配分/入選数を会派ごとに割り振る慣行

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●【経済】 食材偽装 後絶たず だます意図なくても違法
        東京 2013年11月2日
 阪急阪神ホテルズ(大阪市)など、メニューと異なる食材を使ったことを明らかにするホテルや飲食店が続出している。一日も小田急電鉄の子会社のホテルなどで誤表示が発覚した。許されないのはどんな表示で、どこまでなら許容範囲なのか。 (伊東浩一、山口哲人)

 Q 許されないメニュー表示は。
 A ステーキの場合、牛の脂(あぶら)を注入した加工肉を「霜降りビーフステーキ」と表示すれば、品質が良いと誤解される。
これは商品の品質や価格などを偽って示すことを禁じた不当景品類および不当表示防止法(景品表示法)に違反する。

 今回、近鉄ホテルシステムズ(大阪市)などは牛の脂を注入した牛肉を「霜降り」と表示しなかったけど「ビーフステーキ」として出した。消費者庁は牛の脂を注入した段階で生鮮食品でなく加工食品になるとし「ステーキ」と呼べなくなる可能性があるとみている。「牛脂(ぎゅうし)加工肉使用」と「ステーキ」の近くにはっきり併記すれば、誤解を与えないと消費者庁は言っているよ。

 Q 微妙な場合も多そうだね。
 A そうだね。例えば男性のコックが「おふくろの味の定食」を出した場合などだ。東京都によると、適切かどうかはどちらとも言えない。消費者はお母さんがつくってくれた食事のように「郷愁」を感じる味を期待していただけかもしれず、不適切とは断言しにくいということだ。

 Q 冷凍魚を「鮮魚のムニエル」とした例もあったね。
 A 「鮮魚」の定義があいまいなのでこれも微妙だ。ただ、鮮魚というと冷凍していない魚をイメージしやすい。消費者庁の担当者は「『鮮魚のムニエル(冷凍魚を含む)』と書いた方が親切」と話している。

 Q 「偽装する意図はなかった」との釈明を多く聞くけど、だますつもりがなければ問題ないの。
 A 景品表示法は意図的かどうかにかかわらず、実際より著しく優良と誤解を与える「優良誤認表示」を禁じる。消費者からみて著しく誇大な表現であるかが問題だ。

 ただ「著しく誇大」でなくても、消費者が「だまされた」と感じるようなら企業倫理が問われるだろう。日本中国料理協会(東京)は種を問わず、従来はエビのサイズに応じ呼び方を変えるケースが多く、シバエビを小さなエビの俗称として使ってきた。しかし今後は消費者側に立って固有種の「シバエビ」以外は「エビ」か「小エビ」と表示するよう加盟者に周知した。

 Q 優良誤認表示に罰則はあるの。
 A 消費者庁が再発防止などを命じる措置命令を出す。従わないと企業の代表者には二年以下の懲役か三百万円以下の罰金、企業に三億円以下の罰金が科せられる。意図的に偽装し不当な利益を得れば、詐欺罪に問われる可能性もある。

◆小田急系も誤表示箱根など
 小田急電鉄グループの東京や神奈川・箱根にあるホテルで、レストランのメニュー表示と異なる豚肉やエビなどを使っていたことが分かった。各ホテルの運営会社が一日に明らかにした。また、栃木県那須塩原市で日本郵政が運営する宿泊施設「かんぽの宿塩原」のレストランで提供していた「ステーキ定食」で、牛脂を注入した加工肉を使用していたことも判明、販売を停止した。 

 小田急グループによると、「山のホテル」(神奈川県箱根町)は今年四月に団体用昼食会場のメニューを変更した際、同県のブランド豚肉「やまゆりポーク」を安価な国産豚肉に変えたが、メニューの表記はそのままに提供していた。

 「箱根ハイランドホテル」(箱根町)はレストラン「ラ・フォーレ」でメニューに「駿河湾産鮮魚マリネ」とあるのに、一部に駿河湾産以外の魚も使っていた。「朝摘み有機野菜のサラダ」は当日朝に収穫していない野菜を含んでいたという。

 両ホテルを運営する小田急リゾーツの佐藤栄一総務部長は記者会見で「調理担当と料理を顧客に提供する担当の連携不足や、チェック体制の不備で顧客に大変な迷惑をかけた。再発防止に取り組む」と陳謝。レシートなどで確認できれば、客に返金するとしている。

 同グループの「ハイアットリージェンシー東京」(東京都新宿区)は、レストラン「翡翠(ひすい)宮」で二〇〇八年八月以降に、宴会場で一一年一月以降に、クマエビを「車海老」、バナメイエビを「芝海老」、インドエビを「大正海老」と表記していた。「社会通念も考慮して適切にメニューを作成する」としている。


 日本郵政は顧客から申し出があれば、全額を返金する方針。問い合わせは宿泊事業部=電03(5435)1244=へ。

●食材偽装表示、やはり氷山の一角だった 全国のホテルが相次ぎ公表
         ヤフー / 産経新聞 10月30日(水)8時59分配信
新たに「食材偽装」が発覚したホテル(写真:産経新聞)
 レストランなどでメニュー表記と異なる食材が提供されていた問題で、大津プリンスホテル(大津市)が乳飲料を「低脂肪牛乳」と誤った表示で提供していたことが29日、分かった。このほかJR四国の子会社が運営するホテルのレストランも虚偽表示を発表。札幌市や浜松市のホテルでも、同様の事例が発覚した。これまで“偽装”が明らかになった阪急阪神ホテルズやザ・リッツ・カールトン大阪は、やはり氷山の一角だったのか。問題は一気に全国に波及した。

 大津プリンスホテルのレストランでは、乳飲料を「低脂肪牛乳」として店内に表示し、平成23年12月下旬から25年8月上旬まで、15万人以上に提供し、返金に応じているという。別のプリンスホテルが今年8月、低脂肪牛乳の提供を検討するため、大津プリンスホテルからサンプルを取り寄せ、問題が発覚した。

 食材偽装に注目が集まるなか、あらためて調査を行った各地のレストランでも次々と問題が明らかに。JR四国は、子会社などが運営する徳島、愛媛、高知のレストラン3店舗で虚偽表示があったと公表した。

 ホテルクレメント宇和島(愛媛県宇和島市)のレストランでは「自家製漬物」のキュウリが既製品。ホテルクレメント徳島(徳島市)でも「和風ステーキ膳」の食材に牛脂注入肉を使用していたのに記載しなかった。JR四国は返金を検討中で、「法律の知識不足だった」としている。

 このほか「阪急阪神ホテルズの問題を受け、調査を始めた」という浜松市のホテルコンコルド浜松もカレーのメニューで静岡県産食材の使用をうたいながら、実際には使っていないケースがあったと公表した。

 ルネッサンスサッポロホテル(札幌市)では、中華レストランで「タイショウエビ」「芝エビ」としたメニュー表示と異なり、単価の安いバナメイエビやホワイトタイガーを使っていたことが判明。原田博総支配人は「悪意ではなく認識不足」と釈明したが、消費者からは厳しい視線にさらされそうだ。

 ホテル業界に詳しい国際教養大学の元特任教授、土井久太郎氏は「『このくらいは大丈夫』という、ことなかれ主義が日本全体を覆っていた証拠。これまで内部で問題に気がついてもお茶を濁していたのではないか」と指摘したうえで、「阪急阪神ホテルズが厳しい批判にさらされているのを目の当たりにして、各地のホテルが『早く言わないと、ばれたら大変なことになる』と、横並びで一斉に公表に転じているのではないか」と話している。
.【関連記事】
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 阪急阪神の料理偽装 「オムライス50回は食べた」苦情殺到
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 阪急阪神の料理偽装 「筆滑った」…名門ホテルはなぜ暴走したのか
 食材偽装「不誠実」「業界の習わし」…納入業者ら批判と同情
 快眠商品 健康維持へ“自分仕様”求める

●阪急阪神の料理偽装 「筆滑った」…名門ホテルはなぜ暴走したのか
              イザ 2013.10.24 08:08  
 阪急阪神ホテルズ(大阪市)のホテルやレストランで、「鮮魚のムニエル」と表示しながら冷凍魚を使うなどメニュー表示と異なる食材が使われていた問題が、他の名門ホテルを含め波紋を広げている。調理担当者だけでなく、メニュー表示の担当者が虚偽を認識していたことも判明。コンプライアンス(法令順守)が声高に叫ばれる時代に、同社はなぜ暴走したのか。

 問題が発覚したのは4都府県8カ所のホテルに入るレストラン計23店。同社の井上豊営業企画部長は「メニュー表示で筆が滑ってしまったのではないか」と釈明したが、各ホテルには23日、「返金されるのか」「もう使わない」といった問い合わせや苦情が数百件も殺到した。

 東京・帝国ホテルは、マニュアルに基づき行っている全メニューの発注、納品業務を再確認。広報課は「われわれは正しく表示しているが、問題を他山の石としたい」と話した。

 東京・椿山(ちんざん)荘や全国のワシントンホテルなど約50のホテルなどを経営する藤田観光も、食材の産地表示を再度確かめるよう指示した。「『鮮魚』や『地元野菜』といった誤解を招きやすい表示があれば取りやめる」(広報担当)という。
                ×  ×  ×
 企業倫理を踏み外したのは、食材の安定供給の困難さと、業界を取り巻く厳しい環境があるようだ。
「九条ねぎのロティ」「ホテル菜園の無農薬野菜」。問題の料理は、大半が産地や栽培方法をあえてうたっていた。ホテル業界では、少し変わった食材で高級感を出すことは常識的なやり方だという。

 九条ネギの主要生産地があるJA京都によると、ハウス栽培で通年出荷できるようになったが、供給量も少なく、台風の被害などで1袋数十円が200円以上になることも。阪急阪神ホテルズによると、メニューの開発当初は九条ネギを使っていたが、平成23年6月に提供を始めた後に入手困難になり、青ネギと白ネギに変えた。

 「芝海老とイカのクリスタル炒め」には、バナメイエビが使われていた。シバエビは仕入れ値が1キロ2500円、バナメイエビは1400円だった。
                ×  ×  ×
 関西では数年前から外資系ホテルが相次いで進出。客の奪い合いが激化し、コストカットの圧力が高まっているという。ホテル業界誌「週刊ホテルレストラン」元編集長の村上実さんは、その影響で「ブラック企業化しているホテルもあり、風通しが悪くなっている」と打ち明ける。

 宮城大学の堀田宗徳准教授(56)=フードサービス論=は「競争が厳しく、食材も安いものを使わなければならないとしても、顧客無視の企業の論理、コンプライアンス低下と言わざるを得ない」と話した。

●食材偽装「不誠実」「業界の習わし」…納入業者ら批判と同情
          イザ 2013.10.29 16:38
 食の信頼を大きく揺るがすことになった阪急阪神ホテルズ(大阪市北区)の食材偽装問題。大阪市内のホテルや飲食業界、食材を扱う卸業者の関係者からは「不誠実」「本当に反省しているのか」という厳しい声が上がった。一方で“業界の習わし”に照らし合わせれば「同情できる部分もある」と理解を示す同業者の声も。29日で問題の発覚から1週間がたつが、波紋はまだ収まりそうになく、返金の問い合わせが続く。阪急阪神ホテルズは29日午前までに1万1527人に計約2420万円の返金に応じた。

 阪急阪神ホテルズの28日の記者会見で、「芝エビ」の代わりにバナメイエビが使われていたのは、担当者が「小さなエビは芝エビと称すると認識していた」のが理由と明らかにした。

 ホテルは「業界の習わしがあった」と説明したが、有名ホテルにも食材を納入しているという食材卸の関係者は「名門ホテルでもこんな偽装が行われていたとは残念だ。食材偽装をしていないホテルまで迷惑がかかってしまう」と憤る。

 これに対し、JR大阪駅近くにある中華料理店の男性店長は「小さくてプリッとした食感のエビを『芝エビ』と呼ぶことはよくある」と打ち明ける。

芝エビとバナメイエビは食感もよく似ているといい、「客を欺いてもうけようというつもりはなかったというホテル側の説明はよく分かる」と表記の仕方に理解を示す。ただ、同店では最近、芝エビの価格が高騰し入手が困難になったため、バナメイエビに変更。店のメニュー表記は「芝エビ」から単なる「エビ」に修正したという。

 大阪新阪急ホテルでは芝エビ以外の「偽装」も発覚した。九条ネギとしながら、白ネギや葉物野菜が「代替品」として使われていた。ホテルのサービス担当者は「添え野菜の内容変更まではお客さまに伝えなくても問題ないだろう」と考えていたという。

 大阪の繁華街・ミナミにある和食居酒屋でも、九条ネギを添えたすき焼きを提供しているが、男性店長は「九条ネギはブランド食材。決して添え物なんかではない」とホテル側の説明に納得がいかない様子。「今回のホテルの説明は不誠実だ」と吐き捨てた。有名ホテルの関係者も「食材のトレーサビリティー(履歴管理)はしっかりと確認する。あり得ないことだ」と言い切った。

●甘い認識、異動で拡大?阪急阪神、裏切りの偽装
             (2013年10月27日08時56分 読売新聞)
 阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市北区)が運営する8ホテルのレストランなどで発覚した食材偽装問題は、関西を代表する名門ホテルの〈裏切り行為〉が利用者らに大きな衝撃を与えた。

 同社は各店のメニュー作成担当者と調理担当者の連携不足を挙げ、「偽装ではなく誤表示」と主張しているが、虚偽表記は23か所のレストランや宴会場などで提供されていた47品目に上る。再調査で真相は解明されるのか。

 ◆疑問の声なく
 同社の調査によると、2006年3月、大阪新阪急ホテル(大阪市北区)が「魚市場直送の鮮魚」と称して冷凍保存した魚を使うようになったのが始まりで、その後、他のホテルの様々なメニューに広がった。

 この間、大阪市の料亭「船場吉兆」(廃業)の牛肉産地偽装(発覚07年)、同市の米穀加工販売会社によるカビが生えるなどした「事故米」の食用転売(同08年)など数々の食品偽装が摘発され、09年には消費者庁が発足した。不正を告発した社員らに不利益処分を行うことを禁じた公益通報者保護法の施行(06年)もあり、日本全体が企業コンプライアンス(法令順守)と消費者保護を重視するようになっていった。

 世の動きと逆行した不正の広がり。同社によると、「ホテル内部からは、疑問視する声は一つも出なかった。調査で初めて問題が判明した」という。

 ◆職場になれ合い
 17の直営ホテルを有する同社は、阪急電鉄系ホテル(現4か所)を母体に、02年に旧第一ホテル(同)、05年に電鉄系とは別会社の新阪急ホテル(現3か所)、08年に阪神系(現1か所)などが次々と合併。調査結果では、偽装が一気に拡大したのは10年、電鉄系の六甲山ホテル(神戸市灘区)や宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)で始まって以降だ。

 同社幹部は「当初は組織文化の違いなどからあまり人事異動はなかったが、10年頃から全社的な異動が活発になった」と話す。

 別の同社関係者は、新阪急の存在に着目する。「老舗の電鉄系と異なり、ちょっと高級なシティーホテル。営業担当者は、いかに客にアピールするかを特に強く意識している」と明かす。

 その中核の大阪新阪急ホテルでは、虚偽表示が11品目に及んだ。出崎(でさき)弘社長は24日の記者会見で、同ホテルについて「職場の風土に甘えやなれ合いがあったと捉えている」と発言。「担当者も定期異動し、甘い認識が広がることもある」と語った。

●ミシュランも〝騙された〟…奈良の近鉄系「-三笠」で偽装発覚 ホテル部門3年連続格付けは何?
    産経 2013.10.31 21:51
 食材偽装表示問題はどこまで広がるのか。近鉄旅館システムズ(奈良市)の北田宣之社長の31日の記者会見では、宿泊施設「奈良 万葉若草の宿 三笠」(奈良市)と「橿原観光ホテル」(橿原市)の食材偽装表示が明らかになった。世界的な観光ガイドブック「ミシュランガイド」にも紹介された三笠では、「和牛」や「大和野菜」とされた食材の“偽装”が次々と判明。運営会社側は「調理担当者の認識不足」と意図的な偽装を否定したが、利用客や生産者からは「裏切られた」など怒りの声が上がった。

3年連続で格付け
 三笠は昭和30(1950)年創業の高級旅館。平成22(2010)年から県内の飲食店やホテルの掲載が始まったミシュランガイドで3年連続、ホテル部門の格付けを受けている。


 運営する近鉄旅館システムズ(奈良市)によると、三笠では、宿泊客の部屋食や施設内のレストラン、宴会で提供した10品のメニューで「大和肉鶏の唐揚げ」や「吉野葛餅」と表記しながら、県外産の食材を使用。オーストラリア産牛肉の成形肉を使ったメニューを「和牛朴葉(ほおば)焼き」などと表示していた。

 また、お節料理の一品として、ボラの卵巣を塩漬けにした高級食材のからすみを、タラやサメの卵を使った商品で代用。「車海老(えび)」のメニューも輸入品のブラックタイガーで代用していた。

「思い込みで使用していた」 市内で同日会見した川越吉晃総支配人は「料理長がラベルを確認せずに、思い込みで使用していた」などと強調。「『偽装』と言われても弁解の余地はない。お客さまに不安とご迷惑をおかけし、おわびを申し上げたい」と謝罪した。今後、利用客約2万5千人に返金するとしている。

一方、景品表示法に定められた、牛肉メニューへの成形肉使用の表示をしていなかった橿原観光ホテルは「誤認させる意図はなく、産地の表示にも誤りがなかった」として返金には応じない方針。

利用者は「裏切られた」
 三笠に宿泊していた神奈川県茅ケ崎市の男性会社員は「裏切られた気持ちでいっぱい。まさか自分たちが問題の渦中の人間になるとは…」。東京都新宿区の男性会社員(60)も「2カ月前から楽しみにしていた旅行だったので、残念としか言いようがない」と肩を落とした。

 食材の不適切な表示に、県内の生産者も憤る。
 大和肉鶏の飼育から販売までを手掛ける桜井市内の食肉業者の男性取締役は「食べた人に『大和肉鶏はこんなものか』と思われると、大切に育ててきたブランドイメージに傷が付く」とし、「飲食業界全体でメニューの表示を見直してほしい」と訴えた。

●【コラム】食品偽装表示問題はなくならない! 今に始まったことではなくこれからもずっと続いて行くものだから
             ロケットニュース24 11/2
 阪急阪神第一ホテルグループで食品の偽装表示問題が発覚したことをきっかけに、全国のホテルで同様の問題が続々と判明している。冷凍保存した魚を「鮮魚」としていたり、トビウオの卵を「マスの卵」と表示するなど、偽装(誤表記と弁明している)されたメニューの範囲は多岐にわたっている。

現場ではわからなかったのか? という意見もあるようなのだが、現場では良し悪しの判断をしようがない。また残念なことだが、このようなケースはどこにでもあるし、この先もなくならないだろう。そのことについても、ムール貝の例を挙げて伝えていきたいと思う。

・キッチンは決められたことをするだけ
     ・・・・・(略)・・・

ごまかしはいくらでもできる
記者は何も偽装を見過ごしたり、弁護するつもりはさらさらない。それよりもむしろ、飲食店やホテル厨房の事情についてお伝えしたかった。本当に残念なことだが、飲食では規模が大きくなればなるほど、ごまかしはいくらでもきくようになってしまう。多少のごまかしがつもり積もって、今回のような問題に発展したに違いないだろう。

そんな状況で、正直に商売をしているお店には頭が下がる。原価をかけて時間と手間を惜しまず、なおかつ良心的価格で料理を提供する。そんなレストランこそ、長らく続いてもらいたいものだ。だからこそ、偽装表示をただ非難するのではなく、正直なお店を応援したい。       
執筆:ちょい津田さん(佐藤)

●WEB特集 ホテル食材“偽装”問題の波紋 
             NHK 11月1日
大阪のホテル運営会社「阪急阪神ホテルズ」で、メニューの表示と異なる食材を使っていた問題。
「偽装と受け取られてもしかたがない」として、社長が引責辞任する事態に発展しました。
11月1日、新社長が就任しましたが、信頼回復の道筋は見えないままです。

さらに、メニュー表示の問題は全国各地のホテルでも相次いで明らかになっています。
一連の問題はなぜ起きたのか、どうしてここまで事態が拡大したのか。大阪放送局の田伏裕美記者が解説します。

メニューと違う料理や食材が…
一連の問題が発覚したのは、10月22日。
大阪の「阪急阪神ホテルズ」が、47件のメニュー表示の“誤り”を公表しました。
問題のメニューは、大阪・兵庫・京都・東京のホテルなど12か所で提供されていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・

関西の消費者にとって「阪急阪神ブランド」は親しみ深いものだっただけに、「裏切られた」という思いが強いとも言えます。
不祥事の代償は計り知れず、信頼回復の道筋はいまだに見えないままです。

続々と発覚する問題
「阪急阪神ホテルズ」の問題が発覚して以降、連日のように、全国各地のホテルでメニューの表示問題が次々と明らかになっています。
「芝エビ」「自家製パン」「フレッシュジュース」の表示が誤っていたケースや、市販品の漬け物を「自家製」と表示していたケース、また、牛の脂を注入した加工肉を「ステーキ」と表示していたケースもありました。
業界全体に、食材やメニュー表示に対する認識の甘さがあることをうかがわせます。

あるホテルの記者会見で、興味深い発言がありました。

「今回の問題は、食材が多様で、高い品質のものにこだわる日本特有の問題だ」というのです。
裏を返せば、食材にこだわる消費者心理を、メニューの表示であおろうとする空気が、業界に存在するのではないでしょうか。

表示の明確なルール必要性指摘する声も
レストランなど外食産業では、小売店とは異なり、食材の原産地や原材料といった表示の義務づけがありません。
「実際よりも著しく優れていると誤解されるような表示」をした場合には、景品表示法に触れるおそれがあります。
ただ、法律に触れるかどうかの明確な基準はなく、消費者庁や都道府県などが個別の事案ごとに判断することになっています。

消費者団体などは「表示に関する明確なルールがないことが問題だ」として、ルールづくりの必要性を指摘しています。
一連の問題を教訓に、ホテルやレストランのメニュー表示はどうあるべきか、議論を始める時期に来ていると思います。


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