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てらまち・ねっと



 「○○賞」とか「△△賞」、いろいろな権威づけの賞や慣行。
 そういうことのす好きな人がいるなぁと思いつつ、常々、見ている。
 「日展」などその典型。

 それが今回、朝日新聞のスクープで実態がバレた。
 いくつかの見出しや記載内容は次。

 ★「有力会派の作品に区分番号 日展・書、審査前に分類」
 ★「先生に手ぶらじゃ駄目」 日展、厳しい階級社会」
 ★「日展の『書』で入選数を有力会派に事前配分していたという朝日新聞報道を受け、文化庁は30日、『選考で不公正があってはならない。事実関係を調査してほしい』と公益社団法人『日展』に求めた」


 こういう事態は、「権威失墜」と表現する人もあるだろうけれど、実は、もともと権威などなかった、というべき。

 日展の公募展。
 広く一般から公募する、として作品を集めながら、結局、選定するのは内部派閥の作品。
 しかも、手土産持参でお願いするのは日常、という。

 閉ざされた世界のことが表に出ると、多くの人が、やっぱり、と思い、あきれる。
 その一例。
 ともかく、ブログ末で、「公益社団法人 日展(日本美術展覧会)」の公式Webページと調査委員会の設置についての表明分にリンクしておく。
 
 ・・これでは真相の解明はもちろん、「今後の適切な対応方針」が示される可能性は低いとの印象。
  なぜなら、「外部識者2名を含めた『調査委員会』」であり、しかも、メンバーは、当の財団の「理事長」など理事ばかりだから。

 (追記 11月7日に「第三者委員会」が設置されたので、そのことも付け加えた)

 ところで、今日は、3日間出張していたので、午前中、播きストーブ用のまき作りのため、チェンソーで丸太切りしなくちゃ。

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●「天の声」で入選差し替え 日展書道、事前配分
            朝日 2013年10月30日

●「先生に手ぶらじゃ駄目」 日展、厳しい階級社会
          朝日 2013年10月30日

●有力会派の作品に区分番号 日展・書、審査前に分類
             朝日 2013年10月31日

●日展、調査委立ち上げへ 入選数の事前配分問題
          朝日 2013年10月31日

●日展書道、入選者を調整 会派ごと、公正さに疑問も
        2013/10/30 13:22 【共同通信】
 日本美術界で最大規模の公募展である日展「書」の篆刻部門の審査で、入選数を会派ごとの過去の実績を踏まえて事前調整する慣行があることが30日、関係者の証言で分かった。

 誰でも応募できて実力を試せることを特色とした公募展だが、その審査は各会派に配慮して行われており、日展審査の公正さが問われそうだ。

 審査員経験者の日展理事の一人は「特定の会派に入選数が集中することや、全滅する会派が出るのを防ぐのが目的。篆刻界全体のことを考えてやっている」と話している。


●日展入選者数を会派に割り振り…「書」篆刻部門
        (2013年10月30日21時47分 読売新聞)
 国内最大の公募美術展、日展(公益社団法人・日展主催)の第5科「書」の2009年度の審査で、印を彫る「篆刻(てんこく)」部門の入選者数を、篆刻を手がける有力会派に割り振る形で決めたことが30日、当時の審査員の話で分かった。

 日展は「割り振りがあったとは思っていないが、まだ事実関係を確認できていない」として、外部の識者を交えた調査委員会を31日に設置し、1か月程度で調査結果を公表するとしている。

 09年度の書の審査員は17人。漢字、かななど4分野のうち、篆刻を担当した審査員は、読売新聞の取材に「当時の審査主任(故人)から、会派別の入選者数が書かれた紙を渡され、その通りに入選者数を割り振った」と語った。その上で、「篆刻担当は自分一人だったので、独断と思われないように、他の先生方の意見を聞いて審査したのは当然だと考えている」とした。

●日展:文化庁が後援中止 文部科学大臣賞も取りやめ
         毎日 2013年11月01日 
 日展の「書」部門の入選者事前調整問題で文化庁は、今回の「第45回日展」の後援を中止した。10月31日に日展から辞退の申請があったという。文部科学大臣賞(2部門)の選出と、副賞の賞金計20万円の支出についても取りやめた。文化庁は日展側の調査結果の報告を待つ方針。下村博文文科相は1日の閣議後記者会見で「場合によっては指導していきたい」と述べている。【福田隆】

● 公益社団法人 日展(日本美術展覧会)   トップ
   ★ 平成25年10月30日付朝日新聞報道に関する調査委員会の設置について / 2013.10.31

平成25年10月30日付朝日新聞報道に関する調査委員会の設置について

平成25年10月30日付朝日新聞朝刊をはじめとする、日展 第5科書の審査に関する報道を受け、本日10月31日午後1時より開催の理事会において、下記事項を承認、決定いたしました。

○この件の事実関係等を調査するため、外部識者2名を含めた「調査委員会」を 発足させる。
委員は、下記の通り。
公益社団法人日展理事長 寺坂公雄
〃 副理事長 奥田小由女
〃 副理事長 土屋

★ 第三者委員会の設置について/ 2013.11.7

第三者委員会の設置について
日展第5科書の審査に関する報道を受け、その事実関係等を調査するために発足した調査委員会につきましては、平成25年11月5日午後6時より第1回委員会を開催し、下記を決定いたしました。
・調査委員会委員長として木佳子を選出
・「ワーキンググループ」については調査委員会の下部組織ではなく、その指示を受けない独立した組織の「第三者委員会」として発足させる。
また、平成25年11月7日午後1時30分より開催の第1回第三者委員会において、下記を決定いたしました。
第三者委員会 委員(50音順)
井橋光平(元NHK総合企画室局長)
木佳子(弁護士)
谷 福丸(元衆議院事務総長)
濱田邦夫(弁護士・元最高裁判所判事)
藤川忠宏(弁護士)
・第三者委員会委員長として濱田邦夫を選出
今後、関係者より事情聴取を行うなどの調査を開始いたします。



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