古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ルノワールの時代

2016-08-14 | 美術館と美術展
8月13日名古屋市ボストン美術館に「ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影」
といういう展示会を見に行きました。
http://www.nagoya-boston.or.jp/exhibition/list/renoir-201603/outline.html

ボストン美術館は経営が不振で来年は閉鎖の予定らしい。もっと頻繁に利用しなければいけなかったと、遅ればせながら暑い中で出かけた次第です。
この企画展は21日までの予定で、小生にとって、タイトルが気になる企画展でした。
インターネットの解説では、
「19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパは、産業革命により近代化が進んだ時代であり、人々の生活は劇的に変りました。ガス灯が輝く通り、華やかな舞台の劇場―街は都市へと変貌し刺激的な場所となります。しかし急激な人口増加に見舞われた都市では生活環境が悪化し、貧富の差が生まれました。人々は都市に息苦しさを感じる一方、自然や素朴な暮らしの残る田舎にピクニックや海水浴などの憩いを求めるようになります。
本展はボストン美術館のコレクションを中心に、油絵、版画、写真の89作品で近代ヨーロッパの生活をご紹介します。芸術家たちを惹きつけた風景とそこに暮らす人々の光と影。ルノワール、モネ、ミレー、ドガ、ゴッホらが描く「都市と田園」の魅力をお楽しみください。」ということですが、
私の解釈では、ルノワールの時代の画家たちが好んで選んだ画材を特集した展示会です。
「19世紀半ば、芸術家は同時代を生きる農民や労働者の姿を題材にするようになります。彼らはまた、工業化が進み人口が増え、環境があっかする都市ではみられない田園や豊かな自然の状況を描きました。当初は農民の労苦を素直にとらえた作品を描きましたが、次第に田畑を耕し家畜と共に明るく労働する理想化された農民の姿を描くようになる。一方、ゴッホのように地方の貧困という社会問題に目を向けて描く者もいました。年と田舎の生活や文化の格差が広がる中芸術家がとらえた田舎を見る。」
ゴッホが格差を描いたという見方は新鮮でした。1時間半見て帰宅しました。

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