古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ねむの木のこどもたちとまり子美術展

2008-08-28 | 美術館と美術展
24日朝、男子北京マラソンの日本勢惨敗を見て、「ご先祖さまがライオンと競争していた人種には勝てないなぁ」と、早々にTVを切って、知多の「かわら美術館」に出かけました。

今月中、「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」をやっていると聞いたからです。

昨年も8月に、丸木夫妻の「原爆の図」展をやっていました。高浜市の「かわら美術館」は時々、良い企画展を開きます。

平成7年開設された美術館で、高浜市周辺が三河瓦の名産地であったことから、遺跡などから発掘された7~8世紀以来の瓦など日本の各時代の瓦を蒐集し、常設展示(3F)している。

三河湾沿いに走る名鉄の高浜港駅から徒歩10分、12時20分美術館に着いた。

『・・・展示の下見に来た時、「このあたり、海だったんですよ。」

「なんというの」

「衣浦湾(きぬうらわん)」

まよわず決まりました。

美しい海の水の中にキラキラ

光るお魚、つまり絵がいっぱい。

・ ・・

ねむの木学園の心を受けとってください。

どうぞよろしく    まり子』

という宮城まり子さんの言葉に迎えられて、展示室へ。



ねむの木学園は障害児の養護施設、したがって、絵の作者はすべて障害児なのに、素晴らしい美の世界に、「身体の障害は芸術には無関係」。もしかしたら身体に障害を持つ人の方が、美に敏感なのかも知れないと思う。



この美術展、世界各地で開かれている。昨年は、六本木の森ビルの美術館で開かれたそうだが、フランスや米国でも開催されたようで、その折のシラク大統領や、カーター大統領夫人が寄せた讃辞が紹介されていた。



それにしても、宮城まり子という人物は、素晴らしい。この世に生を受けて、何をなすべきかという、つまり、志(こころざし)を持っている。近年、志を持つ人物が少なくなった。

http://www.kawara-museum.takahama.aichi.jp/exhibition/current.htm



1時間余見てから、外に出て、近くに住む弟に電話した。迎えに来てくれた車の中で、弟が「宮城まり子は、いくつぐらいなの?」、「77ぐらいかな?」

(帰宅してから調べたら、1927年生まれというから、もう80歳を越えた。)

弟の家で、2時間ほど雑談して、3時半過ぎ辞去。今度は伊勢湾沿いの名鉄で、4時半帰宅しました。

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