古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

新保険証

2008-10-09 | 経済と世相
 区役所から新しい保険証が送られてきました。見ると、今までは、連れ合いと小生と共通の保険証でしたが、今回から別々のカードタイプの保険証になっていました。

 「後期高齢者医療制度」の発足に伴い、夫婦のどちらか75歳になると後期高齢者と国保と、別の制度になるので、保険証が別になる。厚労省の方針は、それに備えて、新しく保険証を交付する時から、個人別にするよう指導したということらしい。

 同封されていた「国民健康保険と健康のしおり」をめくっていたら、重大(と私には思われる)な変更を見つけました。

『高額療養費の支給』という項目。月の医療費が、一定限度額を超えた場合、その額を支給すると言う制度です。70歳未満と70歳以上で違いますが、ここでは70歳以上について述べます。

 一般の人は、外来で月の医療費が24600円(平成21年3月までは12000円)を越すと超過額を支給するというシステムになっている。

 この24600円という限度額、従来は12000円だった。参院選で惨敗したので、政府は来年3月まで、一般だけ、12000円に据え置いたようです。

 つまり、ちょっとした病気になっても、負担は12000円で済んでいたのが、今後は24600円までは自己責任だというわけです。

 ここで、注意しなければならないのは、「一般の人」の意味です。課税所得145万円未満(地方税;所得税より課税所得額は高い)なのです。私は、これは一般でなく、低所得者だと思いますが、政府の目線では「一般」になるらしい。

 一般に該当しない一定以上所得者は、限度額は24600円でなく44400円です。

 早く言えば、従来12000円で済んだ治療費が44400円になる?(それで保険料も、私の場合、値上がりしているのですから・・・)もう病気にならないようにしないといけない!
 保険の価値は、不意に大きな出費に備えることにあるから、出費額の上限が大幅に引き上げられることは、それだけ保険の機能が弱くなる。国会のまともな審議も無く(あったかもしれないが)決められて国民に押し付けられるのは、まことに残念な話だ。

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