古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

宇宙人?

2010-05-14 | 経済と世相
「必ずしも海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。(首相就任後)学ぶにつけ、沖縄の米軍全体が連携して抑止力が維持できているという思いに至った。浅かったといわれれば、その通りかもしれない」

 5月4日、鳩山総理が語ったそうです。

海兵隊の抑止力なるものの実態を、首相になる前は全然知らずに発言していたことになる。

 さらに、13日になると、公約の普天間決着の5月決着は先送りするというこれまた仰天の発言。

 いったい鳩山さんという人の頭の中はどうなってるんだろう?



 昨年の衆院選挙の後、「鳩山論文」なる文章をものしました。

http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20090910

 「実に立派な論文だ」と、私は賞賛しました。今でも、そう思っています。しかし、この立派な論文と、昨今の鳩山さんの言動とが全く結びつかない!これが「宇宙人?」の所以かな?

 そこで、鳩山論文をもう一度読み返してみました。

 これは、要するに、総論なのです。総論が総論としての価値を持つためには、その総論を背景として、現実の各論に総論が反映されなければならない。

 政治というものは、各論の積み重ねです。総論を実現するには、一つ一つの各論に、総論に近づくように意志決定を積み重ねていかなくてはならないのに、それが鳩山さんになく、各閣僚が勝手気侭にぶちあげるだけ。「羊頭狗肉」という言葉があるが、鳩山論文は「羊頭」だった。

 鳩山論文を総論として、普天間問題を議論するのなら、代替基地をどうするかではなく、「海兵隊が抑止力として機能しているのか?」そして「それは日本の負担しているコストにみあっているのか?」を問題にすべきです。

 もともと昨年の総選挙で民主党を支持したのは「ダメモト」で支持したのですから、「やはりダメか!」と思うだけですが、それにしても政治家のダメっぷりは唖然とするばかり。

 これでは“やわらちゃん”が、「私でも出来そう」と思うのも無理ありません。

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