古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

名古屋証券取引所から講演会の案内が来た

2015-03-26 | 経済と世相
名古屋証券取引所から講演会の案内が来たので、24日午後、中電ホールに出掛けました。3時15分ごろ会場に着き、開会は3時半。テーマは3題、それぞれ40分で、最初は三菱東京UFJ証券のETFの説明でした。ETFと言うのを、私は不勉強でよくしらなかったのですが、Exchabge Traded Fundの略で、取引場に上場され売買できる投資信託のことで、個別銘柄と同じように、市場で売買されるのだそうです。日銀が何兆円か購入するとかでニュースの話題になりましたが、その実情は初めて聞きました。多くは、例えば日経ダウなどの株式指標に連動するように運用されるのだそうです。
今回、紹介されたETFは、「東海ETF」。東海4県(愛知、岐阜三重、静岡)に本社を置く企業50社を選んで投資している。東証、名証に上場しているとのことでした。
第二は、企業紹介で、豊橋の「サーラ住宅」(東証、名証2部)、注文住宅、分譲住宅のメーカーですが、「外断熱・二重通気工法」の住宅を開発したことに特徴のようです。
 配当政策は、安定配当として10円、または当期利益の30%のいずれか高い額を配当するという。
https://www.sala-house.co.jp/corporate/outline/index.html
 名古屋の住宅展示場に展示しているとのことでした。元勤務先が住宅展示場になっているので、一度見にいってみようかな、と思いました。
 3番目は、沢上投信の会長、沢上篤人氏
「最初に3つのことをお話しし、後の時間はご質問に答えたいと思います」
第一. 私は10数年、この名証の講演会に講師として招かれていますが、終始一貫“買ってください”と申し上げています。今回は特にそう考えます。その理由は株式の需給関係です。今まで個人投資家が買っていないといわれたのですが、その個人投資家の買いが出てきて、売りが少ない。そこに年金基金が株式のポートフォリオを10%から25%に引き上げ、公務員共済なども加わることになった。
第二. 私たちが投資していつ企業のほとんどは利益の7割を海外で得ています。少子高齢化が言われますが、世界では人口が増えています。毎日18万人が人口増加しています。人口が増えれば、必ず需要は増える。その需要増加に答えられるのは日本企業です。
第三. 財政状況、年間の予算が96兆円で税収は51~2兆円で、40兆円もの国債発行(借金)で賄っている。こんな状態がいつまでも続けられるはずがない。国債が暴落し金利が急上昇するときがくる。
しかし、その時にも我々の生活は(飲んだり食べたり出掛けたり)はある。その生活を賄う企業の経済活動は存在する。従って、それらの企業の株主になっていることが絶対安全だ。
質問:「投信の解約者はでていないか?」
「このところ1000億円解約で、頭を悩ませた。解約された方は長年持たれて儲けられているのですが、前述の状況で「継続されていれば儲かるのに」と残念です。
此処が問題と思いますね。買えば儲かると言われても、お金が必要になって売るときに儲かっているかどうか、買ったままで放置しておけるお金であれば、いつかは必ずもうかる。だから、株で儲けられるかどうかは個人の資金繰りと別に考えるわけにいかないということです。
解約者が多かったのは、十分値上がりしたと利益確定の解約だろう。直接株を買う個人投資家は出始めたが、投信を持っている人は今が限界と考えている?
それに講師の講演で。いよいよ判明したのは、国の財政状況と企業の収益状況のかい離です。
「GMに良いことはアメリカ(国家)に良いこと」との言葉は有名ですが、そうでない時代に来ていることを認識しなければならないと思いました。
以上、株式講演会を覘いた感想です。