古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

信州紀行(1)

2012-06-05 | 旅行
6月1,2日とD社(元勤務先)OB会の総会をかねた旅行会で、信州をバス旅行。総勢50名余、バス2台でした。
松本駅で12時、東京から来たメンバー5人と合流し、創業は慶応4年という「石井味噌」の味噌倉見学後、同社のレストランで昼食を取った。
その後、小布施の「岩松院」を訪ねる。ここは、北斎の天井画「八方睨み鳳凰図」で名高い。また、福島正則の霊廟があることでも知られる。正則は、関が原合戦の功により、広島で49万8000石の大大名になったが、元和5年、幕府に無届で広島城の補修を行ったとの咎、言ってみれば幕府の言いがかりだが、この地に国替えさせられる。6年後の寛永元年、64歳で死去するが、幕府役人の検視を待たず火葬にしたことを理由に、領地没収された。
小林一茶でも知られる。文化13年、当地を訪れた一茶は、寺の裏手の池で喧嘩する蛙を見て「痩せ蛙 負けるな一茶これにあり」と詠んだという。
 天井画を見てから裏山の正則公の霊廟にお参りした後、野沢温泉に向かう。4時半宿舎に着いた。

 入浴後の6時半、懇親会が始まった。D社の社長Kさんが、駆けつけてくれた。昨日、中国から帰ったばかりと言う。忙しいのに、こういう飲み会にも付き合うのだから、社長も大変だ。
 宴半ばに、久しぶりだからと、社長の席に行って挨拶すると、「NOZUEさんのブログは“お気に入り”に登録して読んでます」と言う。
 一つ、尋ねてみた。「D社は、世界中のいろいろな国に工場を持っていますが、そこに働く従業員の質は、やはり日本が一番ですか?賃金水準は別にして」
 「いいえ、そんなことはないです。30歳以下では、差はない。それ以上の年齢になると、やはり日本の方がレベルが高い」。これは(私の偏見(かもしれないが)製造業の派遣の解禁と関係がある。何時解雇されるか分からない会社で、技術の向上に努める気持ちも愛社精神も持ちようがない。
さらに社長は「ただ、世界を見て、自分の工場はどうあるか考えるセンスでは日本人にないセンスを持つ人が外国の従業員にはいます」と付け加えた。(続く)