24日の中日にこんな記事が載りました。
【東京証券取引所などがまとめた昨年度の株式分布状況によると、全国の個人株主数は前年度比67万人増の3995万人。12年連続で過去最高を更新し、ここ数年は増加のペースが速まっている。預金金利の低下で株式投資が増えたことや、退職金を手にした団塊世代の資産運用が背景にあり、今後も個人株主が増えるのは確実な情勢だ。
「退職組の株主が後輩世代にあたる経営陣に、何かモノを言いたくなるには心情だ。株価や配当だけでなく、出資者として経営をチェックする質問がもっと増えれば本物」と指摘する向きも。】
27日のD社の株主総会は、まさにこんな総会でした。
会場は、例年の名古屋証券取引場ホールでなく、ヒルトンホテル。名証が移転してホールがなくなったからです。
10時、開会。事業報告の後、「質疑の時間ですが株主から書面での質問が入っているので、最初にその質問に答えます」と、会長が説明を始めたが、質問項目が多岐に渡って30分もかかってしまった。
「役員の海外出張の際、カードに付くポイント(マイレージ)は役員の私用旅行に使わず、社の出張に使うべきでは?」という質問まで出ていたから、退職した従業員の質問だろう。
この口頭説明の後、質疑応答。早速、小生の質問。
1. 北米・欧州の赤字にどう対応するか?
2. 損益計算書上で、利益よりも税金の方が多い。これは税法上の利益と損益計算書の利益が違うためと思う。その差は何故発生したか?
3. 東京・埼玉のラインを関に移転したが、金額でどの程度の効果があると考えたのか?実際、その効果は実現しているのか?
今期の決算で、最大の問題点は、D社単体では、38億円の利益を出しているのに、海外で大幅赤字を出して、赤字にしてしまった。その子会社の損失を処理する際、税法上損金扱いを認められないため、損を出して更に税金も払わされることになったことだ。
次々に質問が出て、時間が大幅に遅れ、ついには株主から「もう質疑はやめて次に移ったら」という意見が出され、やっと質疑を終えると後の決議はしゃんしゃんで終わり。12時終了。2時間かかった。
その後、小休憩の後、株主懇談会が始まった。私の後の席に坐った4人は一般株主(従業員OBでない)のおばさん達。「これだけ遅くなるのなら、ケーキと珈琲でなく、食事を出すべきだわ」とひそひそ話。おそらく、ホテルの株主総会だから、かなり良いものが出ると期待して来たのだろう。「最初に30分、社長が経営方針を説明します」と、司会が言ったら、ケーキと珈琲を片付け、5分で4人とも居なくなった。
質疑の時間、やはり従業員OBの意見が多かったが、まじめな一般株主からの意見。たとえば「IRの充実をうたうなら、総会の開催は、集中日を避けるべき。集中日にやるなら午後開催にせよ」など。
終わったのは2時15分前。今までに一番長かった総会でした。
【東京証券取引所などがまとめた昨年度の株式分布状況によると、全国の個人株主数は前年度比67万人増の3995万人。12年連続で過去最高を更新し、ここ数年は増加のペースが速まっている。預金金利の低下で株式投資が増えたことや、退職金を手にした団塊世代の資産運用が背景にあり、今後も個人株主が増えるのは確実な情勢だ。
「退職組の株主が後輩世代にあたる経営陣に、何かモノを言いたくなるには心情だ。株価や配当だけでなく、出資者として経営をチェックする質問がもっと増えれば本物」と指摘する向きも。】
27日のD社の株主総会は、まさにこんな総会でした。
会場は、例年の名古屋証券取引場ホールでなく、ヒルトンホテル。名証が移転してホールがなくなったからです。
10時、開会。事業報告の後、「質疑の時間ですが株主から書面での質問が入っているので、最初にその質問に答えます」と、会長が説明を始めたが、質問項目が多岐に渡って30分もかかってしまった。
「役員の海外出張の際、カードに付くポイント(マイレージ)は役員の私用旅行に使わず、社の出張に使うべきでは?」という質問まで出ていたから、退職した従業員の質問だろう。
この口頭説明の後、質疑応答。早速、小生の質問。
1. 北米・欧州の赤字にどう対応するか?
2. 損益計算書上で、利益よりも税金の方が多い。これは税法上の利益と損益計算書の利益が違うためと思う。その差は何故発生したか?
3. 東京・埼玉のラインを関に移転したが、金額でどの程度の効果があると考えたのか?実際、その効果は実現しているのか?
今期の決算で、最大の問題点は、D社単体では、38億円の利益を出しているのに、海外で大幅赤字を出して、赤字にしてしまった。その子会社の損失を処理する際、税法上損金扱いを認められないため、損を出して更に税金も払わされることになったことだ。
次々に質問が出て、時間が大幅に遅れ、ついには株主から「もう質疑はやめて次に移ったら」という意見が出され、やっと質疑を終えると後の決議はしゃんしゃんで終わり。12時終了。2時間かかった。
その後、小休憩の後、株主懇談会が始まった。私の後の席に坐った4人は一般株主(従業員OBでない)のおばさん達。「これだけ遅くなるのなら、ケーキと珈琲でなく、食事を出すべきだわ」とひそひそ話。おそらく、ホテルの株主総会だから、かなり良いものが出ると期待して来たのだろう。「最初に30分、社長が経営方針を説明します」と、司会が言ったら、ケーキと珈琲を片付け、5分で4人とも居なくなった。
質疑の時間、やはり従業員OBの意見が多かったが、まじめな一般株主からの意見。たとえば「IRの充実をうたうなら、総会の開催は、集中日を避けるべき。集中日にやるなら午後開催にせよ」など。
終わったのは2時15分前。今までに一番長かった総会でした。