古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

07壱岐マラソン

2007-01-18 | マラソン
 「時速10Kmで走れればよい」と思った。21.095Kmは2時間6分34秒になる。「5Kmで急坂がある、そこを走り上る力が要るからそこまではゆっくりでいこう。
 その坂の手前、「ボツボツ行きましょうね」と後から声がかかる。Uさんご夫妻がならんで走ってきた。
 坂を一気に上がれば少し離せるかな?スパートしてみた。
 約10Km弱で北側(箱崎側)を1回りしてスタート地点前まで戻り、後半は左京鼻の半島を目ざし玄海灘の風を受けて南側を東へ走る。半島折り返しでスタート地点に戻ってゴールのコースです。
 9Kmで、横を見たらUさんだ。ずっと付いて来たんだ。奥さんもいる。二人で併走している。夫婦で走れるなんて羨ましいかぎりだ。お互いに声をかけて走っているのだが、奥さんの方が声をかける頻度が多いから、婦唱夫随か?
 10Kmの給水地点で停まって水を飲んだら、すっとご夫妻が前に出た。当方は、水を飲む時ぐらい休もうと思うのだが、ご夫妻は走りながら飲んでいる。その分差がついた。また追いかける。ほぼ同じ速度で走っているが、給水地点で水を取る度に差をつけられる。私は総ての給水地点で水を飲むが、ご夫妻はパスする時もあるので段々広げられた。持久力のある走りで、ランナーを追い抜いていく。私も、去年は18Km辺で脚を痛めて速度が落ちたから、今年は無理をしない速度で行こう、と思いつつ、ご夫妻が抜いたランナーを必ず抜くことにして追っていった。
 玄海灘の海の青さが目に沁みる。半島の入口で「尊敬してます」と路傍から声がかかる。去年も同じ声をかけられた!14.7Km折り返して、今度は右に海を見る。
 「後2Km」の表示を見て前を見ると、ご夫妻との距離が100mぐらい。脚の調子も良いから追いつこうとスピードをあげた。道端から「NOZUEさん頑張って!」とご婦人の声がかかる。見ると、地元に新聞社が配布したちらし(全選手名とゼッケン記載)を手に応援の方だ。 後1kmあたりまで来たら、小学生の先頭グループに抜かれ始めた。12時スタートの小学生2Kmレースだ。小学生といってもトップグループは早い!
 尚もUさん夫妻を追って、7~8mまで迫ったところでゴール。スポーツ飲料1缶を貰い、抽選。残念、はずれです。完走証は2時間8分31秒。目標より2分、昨年より4分遅れたが、まァ 70代なのだから走れただけで良しとせねば!
 ご夫妻とお互い完走を称えて、サービスのおにぎりと豚汁を頂く。

 民宿の車が迎えに来てくれた。宿に引き上げ風呂で汗を流す。
5Kmの組はもう酒盛り中。合流して寒ブリのお刺身の昼食を頂く。
 港まで送っていただき、4時のフェリー。同宿の仲間は乗船と同時に車座になって、乗船前買い込んだビールを飲み始めたので、私も自販機で缶ビールを買って参加。80歳のランナーから、博多湾に浮ぶ島々の夕景を見ながら、少年兵で満州・朝鮮の地に辛苦した60数年前の懐旧談を伺うことができました。
 埠頭には6時25分。バスで博多駅前に。(続く)