東京新聞特別取材班の「国策逮捕」読書感想文の最後は、「国策逮捕」についてです。
検事総長の交代に合わせての花道作りとして、検察庁はライブドアを標的にしたという疑いが濃いというのがこの本の主張です。
前検事総長は、小泉内閣の規制緩和に伴い、検察も、事前規制型社会ではなく事後制裁・救済型社会への転換が必要だと考えていたらしい。
その考えに基づいて、特捜はライブドアを捜索したのだが、立件できそうなのは、粉飾決算だけで、あれだけの大騒ぎをした割には、その粉飾額も大きな事件ではなかった。
どうせ取り上げるのなら「記憶にありません」という1億円献金を取り上げてほしかったが、迂回献金問題を取り上げると、政権崩壊になるおそれがあって、大物は立件しなかったらしい。
このことを見ても、検察庁の考える「国策」の実態が、推定できる。
即ち、国策捜査では、現在の支配構造を変化させる怖れがある捜索はやらないのだ。
それにしても、ホリエモンも村上も、弁護士は皆検察OBなのは、変なものです。
以上のようなことを考えさせられた本でした。一審の判決はどうなるでしょう。
いずれにしても東京新聞の取材班の努力に敬意を表します。
余談ですが、ホリエモンの名称は、彼の持ち馬の名からきたと思っていましたが、漫画のドラエモンに似ているのでホリエモンと綽名され、その呼ばれ方が気に入って、彼の持ち馬にホリエモンと名づけたのだそうです。
検事総長の交代に合わせての花道作りとして、検察庁はライブドアを標的にしたという疑いが濃いというのがこの本の主張です。
前検事総長は、小泉内閣の規制緩和に伴い、検察も、事前規制型社会ではなく事後制裁・救済型社会への転換が必要だと考えていたらしい。
その考えに基づいて、特捜はライブドアを捜索したのだが、立件できそうなのは、粉飾決算だけで、あれだけの大騒ぎをした割には、その粉飾額も大きな事件ではなかった。
どうせ取り上げるのなら「記憶にありません」という1億円献金を取り上げてほしかったが、迂回献金問題を取り上げると、政権崩壊になるおそれがあって、大物は立件しなかったらしい。
このことを見ても、検察庁の考える「国策」の実態が、推定できる。
即ち、国策捜査では、現在の支配構造を変化させる怖れがある捜索はやらないのだ。
それにしても、ホリエモンも村上も、弁護士は皆検察OBなのは、変なものです。
以上のようなことを考えさせられた本でした。一審の判決はどうなるでしょう。
いずれにしても東京新聞の取材班の努力に敬意を表します。
余談ですが、ホリエモンの名称は、彼の持ち馬の名からきたと思っていましたが、漫画のドラエモンに似ているのでホリエモンと綽名され、その呼ばれ方が気に入って、彼の持ち馬にホリエモンと名づけたのだそうです。