古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

T社株主総会

2005-06-24 | 経済と世相
 株主総会の時期になりました。6月22日、豊田市のT社に出かけました。以下、その
顛末です。
 駅前に待機しているT社のバスに乗ったら私一人だった。「デンソーなど大手の会
社の総会があるから、今年は出席者が少ないのかな?」と思っていたが、会場に着い
たら受付で貰った出席票が146番、結構大勢出席だ。車の街というだけに、99%
車で来ているようだ。

 定刻10時に始まったが、今期の業績は増収増益だから平穏無事、40分ぐらいで
終った。
 それでも質問が二件。「増収増益とは言っても、確かに昨年よりは大幅アップだ
が、一昨年よりは低いのは何故か?」(一寸苦しい社長の弁解でした)。「役員候補
者の中に一人所有株式0の人が居るのは何故か?」(T自動車からの落下傘役員であ
る)、「急に決まって期末までに名義書換が間に合わず・・・」正直な回答でした。
最近、総会後株主懇談会を行う会社が増えているが、この会社は以前から株主懇談会を
行っている。総会の10分後、懇談会が始まる。
 冒頭、会社の重点取り組みの説明があった。「環境対策の一環としての鉛フリー
(鉛を含まない軸受け材質)ベアリング、プレスの新技術開発(内部に水を注入した状
態でプレスする技術、N社に対するM&A、等。
 ついで株主の質問時間。「年間130億円の設備投資をして見えるが、海外向けは
どれくらいか?」と、私が質問したら、「20億円程度」との答えがあった。その
後。
 「私はプリウスに乗っているのですが」と一株主から発言。「エンジンが頻繁に止
まるんですよ」。プリウスには乗った経験がないので、定かでないが、モーターとエ
ンジンを自動で切り替えるから、道路の状況によって、頻繁にエンジンが止まったり
動き出したりすることがある、と言う意味と思う。
 「エンジンの寿命が短くなるんじゃないですか?”潤滑”の技術を売りにする貴社
は、ハイブリッド車のエンジンはこうすれば寿命が長くなるという知恵を出して売り
込んだらいかが!」
 プリウスについては、燃費が良いなど、良い話しか報道されていないが、そういう
面もあるかもしれない。司会者が「貴重なご意見を、ありがとうございます」と神妙
に頭を下げた。

 懇親会の後、「工場見学をご希望の方はお残り下さい」と言う。一年ぶりに見せて
いただこうか、と受付けで待つ。3名だけ残り、工場のスタッフが案内してくれた。
 エンジンベアリングの機械加工ラインの脇をとおりながら説明を受けた。月産10
0万個と言っていたから一番の量産ラインだろう。かなり使い込んだラインだった。
 見学を終えたら出口にワゴン車が待っていて「駅まで送ります」と言う。受付のス
タッフと運転手の二人で、私一人を送ってくれたので、恐縮しました。