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Pat Metheny Brad Mehldah

2007年10月09日 | Live

9月28日(金) 晴れのち曇り。

BMT(Brad Mehldah Trio)のライヴを聴きに行ったのは昨年の今頃だった。場所はブルーノート大阪。1時間半と時間が短かったほかは不満のないライヴだった。叙情的な美しいピアノの音、それがすべてだった。たしか、その直後にリリースされたのが『METHENY MEHLDAH』だった。パット・メセニーとブラッド・メルドーの共演というのは夢のような組み合わせだった。

そしてこの春に『QUARTET』という続編となるアルバムが出て日本公演のスケジュールが発表された。実をいうと僕はPMG(Pat Metheny Group)のライヴを聴きに行ったことは今まで一度もない。昔、Live Under The Skyという野外で開催されるジャズ・フェスティバルがあった。今となってはなぜ聴きに行かなかったのかと思う。パット・メセニーを野外の芝生の上で聴くというのは、なかなか素敵なことなんじゃないかと、後になって僕は妄想した。だからなのか、これまでPMGの来日公演があっても何となく違うような気がして、聴きに行かなかったのだ。

今回はNHK大阪ホールでの開催だった。本当はフェスティバルホールで見たかった。まあ、ぜいたくを言えばきりがない。チケットは案外何も考えず手配したのだが、それは自分の中では自然の成り行きだった。何がどうというのではなく、「メセニー・メルドーを聴きに行く」、ただそれだけで十分その気になったのだ。

しかし、ライヴが近づくにつれて、「あぁ、オレはとうとうパット・メセニーを見るんだなぁ」という何かこう不思議な感慨があった。1992年のソロ・アルバム『Secret Story』(Collector's Editionがつい最近リリースされたみたいですね)に矢野顕子が参加しているというので聴いたのが最初だった。それ以降、パット・メセニーの作品はほとんど聴いている。でも来日公演は一度も行ったことがなかった。初パット・メセニーだ。そう思うだけで何だか落ち着かない気持ちになった。

ステージには椰子の木が3,4本セットとしてあった。微妙にはずしてるような感じがした。開演のベルが鳴って10分後、まずブラッド・メルドーが下手から現れた。続いてパット・メセニー。ふたりは肩を組んで客席に軽く会釈。そのままブラッド・メルドーはピアノに、パット・メセニーはギターを手に取った。まず最初はデュオで何曲か披露した。

ふたりだけの演奏は美しく、僕は目を閉じて聴いた。そのまま眠ってしまいそうになり、慌ててポケットからガムを取り出し眠気覚ましに噛んだ。パット・メセニーはバリトン・ギターを弾いていたが、その音はPMGで聴ける音とは少し違うような感じがした。

ラリー・グレナディアとジェフ・バラードが登場してカルテットになってからは一変してアグレッシブな演奏になった。とにかくジェフ・バラードのドラムは手数が多くて、ジャズの即興演奏がそれによって助長されるところがあった。ソロの応酬があり、音での丁々発止があった。素晴らしいパフォーマンスだった。ライヴの後半、ギター・シンセの音なのか、いかにもパット・メセニーという音がしたとき、そこはやはり感動した。「これだよ、これ」と僕は興奮した。いや、もちろん声には出さなかったが(苦笑)。

本編が終わって時計を見ると2時間が経過していた。あっという間の2時間だった。アンコールがあるのかどうかわからなかった。あの緊張感のある演奏の後、もう何も必要がないとさえ思った。しかしアンコールはあった。ジャム・セッションのようなものがあり、すべてが終わったとき、時間は2時間40分が経過していた。

■Pat Metheny Brad Mehldah "Quartet Japan Tour 2007"
2007年9月28日(金) NHK大阪ホール
1階 L7列 5番

Pat Metheny(Guitar)
Brad Mehldah(Piano)
Larry Grenadier(Bass)
Jorge Rossy(Drums)

[duo]
01 Unrequited
02
03
04

[quartet]
05 A Night Away
06
07
08 Ring Of Life
09 The Sound Of Water
10 Seqret Beach
11 Vera Cruz

[Encore]
12 Bachelor III
13
14


綾戸智恵 10th Anniversary Tour 2007-2008

2007年10月06日 | Live

9月22日(土) 晴れ。

50歳の誕生日(9月10日)に「智絵」から「智恵」に改名した綾戸智恵のデビュー10周年記念コンサートに行ってきた。綾戸智恵公認オフィシャル・ファンクラブ・サイト「綾戸倶楽部」にセットリストがアップされたので、こちらのブログのほうでも公開します。ネタバレしてますので、これから聴きに行かれる予定でまだ内容を知りたくない方は注意してください。

今回のライヴを聴きに行くと「10周年記念特別パンフレット」が無料でもらえる。プロフィール、メンバー紹介、過去10年のライヴの記録、ディスコグラフィー、所属事務所イーストハウスの守崎幸夫氏との対談が掲載されている。今回のツアーは日興アセットマネジメントが特別協賛しているので、そこからの援助があったのだ(CMで共演しているビル・ワイルダー氏との対談が掲載されたパンフレットも付いている)。

守崎氏との対談を読んだ。綾戸智恵は今回のツアーをもってライヴを休止するのだが、それは事実上の引退ともとれるような発言を対談の中でしている。10年で終わりにしようということらしい。その後、ライヴは続けるのかもしれないが、もう1年中ツアーすることはないようだ。活動のほうも未定とのことである。

綾戸智恵は「今日で終わりです」とは言えるが、引退興行みたいにして、それを毎回口にすることはできないのだと言ってる。ある日突然消えるのではなく、ゆっくりと消えてゆくみたいな活動になるみたいだ。

ボレロのリズムの「What Now My Love」ではじまったコンサート。「まいど! ようこそ!」といつもの大阪弁の挨拶。軽妙なお喋りとピアノの弾き語りで前半は進んだ。10周年記念コンサートということで、これまで歌ってこられたことへの感謝の言葉が何度となく出てた。綾戸智恵といえば「Tenessee Waltz」だが、この曲もソロで早々に歌われた。

ピアノトリオで演奏されたエルトン・ジョンの「Your Song」からが第二部。メンバーが全員揃って披露された「Comes Love」は「ゲゲゲの鬼太郎」のフレーズをフィーチャーしていた。続いてメンバー一人ひとりとデュオで演奏するコーナーがあった。大阪出身のピアニスト中村真とデュオで披露したエルヴィスの「好きにならずにはいられない」。相当渋い演奏だったが、このときの綾戸智恵の歌唱は心に沁みた。

ブルースの「Stormy Monday」も重くディープにならず、はじけていたのは彼女のキャラクターが成せる技。「Route 66」はスウィングしていたがシャウトが飛び出すという熱いパフォーマンスだった。名人芸ともいえるスキャットを披露した「Oleo」。会場の盛り上がりは最高潮に達した。「What A Wonderful World」で本編が終了した。

アンコールは綾戸智恵のピアノ演奏による「Greensleeves」、「愛の賛歌」、「家路」というセット。最後が「家路」というのが暗示的だった。本編最後の「What A Wonderful World」と対になってるような感じもあり、余韻が深く残った。

■綾戸知恵 10th Anniversary Tour 2007-2008
2007年9月22日(土) 大阪フェスティバルホール
2階 L列 Lサイド33番

綾戸智恵(Vocal, Piano)
宮野弘紀(Guitar)
中村真(Piano, Melodica)
小前賢吾(Drums)
西嶋徹(Contrabass)
田中倫明(Percussion)

この日はピアニスト中村くんのご両親が見に来てたらしい。

Setlist
01 What Now My Love(solo)
02 Always On My Mind(solo)
03 C'est Si Bon(solo)
04 Tennessee Waltz(solo)
05 Swanee(solo)
06 Your Song(綾戸vo&pf/西嶋b/小前b)
07 Ooh Child(綾戸vo&p/宮野g西嶋b小前ds田中perc)
08 Comes Love(綾戸vo&pf/バンド~中村pianica~)
09 Can't Help Falling Love With You(綾戸vo/中村pf)
10 Feelings(綾戸vo&pf/田中perc)
11 Heartbreak Hotel(綾戸vo/西嶋b)
12 If You Go Away(綾戸vo/宮野g)
13 別れの朝[Was Ich Dir Sagen Will](綾戸vo&pf/西嶋b田中perc/中村pianica)
14 Stormy Monday(綾戸vo/バンド)
15 Route 66(綾戸vo/バンド)
16 Oleo(綾戸vo/バンド)
17 What A Wonderful World(綾戸vo/バンド)
Encore
18 I Love Being Here With You(綾戸vo/バンド)
19 Greensleeves(solo)
20 愛の賛歌[If You Love Me(Really Love Me)](solo)
21 家路[Going Home](solo)

伊藤銀次 The 30th Anniversary Tour「Baby Blue 2007」

2007年07月30日 | Live

開演前に同じテーブルにいた見知らぬ誰かが、伊藤銀次といえば水玉のシャツなのだと連れ合いに話していたのを聞いた。今まで気がつかなかったが、そういえば水玉のシャツを着た姿を覚えている。昔、佐野元春とFM雑誌で対談した時だ。水玉のシャツは銀次のトレード・マークだったのだ。

10分押しで開演し、ステージに現れた銀次は水玉のシャツを着ていた。大きな目は意欲に溢れていた。しばらくの間、歌手活動を行っていなかったが、復帰するのだという熱意が感じられた。

僕は銀次のソロ・アルバムというと『Deadly Drive』、『Baby Blue』、『Sugar Boy Blues』、『Love Parade』の4枚しか持ってない。しかし、今回のライヴは『Baby Blue』時代の曲を演奏すると聞いていたので、それだけしか聞いてなくてもいいんじゃないかと思っていた。

トリオでの演奏、青木ともことのユニット「Cloudy Bay」の演奏、ソロがあり、ゲストとの共演と続いた。聴きたかった曲はほとんど聴けた。「風になれるなら」、「こぬか雨」、「幸せにさよなら」、「そして誰のせいでもない - Because Of You」、「雨のステラ」、「夜を駆けぬけて - Running Through The Nights」。

ライヴにはとても満足していた。今日、来てよかったと思った。アンコールでは「笑っていいとも」のテーマ・ソング「ウキウキ・ウォッチング」もやってくれた。でも、何か1曲足りなかった。その曲の存在を僕は長い間忘れていた。曲名すら出てこなかった。まだ聴きたい曲が残ってるのだと思いながらライヴは終了した。

終演後、サイン会があり、僕も参加した。何か声をかけたかったが、失念した曲名が思い出せないため、何も言えなかった。銀次は丁寧にサインをしてくれた。最後に握手した時、僕は銀次の顔をじっと見た。大きな目がこちらを見つめていた。

曲名は翌日になって思い出した。「Flowers In The Rain」だ。銀次は10月にデジタル・リマスタリングでリイシューされるポリスター時代のアルバムのために、この夏は没頭するらしい。その後、秋から冬にかけてライヴ活動を再開するという。ライヴ・ツアーのタイトルは「Stardust Symphony 07-08」。その時には、たぶん「Flowers In The Rain」は演奏されるだろう。

■伊藤銀次 The 30th Anniversary Tour「Baby Blue 2007」
2007年7月8日(日) バナナホール
整理番号ぴあ17番

伊藤銀次(Vocal/Guitars)
小野田清文(Bass)
市田ユウキ(Drums)
青木ともこ(Vocal/Guitar/Keyboards)
GUEST MUSICIANS
古村敏比呂(Saxophone)
黒沢秀樹(Vocal/Guitars)

Set List
01.Baby Blue 2007(short)~ロックスターの悲劇
02.Suger Boy Blues
03.Dream Time
04.Theme of Cloudy Bay~Runaway(Cloudy Bay)
05.夏の夕暮れ(Cloudy Bay)
06.六月(Cloudy Bay)
07.幸せにさよなら(Solo)
08.風になれるなら(Solo)
09.こぬか雨(Solo)
10.散歩(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
11.Because(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
12.雨のステラ(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
13.Just A Little Love
14.恋のリーズン
15.そして誰のせいでもない
16.Night Pretender(with 古村敏比呂)
17.Tappin' & Clappin'(with 古村敏比呂)
18.Congratulations(with 古村敏比呂)
19.Baby Blue 2007

Encore
20.Hello Again
21.夜を駆けぬけて(with 古村敏比呂, 黒沢秀樹)

22.ウキウキ・ウォッチング(Solo)
23.Shade Of Summer(Solo)
24.涙の理由(Solo)


LIVE EARTH

2007年07月08日 | Live

LIVE EARTH
2007年7月7日(土) 京都東寺[教王護国寺]
S席自由席 整理番号2105番

RIP SLYME
UA
BONNIE PINK
Michel Nyman
Yellow Magic Orchestra

曇り。

東寺金堂の前に特設ステージが作られていた。境内は樹木が少なからずあり、木がステージの死角となっていた。僕が会場に入場した時にはもう後方しか席はなかった。どこに座ってもステージを全て見渡すことは不可能だった。

一組大体30分くらいのステージで、大きな盛り上がりもなく、まったりとした雰囲気でライヴは進行した。それが一変したのはステージに3つのブースが運ばれた時だった。時間は午後8時50分くらいだっただろうか。どよめきが起こり、会場は総立ちとなった。YMOのライヴがはじまろうとしていたのだ。

「以心電信」のイントロが聴こえた時に鳥肌が立った。僕の席からは教授の姿しか見えなかったので、少し身体を横にずらしてみた。真ん中のブースは木が死角となり全く見えなかったが、向かって右側のブースに細野さんの姿が見えた。教授と同じ色が褪せたような黒のシャツを着ていてサングラスをかけていた。そしてベースを弾いていた。グッとくるものがあった。涙が出そうになった。

2曲目は観客の反応が薄く、僕も何の曲かわからなかったのだが、これは新曲の「Rescue」だった。3曲目は教授の『Chasm』(2004年)から「War & Peace」。新しい曲が演奏されてることがうれしかった。決してノスタルジーを共有することだけで繋がり合うわけではないのだ。

「Rydeen79/07」の時、真ん中のブースのユキヒロさんの頭がちらりと見えた。いつの間にかまた僕は横に動いていたのだ。ユキヒロさんはドラムを叩いていた。細野さんがベースでユキヒロさんがドラム。生のグルーヴを体験してるのだと思うと、また涙が出そうになった。今日はYMO3人しかいないのだろうか。でも、そんなことはもうどうでもよかった。

Yellow Magic Orchestra
細野晴臣(Bass)
高橋幸宏(Drums)
坂本龍一(Keyboards)

Set List
1.以心電信
2.Rescue
3.War & Peace
4.Rydeen79/07

1000000人のキャンドルナイト

2007年06月22日 | Live

6月15日(金)に西梅田で開催されたフリー・コンサート「西梅田 Groove Night!」に行ってきた。

曇り。

西梅田で開催された「1000000人のキャンドルナイト」に行って来た。明治安田生命大阪梅田ビル前特設ステージで、キャンドルナイト野外ライヴがあり、広沢タダシ、Leyona、SAKURA、リクオが出演した。

ハービスPLAZA ENTの前でソニー・スタイルが主催するフォト・コンテストがあり、「キャンドルの写真を撮って応募しませんか?」とスタッフに声をかけられた。ちょうどケータイで写真を撮ろうとしていたところだった。スタッフはソニー・スタイルのサイバー・ショットを借してくれて、それで3枚ほどキャンドルを撮った。驚くほどキレイに撮れた。最近のデジカメは簡単で手ぶれを気にせず撮れる。

その後、会場となる明治安田生命大阪梅田ビルに向かう。途中で何枚か自分のデジカメでキャンドルの写真を撮った。コンピューター総合学園HAL大阪モード学園の前ではキャンドルで「LOVE」の文字を作って飾っていた。ここの学生が作ったらしい。約一万本のキャンドルがそんなふうにして飾られていた。



会場の明治安田生命大阪梅田ビルの特設ステージではCandle JUNEが火を灯していた。世界各地で火を灯す活動をしていてキャンドルナイトは1回目から参加しているそうだ。

午後7時30分に開演。最初は広沢タダシ。4年ほど前に路上ライヴで見たことがある。ギターによる弾き語りでミディアム・テンポの曲を4曲披露した。会場の周りで徐々に明かりが消されてゆく。

次に登場したのがLeyona。緑の帽子を被り、白い夏服を着ていた。彼女もギターの弾き語り。テレビCMに使用された「Wind Blow」という曲をやった後、進行役の女性が出てきた。午後8時、キャンドルナイトがスタートすることを告げ、ライトオフのカウントダウン。西梅田、キャンドルナイト会場一帯の明かりが消灯。ステージもCandle JUNEのキャンドルの灯だけとなった。Leyonaの顔さえ見えない。

一人大体20分くらいのステージだろうか。Leyonaの後はSAKURA。ウクレレを弾きながらハワイアン風の曲を歌った。サポートでギタリストが参加していた。新曲の「だいじょうぶ」という曲を披露。SAKURAのステージはそれまでより長くて、最後はLeyonaとボブ・マリーの「No Woman, No Cry」を歌った。途中で"Everything Gonna Be Alright"というフレーズが出てくる。先程の「だいじょうぶ」と符号する。

リクオは「ソウル」、「ムーンライトサンバ」、「アイノウタ」、「パラダイス」、「光」の5曲を演奏。サポートで朝倉真司が加わってのステージだった。「パラダイス」ではいろいろな人の言葉を引用していた。最後に引用したのが高田渡の言葉「死ぬまで生きる」。「パラダイス」はミニー・リパートンがオリジナルの「Lovin' You」とメドレー形式になっており、"LA LA LA LA LA"をコール&レスポンス。次にキーを上げて"RU RU RU RU RU"、で、ミニー・リパートンは音域が広いから最後にいちばん高い声を出すのだが、さすがにこれは素人にはマネができない。声の出ない人は顔で歌うようにとリクオ(笑)。

アンコールでは広沢タダシ、SAKURA、Leyonaが呼ばれて、キヨシローが訳詞したRC版の「イマジン」をカヴァーした。この曲の最後の部分"僕らは薄着で笑っちゃう"は、原発事故で放射能汚染になるよりは薄着で笑って夏を過ごしたい、というキヨシローの思いが込められているのだと思う。たぶんリクオがこの曲を選んだのは同じ思いからだろう。キャンドルナイトに込めたメッセージがそこにあった。

終演は10時過ぎで2時間半。キャンドルナイトのほうは8時にライトオフがあり、10時には終了していた。画像は片付けられる直前のキャンドル。緑の置物は紙で作られたカエル。中にキャンドルが入ってる。



■1000000人のキャンドルナイト@OSAKA CITY Candle Park 2007 Summer
2007年6月15日(金) 18:00-22:00
西梅田 Groove Night!

・広沢タダシ

・Leyona
Wind Blow

travelin' man
Love

・SAKURA


だいじょうぶ
Piece of Mind
No Woman, No Cry(with Leyona)

・リクオ
ソウル
ムーンライトサンバ
アイノウタ
パラダイス


Encore
Imagine

アンジェラ・アキ My Keys Tour 2007 ~サクラ色~

2007年05月14日 | Live

■アンジェラ・アキ My Keys Tour 2007 ~サクラ色~
2007年5月9日(水) 大阪フェスティバルホール
2階E列R1番

晴れ。
アンジェラ・アキはベージュのナンバリングTシャツ(32番)にジーンズ、コンバースのバスケット・シューズというかっこう。Tシャツは古着だそうだ。今回、グッズで販売されていたのは古着テイストのナンバリングTシャツで3種類あった。色はパープル、グリーン、ピンク。番号は2007年ということで「7」、アンジェラの実年齢が29歳なので「29」、そして今回のMy Keys Tour 2007が全16公演ということなので「16」、その3種類だった。

舞台の上はグランド・ピアノのほかは照明のセットが組んであるだけ。1曲目はレオン・ラッセルのカヴァーで「A Song For You」の日本語ヴァージョンだった。この曲はインディーズから出した6曲入りのミニ・アルバム『One』に収録されている。2曲目が「HOME」。2005年リリースのメジャー・デビュー・シングルだ。紅白で歌ったことでアンジェラ・アキの代表曲としても広く知られることになった。

「HOME」が終わったところで、「大阪フェスティバルホールは全国のどこのホールよりも音がいい」と山下達郎が話していことを紹介した。この大阪公演は2デイズで、前日演奏してみて、フェスティバルホールの「音の響き」を実感したのだという。そしてステージのいちばん近くの席にいる人も、2階席の最後列の人も、物理的な距離は離れていても「心の距離」は同じだから、「一期一会」の思いを共有し、アットホームな感じで楽しんでほしいと話した。

3曲目からはファースト・アルバム『HOME』からの曲が続く。DVD『アンジェラ・アキ My Keys 2006 in 武道館』のプログラムと同じだといっていい。考えてみればそれは当たり前の話だ。何しろまだメジャー・デビューして1年半程なのだから。アルバム1枚と5枚のシングルではセットリストも限られてくる。逆に言えばそれだけのキャリアでワンマンのホール・コンサートをやってしまえるだけの人気を獲得したのだ。おそろしいスピードだ。

マドンナの「Like A Virgin」のカヴァーがあって、ここでファンの間ではすっかりとお馴染みになった「アンジェラ・アキの勝手に英語でしゃべらナイト」のコーナーに突入した。これは一緒に英語の曲を歌うために、アンジェラが歌詞の意味を解説し、英語の発音と歌い方を教えるというもの。武道館の時はクィーンの「We Are The Champions」だった。

「Like A Virgin」はサビのところで"Like A Virgin"というラインが二度出てくる、いわゆる「リフレイン」、必殺の手法が使われている。この「リフレイン」は多くの曲で使われている。それを証明するために引用された曲は「こんにちは赤ちゃん」、「勝手にシンドバット」、「昴」。ここでオーディエンスと一体化することにより、続く「Again」では早くも1階席がスタンディングとなってしまった。

「Again」はこの4月からフジテレビ系列の「めざましテレビ」のオープニング・ナンバーとして使用されているらしい。

「Again」を歌い終えたところでピアノから離れ、ハンドマイクで話を始めた。昨年末の紅白歌合戦にまつわるエピソードで、子供の頃から好きだった歌手に会えたことや、そのことで気持ちが舞い上がり、失敗したり反省したりしたことを15分間近く話した。アンジェラ・アキのライヴはこういったノリで展開されるので、はじめて聴きに来た人は戸惑ってしまうのだという。そのことは本人も気にしているようで、「お喋りなんで引かないでほしい」と話していた。

ステージの後半は「宇宙」を核にした迫力のあるパフォーマンスが繰り広げられた。3月に出た「サクラ色」は武道館公演のために書かれた曲。青春時代を過ごしたワシントンDCでの思い出をベースにして、はじめて出会った大きな恋愛、失恋、そしてミュージシャンになるという夢を追いかけた日々への想いをワシントンのポトマック川沿いの桜に託したという。26歳と遅咲きのデビューだったが、実はそれまで何度も「夢」を前にして挫折してきたのだ。だから「夢を諦めないで」とは言えないけれど、"Keep on dreaming all your life"(いつまでも夢を見続けて)という言葉を一緒に伝えたいのだと話した。「サクラ色」は、"Keep on dreaming all your life"という一節を歌の中に入れたヴァージョンで披露された。

アンコールの1曲目はKANのカヴァーで「愛は勝つ」。この位置でいつもカヴァーを披露しているそうだ。5月23日発売の新曲「孤独のカケラ」が最後の曲となった。ここで結婚したことを発表した。ライヴはアンジェラ・アキのディスコグラフィーを最初から辿るクロニクル(年代記)といった構成だった。それは実に素晴らしいライヴだった。

Setlist
01.A Song For You
02.HOME
03.Rain
04.奇跡
05.Kiss Me Good-Bye
06.Like A Virgin
07.Again
08.大袈裟に「愛してる」
09.お願い
10.宇宙
11.This Love
12.心の戦士
13.サクラ色
14.On & On
15.MUSIC
Encore
16.愛は勝つ
17.孤独のカケラ

Yahoo!動画で新曲「孤独のカケラ」のPVが配信されてます。また発売日前日の22日(火)21時からYahoo!ライブトークに生出演するそうです。

木下航志ミニ・ライヴ & 握手会

2007年05月07日 | Live

5月4日(金)曇り。心斎橋そごうの滝の広場で開催された木下航志の山野楽器ミニ・ライヴ & 握手会を聴きに行った。昨年の夏、渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのライヴの後の握手会、僕は木下くんと約束した。「また聴きに来るよ」と。

ニュー・アルバム『Voice』発売のプロモーションで木下航志による弾き語りライヴ。「Ribbon In The Sky」は木下航志がリスペクトするスティービー・ワンダーの曲。アルバム『Voice』と同時発売された単行本「voice とどけ、僕の声」の付録CDに収録されているそうだ。



「Ribbon In The Sky」は僕も昔から大好きな曲だ。盲目の木下航志はたぶん耳で覚えてコピーしたのだろう。音楽への愛情が伝わってくる。

「遠い街」は京成電鉄の京成スカイライナーのCMソング。本人出演のテレビCMが東京で放送されているらしい。作詞は高野寛が担当していて、作曲は木下航志と名村武。「Good bye 涙の日々 Good day 始めよう」というシンプルなラインが胸を打つ。

「たからもの」はシンガー・ソングライター市川喜康が作詞、木下航志と名村武が作曲。「最近の悲しい社会に触発されて作った」というコメントがあったと思う。

「Love Is Everywhere」はオレンジ・ペコーが提供した曲。ラテンの曲調は陽気な木下航志にはぴったりだった。

「絆」はデビュー・アルバム『』のタイトル・ソング。「お母さんと僕の絆についての歌」というコメントがあった。1年前よりも声が太くなった木下航志。その存在感も大きくなり成長を感じさせたミニ・ライヴだった。

■木下航志ミニ・ライヴ & 握手会@山野楽器(心斎橋そごう)
2007年5月4日(金) 心斎橋そごう 12階滝の広場

Setlist
1.Ribbon In The Sky(Stevie Wonder)
2.遠い街
3.たからもの
4.Love Is Everywhere
5.絆

大貫妙子 "Boucles d'oreilles" Tour 2007

2007年05月03日 | Live

4月27日(金)晴れのち曇り。なんばHatchで開催された「大貫妙子 "Boucles d'oreilles" Tour 2007」を聴きに行ってきました。ター坊のライヴは2000年の「Beautiful Songs」をきっかけにして、聴きに行くようになったが、これまで聴いた中ではベストと思えるような素晴らしいライヴでした。ほぼ日先行で獲ったチケットはC席。3列目だったので、ター坊の表情もよく見えました。今回は楽しそうでした。

ピュア・アコースティック・コンサートは最初、東京のクラシック専門のホールから、「歌と弦楽四重奏によるコンサートをやりませんか?」という依頼を受けて、はじまったのだという。その時にレコーディングされたのが『pure acoustic』というアルバム。それから20年が経ち、その続編となる『Boucles d'oreilles(ブックル・ドレイユ)』が今年リリースされた。

"Boucles d'oreilles"はフランス語でイアリングのこと。顔の横にある耳。イアリングは顔の近くでキラッと輝いたり、揺れたりする。そんなに多くのイアリングを持ってないとしても、毎朝どんなイアリングを選ぼうかと女性は悩む。毎日変わったり、揺れたりするイアリングは「女心」を象徴する装身具といってもいいのかもしれない。そういった意味合いでアルバムのタイトルとして付けられたという。

ピュア・アコースティック・コンサートはこれまで2回体験していて、今回が3回目だった。前の2回はクリスマスの時期に開催されて、「ピュア・アコースティック・クリスマス」という表題が付いていた。やわらかなアコースティックの音色と大貫妙子の声はベスト・マッチで、僕は音楽に陶酔した。そこには感動があった。ここ数年はうまく日程が合わず、ピュア・アコースティック・コンサートから遠ざかっていて、その陶酔感を忘れていた。

新作『Boucles d'oreilles』の発売に合わせて、新緑の季節に開催されたピュア・アコースティック・コンサートでは、ドラムに林立夫を迎え、これまでとはまた違った雰囲気のステージとなった。RCA時代のアルバムが最新デジタル・リマスタリングが施され、紙ジャケ仕様でリイシューされたことも関係あるのかもしれないが、前半は古い曲が多かった。

ドラムの林立夫が繰り出すビートに新鮮味があり、この起用は成功だと思った。フェビアン・レザ・パネのピアノと大貫妙子の声の相性もよく、「横顔」のイントロがはじまった時には楽しくて仕方がなかった。大貫妙子のライヴでこんな気持ちになったのははじめてだった。「夏に恋する女たち」をライヴで聴く日が来るなんて思いもしなかった。うれしい驚きだった。ピアノとウッド・ベースだけで演奏された「突然の贈りもの」では僕の隣から鼻を鳴らす音が聞こえた。涙の理由は何なのかわからないが、そういう心の琴線に触れる素晴らしい演奏だった。

僕の大好きな坂本龍一作曲の「TANGO」も演奏された。この曲もライヴではじめて聴いた。仕事で世界中を旅する大貫妙子。彼女の作る曲はそんな旅の影響を受けたものも多い。フェビアン・レザ・パネが金子飛鳥のアルバムで共演した「遥かなる旅路」。聴衆は音楽の旅を共にすることとなる。そこがひとつの転換点であったように、「遥かなる旅路」で一度袖に引っ込んだ大貫妙子は「Shall we dance?」で衣装を着替えて登場した。白から赤へと鮮やかな変換だった。

後半はいつものピュア・アコースティック・コンサートのスタイルで、ドラムなしのステージとなった。ハイライトは「Shenandoah」。この曲を聴きに来たのだった。

現在進行中の仕事の中から、秋公開の映画『めがね』のエンディング・テーマを担当することになったと大貫妙子は話した。映画が公開したら最後まで席を立たずに聴いてほしいと話した。映画『めがね』は『かもめ食堂』のスタッフが再び集結して撮った作品。出演は小林聡美ともたいまさこ。このスタッフはプロデューサー、監督をはじめ全員女性なのだという。

「Time To Go」で林立夫が戻ってきた。この曲は過去の恋愛をテーマにして作った曲。決して戻れない時間に思いを寄せている。大貫妙子はシンガー・ソングライターとしてラヴ・ソングを多く書いてきた。ほとんどがラヴ・ソングだといっていい。しかし歌の対象となる相手は男性に限られていず、身の回りの大事な人、あるいは動物である場合もあるという。最後の「美しい人よ」では旅に触れる発言があった。「旅の空で素敵な人との出会いがありますように。そんな気持ちを込めて」と。

■大貫妙子 "Boucles d'oreilles" Tour 2007
2007年4月27日(金) なんばHatch
1階C列27番

大貫妙子(vo)
フェビアン・レザ・パネ(pf)
吉野弘志(b)
林立夫(ds)
金子飛鳥カルテット(金子飛鳥Vn/相磯優子Vn/志賀恵子Va/木村隆哉Vc)

SetList
01.幻惑
02.Monochrome & Colours
03.le musique
04.横顔
05.夏に恋する女たち
06.黒のクレール
07.突然の贈りもの
08.Siena
09.TANGO
10.遥かなる旅路
11.Shall we dance?
12.Caveliere Servente
13.彼と彼女のソネット
14.風の道
15.Time To Go
16.Shenandoah
17.ベジタブル
Encore
18.メトロポリタン美術館
19.美しい人よ


壊さないで!

2007年04月11日 | Live

大阪フェスティバルホールが来年閉鎖し解体される。朝日新聞グループが超高層ビルに建て替えるという。嘘みたいな本当の話。それは衝撃的なニュースであった。

山下達郎は大阪フェスティバルホールがコンサート会場の中でベストだと公言しているが、さっそくミクシィーの山下達郎のコミュニティーでは騒ぎとなった。しかし、朝日新聞の記事には山下達郎の、解体に肯定的とも取れるコメントが紹介されており、騒ぎは収束したかに思えた。僕も「仕方のないことなのかな」と諦めの気持ちになった。

■山下達郎さん 観客との一体感 抜群
 フェスティバルホールは、まごうかたなき日本で最高のコンサートホールであり、私ももう25年以上お世話になっています。演じてよし、観(み)てなおよし、観客との一体感はまるで大きなライブハウスのようです。

 数々の伝説に彩られた50年が、また新たな未来へのスタートとなりますように。近いうちにまたフェスの舞台に立てる日を楽しみに。(山下さんからのメール)


ところが、先日のサンデー・ソングブックで、フェスティバルホールを解体するなんて愚挙だと、反対の態度を示した。

「フェスティバルホール壊す、愚挙です。カーネギー・ホール壊すとか、オペラ座壊すとかといってることと同じで、ああいうホールは法隆寺とか日光の陽明門と同じで、一回壊したら二度と再建できない。ホールは文化財でありまして、芸人の汗と血を吸ってるのです。それを壊して、超高層ビルにして、テナントで何かしようっていうのは、まぁゼネコン屋の考えそうなことです。この国にはそういう意味では文化がなくて、あるのは利権のみでありまして...ホールを壊す、止めて下さいよ。フェスティバルホール壊したら、どこでやるんですか。みんな大阪城ホールでやるわけ? 冗談じゃないよね、ホントに。大阪厚生年金(会館)もなんか、なくすとかなんとか言ってるわけだから、ホントにやれるホールなくなりますよね。愚挙です。ひどすぎます。今日は時間がないので、時を改めてやりたいと思いますが。(話が)はじまったら、だんだんエキサイトしちゃうので、また次回に」

大変なことが目の前で起きようとしている。ようやく僕も目が覚めてきた。僕は中学1年の時に、音楽の授業の一環でフェスティバルホールに行った記憶がある。おそらくそれがいちばん最初なんだと思う。はじめて自分で金を出して行ったのが、1987年1月の佐野元春「Cafe Bohemia Meeting」だ。いろんなライヴを聴きに行った。山下達郎、矢野顕子、坂本龍一、エルヴィス・コステロ、ビューティフル・ソングス(矢野顕子、鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、奥田民生)、松たか子、ジョアン・ジルベルト、EW&F...、最新は来月のアンジェラ・アキ弾き語りライヴとなる予定だ。これからはこれが最後になるのだと思って見ることになるのかもしれない。

フェスティバルホールを壊さないでほしい。お願いだ。壊さないで!

共鳴野郎カフェ・ライヴ

2007年01月18日 | Live

1月13日(土) 晴のち曇り。

12日の金曜日の午後遅く、友人からメールが届いた。
「共鳴野郎カフェ・ライヴに行きませんか? 明日ですけど」

「共鳴野郎カフェライヴ」とは、よみうりテレビの深夜番組(毎月第四金曜の深夜に放送される)「共鳴野郎」に出演するDarjeeling(Dr.kyOnと佐橋佳幸)が、カフェでデビュー・ライヴを行い、それに視聴者20組40名を招待し、公開収録するというもの。この模様は1月26日(金)26時5分から30分の拡大スヘシャル版としてオンエアされる。

僕も応募したが残念ながら落選した。しかし、彼は当選したというのだ。なんて幸運なんだろう。そして僕に声がかかるなんて! そんなわけで急な話だったが、なんとか調整して行ってきた。場所は西区のマーサというカフェだった。

マーサの前で友人と待ち合わせをしたのだが、最寄の駅を出たところで迷ってしまった。マーサの場所がよくわからない。仕方がないので友人のケータイに連絡し、歩く方向を教えてもらった。だからマーサに到着したのは午後6時10分頃だったと思う。

マーサの入り口は緑に覆われていた。入場の際にコートを預かってもらい、今夜のライヴ名と出演者の名前が印刷されたメニューを受け取った。中に入ってみると、もう席はほとんど埋まっていた。画像はメニューと今夜のゲスト、リクオのアルバム『セツナウタ』(サインはクレフィンのライヴの時入れてもらった)。

ステージの向かって左に入り口があって、その前にカメラクレーンと番組のスタッフ。右の奥にもスタッフ、中央奥に固定カメラ。あとハンディ・カメラが左右に1人ずついた。総勢20人くらいのスタッフ。店内は人で溢れていたが、まったりとした雰囲気が漂っていた。僕もリラックスしていた。カフェ・ライヴということで開演前にコーヒーとピッツァ・マルガリータを食べた。

まだオンエア前なので内容を知りたくない人が読めないように、ライヴの模様は別に書きました。この続きは13日の記事としてエントリーしました。ネタバレしています。

関連リンク
クレフィン・ブログ
RIKUOのリハーサル・レポがアップされてます。キーマカレー、食べに行きたい。店名の由来も知りたいです。最初に店名を聞いた時から、トム・ウェイツの曲「マーサ」を思い浮かべましたが、今度行くことがあったら、そのことも確かめたいです。

・habanero VOICE
佐橋佳幸のオフィシャル・サイトでも「今日の出来心」でダージリン・カフェ・ライヴでデビューの話が出てます。でも佐橋くん、ハード・スケジュールで先月、ダウンしてたんですね。

・Dr.kyOn Information Web.
Pan-Paka-Pahn!でダージリン・カフェ・ライヴのことを書いてます。ネタバレしてますが...

Darjeelig Cafe Live

2007年01月13日 | Live

ライヴは10分押しぐらいではじまった。RIKUOがまず表から入ってきて店内奥で待機。その後に佐橋佳幸とDr.kyOnが入場した。ステージ向かって左側にDr.kyOn、右側に佐橋佳幸。まず新年のあいさつがあって一緒に乾杯した。

番組の中でダージリンが毎月オリジナル(インスト)曲を演奏する「The Road To Darjeeling(ダージリンへの道)」というコーナーがあって、ライヴはこのレパートリーの中から披露された。これらの楽曲は「ダージリン」というユニット名にちなんで紅茶を題材にして作曲したのだという。二人が毎月ほぼ順番に書いてきたというが、話し振りからして、Dr.kyOnがプロデュースしているような感じだった。

ステージには中央に柱があって、そこに小さな黒板が掲げられていた。どうも出演者はこの黒板にセットリストを書くようになってるらしい。佐橋佳幸が最初、黒板に曲名を書こうとしたのだが手が届かない(笑)。それでDr.kyOnが前半の曲名を書くことになった。身長差をギャグにする二人だけに、これはお約束のネタ。東京出身の佐橋佳幸と大阪出身のDr.kyOnが繰り広げるトークも楽しかった。

佐橋佳幸の「出欠を取りま~す」ではじまった招待客の点呼(笑)。カフェ・ライヴの抽選に当選した人を全員紹介する時間があった。一人ひとりが寄せた「番組へのメッセージ」を読むわけだが、その中に「もう少し早い時間からやってください」という意見があった。佐橋佳幸は「DVDレコーダーとかありますから。タイマー付きの...大麻じゃないですよ(笑)」みたいなことを言って笑いを誘った。だが、さすがにこれはオンエアでは使えない(苦笑)。それでもDr.kyOnは得意の回文を披露した。「また大麻まいたタマ」(笑)。

僕を招待してくれた友人は「"OSAKA ROCK CITY"にも行きました」とメッセージを書いていた。しかし佐橋佳幸は"OSAKA ROCK CITY"を"COUNTDOWN JAPAN 06/07"と思ったのか、"OSAKA ROCK CITY"に参加していたのにも関わらず、「僕、欠席しちゃったんですよ(笑)。僕の代わりに行ってくれたんだね」と言った。

出欠確認の途中でカメラのテープ交換があった。まだはじまってから40分くらいしか経ってなかったが、ここで少しの間中断。その間に僕は友人に、さっきの「番組へのメッセージ」で"OSAKA ROCK CITY"と書いたのかを尋ねた。やはり佐橋佳幸が間違ったらしいと判明。佐橋佳幸は最初から何だか眠たげな表情だった。演奏は問題なかったけれど。しかし、佐橋佳幸のそんな様子はライヴの後半でガラリと変わった。目はパッチリと開いていた。ずいぶんと表情が変わるなぁと思った。スロー・スターターなのかもしれない。

ダージリンはユニット結成1周年だが、佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンドのメンバーとして一緒に10年やってきたので、デビュー・ライヴといっても演奏に何の問題もなかった。Dr.kyOnはローランドのキーボードの上に音源モジュールやピアニカを置いて同時演奏するし、またアコーディオンやアコースティック・ギターも披露した。佐橋佳幸もアコースティック・ギターからエレクトリック・ギター、Dr.kyOnとピアノの連弾をするなどいろいろ見せてくれた。中でもうれしかったのは新しいギター、サイケデリズム特製のKOKOMODELを演奏してくれたことだった。このギターの音色は本当に素晴らしかった。

ダージリンで1時間くらいやった後、ゲストのRIKUOが呼ばれた。三人で弾きしゃべりの「同じ月を見ている」をセッションした。続いてRIKUOのソロ演奏で「ケサラ」。生「共鳴スパイダー」のコーナーがあって、Dr.kyOnは放送日の翌日に渋谷AXで行う「Soul Of どんと」の話をした。Dr.kyOnは毎年どんとを追悼するイベントをやっている。その話のながれでボ・ガンボスのカヴァーをRIKUOとセッションした。

RIKUOともう1曲セッションした後、再びダージリン二人だけでオリジナル曲の「JTea」をやった。この曲は山弦の小倉博和がゲストに来た回で披露された。僕は山弦の「Song For James」のパロディーだとばかり思っていたが、実はこの曲も紅茶を題材にして書かれたのだという。紅茶の歴史の中でイギリス人の功労者がいて、その人の名前がジェームス・テイラーなのだという。シンガー・ソングライターのジェームス・テイラー(JT)と同姓同名。そのイギリスのジェームス・テイラーに捧げられたのが「JTea」というわけだ。佐橋佳幸が書いたこの曲は敬愛するジェームス・テイラー(シンガー・ソングライター)へのオマージュでもある。

アンコールでは新曲「Silver Tea Cup Auction Night」を披露。これは今月の「The Road To Darjeeling(ダージリンへの道)」用なのでオンエアされるだろう。銀製ティー・カップのオークションが今回のテーマでDr.kyOnの作曲。タイトルの単語の頭二文字は元素記号にもなってると京大工学部出身のDr.kyOnは話していた。

結局30分の番組を収録するのに2時間のライヴをやったダージリン。素晴らしい演奏で楽しかったし、公開収録の現場に立ち会えたのも貴重な体験だった。これで終るはずだったのだが、リテイク(撮り直し)するといって1曲また聴けた上、ダージリンがオマケでもう1曲披露してくれた。たぶんオマケの部分のほうが盛り上がったはずだ(笑)。

■Darjeelig Cafe Live
2006年1月13日(土) ダイニングカフェ+雑貨 マーサ

Darjeeling
Dr.kyOn(Keyboards)
佐橋佳幸(Guitar)

ゲスト
RIKUO(Vocal/Keyboard)

01 spider code
02 Drop by Drop
03 泣き虫ケトル
04 Greedy Green
05 ジャンピン・ジャンピング・カメリア・シメンシス
06 Funky Tea Race
07 同じ月を見ている
08 ケサラ
09 Sleepin'
10 アイノウタ
11 J・Tea
Encore
12 Silver Tea Cup Auction Night

COUNTDOWN JAPAN 06/07 -WEST-

2007年01月04日 | Live

2006年12月31日(日) 晴。

午後5時過ぎに年越しそばを食べて、それからFM COCOLOを聴きながら「COUNTDOWN JAPAN 06/07 -WEST-」に行く準備をした。上柴とおるさんがJBを追悼して曲をかけていた。

午後6時頃に新大阪駅に到着。インテックス大阪にははじめて行く。公演案内パンフレットには、コスモスクエア駅下車徒歩10分と書いてあったが、ニュートラムが使えるはずだと思い、地下鉄に乗る際に確認したところ、中ふ頭で降りればいいのだとわかった。地下鉄は空いていたので座れた。

会場に着いたのは午後7時頃だっただろうか。音が外に洩れていたが入り口は閑散としていた。この時間から入場する客は少なかったのだ。チケットと交換でリストバンドを受け取った。エントラスには地球儀があった。

その足でAURORA STAGEに入り、エレファントカシマシを途中から見た。白いシャツを着た長髪の男がスクリーンに映っていた。宮本浩次だ。しかし前に進めない。後部スペースからではステージが全く見えなかった。

エレファントカシマシは新曲を演奏したところで終わった。
「山崎ー、よかったなーオマエ!」
宮本浩次はその独特の口調で大阪会場プロデューサーの山崎洋一郎に賛辞を述べた。その一言でロックフェスに参加していることを実感した。

20分のセットチェンジの間に会場内を移動した。AURORA STAGEの次の出演は東京事変。今回の「COUNTDOWN JAPAN 06/07 -WEST-」では佐野元春に次いで見たかったアーティストだ。同じ日の出演となったことについてはプロデューサーの山崎洋一郎に感謝しなければならない。

東京事変は人気があるだけに、どれだけ前に行こうとしても会場の真ん中ぐらいまでしか進めなかった。でも、なんとかステージの様子は窺えるし、そのままその場所ではじまるまで待機することにした。会場内は暖まっていたので上着が必要ないくらいだった。

ほとんどジャスト・タイムで東京事変のステージははじまった。プレリュードがながれて1曲目の「秘密」へとなだれ込んだ。椎名林檎はグレーの薄手のコートを羽織っていた。マイクに対して半身になり首だけまっすぐこちらに向けて歌った。髪の毛はショートになっていた。

彼女はすっと背筋を伸ばしたままステージを右に左に歩きながら歌った。その動きを見るだけでよかった。ライヴ・パフォーマンスというのは究極的に言えば動きがすべてだと思う。少なくとも僕の場合はそうだ。二次元だけの情報から三次元を体感することにより、目的の半分は達せたといえる。

2曲目の「喧嘩上等」では冒頭の啖呵で会場は盛り上がった。このバンドの曲はいろいろな音楽ジャンルの要素が含まれているが、ほとんどが3分程度という短さ。小気味よく切れがある。

3曲目に「丸ノ内サディスティック」。この曲が聴けただけでもう僕は満足した。今回のアレンジは椎名林檎がピアニカを吹くヴァージョン。ここでコートを脱いだが、下に着ていたのは背中が開いたヒラヒラした衣装だった。片手を横に伸ばして半歩ずつスライドしながら進むステップも出た。

セットリストはアルバム『大人(アダルト)』からがほとんどだった。今年出る椎名林檎×斎藤ネコ名義のアルバム『平成風俗』からの新曲「花魁」もあった。

東京事変のステージは約1時間だった。AURORA STAGEからPLANET STAGEへと移動している時に、友人からケータイにメールが届いた。どうやら会場に到着したらしい。「PLANET STAGEの前にいる」と返信したが、なかなか会えなかった。後で聞いたらPLANET STAGEの中にいるのだと思っていたらしい。しばらくして友人と3ヶ月ぶりに再会した。彼の知り合いだという岐阜から聴きに来た男性と3人で佐野元春を見ることになった。この続きはこちらで。

■COUNTDOWN JAPAN 06/07 -WEST-
2006年12月31日(日) インテックス大阪

東京事変

椎名林檎(Vocal/Guitar/Pianica)
亀田誠治(Bass)
刄田綴色(Drums)
浮雲(Guitar)
伊澤一葉(Keyboards)

セットリスト
01 秘密
02 喧嘩上等
03 丸ノ内サディスティック
04 林檎の唄
05 群青日和
06 花魁(新曲)
07 ミラーボール
08 夢のあと
09 ブラックアウト
10 透明人間

YUJI ONIKI & 鈴木祥子 A WINTER TRAVELER'S TALE

2006年12月27日 | Live

12月17日(日) 晴一時雨。

サンデー・ソングブックを聴き終えた後、JRに乗って京都へ行った。今夜は拾得で「YUJI ONIKI & 鈴木祥子 "A WINTER TRAVELER'S TALE"」があった。

拾得は京都で最古のライヴハウスだという。シュガーベイブがレコード・デビューの直前、ここでライヴをやって「帰れ!」と野次が飛んだ。一升瓶を抱えた男がいて「東京に帰れ!」とずっと言ってたそうだ。1974年か75年のことだと思う。その当時はブルース全盛でシュガーベイブは日本人に全く受けなかったそうだ。ただ外人のお客さんには評判が良くて、終演後には山岸潤史が楽屋に来て絶賛したのだとか。画像は看板。なんで砂かけはばあみたいな絵が描いてあるんでしょうか?

要領の悪い入場の仕方で一時混乱したが、ライヴは十分ほど押して午後6時40分頃に開演した。最初は鈴木祥子のソロだった。今夜の鈴木祥子はお下げ髪で登場。真っ赤なロングスカートが印象的だった。ウーリッツアーの前に座って新曲の「東京で生まれた女」を歌った。昨年から京都に住んでいる鈴木祥子だが、昨年の終わり、京都の自宅で見た雪にインスピレーションを受けてできたのが「東京で生まれた女」で、ミディアム・テンポの曲。前半はスローな曲が多かった。

"A WINTER TRAVELER'S TALE"というタイトルの付いたライヴ。冬の旅人は揺れる気持ちを歌った。「東京で生まれた女」は降りしきる雪の向こうに自由と愛と、そして東京のことを思い、自分自身を振り返るという内容だ。

最近のライヴでよく歌っているというビートルズの「Blackbird」では"Into the light of the dark black night"というセンテンスに思いが込められていた。自由と愛を探し求めて彷徨う彼女の姿が重なる。というのはもう1曲歌ったビートルズのカヴァーが「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」だったから。

白眉だったのはチャラの「タイムマシーン」のカヴァーだった。「イケナイコトカイ」に匹敵すると思った。もともと僕はこの曲が好きで、最近は全く聴いてなかったが、家にCDがあることを思い出した。"たくさん青 ぬってあげる ・・・あたしとおそろいの・・・。"のところは涙が溢れてきて泣きそうになった。

ヴァイオリンの勝井祐二と共演した「Woodstock」はジョニ・ミッチェルのカヴァー。鬼木雄二が発表したアルバムのタイトルが『Woodstock』だったから選曲したのだという。浮遊するようなヴァイオリンの音に幻惑されるようだった。

続いてゲストの山本精一を迎えてニール・ヤングの「I Believe In You」をデュエットで披露した。メランコリックでこのカヴァーも素晴らしかった。鈴木祥子はゲストの山本精一とニール・ヤングのカヴァーを披露した後で、鬼木雄二を呼んでアレックス・チルトン(Big Star)が書いた「The Ballad Of The Elgood」を三人でやった。この曲で鈴木祥子はドラムを叩きながら歌った。

YUJI ONIKI BANDのメンバーがステージに呼ばれた。カジュアルな服装だったので僕は彼らがバンドのメンバーだとわからなかった。鬼木雄二も普通のかっこうをしていた。拾得の入り口に陣取っていた連中がYUJI ONIKI BANDだった。ソバージュの髪にブラウンのノースリーブのニットを着たスレンダーな女性がいて、僕は最初からちょっと気になってたのだが(苦笑)、彼女がYUJI ONIKI BANDのベーシスト正山千夏だった。なんか雰囲気を持っていたので納得した。

拾得は酒蔵を改装してライヴハウスにしたので、ステージはかなり狭い。バンドがステージにあがると窮屈に見えた。ドラムは鈴木祥子のまま1曲やった後、5分の休憩に入った。

鬼木雄二はニューヨーク出身で2005年に日本に来るまで、しばらくウッドストックに住んでいたそうだ。セカンド・ステージはウッドストックの空気をそのまま拾得に運んだようなセッションが繰り広げられた。勝井祐二がYUJI ONIKI BANDの一員なのかよくわからないのだが、彼の弾くヴァイオリンの浮遊感がメランコリックさをもたらしていた。

バンドの楽曲はすべて英詩で、オルタナティブな印象があり、またノスタルジックな感じもあった。一頃流行した「メロコア」と呼ばれカテゴライズされたサウンドのようでもあった。「40secounds」と新曲の「Lost Highway Part.II」を除いて、あとはアルバム『Woodstock』から披露された。

新曲の「Lost Highway」を披露した後、再びステージに鈴木祥子が上がり、YUJI ONIKI BANDとの共演が繰り広げられた。まずはニュー・アルバム『鈴木祥子』に新録が収録された「ラジオのように」。割りに珍しいことだと思うが、鈴木祥子はタンバリンを振り鳴らしながら歌った。YUJI ONIKI BANDのギタリスト石垣窓の的確な演奏がよかった。

しばらく鬼木雄二と鈴木祥子が交互にヴォーカルを取る形式で進行した。曲間にはウッドストックの思い出話が挿入された。鈴木祥子がウッドストックの鬼木雄二の自宅を訪れたことがあったそうだ。それは突然の電話からはじまったのだという。
「今、マンハッタンにいます。遊びに行っていいですか?」
マンハッタンのペンシルヴェニア駅で、鬼木雄二の住むラインベック行きの切符を買おうとしたら、黒人の切符売りのおばちゃんに「ラインベック」の発音が全く通じず悲しい思いをしたのだとか。

ウッドストックの鬼木雄二宅で弾き語りのデモを録ったこともある「忘却」。この歌は鈴木祥子の祖母がモデルとなっている。最愛の夫を亡くしてからアルツハイマーになり病院に入院しているそうだ。実は今年、その祖母が亡くなったのだ、と鈴木祥子は話した。
「人がいなくなるといろいろと考えてしまう。今日はおばあちゃんのために歌います」そう言ってステージ奥のピアノを弾きながら歌った。フルバンド・ヴァージョンをライヴではじめて聴いたが、今回だけは特別な思いが心をよぎった。

鬼木雄二のヴォーカルが2曲続いた。1曲は宇宙飛行士の歌「Last Days」で、もう1曲「One Bright Summer Day」は山本精一を交えてやった。ニック・ドレイクのような感じがする曲だった。

アンコールは最初、鬼木雄二とドラムのPOP鈴木による「Little Drumer Boy」。昔、「Motoharu Radio Show」のクリスマス・ソング特集で、デビッド・ボウイがビング・クロスビーと共演したヴァージョンを聴いたことがある。鬼木雄二によると、少年がドラムを叩きながら旅をして、イエス・キリストが生まれるところに行ったりする歌だそうだ。

ウッドストックで鈴木祥子とザ・バンドの住居だったBIG PINKを見に行ったことがあるのだという。しかし今では人手に渡ったBIG PINKは知る人ぞ知る存在で、インターネットのマニアックなサイトを検索して、ようやく場所がわかったのだとか。そんな話の後、バンドと勝井祐二、鈴木祥子、山本精一が揃い、ザ・バンドの「The Weight」をセッションした。

最後に鈴木祥子がひとり残った。いつの間にか編んでいた髪がほどけていた。今年は吉凶混合の一年で、いろいろあったが、今年一年なんとか生きてこられて、また来年を迎える、十二月はそんな厳かな気持ちになれるから好きだと話した。その気持ちを込めて、ウーリッツアーで歌ったのが「Have Yourself A Merry Little Christmas」だった。

あなたにささやかなクリスマスを
心に明かりを灯し
この一年の苦しみはすべて 消え去っていく
あなたにささやかなクリスマスを
歓びかきたてて
この一年の苦しみはすべて 遠くへ去ってゆく
懐かしの日々がよみがえり 輝きかえす 黄金の時
かけがえのない友にいつかまた巡り会える
いつかまた一緒に集い逢いましょう 運命が許すのなら
それまではなんとか耐えていかなければ
今は祝いましょうこのささやかなクリスマスを...

言葉が出てこないくらい美しい瞬間だった。「冬の小さな旅」あるいは「冬の旅人の物語」、ボブ・ディランじゃないが、鈴木祥子は帰るべき家を探しているんじゃないか、故郷に帰る途中なのではないか、そんな印象があった。

■YUJI ONIKI & 鈴木祥子 "A WINTER TRAVELER'S TALE"
12月17日(日) 京都拾得

鈴木祥子(vo.pf.dr)
YUJI ONIKI(vo.g)
勝井祐二(vln.)
POP鈴木(dr.)
石垣窓(gtr.)
正山千夏(b.)
W/ special guest ...山本精一(vo.gtr)

Set List
鈴木祥子
01 東京で生まれた女
02 Blackbird
03 Untitled
04 I Want To Hold Your Hand
05 電波塔
06 タイムマシーン
07 ステイションワゴン
08 Woodstock(with 勝井祐二)
09 I Believe In You(with 山本精一)
10 The Ballad Of El Goode(with 鬼木雄二,山本精一)
11 Back Of A Car(with 鬼木バンド)
Phause
YUJI ONIKI BAND
12 If I Should Arrive Soon
13 AM
14 40secounds
15 Suncave
16 Place Names
17 Lost Highway Part.II
18 ラジオのように(with 鈴木祥子)
19 Between Beds And Clocks(with 鈴木祥子)
20 忘却(with 鈴木祥子)
21 Last Days(with 鈴木祥子)
22 One Bright Summer Day(with 鈴木祥子,山本精一)
Encore
23 Little Drumer Boy(鬼木雄二+POP鈴木)
24 The Weight(YUJI ONIKI BAND with 鈴木祥子,山本精一)
25 Have Yourself A Merry Little Christmas(鈴木祥子)

石田長生インストア・ライヴ

2006年12月21日 | Live

12月10日(日) 晴。

タワレコ梅田NU茶屋町店で行われた石田長生さんのインストア・イベントに参加した。リハーサルはほとんどスタッフの人がやった。石やんのサウンド・チェックは発声とギターを少し鳴らしただけで終わり。さすがに貫禄があるなと思っていたら、昨日は午前5時まで飲んでいて二日酔いだったとか(苦笑)。

午後3時にはじまって25分なかったような。。掴みは「"長生(ながい)き"と書いて"オサム"です」(笑)。5曲披露したがデーゲームは苦手なタイプと話していた。「あかんねん、ナイターやないと。デイリー・スポーツ公認の阪神タイガース検定3級でーす」(笑)。

お客さんの反応はよくて、いきなり1曲目のレイ・チャールズのカヴァー「Hallelujah, I Love Her So」で手拍子が起こった。インスト曲(タイトルがわからない)では「指で弾かなあかん曲やのにピック弾きしてもうた。昨日は午前5時まで飲んでて二日酔いやねん」(笑)。最後の曲「Happiness」ではコール & レスポンスも。曲の中でアドリブの歌詞がバンバン出てきた。最後は"来年阪神タイガース優勝"って歌って去って行った。

■『石田長生 Ishiyan』発売記念インストア・ライヴ
2006年12月10日(日)
タワーレコード 梅田NU茶屋町店

セットリスト
1 Hallelujah, I Love Her So
2 Crazy Love(ヴァン・モリソンの和訳カヴァー・ヴァージョン)
3 (インスト)
4 New Old Song
5 Happiness

今回の画像は店内のポスターです。

Billy Joel In Concert 2006

2006年12月20日 | Live

12月6日(水) 晴。

3日前に買った『12 Gardens Live』はほとんど聴けずライヴを迎えてしまった。ソニーのアーティスト・ページに東京ドームのセットリストが出ていた。できるだけ頭に入れて、後は楽しむしかない。

15分ほど押してプレリュードがながれた。ステージはひな壇になっていて、上の段の向かって左から、キーボードのDavid Rosenthal、ドラムのChuck Burgi、パーカッション、サックスのCrystal Taliefelo。下段にギターのTommy Byrnes、ピアノのBilly Joel、ベースのAndy Cichon。そこにトランペットのCarl FischerとサックスのRichie Cannantaが曲によって加わった。

ステージは遠く、双眼鏡で見てもあまりよく見えない。ステージの両脇にモニターヴィジョンがあったので、それを見るしかなかった。ライヴの構成は『12 Gardens Live』とほとんど変わらない。時々、知らないうちにビリー・ジョエルのピアノの向きが変わった。左向いて歌っていたのに、気づいたら右向いて歌っていた。何度か向きが変わったが、最後まで変わる瞬間が見えなかった。

ビリー・ジョエルは紺のブレザーを着ていた。その下は黒のシャツ。昔読んだ雑誌に「ライヴでネクタイをするのは聴きに来てくれたファンへの礼儀なんだ」というコメントが載っていた。もうネクタイはしてないが聴衆に礼儀を欠くような態度ではない。とても愛想がよく「1970年代はまだ髪の毛があった。もじゃもじゃだった」と話した(笑)。

「Honesty」ははじめて聴いたビリー・ジョエルの曲だと思う。ココアのCMソングとして使われていた。確か僕が中学二年の頃だ。あれから四半世紀が経って、ライヴでその曲を聴いてるというのは感慨深かった。いろいろと思い出していた。「Say Goodbye To Hollywood」はロニー・スペクターに提供したのだっけ? フィル・スペクターにリスペクトを表した曲だったと思うが、「ウォール・オブ・サウンド」をはじめて聴いたのがあの曲だった。懐かしい。「Say Goodbye To Hollywood」も聴きたかった。

「New York State Of Mind 」はセプテンバー・イレブンの直後に製作されたチャリティー番組では弾き語りで披露されていた。まさかこの曲をライヴで聴くことがあるなんて、あの時は思いもしなかったので、一際感激した。サックスをフィーチャーしたR&Bスタイルで、ビリー・ジョエルもソウルフルに歌った。ブルー・アイド・ソウルというとホール&オーツとビリー・ジョエルだという思いが僕の中にはある。

「Just The Way You Are 」は高校二年の時に英語の授業で聴いた。「奇麗な発音なので聴いてほしい」と新任の女教師がラジカセでかけた。そんな記憶が蘇えった。今まで思い出したこともなかったのに。

僕がはじめて買ったビリー・ジョエルのアルバムは『An Innocent Man』だった。1983年、僕は17歳。村上龍が『69 sixty-nine』で書いたように、人生で最も楽しかった一年だったかもしれない。もう一度戻りたいかと問われたなら、きっと首を横に振るだろうけれど。将来に対して不安を抱いて、悩んでいる少年がそこにいるだけだ。そんな時代に戻りたくはない。ビリー・ジョエルの『An Innocent Man』がその頃の僕をそっと支えてくれた。ベン E. キングの「Spanish Harlem」のように歌った「An Innocent Man」。まだまだこのアルバムから続けて歌ってほしかった。だけどそういうわけにもいかなかった。このライヴもまた「成長」に関するイシューなのだ。

「The River Of Dreams」も好きな曲だ。僕が好きなビリー・ジョエルの曲は大抵R&Bの影響を受けている。この曲はドゥーワップ。はじめて聴いた時から好きだった。1993年のアルバム『The River Of Dreams』を最後にビリー・ジョエルはオリジナル・アルバムを出してないらしい。

ステージにサンタクロースが現れビリー・ジョエルにギターを手渡す。AC/DCの「Highway To Hell」をカヴァー。この曲だけはヴォーカルとピアノを他人に譲った。ステージの前まで出てギターを弾くビリー・ジョエルにスポットライトがあたった。

ドーム・コンサートのキラキラする照明。マイク・スタンドのパフォーマンスで盛り上がりも最高潮に。アンコールの盛大なアプローズの中でビリー・ジョエルは少し困惑したジェスチャーを見せた。「もうそろそろ行かないと...」と腕時計を見る仕草。でもうれしそうだ。「Piano Man」は唱歌「さくら」の前奏付き。最後は大合唱となった。

■Billy Joel In Concert 2006
2006年12月6日(水) 京セラドーム大阪
スタンド3塁側14通路下段3列68番

Set List
01 Angry Young Man
02 My Life
03 Everybody Loves You Now
04 Honesty
05 The Entertainer
06 Zanzibar
07 New York State Of Mind
08 Don't Ask Me Why
09 Allentown
10 The Stranger
11 Just The Way You Are
12 Movin' Out (Anthony's Song)
13 An Innocent Man
14 Miani2017 (I've Seen The Lights Go Out On Broadway)
15 She's Always A Woman
16 I Go To Extremes
17 The River Of Dreams
18 Highway To Hell [AC/DC]
19 We Didn't Start The Fire
20 Big Shot
21 It's Still Rock And Roll
22 You May Be Right
Encore
23 Only The Good Die Young
24 Piano Man