開演前に同じテーブルにいた見知らぬ誰かが、伊藤銀次といえば水玉のシャツなのだと連れ合いに話していたのを聞いた。今まで気がつかなかったが、そういえば水玉のシャツを着た姿を覚えている。昔、佐野元春とFM雑誌で対談した時だ。水玉のシャツは銀次のトレード・マークだったのだ。
10分押しで開演し、ステージに現れた銀次は水玉のシャツを着ていた。大きな目は意欲に溢れていた。しばらくの間、歌手活動を行っていなかったが、復帰するのだという熱意が感じられた。
僕は銀次のソロ・アルバムというと『Deadly Drive』、『Baby Blue』、『Sugar Boy Blues』、『Love Parade』の4枚しか持ってない。しかし、今回のライヴは『Baby Blue』時代の曲を演奏すると聞いていたので、それだけしか聞いてなくてもいいんじゃないかと思っていた。
トリオでの演奏、青木ともことのユニット「Cloudy Bay」の演奏、ソロがあり、ゲストとの共演と続いた。聴きたかった曲はほとんど聴けた。「風になれるなら」、「こぬか雨」、「幸せにさよなら」、「そして誰のせいでもない - Because Of You」、「雨のステラ」、「夜を駆けぬけて - Running Through The Nights」。
ライヴにはとても満足していた。今日、来てよかったと思った。アンコールでは「笑っていいとも」のテーマ・ソング「ウキウキ・ウォッチング」もやってくれた。でも、何か1曲足りなかった。その曲の存在を僕は長い間忘れていた。曲名すら出てこなかった。まだ聴きたい曲が残ってるのだと思いながらライヴは終了した。
終演後、サイン会があり、僕も参加した。何か声をかけたかったが、失念した曲名が思い出せないため、何も言えなかった。銀次は丁寧にサインをしてくれた。最後に握手した時、僕は銀次の顔をじっと見た。大きな目がこちらを見つめていた。
曲名は翌日になって思い出した。「Flowers In The Rain」だ。銀次は10月にデジタル・リマスタリングでリイシューされるポリスター時代のアルバムのために、この夏は没頭するらしい。その後、秋から冬にかけてライヴ活動を再開するという。ライヴ・ツアーのタイトルは「Stardust Symphony 07-08」。その時には、たぶん「Flowers In The Rain」は演奏されるだろう。
■伊藤銀次 The 30th Anniversary Tour「Baby Blue 2007」
2007年7月8日(日) バナナホール
整理番号ぴあ17番
伊藤銀次(Vocal/Guitars)
小野田清文(Bass)
市田ユウキ(Drums)
青木ともこ(Vocal/Guitar/Keyboards)
GUEST MUSICIANS
古村敏比呂(Saxophone)
黒沢秀樹(Vocal/Guitars)
Set List
01.Baby Blue 2007(short)~ロックスターの悲劇
02.Suger Boy Blues
03.Dream Time
04.Theme of Cloudy Bay~Runaway(Cloudy Bay)
05.夏の夕暮れ(Cloudy Bay)
06.六月(Cloudy Bay)
07.幸せにさよなら(Solo)
08.風になれるなら(Solo)
09.こぬか雨(Solo)
10.散歩(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
11.Because(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
12.雨のステラ(伊藤銀次 with 黒沢秀樹)
13.Just A Little Love
14.恋のリーズン
15.そして誰のせいでもない
16.Night Pretender(with 古村敏比呂)
17.Tappin' & Clappin'(with 古村敏比呂)
18.Congratulations(with 古村敏比呂)
19.Baby Blue 2007
Encore
20.Hello Again
21.夜を駆けぬけて(with 古村敏比呂, 黒沢秀樹)
22.ウキウキ・ウォッチング(Solo)
23.Shade Of Summer(Solo)
24.涙の理由(Solo)
PCの機嫌が悪くて^^;、私からのTBが出来ない状態です。御了承下さいm(_ _)m
秋のツアーも行きます!楽しみです♪
秋のツアーはまた町田からスタートみたいですね。
今度はキーボードを入れて4人編成のバンドになるようですよ。