アンジェラ・アキ My Keys Tour 2007 ~サクラ色~

2007年05月14日 | Live

■アンジェラ・アキ My Keys Tour 2007 ~サクラ色~
2007年5月9日(水) 大阪フェスティバルホール
2階E列R1番

晴れ。
アンジェラ・アキはベージュのナンバリングTシャツ(32番)にジーンズ、コンバースのバスケット・シューズというかっこう。Tシャツは古着だそうだ。今回、グッズで販売されていたのは古着テイストのナンバリングTシャツで3種類あった。色はパープル、グリーン、ピンク。番号は2007年ということで「7」、アンジェラの実年齢が29歳なので「29」、そして今回のMy Keys Tour 2007が全16公演ということなので「16」、その3種類だった。

舞台の上はグランド・ピアノのほかは照明のセットが組んであるだけ。1曲目はレオン・ラッセルのカヴァーで「A Song For You」の日本語ヴァージョンだった。この曲はインディーズから出した6曲入りのミニ・アルバム『One』に収録されている。2曲目が「HOME」。2005年リリースのメジャー・デビュー・シングルだ。紅白で歌ったことでアンジェラ・アキの代表曲としても広く知られることになった。

「HOME」が終わったところで、「大阪フェスティバルホールは全国のどこのホールよりも音がいい」と山下達郎が話していことを紹介した。この大阪公演は2デイズで、前日演奏してみて、フェスティバルホールの「音の響き」を実感したのだという。そしてステージのいちばん近くの席にいる人も、2階席の最後列の人も、物理的な距離は離れていても「心の距離」は同じだから、「一期一会」の思いを共有し、アットホームな感じで楽しんでほしいと話した。

3曲目からはファースト・アルバム『HOME』からの曲が続く。DVD『アンジェラ・アキ My Keys 2006 in 武道館』のプログラムと同じだといっていい。考えてみればそれは当たり前の話だ。何しろまだメジャー・デビューして1年半程なのだから。アルバム1枚と5枚のシングルではセットリストも限られてくる。逆に言えばそれだけのキャリアでワンマンのホール・コンサートをやってしまえるだけの人気を獲得したのだ。おそろしいスピードだ。

マドンナの「Like A Virgin」のカヴァーがあって、ここでファンの間ではすっかりとお馴染みになった「アンジェラ・アキの勝手に英語でしゃべらナイト」のコーナーに突入した。これは一緒に英語の曲を歌うために、アンジェラが歌詞の意味を解説し、英語の発音と歌い方を教えるというもの。武道館の時はクィーンの「We Are The Champions」だった。

「Like A Virgin」はサビのところで"Like A Virgin"というラインが二度出てくる、いわゆる「リフレイン」、必殺の手法が使われている。この「リフレイン」は多くの曲で使われている。それを証明するために引用された曲は「こんにちは赤ちゃん」、「勝手にシンドバット」、「昴」。ここでオーディエンスと一体化することにより、続く「Again」では早くも1階席がスタンディングとなってしまった。

「Again」はこの4月からフジテレビ系列の「めざましテレビ」のオープニング・ナンバーとして使用されているらしい。

「Again」を歌い終えたところでピアノから離れ、ハンドマイクで話を始めた。昨年末の紅白歌合戦にまつわるエピソードで、子供の頃から好きだった歌手に会えたことや、そのことで気持ちが舞い上がり、失敗したり反省したりしたことを15分間近く話した。アンジェラ・アキのライヴはこういったノリで展開されるので、はじめて聴きに来た人は戸惑ってしまうのだという。そのことは本人も気にしているようで、「お喋りなんで引かないでほしい」と話していた。

ステージの後半は「宇宙」を核にした迫力のあるパフォーマンスが繰り広げられた。3月に出た「サクラ色」は武道館公演のために書かれた曲。青春時代を過ごしたワシントンDCでの思い出をベースにして、はじめて出会った大きな恋愛、失恋、そしてミュージシャンになるという夢を追いかけた日々への想いをワシントンのポトマック川沿いの桜に託したという。26歳と遅咲きのデビューだったが、実はそれまで何度も「夢」を前にして挫折してきたのだ。だから「夢を諦めないで」とは言えないけれど、"Keep on dreaming all your life"(いつまでも夢を見続けて)という言葉を一緒に伝えたいのだと話した。「サクラ色」は、"Keep on dreaming all your life"という一節を歌の中に入れたヴァージョンで披露された。

アンコールの1曲目はKANのカヴァーで「愛は勝つ」。この位置でいつもカヴァーを披露しているそうだ。5月23日発売の新曲「孤独のカケラ」が最後の曲となった。ここで結婚したことを発表した。ライヴはアンジェラ・アキのディスコグラフィーを最初から辿るクロニクル(年代記)といった構成だった。それは実に素晴らしいライヴだった。

Setlist
01.A Song For You
02.HOME
03.Rain
04.奇跡
05.Kiss Me Good-Bye
06.Like A Virgin
07.Again
08.大袈裟に「愛してる」
09.お願い
10.宇宙
11.This Love
12.心の戦士
13.サクラ色
14.On & On
15.MUSIC
Encore
16.愛は勝つ
17.孤独のカケラ

Yahoo!動画で新曲「孤独のカケラ」のPVが配信されてます。また発売日前日の22日(火)21時からYahoo!ライブトークに生出演するそうです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Sunday Songbook Playlist | トップ | 君が気高い孤独なら »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Live」カテゴリの最新記事