shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

A Hard Day's Night 日本語吹き替え版 DVD-R / The Beatles

2014-05-04 | The Beatles
 私がよく利用しているブートレッグの通販ショップKentではCDを2枚買うと常時20種類ぐらい用意されている “ギフト・アイテム” の中から好きな盤を1枚もらえるという嬉しいシステムがある。80~90年代にテレビ放送された貴重な音楽特番のビデオをマニアから提供してもらってそれらをDVD-R化し、無料の “ギフト・アイテム” として販売促進に繋げるという実に上手いやり方だ。ここのところストーンズやクラプトン、ディランといった来日アーティストのタイトルが中心だったが(←6月は又ポール一色になりそう...)、そんな中で私はビートルズ関連の盤を何枚かゲットした。4月は目が回るほど忙しくて未だじっくりと見れてなかったので、今日はそんな中から映画「ハード・デイズ・ナイト」の珍しい日本語吹き替え版を見ることにした。
 ビートルズ映画に “吹き替え版” が存在するということ自体、今ではちょっと考えられないことだが、この日本語吹き替え版が放送された1979年当時はテレビで平日の深夜とか日曜の午後とかの時間帯に普通にビートルズ映画をやっていたのだ。テレビで映画を放送するとなると当然字幕はNGで日本語吹き替え版が作られることになるがビートルズも例外ではなく、ジョン=ロジャー・ムーアの吹き替えでおなじみの広川太一郎、ポール=うっかり八兵衛こと高橋元太郎、ジョージ=スタトレDS9のヴィック・フォンテーンの声が絶品だった堀勝之祐、リンゴ=元ロカビリー歌手の鈴木ヤスシという面々が吹き替えを担当、コレはコレでぴったりハマっていて中々面白い。特に広川氏の吹き替えはジョンの飄々とした感じを上手く表現していると思う。
 画質はトラッキングノイズがやや目立つものの、見て楽しむだけなら十分許容範囲内だ。むしろタダでこんな貴重な映像が観れてラッキーと言うべきだろう。それより何よりビックリしたのが映画のタイトルで、「ビートルズがやって“来た”ヤァ!ヤァ!ヤァ!」となっている。まぁそれだけおおらかな時代だったということか...(^.^)  尚、何ヶ所かカットされてトータル71分と少し短くなっているが、これは多分テレビの放送枠に入れるための処置だと思う。
 この映画を観るのは久しぶりだが、字幕であれ吹き替えであれ本当に何度見ても面白いし、何よりも若きビートルズのパワーがハンパない。特に「テル・ミー・ホワイ」や「キャント・バイ・ミー・ラヴ」といったアップテンポのナンバーが生み出すエネルギーの奔流は凄まじく、TV画面一杯に躍動するビートルズからは当時の彼らの勢いがダイレクトに伝わってくる。YouTubeに画質の良いのがアップされてたので(←途中までしかないのが残念!)興味のある方はどーぞ!
The Beatles - A Hard Day's Night (Japanese Dub) - 日本語吹替版






 このDVD-Rの最後にはボーナス・トラックとして「HELP! 4人はアイドル」の予告編が収録されている。吹き替えメンバーはポールの声が石川五右衛門や花形満でおなじみの井上真樹夫に変わっている他は上記のメンツなのだが、カイリ教の司祭の声がヤッターマンのドクロベエだったのには大笑い(^o^)丿 この滝口順平という人の声は人間国宝級のインパクトがありますな。それと、土居まさるのミスマッチなナレーションもいかにも昭和という感じで笑えます(^.^)
 実はこの放送は録画して何度も観た覚えがあるのだが、整理が悪くて現在行方不明という情けなさ(*_*)  物置き部屋に山と積まれたVHSテープの山を見ると気持ちが萎えてしまうが、何とか頑張ってこのGW中にサルベージしたいと思う。尚、こっちの方はニコニコ動画に少しだけアップされてたので貼っときます。
ビートルズ HELP!4人はアイドル 日本語吹き替え



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