久々の各国盤バトルロイヤル・シリーズは「Revolver」だ。モノラルは 1G/1R盤を手に入れて以前にこのブログでも取り上げたが、あんなに凄い音を聴いてしまうと各国盤のモノラル「Revolver」を聴いても全然物足りなくて何枚も聴き比べをする気が起きない。変な例えで恐縮だが、何千円もするうな重を喰った後に回転寿司で廻ってるパサパサのウナギを喰う気になれないのと同じようなものだ(←ちょっと違うか...笑) ということで聴き比べはステレオ盤のみ行うことにした。
①インド盤(1/1, 176g)
私:まず最初はアナログ・ミステリー・ツアー本で湯浅さんが“「Revolver」世界最強盤はインド盤と決めつけたくなるほど。”と絶賛されていたインド盤からです。どうですか、これ?
Sさん:案外普通やな... と思いました。楽器の響きはイマイチかな。
私:音のバランスは中域寄りですね。
Sさん:A④「Love You To」のシタールの音もそれほど良いとは思いませんし、A⑤「Here There And Everywhere」のコーラスやギターもクッキリ感が足りませんね。
私:ベースもズッシリと響いてきませんし。これでも一応UKマザーなんですけどねぇ...
Sさん:私に言わせればこのインド盤は “普通の音” です。
私:A⑥「Yellow Submarine」も平凡ですね。聴いててハッとさせられるところが全く無い。
Sさん:B④「Doctor Robert」のベースの音もこれではちょっと物足りませんね。
私:ベースの音が丸みを帯びちゃってる...
Sさん:これ以上言いようがないですね。
②ドイツ盤(145g)
私:次はドイツ盤でいきましょう。私のドイツ盤に対するイメージは「SGTペパーズ」だけがすごく良くてそれ以外は×なんですが、これどう思います?
Sさん:ホワイト・ゴールド・オデオン・レーベルですか。以前ブルー・オデオン・レーベルのを聴いたことがありますが、音は良くなかった記憶があります。
私:これも音がこもってますよ。さっきのインド盤の方がまだマシですわ。
Sさん:う~ん、確かにこれはちょっと...
私:全然音に魅かれませんもん。ただ鳴ってるだけ、っていう感じ。
Sさん:もうちょっとエエ音出てもよさそうなのに... 何でかなぁ? ちょっとヴォリュームを上げてみましょう。
私:変わりませんね。ハッキリ言って論ずるに値しない音です(*_*) とにかくアナログの良さが全然無いですよ。こんなんやったらCD聴いてた方がよっぽどマシですわ。
Sさん:何なんですかね、これは? マスターが悪かったのかな?
私:B面も相変わらずクソみたいなこもった音ですね。ダメだこりゃ(呆れ)
(Sさんは完全に音に興味を失ったのか、途中からジャケット・デザインの比較を始められた... 私も早よこれ終わって次の盤いきたいなーとばかり考えてた...)
③ノルウェー盤(1/1, 164g)
私:盛り下がってきましたので(笑)次はUKマザーのノルウェー盤で “お耳直し” を...
Sさん:おぉ、音がシャキッとしましたね。ドイツ盤とは全然違う...
私:音がスピーカーから飛び出してきますよね。
Sさん:そうそう、元気がありますね。
私:低域がしっかりしてますからA②「Eleanor Rigby」のストリングスがリズムセクションの働きを立派に果たせてますもんね。ストリングス・アレンジでジョージ・マーティンが意図した効果が存分に出ています。高域もシャープに切り込んでくるし。A③「I'm Only Sleeping」も演奏が生々しいですよね。
Sさん:ベースがよく聞こえます。
私:A⑦「She Said, She Said」の説得力が違いますね。
Sさん:さすがはノルウェー盤! B①「Good Day Sunshine」のイントロのピアノもコーラスも文句なしです。
私:あれ? これってA面より良くないスか?
Sさん:ええ、A面も良かったですが、B面の方が良いですね。
私:B②「And Your Bird Can Sing」なんかもうめっちゃ生々しいですよ。
Sさん:音のキレが更に良くなりましたね。ベースも良いです。ノルウェーのB面凄いなぁ...
私:ヴォーカルもハッキリとよく聞こえますね。A面よりも音が深いです。
Sさん:B⑤「I Want To Tell You」のベースが強烈ですね。
私:ズンズン響きますね。とにかく音が良いからこの曲の作り込みの凄さがよくわかりますね。
Sさん:そうですね。B⑥「Got To Get You Into My Life」なんてホンマに生々しい音ですよ。B面はヴォーカルが特に良いですね。
私:う~ん、これは凄い...
Sさん:この息もつかせぬ展開はインドやドイツには無かったですね。やっぱりビートルズはこうでなくっちゃ!(つづく)
①インド盤(1/1, 176g)
私:まず最初はアナログ・ミステリー・ツアー本で湯浅さんが“「Revolver」世界最強盤はインド盤と決めつけたくなるほど。”と絶賛されていたインド盤からです。どうですか、これ?
Sさん:案外普通やな... と思いました。楽器の響きはイマイチかな。
私:音のバランスは中域寄りですね。
Sさん:A④「Love You To」のシタールの音もそれほど良いとは思いませんし、A⑤「Here There And Everywhere」のコーラスやギターもクッキリ感が足りませんね。
私:ベースもズッシリと響いてきませんし。これでも一応UKマザーなんですけどねぇ...
Sさん:私に言わせればこのインド盤は “普通の音” です。
私:A⑥「Yellow Submarine」も平凡ですね。聴いててハッとさせられるところが全く無い。
Sさん:B④「Doctor Robert」のベースの音もこれではちょっと物足りませんね。
私:ベースの音が丸みを帯びちゃってる...
Sさん:これ以上言いようがないですね。
②ドイツ盤(145g)
私:次はドイツ盤でいきましょう。私のドイツ盤に対するイメージは「SGTペパーズ」だけがすごく良くてそれ以外は×なんですが、これどう思います?
Sさん:ホワイト・ゴールド・オデオン・レーベルですか。以前ブルー・オデオン・レーベルのを聴いたことがありますが、音は良くなかった記憶があります。
私:これも音がこもってますよ。さっきのインド盤の方がまだマシですわ。
Sさん:う~ん、確かにこれはちょっと...
私:全然音に魅かれませんもん。ただ鳴ってるだけ、っていう感じ。
Sさん:もうちょっとエエ音出てもよさそうなのに... 何でかなぁ? ちょっとヴォリュームを上げてみましょう。
私:変わりませんね。ハッキリ言って論ずるに値しない音です(*_*) とにかくアナログの良さが全然無いですよ。こんなんやったらCD聴いてた方がよっぽどマシですわ。
Sさん:何なんですかね、これは? マスターが悪かったのかな?
私:B面も相変わらずクソみたいなこもった音ですね。ダメだこりゃ(呆れ)
(Sさんは完全に音に興味を失ったのか、途中からジャケット・デザインの比較を始められた... 私も早よこれ終わって次の盤いきたいなーとばかり考えてた...)
③ノルウェー盤(1/1, 164g)
私:盛り下がってきましたので(笑)次はUKマザーのノルウェー盤で “お耳直し” を...
Sさん:おぉ、音がシャキッとしましたね。ドイツ盤とは全然違う...
私:音がスピーカーから飛び出してきますよね。
Sさん:そうそう、元気がありますね。
私:低域がしっかりしてますからA②「Eleanor Rigby」のストリングスがリズムセクションの働きを立派に果たせてますもんね。ストリングス・アレンジでジョージ・マーティンが意図した効果が存分に出ています。高域もシャープに切り込んでくるし。A③「I'm Only Sleeping」も演奏が生々しいですよね。
Sさん:ベースがよく聞こえます。
私:A⑦「She Said, She Said」の説得力が違いますね。
Sさん:さすがはノルウェー盤! B①「Good Day Sunshine」のイントロのピアノもコーラスも文句なしです。
私:あれ? これってA面より良くないスか?
Sさん:ええ、A面も良かったですが、B面の方が良いですね。
私:B②「And Your Bird Can Sing」なんかもうめっちゃ生々しいですよ。
Sさん:音のキレが更に良くなりましたね。ベースも良いです。ノルウェーのB面凄いなぁ...
私:ヴォーカルもハッキリとよく聞こえますね。A面よりも音が深いです。
Sさん:B⑤「I Want To Tell You」のベースが強烈ですね。
私:ズンズン響きますね。とにかく音が良いからこの曲の作り込みの凄さがよくわかりますね。
Sさん:そうですね。B⑥「Got To Get You Into My Life」なんてホンマに生々しい音ですよ。B面はヴォーカルが特に良いですね。
私:う~ん、これは凄い...
Sさん:この息もつかせぬ展開はインドやドイツには無かったですね。やっぱりビートルズはこうでなくっちゃ!(つづく)