shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ポールのUKシングル盤特集

2015-12-28 | Paul McCartney
 2015年も残すところあと3日である。今年もホンマに色々あった1年だったが、私的には2つの大きな流れに集約できる。まずは何と言ってもポール再来日である。内容的には2013年のライヴとほとんど変わらなかったがそれでもやはり生でポールのライヴを体験できる喜びは格別だし、残念なことに参戦はできなかったが48年ぶりの武道館公演もスカパーで見ることが出来て大満足... 4月から8月ぐらいまで、1年の約半分はポール祭りで大いに盛り上がった(^o^)丿
Paul McCartney - A Look Back at 2015


 もう一つの成果はオリジナル・シングル盤コレクションの充実である。去年後半のビートルズUKシングル盤制覇で45回転盤蒐集のスイッチが入った私は、今年に入ってもガール・グループスやロカビリーを始めとするオールディーズのオリジナル・シングル盤をガンガン買いまくってきたが、それがようやく一段落したと思ったら今度はビートルズ・メンバーのソロ・シングルという魔界(笑)に足を踏み入れてしまい、相変わらずネット・オークション漬けの日々が続いている。
 つまり私にとっての2015年を象徴する2つのキーワードは「ポール・マッカートニー」と「オリジナル・シングル盤」ということだ。ポールと言えばやはりどうしても次の来日が気になって仕方がない。いつ来てくれるんやろ? 今度こそ武道館で観たいなぁ... 野外で「死ぬのは奴らだ」の花火大会っちゅうのもエエなぁ... などと考え出したらキリがないが、やはり一番の関心はセトリである。アウト・ゼア・ツアーの時はビートルズ・ナンバーが中心でそれはそれでめっちゃ嬉しかったのだが、次の来日時には是非ともソロ時代の曲をいっぱい聴かせてほしいものだ。ということで今年最後のブログは最近手に入れたポールのUKシングル盤の中から次のライヴで聴いてみたい3曲(←演ってくれる確率はめっちゃ低いけど...)を選んでみた。

①「Hope Of Deliverance」
 ポールのソロと言うとどうしてもウイングス時代を中心とする70年代の作品に目が行ってしまいがちだが、80年代以降の作品にもビートルズ時代やウイングス時代に比肩する名曲名演が存在する。そんな中でも私が最も愛聴しているのが93年リリースのアルバム「オフ・ザ・グラウンド」からのリード・シングル「ホープ・オブ・デリバランス」だ。このウキウキワクワクするような軽快なリズム、そして思わず一緒に口ずさみたくなるキャッチーなメロディー... 最高ではないか! 最近のポールのステージはアコギ率が高いので、セトリ的にもぴったりフィットすると思うのだがどうだろう? “ホッピルビルビ♪” コーラスをしながらハンド・クラッピングを織り交ぜて身体を揺する “ホープ・オブ・デリバランス踊り” をぜひとも実際のライヴで体験してみたいものだ。
Paul McCartney - Hope of Deliverance (Live 1993) [DVD-RIP]


②「My Brave Face」
 89年にリリースされたアルバム「フラワーズ・イン・ザ・ダート」からのリード・シングルでるこの「マイ・ブレイヴ・フェイス」は80年代に不遇をかこっていたポールが高らかに復活ののろしを上げたエポックメイキングなキラーチューンだが、ポールが再びかつての輝きを取り戻した理由としては、巷間言われる “エルヴィス・コステロ効果” よりも “パーマネントなバンド形態によるライヴ活動再開の喜び” の方が大きいと思う。スティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンといったビッグ・ネーム達との共演でラクしてヒット曲を連発してしまったがために自らの本質であるキャッチーなロックンロールから遠ざかっていた感のあるポールだったが、この曲で再び “ポップンロール” の王道を行く “一人ビートルズ” なサウンドに回帰してくれて大喜びしたものだ。この曲も90年のソロ初来日公演で既にお披露目済みだが、あの時行けなかった私としては生で聴いてみたい1曲なのだ。この曲はイントロ無しで始まるのでポールがいきなり “My brave, my brave, my brave face~♪” って歌い出したら感激して涙ちょちょぎれるやろなぁ... (≧▽≦)
Paul McCartney - My Brave Face - Live in Japan 1990


③「No More Lonely Nights」
 私は基本的にアップテンポの曲が好きなのでスローなバラッド曲は常日頃から愛聴しているというワケではないのだが、ポールの書く強烈なメロディーはたまに聴くとめちゃくちゃ心に染みることがある。この曲なんかその典型で、京セラ・ドームで開演を待っている時に流れていたプレ・ショウ・ミュージック・メドレーの中で聴いた時に“やっぱりエエ曲やなぁ... 今日これ歌ってくれへんかなぁ...” と思いながらしみじみと聴き入ったものだ。 “史上最高のメロディー・メイカー” の称号は伊達じゃない。
 このレコードのUKファースト・プレス盤はレーベル面の曲名が “lonely” を “lonley” とミス・スペル表記されており、このこっ恥ずかしいミスに激おこのポールが即回収を指示したため非常にレアらしくユニオンでは5,800円の値が付いていたが、私が手に入れたのは“MANUFACTURERS PROPERTY, NOT FOR SALE” のステッカーが貼られたサンプル盤で、イギリスのセラーからその1/10以下の£2.70で手に入れることが出来て大ラッキー\(^o^)/  で、肝心の音質の方だが、LPともCDとも違う鮮度の高い音が楽しめてこれまた大満足である。良い音で聴くと名曲名演度が更にアップするのだ。それにしてもアナログの最初期プレス盤はホンマにエエ音しとるわ...(^.^)
 この曲をライヴで聴けるなら出来るだけシンプルな編成のアコースティック・セットでしみじみとメロディーの美しさを味わいたいと思うのだが、たまたま YouTube で見つけたアリソン・クラウスによるカヴァー(←この人大好き!)があまりにも自分の理想とするアレンジに近かったので一緒に貼り付けることにした。ポールのメロディーはゴテゴテ飾らずに素朴なアレンジを施した時にこそキラリと光るということを知り抜いた名演だ。この曲、ぜひともポールの生歌で聴きたいな...
NO MORE LONELY NIGHTS 1996


Alison Krauss & Union Station - No More Lonely Nights - Musicares 2012


ということで2015年のブログはこれにて終了。来年もマイペースで暴走(迷走?)すると思いますので宜しければまたお付き合いください。それでは皆さんどうぞ良いお年を(^o^)丿

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