shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「My Sweet Lord」UKシングルの 1A/1G 盤

2019-12-04 | George・Ringo
 この前B-SELSへ行った時のこと、エサ箱から1枚のシングル盤を引き抜いたSさんが “いっぺんこれ聴いてみてください。” とおっしゃった。見るとジョージの「My Sweet Lord」UK盤シングルだ。最近Sさんとはスタンパーの話ばかりしているので “ひょっとして1桁盤ですか?” と尋ねると“はい、1A/1Gです。惜しいことに最初の方にちょっとキズがあってパチパチいうんですけど... ”とのこと。“ひょえ~、ウチのなんて3桁ですよ。凄いですやん!”といきなりテンションが上がる私。
 実を言うと、先週のジョージの命日に彼のアルバムやらシングルやらを聴いていた時に手持ちの「My Sweet Lord」のスタンパー・コードをチェックしたら悲しいことに1GGM/4LHという3桁盤で(←最近マトリクスよりも3時方向にばかり目が行ってしまう...)、“1桁の盤でフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドをフル・ヴォリュームで聴いてみたいなぁ... ” と考えていたこともあって、まさに渡りに船という感じで大喜びしたというワケだ。それにしてもまさかその3日後に現物を聴けるとは何たる幸運!!!
 まずはA面の「My Sweet Lord」だ。Sさんのおっしゃる通りイントロで微かにチリチリいうが、音圧がすごく高いのでこの程度のキズなど45回転パワーで笑い飛ばしてしまう。“これでVG+ですか... 私やったら文句なしにEXですわ。” と言うと “そんな無茶な... EXなんてよっぽどキレイな盤でないとつけられませんよ。”とあくまでも自分に厳しいSさん。15秒くらいのチリチリ・パートが終わるとそれ以降はほとんどノイズレスで、最初期プレス盤の実力を遺憾なく発揮し、私がそれまで聴いたことがないような超ド級の音壁が眼前に屹立した。
 “イントロからもう音の厚みが違いますやん! 私の知る限り、スペクター・プロデュース作品の中でもトップ3に入るんちゃいますか。” と言うと “ええ、中盤からすごく盛り上がって後半に向けてどんどん良くなっていくんですよ。フェイドアウト直前までパワーが落ちませんし...” とSさんも嬉しそう。“ジョージのヴォーカルってちょっと線が細いところがあるんで、スペクターのウォール・オブ・サウンドとの相性が抜群なんでしょうね。音壁の無い「All Things Must Pass」なんてクリープを入れないコーヒーみたいなモンですよ。” とか言いながらお店のスピーカーから飛び出してくるゴージャスなサウンドを満喫した。
 B面の「What Is Life」(←こんな大名曲がB面とは... 何ちゅー豪華なカップリングじゃ!!)は無音部からイントロにかけては少しパチパチいうVGコンディションだが、ドラムが入ってくればほとんど気にならないVG++ かEX−レベル。しかもA面同様に中盤からは文句なしの“1Gサウンド” が炸裂し、思わず快哉を叫ぶ。“最高ですやん! これって最近入ったんですか?” と尋ねると “いえいえ、ずっと前からありましたよ。” と言われて赤っ恥をかいてしまった... 最近ホンマにボケてきたわ(>_<)
 それにしてもこのマッシヴな音壁の気持ち良さを何と表現しよう? シングル盤ならではの高音圧で襲いかかってくるホーン・セクションと上昇下降を繰り返すストリングスの合わせ技でパワーアップしたウォール・オブ・サウンドの気持ち良さは筆舌に尽くし難い。“いやぁ~、これはエエもん聴かせていただきました(^.^)” とお礼を言ってその日はお店を出たのだが、家に帰ってからもさっき聴かせてもらった音が頭を離れず、結局その翌々日(←翌日は定休日だったので誰かに買われる心配なしwww)に昼から有休を取ってお店へ直行し、この音壁爆裂盤を購入させていただいた。
 家に持ち帰って早速自分のシステムでかけてみたところ、お店で聴いた通りの強大なウォール・オブ・サウンドが目の前に再現され大喜び(^o^)丿 さっき風呂から上がってから大音量でA面とB面を何度も何度も繰り返し聴いているのだが、もうすぐ真夜中だというのにアンプのヴォリュームをどんどん上げていくと、いつしかリスニング・ルームが音壁桃源郷と化し、気分はすっかり “ハァ~レ ルゥ~ヤ♪”である。この得も言われぬ高揚感... priceless(≧▽≦)
この記事についてブログを書く
« 「The Back Seat Of My Car」... | トップ | 「My Sweet Lord」の Pyeプレ... »