shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ウクレレ・ベンチャーズ / U900

2010-07-05 | Cover Songs
 先週あたりからめちゃめちゃ暑くって、夏が苦手な私はかなり凹み気味。こんな時はウクレレの涼しげな音色に代表されるユル~い音楽がピッタリだ。ウクレレというと普通はキワモノというか決して主役を張れない楽器のように見られがちだが、少なくとも私のブログでは堂々の VIP 待遇で、これまでも「ウクレレ・ビートルズ」の1と2(←1の方はボロカスやったけど...)を始め、「ウクレレ・ジブリ」や「ウクレレ・ウルトラマン」など、数々のウクレレ盤を取り上げてきた。元カーズのグレッグ・ホークスによる「ビートルズ・ウキ」なんかは中々の傑作だと思うし、サンディーがウクレレ・サウンドをバックにオールディーズをカヴァーした「ウクレレ・ドリーミング」は超の付く愛聴盤だ。妖しさ満点のイエイエ娘・マレーヴァの「ウクイエイエ」もその筋系が大好きな人にはたまらない1枚だろう。
 とまぁこのようにウクレレ大好き人間の私が最近見っけた掘り出し物がこの「ウクレレ・ベンチャーズ」である。私が定期的にやっている “ベンチャーズ検索” の網に引っかかってきたのがこの CD で、編みぐるみのウサギとクマをフィーチャーしたジャケットがゆるキャラ好きな私の目を惹いたのだ。ベンちゃん・トリビュートのお約束である “STEREO” ロゴもファン心理をくすぐってくれる。ユニット名はU900(「ゆー・きゅうひゃく」と読むらしい...)で、ウサギのU(ウー)とクマの900(クレレ)のデュオで “ウクレレ” というオチである。 “また変な盤を見つけよったなぁ...” と思われるだろうが、珍盤・奇盤・怪盤の類を見つけて楽しむのが生き甲斐(?)の私はこーゆうおバカなアルバムが大好きだ。
 収録曲は全6曲で約17分のミニ・アルバムにミュージック・クリップ3曲収録(歌う編みぐるみがめっちゃカワイイ!!!)の DVD が付いて約960円、アマゾンでは CD に DVD が付くと再販制度の対象外ということで値引き率が高くなる(←CD オンリーよりも DVD 付きの方が安いなんて、何かワケのわからん制度やね...)のだが、コレなんか定価の約半額で新品をゲットできて超お買い得だった(^.^)
 “ワン、トゥ、スリー、フォー!”というユル~いカウントから始まる①「ダイアモンド・ヘッド」は “ウッ!” “ハッ!” という掛け声でも大いに和ませてくれるが、何と言っても “口(くち)テケテケ” には大笑い。もちろんウクレレの演奏も中々エエ味を出してはります。②「ウォーク・ドント・ラン」も正直こんなにウクレレの音色が合うとは思わなかった。コレ、めっちゃ気に入ったわ(^o^)丿 発売当時の邦題「急がば回れ」が鼻歌みたいなヴォーカルで “いそ いそ がば がば... まわれ” とサウンド・コラージュ的に処理されているところも面白い。
 コレに続く③「アパッチ」や④「テキーラ」も涼しげなウクレレの音色にバッチリ合ったアレンジで言うことナシ。コレはもう、以前取り上げた「津軽三味線・プレイズ・ベンチャーズ」と双璧をなす “異色ベンチャーズ・トリビュート” と言えそうだ。特に④で炸裂する “テキーラ!”→“素敵ーラ!”→“画期的ーラ!” 三段活用にはワロタ...(^o^)丿 ⑤「10番街の殺人」は例の必殺のイントロをウクレレで脱力コピー、 “口(くち)テケテケ” も全開だ。波の音の SE をバックに完全にハワイアンと化した⑥「パイプライン」も面白い。尚、2分47秒以降は別の曲(←よくワカランけど多分ハワイアンのスタンダード?)とメドレーになっている。
 ベンチャーズ全盛期の名曲を片っ端からウクレレ+脱力ヴォーカルでユル~くカヴァーしたこの CD 、疲れて帰ってきてシャワーを浴びてサッパリした後なんかに聴くと思いっ切り癒される、究極のリラクゼーション・アルバムだと思う。尚、7月21日にはこのノリでビートルズを脱力カヴァーした「ウクレレ・ミステリー・ツアー」がリリースされるらしいので今から大いに楽しみだ(^o^)丿

U900 -Diamond Head


U900 -Walk Don't Run

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