shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ウルグアイ盤特集②「Red Rose Speedway」

2020-11-03 | Paul McCartney
 A①「Big Barn Bed」のイントロがスピーカーから流れてくると同時に “おぉ、コレは!” と思わず頬が緩む。何というリッチなサウンドだろう。「Wings At The Speed Of Sound」や「McCartney II」で聴いたのと同傾向の、温かみのある濃厚なサウンドだ。73年の「Red Rose Speedway」でこれなら、少なくとも70年代プレスのソロ作品はほぼ“当たり”と考えても良いのではないか。これはえらいこっちゃである。A面はほぼNM状態で大満足(^.^) B面がちょっとチリチリいうのが玉にキズだが、そんなマイナスを補って余りある音の太さに心を奪われてそのうちノイズが気にならなくなるくらい良い音だ。
 続いて「Band On The Run」、「赤盤」と聴いていくが、これが更に凄くってもう大コーフンヽ(^o^)丿 何がどう凄いのかの詳細はまた別の機会に書くとして、とにかく届いた3枚ともが “大当たり” だったので、私を“ウルグアイ盤桃源郷”へと誘って下さったSさんへのお礼に報告も兼ねてすぐにでも行かねばと思い、その週末にB-SELSを訪れた。

 私:ウルグアイ盤買いましたで!
 Sさん:えーっ、もうですか ... いつもながら凄い勢いですね(笑) で、何を買わはったんですか?
 私:「Red Rose Speedway」と「Band On The Run」です。
 Sさん:うわー、これ聴きたかったんです。早速かけましょう。
 私:どうですか?
 Sさん:(ギター・ソロを聴きながら)おぉ、いいですね。めっちゃいい!
 私:濃厚でしょ? A②「My Love」の重低音の響きもたまりませんね。
 Sさん:いやぁ、音に隙間が無いっていうか、たっぷり詰まってますね。
 私:アナログの良さを絵に描いたような音ですよね。音の “熟れ具合” がタマランですわ。
 Sさん:そうそう、ウルグアイ盤やったらこういう音するやろなぁと予想していた通りの音でした。
 私:曲調と音がまたよぉ合うてるんですよ。
 Sさん:いやぁ、いいですねぇ...(としみじみ)。これは独自マトですか?
 私:すんません、あんまり音が良かったんで見るの忘れてました(笑) どーなってます?
 Sさん:とても薄くて見にくいですが、枝番が無いので独自マトでしょう。
 私:じゃあB面いきましょか。
 Sさん:B①「Single Pigeon」みたいなこういう曲に一番合う音ですね。
 私:はい、おそらくポールのアルバムの中でもこの「Red Ros。e Speedway」が一番ウルグアイ盤の音作りに合う内容だと思います。
 Sさん:1つ1つの音が力強いです。
 私:音の密度が異様に高いですよね。Bラス・メドレーのギターがシャープに飛び出してきます。
 Sさん:これ、UK盤より良いんじゃないですか?
 私:ヴォーカルやギターは特に聴かせますよね。
 Sさん:何ていうのかな... “感動的な音” と言っていいと思います。
 私:音像が雄大に広がっていく感じです。
 Sさん:レコードから湯気が立ち上ってそう... 倍音の出方とかキリが無いくらいで、この音どこまで上っていくんやろかという感じですね。
 私:こういう音は他のレコードでは聴いたことないです。それで又その音がそれぞれの曲とコワイくらいに合うてるんですよ。
 Sさん:ホンマにレベルの高い音ですよね。
 私:Sさんもさっきおっしゃいましたけど、私も聴く前にアタマの中で想像していた通りの音が実際に出てきてビックリしました。期待を裏切らない音でした。
 Sさん:いや、期待以上の音でしたよ(^.^)
 私:喜んでいただけて何よりです。
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