shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Wings Over America [Deluxe Edition] / Paul McCartney & Wings

2013-07-14 | Paul McCartney
 6月半ばから始めたB'zベスト盤特集も一段落したので今日からまたポール・マッカートニー祭りを再開だ。まずは “アーカイヴ・コレクション・シリーズ” の超豪華版「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」から。
 アマゾンからブツが届いたのは5月30日で、まず驚いたのはその重さだ。スーパー・デラックス・エディションを買うのは「マッカートニーⅡ」、「ラム」に続いてこれで3回目だが、今回の重さは前2作の比ではなく、まるで鉛でも入ってるんちゃうかと思うぐらいズッシリ重い。開けてみると百科事典みたいな感じのソリッドなボックスにツアー・ブックやフォト・ブックといったメモラビリアがギッシリ詰まっている。これはもうCDのリマスター再発云々というよりは、ポール&ウイングスの歴史的USツアーのすべてを封じ込めたタイムカプセルとと言った方がいいかもしれない。
Wings 'Wings Over America' - Deluxe Edition #Out Now!#


 とはいえ、やはり気になるのはリマスターされた “音” である。さっそく手持ちの旧CDと聴き比べてみたがその差は歴然で、平板で薄っぺらかった旧CDの音に対しライヴならではのダイナミズムが格段にアップしている。それもただ単に音圧を上げただけの似非リマスターではなく、一つ一つの楽器の音の粒立ちが良く、立体感を感じさせる力強い音に仕上がっているのだ。特に印象的なのがポールのブンブン唸るベースの音で、UKオリジナルLPと遜色ないぐらいのド迫力サウンドになっているし、ジョーのドラムの音も厚みがあってキレが良く、その結果として音楽全体のドライヴ感が大幅に向上しているように感じられる。ポールのリマスターにハズレ無し、だ。
 とまぁこのように音に関しては大満足なのだが、ポールのスーパー・デラックス・エディション、いや、箱モノ共通の難点である利便性の悪さは相変わらずで、CDを聴くためにいちいちこのクソ重い箱からツアーブックを引っ張り出して、そこから更にディスクを取り出すなんて面倒くさい作業はいらちの私には絶対に無理。ということで私は旧CDと中身をソックリ入れ替え、ボーナス・ディスクは他のケースに入れて(←当然オリジナル・ジャケットも作りました...)楽しんでいる。
Wings - Wings Over America (Full Album)


 ボーナスCD「ライヴ・アット・カウ・パレス」は曲目は本編とすべて被っているし曲数もわずか8曲と少ないしであまり期待はしていなかったのだが、実際に聴いてみるとこれが中々良い感じ。会場となったサンフランシスコのカウ・パレスはキャパシティが約1万人という比較的小さめの会場なので音の響きが一聴してハッキリわかるほど本編CDとは違っており、実に臨場感あふれる生々しいサウンドが楽しめるのだ。これでもっと曲数が多かったら最高やのに...
Wings Over San Francisco 1976 Paul McCartney


 スーパー・デラックス・エディションを買って一番苦労するのが例のハイレゾ音源のダウンロードだ。私はパソコンに関してはスーパーウルトラド素人なので “圧縮” だの “解凍” だのと言われても何のこっちゃで意味不明(>_<)  ワケが分からないままにテキトーにやった「ラム」の時はビギナーズラック(?)でうまくいったのだが、「マッカートニーⅡ」はウチのパソコンに入っているLhaplus では解凍できず、ネットで色々調べてみると Explzh という解凍ソフトが良いとのことで早速トライしてみたのだが、いくつかのファイルで解凍エラーが生じてあえなく失敗(>_<)  結局あれこれ試して AL Zip というソフトで何とか無事解凍できたという忌まわしい過去(←ほぼ丸1日つぶれました...)があるため今回のハイレゾ・ダウンロードも正直言って不安で不安で非常に気が重かったのだが、この AL Zip というヤツはかなり優秀らしく、私のようなド素人でもこの「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」は1時間ぐらいですべて解凍することが出来た。音の方はまだスピーカーで聴けるシステムを持っていないのでCDやLPとの比較も出来ずにイヤホンでチマチマと楽しんでいるが、良い音であることだけは間違いなさそうだ。だんだんハイレゾ音源も増えてきたのでそろそろ D/Aコンバーターが欲しいなぁ...
 ボーナスDVDの「ウイングス・オーヴァー・ザ・ワールド」は1979年に米CBSで制作されたもので、文字通りポール&ウイングスのワールド・ツアーに密着したドキュメンタリー作品になっている。確か私がまだ高校生の頃だったと思うが NHKのヤング・ミュージック・ショーで放送され、テレビにかじりついて見た記憶がある。当時はまだ YouTube はおろかビデオデッキすらなく、動くポールが見れるというだけで大コーフンしたものだ。
 もちろんUSツアーのライヴ映像が中心になっているが、他にもグラスゴーでのコンサートのアンコールで全員がスコットランドの民族衣装で登場し大喝采を浴びるシーンとか、シドニー公演のリハーサルで「イエスタデイ」を “Scrambled Egg~♪” とオリジナルの歌詞で歌うポールのリラックスした姿など、ファンにとってはたまらない内容になっている。又、バック・ステージやプライベートの映像などもふんだんに盛り込まれており、楽屋を訪れたリンゴとの心温まる再会シーンや和気あいあいとしたポールのバースデーパーティーの様子など、貴重な映像が満載だ。
 このDVD単体のブートが確か5,000~6,000円ぐらいの値段で出回っていることを考えると、本編CD2枚にボーナスCDやハイレゾ・ダウンロード、ツアー・ブックなども併せて14,000円出す価値はポール・ファンなら十分にあると思う。
Paul McCartney - Wings Over The World [High Quality]

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6 コメント

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欲しい (みながわ)
2013-07-15 09:28:54
今日は朝からWings Over The World の映像を1時間13分じっくり見てしまいました。

Over America の音質がアップしていると聞いては買わない訳にはいかないですね。
デラックスエディションの特典もいいですね、でもお値段が。
やっぱりRock Show(DVD)とOver America通常盤かなー。
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禁オクです (shiotch7)
2013-07-16 00:30:20
みながわさん、こんばんは。
音は確実に良くなってますね。
オリジナル盤と聴き比べてみたのですが
中々エエ勝負しとりました。
44.1kHz/16bitのCDでこれなら
24 bit 96kHzのハイレゾはもっと凄いんでしょうね。
早くスピーカーで聴いてみたいもんです。

このボックスセット、やっぱり値段がネックですよね。
私はコレで散財しちゃったので
この夏はオークションを控えることにしてます。
次のアーカイヴ・コレクションに備えねば...
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祝 来日決定 (みながわ)
2013-07-16 17:54:28
ポールの来日が決定しましたよ、11月福岡、東京、大阪だそうです。

ポールのコンサートが2回キャンセルになった男として
3度目の正直になればいいのですが。
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キタ━━━(゜∀゜)━━━!!! (shiotch7)
2013-07-16 21:54:06
みながわさん、こんばんは♪
7月初めごろからネット上に出回ってた噂は本当だったんですね!
みながわさんにお知らせいただいた7分後に
ユニバーサルからザ・ビートルズNEWSの速報メールが届きました。
さすがは最高顧問、公式情報より早かったです(笑)

それにしてもエライコッチャですね!!!
私も生ポールはまだ見れてないので今回だけは絶対に行きたいです。
早速「ポール・マッカートニー大阪公演情報配信メール」を登録しました。
ポールを見ずに死ねるか!という意気で頑張ります。
お互いにチケットを取れますように...

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Unknown (みながわ)
2013-07-17 18:36:51
いや昨日は出張初日で宿に入ってテレビを付けたら
ニュースでやっていて、宿に送ったノートPCもちょうど出したところだったので思わすコメントを入れました。

お互いチケットが取れますよ、きっと。

出るかBand On The Run 三味線バージョン(笑)
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大阪は11/12だけ...(泣) (shiotch7)
2013-07-17 23:09:54
みながわさん、こんばんは。
ニュースでやってたんですか!
私の情報源はネット・オンリーなんですが
テレビも侮れませんね。

大阪公演は11/12の1日だけみたいです。
競争率高そうやなぁ...
3回やる東京ドームが羨ましいです...
もしチケットが取れたらブログで大騒ぎしますね(^.^)
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