shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Rock And Roll」ペルー盤

2021-10-07 | John Lennon
 ジョンの「Rock And Roll」のペルー盤を手に入れた。ビートルズのペルー盤というのは中々市場に出てこないので集めるのは結構骨が折れるのだが、それがメンバーのソロとなると入手はさらに難しく、特にポール以外の3人のソロは激レアと言ってもいい。だからこのレコードをわずか$20で見つけた時は大コーフンして即買いを決めた。
 各国盤が届いたらまずは盤面チェック、続いてデッドワックスのマトリクスを確認するのだが、この「Rock And Roll」は手書きの独自マトでペルーならではのユニークな音作りが楽しめそうだ。実際にレコードに針を落とすといきなりA①「Be-Bop-A-Lula」の “ウェ~♪” から明らかにUK盤やUS盤とは違う濃厚な音がスピーカーから飛び出してきて思わずのけぞってしまった(≧▽≦)  これは是非ともSさんに聴いていただかねばならない。何といっても私にペルー盤の素晴らしさを教えて下さった(or ペルー盤地獄に引きずり込んだ???)張本人なのだから...

 私:今日はSさんに是非ともお聞かせしたいレコードを持ってきましたで。
 Sさん:何ですか?
 私:当ててみて下さい。
 Sさん:えぇ... 何やろ? ひょっとして又ペルー盤ですか?
 私:はい、その “ひょっとして” です(笑)
 Sさん:何かなぁ... 「Revolver」ですか?
 私:ハズレです。これですよ。
 Sさん:えぇ~、ペルー盤の「Rock And Roll」ですやん。こんなんもう最高でしょ!
 私:では早速お願いします。
 Sさん:(A①「Be-Bop-A-Lula」が店内に響きわたる...)これは凄いですね!
 私:でしょ?
 Sさん:真空管の音ですね。もう鳴り方が全然違います。カッティングと「Rock And Roll」の曲がばっちり合ってるんですね。ペルーのカッティング・エンジニアがまさしくこのアルバムのための音作りをしたという感じです。
 私:チューブ・カッティングで聴くジョンの声ってホンマにゾクゾクしますね。
 Sさん:ペルーは凄いなぁ...(としみじみ)
 私:この音はヤバいです。
 Sさん:(A面を聴き終えて)フフフ... (^.^)
 私:笑っちゃうでしょ?
 Sさん:何かこう、チカラで押し切っているような感じですね。
 私:これぞまさしく “ペルーの音” ですよ。
 Sさん:向かうところ敵なしな音です。
 私:B面はA面より盤質が落ちて VG+ なんですが、そんなハンデをものともせずにサーフェス・ノイズを蹴散らすような豪快な音で鳴ってます。古き良きロックンロールはやっぱりこういう音で聴きたいですね。
 Sさん:UK盤の 1U も良い音なんですけど、これはまさに “このレコードのためにペルー盤がある” みたいな、そんなカッティングです。
 私:この「Rock And Roll」というアルバムとペルー盤の音作りの相性が抜群だということですね。これは自分史上最高の「Rock And Roll」ですわ。