shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Wings Greatest」ペルー盤

2021-09-25 | Paul McCartney
 前回取り上げた「Abbey Road」の東南アジア盤を B-SELS で買った日の夜のこと、いつものように寝る前に B-SELS の「日記」をチェックしたところ、ほんの数時間前までペルー盤の話で一緒に盛り上がっていたSさんが新たなペルー盤をしれーっと(笑)出品されていた。
 そのレコードというのがウイングスのベスト盤「Wings Greatest」で、例によって例のごとく “期待を裏切らない、ペルー独特の力強い音だ。盤質もなかなか良い。キズらしいキズと言えば、「LET’EM IN」に1か所あるくらいで、それも大きな支障はない。全体を通じて綺麗な盤だ。LPに入っていない「ANOTHER DAY」「LIVE AND LET DIE」「HI HI HI」「MULL OF KINTYRE」など、これで聴くとサイコーだ。” と大絶賛されているのだ。
 シングル盤でしか聴けないウイングス黄金期のきら星のごときヒット曲の数々を、今ハマっているペルー盤の真空管カッティングの濃厚な音で聴けるとあればこれはもう買うシカない。私はすぐに B-SELS へ行き、このレコードを手に入れた。商品説明ポップには “超レア! ペルーオリジナル 独自カッティング すばらしい音!! 全体的にキレイな盤で音はすばらしい!” という煽り文句が並んでいる。超コンサバ・グレーディングを旨とするSさんの言葉に誇張は一切ない。

 私:コレ聴かせて下さい。
 Sさん:もちろん!(A①「Another Day」がかかる...)どうですか?
 私:おぉ、いきなり全開じゃないですか!
 Sさん:良いでしょ?
 私:ポールのよく歌うベースが前面に出てきて実に気持ちいいですし、ベースの音自体にも深みが感じられてこれはもうタマランですよ。
 Sさん:UKシングルではベースが重い感じなんですが、コレは引き締まった音してますね。
 私:ポールの闊達なベースラインがペルーの音作りと絶妙にマッチしてます。
 Sさん:そう思います。
 私:私はこの音めっちゃ好きです。まるでリード・ベースですよ。ポールのファンにはタマラン音作りです。
 Sさん:仰る通りですね。
 私:このA③「Live And Let Die」、花火が上がりそうなくらいのド迫力ですね。ポールの声も瑞々しいです。
 Sさん:コレはホンマに凄いです。
 私:A④「Junior’s Farm」、コレもヤバい...
 Sさん:強烈な音ですね。
 私:この「Wings Greatest」っていうアルバム、“音” だけでこんなにコーフンしたのは生まれて初めてですよ。自分史上最高の「Wings Greatest」です。
 Sさん:この音を聴いたらみんなこのアルバムが好きになりますよ。
 私:いやぁ、ペルー盤蒐集にますます拍車がかかりそうです。
 Sさん:ハハハ...
 私:このA⑥「Band On The Run」、音楽を前へ前へと押し進めていく圧倒的なドライヴ感が気持ち良すぎ... (≧▽≦)
 Sさん:この曲がこの音で聴けるという... まさに理想的ですよね。
 私:ホンマにそうですね。こんな音で聴きたかってん、っていう...
 Sさん:じゃあ次B面いきますね。
 私:B面も絶好調ですね。期待を裏切りません。
 Sさん:B②「Hi Hi Hi」も凄い音...
 私:自然と身体が揺れちゃいますね。これマジでヤバいですよ。
 Sさん:B③「Let ‘Em In」にコキズがあるんですよ。
 私:注意して聴くと確かに数回 “ブッ” といいますが、音のデカさの中に埋没してて殆ど気にならないレベルですよ。キズですら圧倒してしまうペルー盤おそるべし!
 Sさん:B④「My Love」いいですねぇ...
 私:リッチで濃厚な音ですね。それとこのB⑤「Jet」、音の密度が濃いですね。
 Sさん:濃い濃い...(笑)
 私:まさしく真空管効果ですよね。
 Sさん:そうやと思います。
 私:こんなB⑥「Mull Of Kintyre」、初めて聴きました。ゾクッとしますね。とにかくこの音の厚みは言葉に出来ないほど凄いです。
 Sさん:コレは絶対に気に入っていただけると思うてました。
 私:最高ですよ。仕事の疲れも吹き飛びましたわヽ(^o^)丿