shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「RAM」ペルー盤

2021-09-07 | Paul McCartney
 少し前のことになるが、いつものようにB-SELSの「日記」に目を通すと、Sさんが「RAM」のペルー盤を紹介されていた。ペルー盤??? 私は南米の国で自信を持って識別できるのはブラジルくらいで、ペルーなんて “ブラジルのそばにある細長~い国” というイメージしかなく、チリと全く区別がつかないというのが正直なところ。
 「日記」の内容を読むとSさんはそのペルー盤の音を “他にない音だ。素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい音だ。” と “素晴らしい” という形容詞3連発で大絶賛されており、「RAM」を無人島レコードの最右翼として溺愛している私としてはこれはエライコッチャである。
 それともう一つ、私はB-SELSでSさんから色んな種類の各国盤を聴かせていただいて、南米の盤は独自のチューブ・カッティングのせいか私好みの濃厚で力強い音で鳴る確率が高いということを体験的に知っている。つい最近もエイジアの1stアルバムのペルー盤がアホみたいに安かったので試しに買ってみたらめちゃくちゃ凄い音が聴けたので、この「RAM」も多分 “当たり” に違いないと考え、早速B-SELSに聴かせてもらいに行った。
 お店に入って挨拶もそこそこに “「RAM」のペルー盤聴かせて下さいっ!!!” とお願いすると Sさんは嬉しそうに “ぜひ聴いて下さい。” と仰ってレコードをターンテーブルにセットされた。テーブルの上に置かれた商品紹介のポップに目をやると “素晴らしい音! 音に力があります。大変音の良い盤です。真空管と思われる迫真の音をぜひ聴いて下さい。” とべた褒めである。う~ん、これは楽しみだ(^.^)
 アルバム1曲目A①「Too Many People」のイントロが店内に響きわたる。そう、ただ単に音が “鳴っている” のではなく、まさしくスピーカーから “迸り出る” という感じでドバーッと勢いよく音の塊がすっ飛んでくるのだ。うわぁ~、こいつは凄い... いや、凄すぎる!!! 思わずSさんに“凄いっすね!” と言うと我が意を得たりという感じでいつもの満面の笑み(^.^)  A②「3 Legs」、A③「RAM」と、曲が変わってもその豪快な音は変わらずで、特にA③「RAM」のような軽快な曲ですらウクレレのストロークに力感が感じられるのだからこいつはたまらない(≧▽≦) 
 「日記」にも書かれているように両面1曲目に塩ビ焼けがあって少しだけチリパチいうにはいうが、楽曲部分の音圧がエグいので少々のチリパチなど軽く笑い飛ばしてしまう。というか、この程度のノイズが気になる人はレコードを諦めてCDでも聞いてればいいのだ、などと憎まれ口の一つも叩きたくなるくらい私には盤質良好に感じられた。結局二人ともほぼ無言両面を聴き終わり(←だからいつもの会話形式じゃないんです...)、B⑥「Back Seat Of My Car」の余韻に浸る間もなく “これ下さい!!!” と迷わず購入を決めた。
 B-SELSのオーディオ・システムで良い音がした盤は間違いなくウチのシステムで聴いても良い音がする。今回も家に帰ってすぐに2階に直行してこのペルー盤を聴いたのだが、リスニングルーム全体が地鳴り鳴動せんばかりのラウドな音がスピーカーから飛び出してきて大満足!!! 大好きな「RAM」を全身で浴びるように聴く喜びは priceless だ。