shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【祝!スカパー放送決定】ポール@武道館をYouTubeで追体験 (Pt. 1)

2015-05-04 | Paul McCartney
 2日前にポールが離日し、私にとってまさにポールづくしといえる夢のような10日間が終わってしまった。大阪公演が終わった後も、ポールがまだこの日本にいる... 自分はポールと同じ空気を吸っている... と思うだけでルンルン気分の毎日だった(笑) 来日する前は去年の事があったのでホンマに大丈夫かなーと一抹の不安はあったものの、いざ公演が始まってみるとポールは衰えるどころかますます元気で、どの日も凄い盛り上がりだったようだ。中でも特筆すべきはビートルズ以来49年ぶりとなる武道館公演がついに実現したことで、“去年やってくれてたら観れたのになー(*_*)” という気持ちも無いではないが、それ以上にこの歴史的なコンサートが実現した喜びの方が大きい。
 そして更に嬉しいことに7月11日にスカパーでこの武道館公演の模様が放送されることが決定した\(^o^)/  このブログでも何度か “武道館、スカパーで放送してくれへんかなー” と書いた記憶があるが、まさかそんなタワゴトが本当に実現するとは思わなんだ。ポール・ファンはスカパーさん、いやスカパー様に足を向けて寝れませんな。ということで、武道館に参戦できなかった私は7・11に向けて、YouTubeにアップされた映像を使ってブログ上でポール武道館公演を簡単に追体験しておくことにした。
 今回のアウト・ゼア・ジャパン・ツアー2015でファン最大の関心事は(ひょっとすると自分が参戦するドーム公演以上に)武道館のセトリだったのではないかと思う。中でもコンサートの1曲目にどの曲を演奏するかに注目が集まっており、「マジカル・ミステリー・ツアー」「エイト・デイズ・ア・ウイーク」「ハロー・グッバイ」といった定番曲から「ヴィーナス・アンド・マース」、はたまた49年前のビートルズ公演に因んで「ロックンロール・ミュージック」という大胆予想(←いくら何でもそれはないよな...)に至るまで、ネット上では大盛り上がりだったが、オープニングのオッズとしては篠沢教授も顔負けの(←古い!)高倍率といえる「キャント・バイ・ミー・ラヴ」が来ると予想した人が果たして何人いただろうか?
 しかし今になって考えれば、私が京セラドームで一番強烈なインパクトを受けたのが他でもないこの「キャント...」だったし、chusanさんもコメント欄で “ビートルズそのもの” と形容されていたように、この曲は間違いなく今回のジャパン・ツアーのキモと言っても過言ではない最重要ナンバーだった。それを定位置の3曲目でもアンコールでもなく、ビートルズゆかりの武道館公演のオープニングに持って来るというポールのアイデアはセトリの固定観念にとらわれ過ぎたファン達の予想を遥かに超えていたと言えるだろう。イントロ無しでいきなりヴォーカルから入るというビートルズお得意の、しかも疾走系ナンバー... どう考えてもこれ以上のオープニング曲はない。論より証拠、曲が始まった瞬間の “おぉぉ~” というどよめきがすべてを物語っている。ポールが、いや、ビートルズが武道館に帰ってきた歴史的瞬間だ。
Paul McCartney at The Budokan 28th April 2015 Can't Buy Me Love


【おまけ】「キャント...」が終わると外で音漏れを聴いていた群衆からも期せずして拍手が... 何かめっちゃエエ雰囲気やなぁ(^.^)
2015/04/28 ポール・マッカートニー武道館公演中の「外の様子(その2)」


 今回の武道館公演で通常のセトリには無いサプライズ選曲が全部で5曲。第1弾は4曲目に演奏された「ワン・アフター・909」だ。この曲に関してはレギュラー・フォーマットでのセット・インを秘かに予想していたので、ドーム4公演を終えた段階で “読みが外れたなぁ...” とガッカリしていたのだが、まさか武道館用に取ってあったとは...(・o・)  それにしてもこういう小気味よいロックンロールは最高にステージ映えしますな。
 サプライズ第2弾は12曲目に演奏された「ダンス・トゥナイト」だ。マンドリンは小さい弦楽器なので遠目から見てウクレレと見間違い、「サムシング」くるんちゃうか... と身構えた人が多かったのではないかと思うのだが、そこへこのイントロは十分すぎるサプライズ(≧▽≦)  アルバム「メモリー・オールモスト・フル」の1曲目を飾った隠れ名曲に合わせ、会場が一体となって手拍子する様は感動的だ。
Paul McCartney「One After 909」 28th April 2015 Nippon Budokan ポール マッカートニー武道館ワンアフター909

Dance Tonight- Paul McCartney Live in Budokan
 

 コンサートも後半に突入し、ポールはサプライズを連発する。まずは18曲目に演った「アナザー・ガール」だ。 “ツギハ セカイハツコウカイ” というMCに続いて“フォー アイハヴガッ♪” とポールが歌い出すと大歓声が上がる。今回のジャパン・ツアーでは「ホープ・フォー・ザ・フューチャー」に続く “世界初公開” だが、言われてみれば確かにこの曲をライヴで聴くのは初めてだ。この曲以外にも、“オン・ザ・ラン” ツアーで演奏されていた「ザ・ナイト・ビフォア」や「アイム・ルッキング・スルー・ユー」のように中期のB級名曲で日本未公開のナンバーがまだいくつかあるので、次回はそういった曲も演ってくれたらなぁと思った。
 続く19曲目は日本公演では1990年の初来日の時に披露して以来25年ぶり(!)となる「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」。狂喜する1万人の大合唱はまさに鳥肌モノだ。当日この場に居合わせた人が本当に羨ましい。先の「ワン・アフター・909」や「アナザー・ガール」もそうだが、こういうノリの良い曲をセット・インさせて武道館に集まったファンに楽しんでもらおうというポールの気持ちがよく表れた素晴らしいセットリストだと思う。 (つづく)
Paul McCartney「Another Girl 」 28th April 2015 Nippon Budokan ポール マッカートニー武道館アナザーガール

Got to Get You Into My Life - Paul McCartney Live in Budokan
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