shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

全日本レコードCDサマーカーニバルの戦利品

2014-07-20 | 昭和歌謡・シングル盤
 ミュージックインでポールの稀少ライヴをゲットした私は意気揚々と全日本レコードCDサマーカーニバルに乗り込んだ。このようなレコード祭りに参戦する時はいつも狙いを絞って漁ることにしているのだが、今回のターゲットはビートルズ関連のブートレッグCDと昭和歌謡のシングル盤。残念なことにブートCDの収穫はなかったが、シングル盤に関しては大漁で、ここのところ数千円のブートレッグばかり買っていたせいか1枚300円以下で買える歌謡曲のシングル盤を見るとめちゃくちゃ安く感じられ、気が大きくなって何枚も買ってしまった。以下がこの日ゲットした6枚だ。まずはバナナレコードのエサ箱での収穫から...

①「ひと夏の経験」山口百恵 210円
 私は「横須賀ストーリー」以降の阿木燿子&宇崎竜童コンビの作品を歌う山口百恵の大ファンなのだが、千家和也&都倉俊一コンビによる初期のアイドル時代の曲はほとんど聴かない。しかしこの「ひと夏の経験」は例外的に好きなので、210円なら即買いだ。それにしても初めてこの曲がラジオから流れてきた時はホンマに衝撃的だった。緊張感溢れるイントロに続き「コンドルは飛んでいく」を高速回転させたようなメロディーに乗せて “あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ~♪” という歌詞が飛び出してくるのだからインパクト抜群! “だっれっでーも いっちっどだーけ...♪” でビシッとキメるラインもお見事という他ない。彼女の “蒼い性” 路線の最高傑作だ。
山口百恵 ひと夏の経験


②「ひとり上手」中島みゆき 210円
 私が中島みゆきを聴き始めた70年代半ば頃、彼女はザ・ワン・アンド・オンリーな存在のストーリーテラーとして “ニュー・ミュージック”(←懐かしいなぁこの言葉...)というジャンルにカテゴライズされていたが、その哀愁舞い散るメロディー・ラインは昭和歌謡の王道そのもの。日本人の心の琴線に触れるメロディーを書かせたら彼女の右に出る者はいないだろう。そんな彼女のシングルの中でも五指に入る名曲がこの「ひとり上手」で、あの「わかれうた」を裏返しにしたような美旋律も哀愁感たっぷりだ。アルバム「臨月」に収録されているヴァージョンとは微妙にミックスが違うというのもマニア心をくすぐってくれますわ(^.^)
ひとり上手 MIYUKI NAKAJIMA


③「どうぞこのまま」丸山圭子 210円
 先月のG3オフ会の「昭和歌謡特集」の時に901さんが持参されたのがこのレコード。もちろんリアルタイムで聴いて知ってはいたが、当時はAMラジオのプアーな音で聴いていたせいか、この盤の素晴らしさがよく分からず軽く聞き流していた。今の耳で聴くとめちゃくちゃクールでカッコイイ和ボッサだ。さすがは “ボッサ・マイスター” の異名を取る901さんである。私は生理的にエレピの音色というのはどうも苦手なのだが、この曲ではそのエレピが実に良い味を出しており、彼女の脱力ヴォーカルを引き立てているのだからこれはもう参りましたという他ない。何度も繰り返し聴くうちにハマってしまう中毒性を秘めたサビのメロディーも秀逸。リリースから38年経って初めてその真価が分かったニクい1枚だ。
どうぞこのまま


④「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」YUKI 280円
 これはファーイーストレコードのエサ箱で見つけたのだが、不思議なことに同じ盤が2枚あり、片方は280円でもう片方は1960円... 盤質はどちらもEX表示なのでこの価格差は一体何なん? まぁそれはさておき、日本の音壁史上屈指の名曲名演といえるこの曲を私はCDとLPで持っているのだが、どうせならシングル盤の音も聴いてみたいと思い、即買いを決めた。帰って聴き比べてみると、LPの方が上品というか少しおとなしい印象なのに対し、シングル盤の方は音が前に飛び出してきて元気溌剌という感じ。多分ミックスは同じだと思うので音溝の間隔差からくるカッティング・レベルの違いなのかもしれないが、何にせよちょっと得した気分だ(^o^)丿
Do You Remember Me - Yuki Okazaki


⑤「酸っぱい経験」多岐川裕美 150円
 「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」を片手に今度はフラミンゴレコードのエサ箱へ。そこで見つけたのが多岐川裕美の「酸っぱい経験」だ。実はコレ、さっきバナナレコードのエサ箱で315円で見つけてスルーしたばかりだったが半額以下ならお買い得だ(←セコい...)  岡崎友紀盤もそうだが、音壁作品はやっぱりアナログで聴いてみたくなるのが音壁マニアの性というもの(←ホンマかいな...) ジャケットはヘタっているがラッキーなことに盤質は極上で、CDの平板な音に比べてアナログらしい厚みのあるサウンドが楽しめた。歌謡曲のシングル盤もバカにできませんな(^o^)丿
多岐川裕美 酸っぱい経験


⑥「ケメ子の歌」ザ・ダーツ 150円
 上記の女性ヴォーカル盤5枚に続いて最後に見つけたのがこの「ケメ子の歌」だ。テープの早回しによる甲高い声が面白かったのか、私がまだ小さかった頃にこのレコードを買った記憶があるが(←そういえばフォークルの「帰ってきたヨッパライ」も持ってたな...)いつの間にかどこかに行ってしまったので、懐かしさのあまり衝動買いしてしまった。曲をニール・セダカの「ネクスト・ドア・トゥ・アン・エンジェル」のスキャットで始めるというアイデアといい、コミカルで楽しさいっぱいの歌詞といい、この時代の歌は時を経ても色褪せない魅力があるなぁと改めて実感させられた。
ケメ子の歌
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