shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

プレイガール・ミュージックファイル

2011-10-21 | TV, 映画, サントラ etc
 先日、ブログに貼り付ける「キイハンター」の動画を色々と物色していた時、見終わった後に現れる関連動画に「昭和の懐かしのお色気アクションドラマ」というのがあった。“昭和” と “アクション” だけでも十分魅かれるものがあるが、そこに “お色気” とくればこれはもう見ずにはおられない。早速クリックすると、いきなり出てきたのが「プレイガール」... おぉ、これはめっちゃ懐かしい!!! 子供の頃はよく親の目を盗んで見てたなぁ...などと考えていたら、“AVもヘアヌードもないこの時代、健全な青少年は親の目を盗んでプレイガールに夢中だった” というナレーションが入り大笑い。そーか、俺は健全な青少年やったんか...(^.^)  ということで、今回の “昭和特集” はシングル盤企画をお休みして「プレイガール・ミュージックファイル」のCD にしよう。
 「プレイガール」(1969-74)は “オネエ” こと、沢たまき率いる女性ばかりの秘密保険調査員グループが事件を解決していくお色気アクション・ドラマで、簡単に言ってしまえば「キイハンター」の女性版みたいなモンなのだが、この番組の一番の売りはミニスカートでの回し蹴り連発が楽しめる乱闘シーン... とにかくパンチラあり胸ポロありのカオス状態がインパクト絶大だった。ケッサクなのはこのナレーションの続きで、 “月に2回は温泉ホテルとタイアップ、露天風呂、刺身の舟盛り、温泉芸者にストリップ、スリルとサスペンスとは無縁の、オヤジの大好きな場所でしかプレイガールの事件は起きない...” にはワロタ(^.^)
 もうひとつ強烈に記憶に残っているのが、黒をバックに映える真っ赤なキスマークのロゴとCM前に流れるガマガエルのゲップみたいな(?) “プレイガ~ル” という不気味なジングルで、友達とよくコーラを飲んでゲップしながらマネして遊んだのを覚えている。それにしてもこの番組、当時はお色気に目が眩んで何の疑問も持たずに見ていたが、よくよく考えてみるとプレイガールってただの保険調査員なのに、何でピストル持ってるんやろ? コレって銃刀法違反やんね(笑)
 音楽を担当したのは様々なテレビ番組のテーマ曲を手掛けてきた鬼才、山下毅雄。この人は「パネルクイズアタック25」や「霊感ヤマカン第六感」、「タイムショック」といったクイズ番組を始め、「ルパン三世(第1シリーズ)」に「大岡越前」(←コレ最高!)と、スキャットや口笛を駆使しながらジャジーな感覚溢れる名曲を数多く生み出しており、この「プレイガール・オープニング・テーマ」でもラテン・ジャズのリズムに乗せてオシャレなダバダバ・スキャットが炸裂する妖しさ満点のサウンドが楽しめて言うことなし(^o^)丿 そんな「プレイガール」の音楽をコンパイルしたのがこのCDなのだ。
 この曲のスキャットを担当しているのは日本が誇る “スキャットの女王” 伊集加代。そんな名前知らんなぁ...という人でも “ダバダ~♪” で始まるネスカフェ・ゴールド・ブレンドの CM は聞いたことがあるだろう。かの有名な「11PMのテーマ」のスキャットも彼女によるものだ。だから彼女はスキャットを多用したヤマタケ作品には欠かせない存在で、上記の「霊感ヤマカン第六感」や「タイムショック」でも大活躍だし、この「プレイガール・オープニング・テーマ」では “ウッ スィクスィク プレ~イ ガァ~ル♪” と洗練の極みのような歌声を聴かせてくれる。
 涼しげなヴィブラフォン、コロコロと転がるように弾むピアノ、ゴキゲンなリズムを刻むパーカッションと、ジャズの美味しい部分だけを抽出して濃縮還元したようなオシャレなサウンドもカッコ良く、単なるお色気アクション・ドラマのサントラとタカをくくっていると驚かされること間違いなし。それもこれもやはりベースになるヤマタケ・ミュージックの素晴らしさ故だろうが、とにかく1枚のアルバムとして聴いても中々充実した内容になっていると思う。
 全編に亘っていかにも “昭和” といった感じのレトロなムードが横溢で懐かしさ満点のこのアルバム、世の男性諸氏は自分のお気に入りキャラ(←私の贔屓は何と言ってもアンヌこと、ひし美ゆり子さん!)のパンチラ・ハイキックのシーンなんかを思い浮かべながら聴くと一層幸せな気分に浸れるかもしれない(^.^)

プレイガール OP TVサイズ


プレイガール ENDING テーマ / 山下毅雄


昭和の懐かしのお色気アクションドラマ


音楽の神様 伊集加代

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