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生ごみ処理機

2007-11-28 04:39:17 | 環境関連
生ごみ処理機には家庭用から、業務用。そして行政を対象とした、メタン抽出の巨大なものまである。昨日は高木産業の機械を販売している。茅ヶ崎のサクセスという所の吉澤さんという人が見えた。沼代園の山口さんの紹介だ。山口さんが、養鶏のえさ集めで、給食残渣を貰いに行って、出会ったらしい。給食残渣が養鶏の餌になるなら、生ごみ処理機から出る。処理物を餌にできないかと言うことを思いついたらしい。確かに良い観点だ。ただ、様々な問題がある。長年当たってきた数々の問題だ。食品リサイクル法が飼料に直接使うための仕組みとして、不備なのだと思う。ただ、この法律も出来てから、特例やら改正やら、色々あるので、現状では違っているかもしれないので、確認して見たい。

高木の生ごみ処理機はただ熱を電気で加え、乾燥して減量化する。単純な仕組みだ。一回の処理量が、20キロから、300キロぐらいまでの大きさだ。処理時間は10時間程度のようなので、学校給食センターなどでの利用を想定した機械だ。減量は5分の一となっている。20キロが、4キロ、300キロで60キロ。に減容。学校給食センターで、米袋で、3体。一週間で、15袋。これを鶏の餌に使うと、500羽ぐらいの規模だろうか。小田原全体の学校給食残渣が、この方式で集められたとして、2トンの食品残差が出る程度ではないか。せいぜい、2000羽の餌になる程度だろう。農の会で全量引き取れる程度だ。所がこれがそうはいかない。

現在、キロ50円とか言う値段で、業者に出しているらしい。そして、堆肥にしている。その堆肥を買ってくれないかと言う事で、業者から何度も連絡があったが、これが、20キロ袋に入れて。900円とか言う値段の堆肥だ。もし1反の畑に入れる場合。堆肥なら100袋つまり2トンは最低でも必要だろう。9万円になる。1反一作9万円は利用できない価格だ。1トン1万円にしてくれても利用したくない価格だ。成立していない。小田原の業者は、その堆肥を千葉の方に運んでいるという。有利に販売しているというが、信じがたいことだ。2トン車で運んだとしてもその輸送費はどうなっているのだろう。堆肥のようなコストの割りに、がさを取る物はその地域で使わない限り、有効利用など出来ない。業者のこの程度の説明で、農業を知らないものはそんなものかと納得して、小田原の給食残渣処理は素晴しいなどと、発言している。業者は小田原市から貰う処理費が欲しいだけなのだ。

それなら、何故、私がただでいいから引き取るという話を、小田原市は受けてくれないのだろうか。ただで給食残滓を集めることは、犯罪行為だとまで、責めている。結果、業者に費用を払って、引き取ってもらっている。おかしなことじゃないか。横浜では給食費が足りなくなって、2日給食を出せなかったそうだ。こんな不合理が原因になってやしないか。行政は自分の責任さえ回避すれば、どんな無駄使いでも平気だ。つまり、給食残滓を燃やしていることを、散々問題だ、と責めたのだ。燃やすぐらいなら、私に寄こせと。そうした、循環する業者に渡すようにして、上手く処理しているから問題ないと言い出した。せめて、各給食施設に生ごみ処理機を入れる。それを地域の畜産農家が、順繰りに引き取る。こんな費用のかからない方式がありながら、何故出来ないのか。行政が、その業者と癒着しているのか。と想像してしまう。
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