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イセ食品グループ会長伊勢彦信

2007-08-07 07:33:49 | 自然養鶏
今朝は珍しく朝寝坊した。昨夜カンブリア宮殿というテレビを遅くまで見て、興奮した為だ。幾つか自分にかかわることがあった。それよりも番組冒頭、放し飼いの鶏の卵は、イセ食品の卵より良くない。こう仕掛けられて、つい怒りで乗せられてしまった。この会長なかなかのエンターテイナーだ。一箇所に200万羽鶏を飼うという、私の考えで行けば、鳥インフルエンザ発生の総元締めのような人間だ。現実、茨城の農場では、鳥インフルエンザワクチンの不法使用の疑いで、散々調査をされた人間だ。それを、まるで他人事のように、鳥インフルエンザはシベリアで何年かに1回活性化する病気だ、などと白々しく発言していた。何故強毒化したのかに言及しないでどうする。茨城の事件の結末を見てみれば、ウインドレス鶏舎ばかりで広がり、その飼われている鶏の不健康が目立った。にもかかわらず、ウインドレス鶏舎の衛生の安全性を強調していた。トンでもないことだ。

しかし、画面は嘘をつけない、会長が鶏舎に入って撮影の間中、鳥がバタついて、すごい。めったに入らない証拠。フンほこりがやたら舞い上がっていた。他所の養鶏を批判しない。これは大切なことだが、昨夜のテレビはちょっと見逃してはいけないぐらい、悪質なデマを平気で流していた。テレビ局というものが、コマーシャルをくれる資本に弱いかの典型的な番組だ。公共の電波を使ってこういう放送が問題だ。司会をしている、村上龍という人も、まるで自分の視点を示せず、金持ちの前ではすぐ平伏してしまう、弱い感じがよく出ていた。

小学生の時ラジオから、日本の鶏が世界記録を作った。1年365個の卵を産んだ。こう流れた。これが、鶏少年だった私を刺激し、鶏改良を生涯の目標にしようと決意した、第1歩だった。何とそれをやったのは伊勢氏の父親だそうだ。50年経って知った。伊勢氏はそんな父親の元で、やっていた種鶏場に見切りをつけて、採卵養鶏業に入った。アイデアが優れていたというより、アメリカ方式をいち早く取り入れた。経営手腕は確かにいいのだろう。補助金を貰ったことはないと自慢していた。私と同じだ。絵が好きだというのも同じだが、伊勢氏は絵のコレクターでは相当有名だ。私は描くほうが好きなのだから、この違いが結局養鶏場の性格の、大きな違いにつながるのだろう。イセ食品の作る卵が素晴しい、と力説しているが、たいした卵を生産している訳ではない。当然のことだ。200万羽と成れば、自ずとその限界がある。卵を1個売ると、1円20銭利益が出る。との事だ。日本にはほぼ人口だけ鶏が居るのだから、毎日1億円市場か。このうちの1割ぐらいはイセ食品が占めているのだろう。

ますます、食べ物は自己責任の意識を持たないといけない。伊勢氏にすれば、放し飼いの卵は危険な卵だそうだ。私はウインドレスの卵は気味が悪くて食べたくない。お互い様だろう。どちらも違法でなければいいが、政府は当然のようにイセ食品についていて、放し飼いを禁止しようとする。こうした、デマのようなテレビもそれに一役買う。アメリカ人が、卵を食べなくなった為に、元気がなくなった。と面白おかしく言っていたが、卵は日に1個で充分だ。本来それ以上食べるのは偏食だ。5個も毎日食べたら、伊勢氏のようになるのか。イセ食品のような、巨大企業は更に大きくなるには、国民の嗜好まで変えなくては成らない。それは、まるでアメリカが戦後日本の食糧不足を通して、日本人の嗜好を変えて言ったのと同じだ。卵が優秀な食品の一つとは考えるが、あくまで節度を持って食べたときの事だ。
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34 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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テレビの嘘つき (3児の母)
2007-08-07 13:58:43
私は、これを見て、もうイセ食品の卵は買わないと
決心しました。
http://www.ise-egg.co.jp/index.html

どうして、放し飼いでストレスもなく健康に育った鶏の卵が
ぎゅうぎゅうにゲージに押し込まれて日の光を一度も見ずに
体まで変形して、病気で死んでいく鶏の卵に劣るのか。
怒りがこみあげてさえくる。
情報操作されたマスコミに、視聴者は簡単に騙される。
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私も途中まで見ていました。 (街中の案山子)
2007-08-07 15:14:24
あっ、笹村さんのやり方と反対だ。と思いながら見ていました。村上さんがなにも反論も、突っ込みもせずに、伊勢さんの考え=成功者の考え、正論という流れになっていて、この番組も結構汚染されているのか、やる気をなくしているのか・・・。
私の小学生の時、養鶏をやっている友人の家の鶏舎に入れてもらったことがあります。そのときみた光景が、いまだに脳裏に離れず、残念ながら鶏は苦手です。笹村さんは私と違って、プラスイメージだったのですね。
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プラスイメージ (笹村出)
2007-08-07 16:26:48
確かに、鶏を寝かさないで365個産ませた養鶏に驚いたわけで、子供の頃から思い込みが強かった証拠。
そのときのラジオにもう少し批判精神があれば、少しは違ったかも。
イセ食品は、茨城での鳥インフルエンザ感染では、莫大な税金を使った。やましい所がないならいいけれども、補助金を貰ったことがないなどと、大きい顔が出来ない状況であることは、確かなはずだ。

しかし、イセ養鶏の良さもある。それもあのテレビは全く触れていません。例えば、自分の系統の鶏を作出しています。エサは企業秘密のつもりでしょうが、独自の食品コンビナート的合理性があるようです。
そんな部分にも全く触れていないのは、物足りない限り。
これからの輸入飼料の高騰で、何がイセ食品に起こるか。興味深く見てゆきたいと思います。
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見たかったな。 (onoda)
2007-08-07 22:23:52
イセ食品の卵は「森のたまご」ですよね。この商標名が、不当表示だとして戦っているのが、元子孫氏基金の小若順二氏。たしかに森のたまごではない。EUでは、動物虐待だとしてゲージ飼を禁止しているし、耐性菌の問題もあるし、どうしてこういう番組が成立するかと疑問を持ちますね。宣伝広告のための番組でしょうか。もっとも、小さなの養鶏場は、飼料高騰のため、経営がなりたたなくなり、イセ食品が吸収することになっているのかと。イセに問題が起こると、卵は全滅の危機になるかも。笹村さんのところのような、地域の養鶏場を守らなくてはね。
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ISE AMERICA (めしげ)
2008-09-09 22:45:42
イセ食品のアメリカの養鶏場の映像がこのページの一番下にあります。
英語ですが興味がある方はどうぞ。
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イセ食品の作り方が悪いですか? (卵好き)
2009-02-10 02:56:48
私も番組は見ていました。それほど違和感は感じませんでした。というのは外部と遮断されるウインドレス鶏舎に飼って野鳥からの感染を防ぐ、至極もっともだと思いました。動物虐待?そうでしょうか?それならば一日中牛舎に押し込められて最後には殺されて解体される牛や豚はどうですか?放し飼いにして野犬に食い殺される鶏は?首輪につながれている犬は?虐待じゃないんですか?
放し飼いの鶏の卵、、いいでしょう?でも一体その卵の価格はどのくらいになりますか?1個500円くらいですか?(当然生産量は落ちますから価格も高騰しますよ)1個500円の卵は一体どういう生活水準の人が口に出来るでしょうか?
公的資金(国民の血税)である補助金にも頼らず、卵を安定供給し、卵の価格を国民誰しもが口する事が出来る価格に抑えるのに一役買っているイセ食品は社会的にも稀な社会貢献企業だと思うのですが、、他にも養鶏業者あると思いますが、イセ食品の名ばかりあげつらうのには何か意図があるようにしか思えないのですが、そう感じるのは私だけでしょうか?
三児の母様:もうイセの卵は買わない、とのことですが、他の卵もイセ食品の鶏舎と全く変わらない方法で作られている卵ですよ。価格を御覧なさい。放し飼いの卵が欲しければ、ご自分で鶏を飼って採取するしか今の世の中方法がないのではありませんか?
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放し飼いの卵 (笹村 出)
2009-02-10 05:34:38
私はその放し飼いの卵を生産しています。価格は55円です。
卵をそれほど食べる必要は無いと思います。
養鶏の実状はあれこれ書いていますので、読んでみてください。
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55円・・・ (にし)
2009-02-11 23:03:50
笹村様の卵の価格55円は、きちんとコスト計算されたものでしょうか?
その価格で、例えば家族4人を養える収入が得られるのでしょうか?そうでなければ、他の収入で家族を養い、養鶏は趣味でしていることになり、その価格に意味はありません。趣味で売るのですから、10円でも30円でも500円でも良いことになります。
笹村様が趣味で描いた絵を1000円で売っているから、プロの画家も絵を1000円で売ることができる、と主張するようなものでしょう。
大規模養鶏がいけないのなら、水田で行う稲作や大規模な野菜作りはどうなのでしょうか?似たようなものだと思うのですが。
卵は物価の優等生と言われ、だいぶ前から庶民が気軽に食せるようになりました。これは大規模養鶏の素晴らしい成果です。
自分は放し飼いの卵しか食べないと言うのは勝手ですが、このような成果を簡単に否定しないでいただきたいと思います。現在のところ日本は世界に冠たる長寿国家なのです。それは、医療・福祉だけでなく、食糧の安全性も高レベルにあるからなのではないでしょうか。

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大規模養鶏の問題 (笹村 出)
2009-02-12 05:56:45
大規模養鶏は、禁止すべきです。
その理由はこのブログで何度も書いてきているものです。
このブログの目的の一つでもあります。
大規模養鶏は砂上の楼閣です。
人類を滅ぼすような、新しい病気を作り出しています。
禁止している国はいくつもあります。
強毒の鳥インフルエンザも大規模養鶏が、作り出した病気と考えています。
目前の便利で、安い、は実は大きな危険を作り出しています。
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危険な内部事情 (まさかど)
2009-09-29 11:03:45
聞く所、内部事情は無茶苦茶らしい・・・原料卵は幾つかしかないのに、あたかも違う卵のようにして価格差を出し、量販店PB品として展開している。消費者や取引先に対する詐術まがい?また鶏の生産事情で、サイズ基準を設けている農水省規格にも準じていないケースがあるそうだ。放し飼い養鶏場をハイテクで批判しておいて、誤差とは言えないでしょう?
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