地場・旬・自給

ホームページ https://sasamura.sakura.ne.jp/

自民党裏金処分、責任者岸田氏の処分は無し

2024-04-06 03:56:22 | Peace Cafe


 何たることかと思う。パー券キックバックの裏金は、何に使われたのか、説明はあったとは思えない。未だこの腐りきった集金システムに対する、説明責任は誰も果たしていない。政治には金が必要だと言うぐらいが、説明されたに過ぎない。

 一帯そんな金のかかる政治なら止めて欲しいだけだ。お金のかからない政治をして貰いたい。それが国民の願いに違いない。国民は税金から政治にかかる費用を負担したのだ。それだけで足りないのであれば、増やせば良いのだ。裏金よりは公明正大になる。

 自民党議員に対する処分案が公表された。そこには最高責任者である、党総裁岸田氏の処分が無い。処分が重いとか、軽いとかでは無い。何とも気持ちが悪いのだ。これは、岸田氏が敵対勢力を潰そうと言うだけではないか。最初に裏金問題が明るみに出たときに、世間で言われていたとおりの結果である。岸田氏によるアベ派、二階派潰しである。

 こう言うときの責任者の言い訳は、政治資金に関して今後国会でも取り上げて貰い、法律も作りにも邁進し、最大限の努力をすることで、自分の責任者としての責任を果たしたいと考える。こう言い訳を必ずする。そうではない、辞任して責任を取ればそれだけで良いのだ。

 アベ派幹部の五人が監督者であるという理由で、離党勧告などである。直接は何も知らなかったという説明を、岸田氏が認めたらしい。到底信じがたいことだが、監督者としての責任が一番重くあるのは、どう考えても岸田氏である。会社で39名もの処分があれば、当然社長は責任を取らざる得ない。

 しかし、党総裁であり、岸田派の代表であった岸田氏に対しては何も処分がないと言うのでは、社会常識から見ればおかしな処分になる。自民党の処分を決めた人達は党内部の人間で、外部監査委員ではない。客観的判断というよりは、総理大臣の意向に従った処分と言うほかない。

  さらにおかしいのは一番の張本人とみられる、森元総理には電話で岸田氏が確かめたが、何も知らないと言うことで、もう聴取が終わりというのだ。確かに森氏はもう対抗馬では無いから、岸田氏としてはそのままでも良いかもしれないが、この岸田氏のやり方は不自然すぎる。

 岸田氏のこの勢力争いの手法の、何と汚いやり方なのだろうか。長く自民党の議員をやった人なら、パー券キックバックで派閥から金が配られていることを知らないはずがない。こんな足をすくう形で、敵対する勢力を潰すとは信じがたい。確かにアベ派は最悪の政治家集団だったと思う。

 アベ派を潰すことに政治生命をかけたのは一つの判断だ。しかし、それによって自分が有利になるという結果では、最低の人間がやることだ。国民はさすがにそれは許さないだろう。本来であれば、アベ派潰しのために自分も責任を取って、総理大臣を辞めて初めて自民党の再出発であろう。

 どうせ自民党内の処分など世間体だけのものだ。ほとぼりが冷めればみんな復党している。こんな処分で世間をごまかせると考えているのだから甘い。もう自民党議員はだめなのだ。人間が腐りきっている。パー券キックバック方式で出来た裏金を、買収行為に使う汚れた心の人達なのだ。

 その買収行為を政治だと考えているのが自民党の政治家である。ここが間違いの基だ。だから政治にはお金がかかると説明するのだ。お金がかかるのは政治では無く、子分達にお金をばらまかなければ、何も動かないという人間集団だからだ。この親分のためなら、我が身を省みず頑張る。そんな人間は自民党には居ない。

 この腐りきった保守党の世界と連んでいるのが、日本の財界だ。だから、パー券をメカジメ料として自民党に払うのだ。自民党は反社会的組織に成り下がっている。そう考えてみれば、自民党がやっていることは反社勢力と大差が無い気がしてくる。弱いものをいじめて、強きを忖度し、自己利益に邁進している。

 もちろん、安倍晋三氏は最悪の政治家である。何しろ、アメリカの手下になり、反日組織である統一教会まで抱き込むような、恐ろしい人物だったのだ。それは暗殺事件で明るみに出たが、もしあの暗殺が無ければ、今でもアベの鵺は政治を覆っていたはずだ。

 アベの鵺を叩き潰そうというのが、今回のパー券問題での岸田政治の目的だったのかも知れない。それがこれで出来るだろうか。むしろ新しいアベを育てることにならないか。筋の違う利権構造をまた作り出すだけだ。どうせ金をばらまかなければ、選挙が出来ないのだ。

 それにしても、この処分案は気持ちが悪い。パー券キックバックは一円でも500万円以上でも同じである。年100万円くらいならば、処分に当たらないと説明していた。100万円ぐらいたいしたことは無いとは思えない。またどうせその100万円だって自己申告に過ぎない。本人がそういえば、それを都合良く鵜呑みにしているだけだ。

 それならば、あの4000万円超えの二階氏に何故処分が無いのか。引退前に除名すれば良いはずだ。あの年だから、どうせ止めようと考えていたはずだ。政治家の法律に対する正義はそういう物のはずだ。1円でも裏金を隠していれば、いくら本人が気付かないでも同じことだ。もう政治家としてお金を秘書に任せた精神が失格なのだ。もちろんウソだが。

 政治はそんなきれい事では無いと言うのも分らないでは無い。お金でしか動かない世間なのだ。そんな堅いことを言っていたら、世の中回らない。それが大人の社会だと、認めろというのが世間の大半なのだろう。だから、これほど腐った自民党が選挙で勝ってきたのだろう。

 結局の所、日本人はパー券を払う側に回りたい人間が多数派なのだ。これを何とかしなければ、日本は立ち直ることは出来ない。お金にしか価値観を持てない人の国になった。倫理の無い人達の国になった。要領よく金儲けをするための政治家なのだ。悪く目立って金儲けをしようというユーチューバーも政治家も同じだ。

 このだめな国を何とかするのはそれ程難しいことではない。選挙で自民党に入れなければ良いだけのことだ。自民党にはどうせ、おこぼれをねだる人達が投票するだろうが、おこぼれなどどのみち無い人達が、間違って自民党に投票しないことだ。

 野党がどうであると言う前の問題だ。こんな程度の低い金券まみれの政党が、日本の保守政党である事がおかしい。確かに野党ならばましになるとは思わない。野党もひどい。しかし、ここまでひどいことが明らかになった自民党は選挙で負けなければならない。

 また投票で支持されるとなれば、この先どれほどひどい世の中になるかと思うと恐ろしいばかりだ。こんどは、裏金はまずいからと言うわけで、税金からさらにお金を出すようにするだろう。そのお金の使い道は子分どもへの賄賂になる。使い道のごまかし方の指南がされるだけだ。やろうと思えばやれるはずだ。

 問題は精神の問題だ。誰一人正直に裏金作りとその使い道を正直に説明し、止むえないことだったが、その責任を取って自民党を離党するという人間はいなかった。まともな倫理観のある人間は自民党には一人も居なかったのだ。これで次も自民党が選挙で選ばれれば最悪のことになる。

 間違ったことをすれば、国民はさすがに許さないと言うことを、自民党に教えなければならない。このことだけは次の選挙の時に忘れないで居ることだ。自民党がお金で動かない政党にならなければ、日本は立ち直れない。しばらく野党への政権交代である。政権が後退することで、金権を断ち切ることだ。


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« のぼたん農園のお米と野菜作り | トップ | 206 水彩画 日曜展示 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Peace Cafe」カテゴリの最新記事