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保守政治の堕落とカルト組織の浸透

2022-09-17 04:00:46 | Peace Cafe


 自民党の中身はぐずぐずだった。残念ながら、とても日本を任せられるような人たちではなかった。統一教会と意味不明と言えるような繋がりが存在した。常々、安倍晋三氏は自民党の暗黒勢力の口パク人形であると主張してきた。想像通りだったという事になる。

 まして、その口パク人形を国葬にしようというのが岸田政権である。岸田政権は安倍氏を動かしていた暗黒勢力に押し切られたのか、あるいは利用しようとしているのか、たぶん両者の力がぶつかり合って、折り合いがつかないままともかく国葬が両者の利害に一致したというところだろう。

 国葬をやるのだから、黙って従え。という二階氏の発言は、まさに腐った黒い毒霧を噴き上げているように見えた。自分の利害以外は見えない政治屋。安倍氏が国葬にふさわしいというより、国葬を政治に利用しているに過ぎない。

 自民党の暗黒勢力は見えている限りでは、神社本庁、創価学会は間接的に、日本会議であるが、実際は統一教会のように、見えない形で浸透している宗教組織や様々な利権団体がある。パチンコ団体を始めとする、賭博関連団体。スポーツ団体。医療団体。そして経済団体。最近はパソナや電通。

 こうした様々な方向性のある圧力団体が、自民党政権に癒着しようと努力している。それらがないまぜになり、アベ政権を口パク人形化していたのだ。担ぎ上げていた人形の国葬をしようというのはある意味無理もないことかもしれない。これも政治屋の政治なのだ。

 今回たまたま、山上という統一教会に家庭を崩壊させられた人間が、安倍晋三を狙う事が統一教会を崩壊させることになると判断し実行した。今山上の意図通りの結果が出てきている。安倍暗殺がなければ、一切表ざたにならなかった自民党と統一教会の癒着。

 多くの日本人が何故反日組織の統一教会が、日本人を信者にして、献金をさせることが出来るのかが、奇妙な疑問だ。韓国の反日組織と自民党が結びつくこと自体が、いかに政治に理念が喪失しているかの表れだろう。拝金主義そのものが見えてくる。

 保守政治の「嫌韓」と旧統一教会の「反日」思想が矛盾したまま、アベ政権はこの矛盾を矛盾とも思わず受け入れていたのだ。この理念のないアベ政治の気持ち悪さをいつも感じていた。「イデオロギー」が現在の日本政治の要を占めてはいないから起きたことと考えていいのだろう。これが右翼の日本主義の本質である。

 ロシアが経済制裁を受けているからと、早速プーチンと親友ぶりをアピールした安倍氏。そのプーチンが侵略戦争を始めても、一言のコメントすらできなかった安倍晋三。アメリカが快く思っているはずもない。国葬などとんでもないと本音では思っているはずだ。

 それでも日本人は意外にも安倍氏が好みだったようだ。ここが一番理解できない現象分析である。何故口パク人形が良かったのか。日本の伝統であるお家大事の大半の殿様という口パク人形制度から来ているのか。自分の考えなど持たないで、体裁のいいことを言いなりに口をパクパクしている奴が好きなのかもしれない。

 女性評論家よりも女性アナウンサーの方が人気がある。女性アナウンサーよりも女優の方が人気がある。男に置き換えても変わらないはずだ。自分の主張のある人間を敬遠する文化というものが日本にあるのではないか。本当は総理大臣は人形が都合いい人が多いのだ。

 様々な組織が、安倍人形のみこしを担いでいた。その中の一つが統一教会だったわけだが、統一教会は大した圧力団体ではないはずだ。神社本庁、日本会議、経団連、スポーツ組織、教育組織、もうありとあらゆる日本で活動している組織は、政府と結びつき、優遇されたいと考えてうごめく。

 それがパソナグループや電通のような、この時代らしい政商というようなものが現れあらゆる利権に食い込んでいった。理念より利権で結びついたわけだ。自民党の根幹まで食い込んで、利権をむさぼっている連中がいる。これを変えるためには政権交代しかない。

 野党も労働組合との関係が失われつつある。大きな企業の労組はむしろ実態としては自民党支持だろう。自民党の大企業本位は徹底している。新しい記号が登場しない日本は、現状維持の大企業には都合がいい。労組が弱まり、野党も政治的活動力を失った。

 国葬をやるというのに、国会の議決すらないという状況がまともとな政治状況とは思えない。アベ長期政権は本当に日本をだめにしてしまった。アベ国葬ではなく、日本国自体が葬儀なのかもしれない。どうすればいいかである。政治をあきらめるほかないと最近遅まきながら考え出した。

 自分の暮らしから再出発する。私は絵描きへの道を迷って、自給開墾生活を目指した。なんでも原点からやり直すほかないと考えたからだ。その意味で日本の行き詰まりを何とか立て直すには、日本人全体が暮らし方を生きるという原点から見直すほかないのだろう。  

 人間は自分の体力で、一日2時間、100坪の土地で働けば、生きてゆける。わずかな収入で生きてゆくことができればまずはいい。そういう人がわずかづつ表れてきている。この流れは止まることなく、大きくなってゆくだろう。その人たちは政府など大した意味がない。反政府集団ではないが、一番政府にとって扱いにくい存在になるはずだ。

 お金に動かされない人。権威に忖度しない人。自由を大切にする人。自分という存在を確立させた人。こうした人たちが増えてきて日本が変わってゆくはずだ。この暗黒時代にいてはそういう明るい未来は想像しにくいが、人間はそれほど愚かなものではない。

 拝金主義との戦いである。戦いの武器はお金に左右されないという生き方だけだ。自給自足で生きればおかねへの執着は捨てることができる。元気に動ける時間はせいぜい10年ほどだろうが、何としても自給自足の体験農園を作り上げるつもりだ。

 石垣島ののぼたん農園に行けば、自給自足で生きる方法がわかるというところまで進めたい。こうした思いを持つようになったのは、今から20年ほど前、自給生活に失敗して小田原に戻った人がいた。その人が、アフリカ旅行に行くが、戻ったら自給生活を教えてくださいと言われていた。ところがアフリカに行き死んでしまったのだ。

 それが非常に残念だった。いつか志を持った人が気楽に参加して、自給生活を学べる場を作らなければと決意していた。ずいぶん時間がたってしまったが、石垣島ののぼたん農園に行けば、自給生活を学べるという場は示したいと思う。

 今立ち上げで一番面白い。冒険の船出から、一緒に挑戦してみたいという人がいたらぜひ参加してもらいたい。


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