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いまさら、日露平和条約で加速とは、何。

2019-01-23 04:18:21 | Peace Cafe

日露平和条約で加速とは、どういうことなの。大げさな宣伝のわりに、何の成果もなかった首脳会談という事になる。この間の日韓関係の急速な悪化の方が気になる所だ。北方領土が日本に所属する必要などないと考えている。日本とロシアが仲良くなることが一番大切だ。仲良くなるとは切っても切れない関係になるという事である。戦後ロシアが日本に対してやったことは、全く許されないことだと考えている。戦争に勝ったという事で、民間人まで抑留して強制労働をさせたのである。確かに日本にも落ち度はある。しかし、ロシアのやったことは世界が記憶しておくべき、非人道的行為である。その恨みを引き継げというのではない。シベリア強制労働の像を作れというのでもない。和解しなければならないことが触れられずにあるという意味である。樺太等旧日本領で日本人が戦後どれほどひどい目に遭ったのかという事も、無かったことにする訳には行かない。領土が返してもらいたいから目をつぶってよいようなことではない。

過去にあった日本の誤り。また、ロシアの戦後の問題行為。こういうことを明確にして歴史的な解決を図るという事が、日ロの間にある大問題である。戦争に勝てば何でもありという事ではない。これは平和条約締結に際しては、無視されたら困ることだ。シベリアに抑留された人が3人身近にいた。そして、何度も話を聞かせてもらった。どれほどひどい状況であったのか。また、樺太で生まれて、ソビエトの侵攻で日本に逃げ帰った家族からもそのソビエトのやった卑劣な行為も聞かせていただいた。記録しなければならないことである。そのことがなかったことにになるなら、領土の返還など無意味である。日本のソビエトに対して行ったこと、そしてロシアが行ったこと、すべては記録する、確認して、許し合う。しかし、無かったかのような交渉ではおかしくないだろうか。私にはどうにも納得がいかない。平和条約の締結時に、領土とか、漁場の利権などを持ち出す姿勢は、全く情けないことだ。最も大切なことは、日本という国の尊厳である。

ロシアは世界から経済封鎖をされていて、かなり厳しい状況にある。ロシアはウクライナでクリミヤ半島の併合という事を行った。ソビエト連邦から独立した国々にとっては、恐怖心の連鎖を起こしている。ロシアは油断ならない国なのだ。ヨッロッパにしてみると、ソビエトの力による圧力を高めてはならないという思いがある。アメリカも同様である。その結果かなり厳しい経済封鎖は続いていて、ロシア経済は過去にないほど厳しい状況にある。石油の情勢もあり、ロシアは中国以上に経済の危機的状況である。国内の不満も高まっている。その為にそもそも対立していた、中国と友好関係を結ぼうとしている。ロシアの経済というものは、国の大きさの割に小さいものである。にもかかわらず軍事大国の立場をとり続ける。これからの展開は、トランプアメリカにかかっている。韓国の照射問題においてアメリカは仲介をしなかった。多分、日本は泣きついたはずだ。しかし、無視された。アメリカの態度は本当に自国主義に進んでいる。ロシアに対しても、日本に対しても今後も厳しいものがあるだろう。

日ロ経済交流は進んだとされているが、全く進んだようには見えない。北方4島で共同経済活動を進めると言っているだけで、何年も経過しながら、具体的な成果と言えるほどのものはない。ある訳がないのだ。経済は利益が出るなら、無理をせずとも交流は広がってゆく。北海道の経済が振るわない現状がある。人口減少が早い地域の一つである。特に北海道の島しょ部は厳しい環境の中にある。経済交流と言っても4島へのツアー位のものだろう。ソビエトは何故かこの地域に力を入れているようだ。放棄しておけば、日本に取り戻される不安があるからなのだろう。領土など負担であるばかりだ。特に人口減少に入る日本にとって、領土が増えることのプラスなど小さなものだ。

 

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