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徴兵制度は憲法違反

2024-03-21 04:13:35 | Peace Cafe


 石垣島にもアメリカセンダングサが多い。この草は実にトゲがあり、くっつき虫である。身体に付くから、広がりやすい。アメリカから侵入してきた生物である。水牛はある程度は食べるようで、牧草地では広がることは少ない。畑では一番困る草である。

 日本国憲法では徴兵制度は憲法違反とされている。現在でも多くの国に徴兵制度がある。徴兵制度の無い日本に生まれたことを深く感謝している。徴兵制は日本国憲法「意に反する苦役」を禁止した憲法第18条に反すると説明されている。 良い憲法のある国に生まれて本当に良かった。この憲法は改悪しないで欲しい。

 ウクライナも、ロシアも、イスラエルも徴兵制度がある。国防のための徴兵制度がある為に、戦争がしたくなるようだ。軍人が権力を持つからだろう。日本でも明治帝国憲法下、徴兵制度がおこなわれ、3回も戦争をしてしまった。日本の歴史ではこの一時期だけが徴兵制が行われたおぞましい時代だ。

 兵隊になるという事は人を殺すことを強制されると言うことである。防衛権は確かにあるわけだが、あくまで専守防衛の範囲でなら、人を殺すことも許される。キリスト教では右の頬を打たれたら、左の頬を出せというが、「悪人に手向かってはならない」 という意味らしい。

 悪いやつが、つまりロシアのような国が、理不尽に因縁を付けて攻撃してくる。やられるままにして居なさいと言うことらしい。悪いやつに抵抗すれば、問題がひどくなるばかりだから、やられっぱなしで居ろということになる。すごい考え方だ。そんな国はどこにも無い。

 ナポレオンのような帝国主義者が現われて、徴兵制度が行われるようになった。そして侵略戦争が繰り返されてきたのだ。しかし、この人権を軽視した制度は、次第になくなりつつある。未だに徴兵制度のある国は、64カ国とある。人権を尊重しない徴兵制度は撤廃されなくては成らない。

 日本の同盟国であるアメリカには徴兵制は無い。台湾と韓国には徴兵制度がある。残念なことだが、お隣の2国は、日本の置かれた国際関係とは状況がかなり違うと言うことである。台湾と中国、韓国と北朝鮮の関係はいわば、戦時体制下の緊張状態である。戦時体制を早く解消するしか無い。

 世界は緊張緩和が進み、徴兵制度が廃止されてきていた。しかし、一方にフランスのマクロン大統領のように、大統領選挙で徴兵制復活を公約にして、当選し実行してしまった国もある。時代錯誤だが、ロシアの軍事侵攻が徴兵制の容認を生んでも居る。

 現代の軍事力は高度化して、徴兵制では難しくなっているという面がある。銃で撃つと言うようなことなら、徴兵された兵士でもある程度役に立つ。コンピュターを操作したり、複雑なドローン兵器を操作しなければならない。武器が高度化して、1年くらいの徴兵制度では役に立たず、新型の兵器の操作可能な専門兵士が必要とされている。

 さらに実際にはサイバー攻撃とか、宇宙軍と言うことになれば、徴兵された兵士では到底対応能力がない。そして、コンピュターエンジニアのような、兵士が中心の軍隊に変るだろう。その場合、徴兵しなければならないほど兵士の数はいらなくなる。

 ロボット兵士が攻めてくるような戦争に変る。ロボット攻撃を迎撃ドローンが迎え撃つというようなことになるのだろう。これが良いとも思わないが、専守防衛の機械部隊に成ることは、徴兵制がなくなることになり、悪い事では無い。

 日本では自衛隊員の募集は難しくなるばかりである。身体を使う職業は嫌う若者が多い。その上少子化である。コンピュター兵器はお金はかかるだろうが、人間の命の危険が少ないだけましだ。日本の自衛隊の装備が前近代的だと、国会で前幕僚長が証言をしていた。同感である。

 専守防衛兵器を研究すべきだ。日本から攻撃は出来ないが、日本は攻撃も出来ないと言う防衛専門の兵器だ。敵基地攻撃ミサイルなど準備すれば、相手の仮想敵国の方が軍事力が数倍もあり、原子爆弾まで保有するのだ。中途半端な攻撃はむしろ危険が増すばかりである。

 サイバー攻撃部隊も必要である。これも仮想敵国の方が大分進んでいるらしい。現代の戦争は経済対立から始まる。経済を混乱するためのサイバー攻撃は想定しなければならない。交通網の混乱。通信システムの破壊。電力網、水道設備、社会インフラ全般の停止。

 相手の攻撃を防止する態勢を作る必要がある。今の日本は銀行のオンラインシステムがすぐに停止するようなレベルの国である。コンピューターの操作レベルも、後れを取っているに違いない。自衛隊もこういう所に力を入れるべきだろう。

 産業としての農業だって、これからはスマート農業と言われている。その方がお金はかかるが、合理性があり、経済競争に勝つと言われる。それならばなおさら、自衛隊はスマート兵力を考えなければ成らない。

 日本の民間ロケットは失敗をした。北朝鮮よりもかなり後れを取っていると考えるほか無い。あらゆる技術が頼りないものになってきている。攻撃型戦闘機を共同開発するなど、日本が進むべき方向では無い。こういうことを始めれば、仮想敵国に攻撃の口実を与えるばかりだ。

 ウクライナの戦争では、ドローン部隊が当面は重要らしい。ウクライナに専守防衛をアメリカが命じているからだ。これが、モスクワまでミサイルで撃つようになれば、核戦争になることは間違いが無い。ウクライナに長距離ミサイルが無くて幸いだったのだ。

 今回共同開発を始めた戦闘機は無人機を操作する統括戦闘機らしい。日本は敵国を攻撃する戦闘機はいらない。防衛のためであれば、戦闘機よりドローン部隊である。人間が乗って操作しなくても、遠隔操作の方が勝る。先日の沖縄で墜落した、視察中のヘリコプターも人為的ミスも可能性があるとされた。

 あれは、中国軍が展開されたというので、急遽まだ着任もしていないのに、師団長が直接眼で見ようとしたのだと思う。眼で見て島嶼防衛を考えようとしたと思われる。事故で命を落とされた方に申し訳ないが、考え方がちょっと古くさかった。

 空中からの撮影ならば、ドローンで十分である。そして、コンピュター上で島嶼防衛を考えれば十分だったのだ。見て体感しなければ分からないなどと言う感覚は捨てなければ、これからの防衛はできない。サイバー空間の戦争が待っている。

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