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普天間基地問題

2023-10-07 04:06:59 | Peace Cafe



 辺野古移転の軟弱地盤工事について、国が代執行提訴をした。確かに普天間基地は危険だ。一日も早く普天間基地を移転させなければならない。国は沖縄県に集中する米軍基地の負担軽減を繰返し主張している。それならば、普天間基地の移転は当然沖縄県以外になるのではないか。

 ところが辺野古移転以外にはないと主張し続けている。これぞ2枚舌。その理由は米軍の強い圧力があるからだ。米軍は東アジアの防人基地を沖縄に集中させたいと考えているからだ。米軍は沖縄基地を自由に使えると言う約束が、沖縄返還の条件だったのだ。

 そうであるならば、どれだけ日本国民は沖縄県民の負担に心を寄せて居るかである。米軍が沖縄に居てくれてありがたいとは考えているだろう。是非とも自分のそばには来てくれるな程度の意識だ。これは沖縄差別と言って良いのだろう。

 1972年に沖縄は沖縄県民に返還されたはずだ。すでに50年が経過したにもかかわらず、沖縄の米軍基地は相変わらず、アメリカの占領下のような状態が続いている。この50年間日本政府は、沖縄を自由に使える米軍基地として提供する代わりに、日米安全保障条約を維持してきたのだ。

 本来は国の防衛は国民が等しく受け持つ必要がある。それはあらゆる地方自治体が等しく国防を引き受けなければならないと言うことである。何故、沖縄に米軍基地および自衛隊基地が集中しなければならないのか。政府は仮想敵国中国の正面という地政学上の問題だけを強調している。

 もしそうであるのならば、基地を引き受ける見返りは、何か沖縄県民に対してあるのだろうか。原発を引き受けた地域はその見返りがある。核廃棄物の保管場所に調査を申し出ただけでお金が貰える。負担とそのお礼は当然連携している。

 石垣島で自衛隊ミサイル基地を引き受ける見返りは、あきれたことに市長の主それを市長が言ったらおしまいよ。それを市長が言ったらおしまいよ。何という愚か者か。政府の派遣社員か。たぶん政府に借りがあるのだろう。そうとしか思えない。

 今度はトマホークを配備する。これは中国の内部まで届く中距離弾道ミサイルだ。1600キロの射程距離がある。それだけの飛距離があるのであれば、まず潜水艦に配備すべきだろう。その次に考えられることは、各県に一カ所づつ基地を作るべきだろう。岸田総理のお膝元、広島県なら北京まで届くではないか。

 分からないところから打つことが効果が高い。また、分散されていた方が攻撃を受けにくい。どう考えても沖縄に集中することは、地政学上良くない判断である。自衛隊は実戦経験が無いから無能なのだ。沖縄に集中させておけば、反対も少ないだろうぐらいの判断しかできないのだろうか。

 今度は波照間島の飛行場を拡張して、自衛隊の訓練をやると言い出した。発着訓練がやりたいのであれば、どこか無人島でやればすむことだ。民間航空機で行くことすら出来ない島で、自衛隊訓練など迷惑なだけだ。もし住民がそれでも受け入れるというのであれば、どういう対価があると言うのだ。

 どうもその対価が石垣島の飛行場の拡張工事だというのだ。この拡張工事が終われば、明らかに自衛隊が共用する飛行場になるという事だろう。まったくあきれてものも言えない。市長が政府のスパイではどうにもならない状態である。

 迷惑施設を沖縄の離島にすべて押しつければ良いというのが岸田政権の考えだ。それなら是非とも、原爆ドームのわきにトマホークの発射施設を配備したら良い。それをやり終えてから沖縄のミサイル基地は考えれば良い。トマホークがあれば広島は守れると岸田さんは考えるのだろう。マサカソレハナイ。

 今は自衛隊である。しかし、必ず米軍の共用が始まる。日米安保条約にはそのように約束されている。日本を守ると言う理由を付ければ、米軍は日本の基地を自由に使えることになっているのだ。それは当然アメリカ本土が攻撃されない為のものだ。

 アメリカ本土が攻撃されないように、日本に米軍は基地を配備している。あくまでアメリカの防衛戦略である。アメリカは常に代理戦争を模索する。ウクライナを見ていればよく分かる。台湾と中国が戦いになり、それに日本、韓国が台湾防衛に乗り出す。この代理戦争がアメリカが一番望むところだろう。

 中国の人権問題を批判するアメリカであるが、アメリカの方がはるかに人権問題は深刻である。日本人だって差別されているのだ。黄色人種の中国が経済成長し、アメリカを追い越すことを非常に恐れているのだ。世界一に長年いて、慣れてしまったが為に、中国の経済成長が許せないのだ。

 すべて経済戦争が中国に追い越されないために、日本向かってあれこれ養成がされている。このアメリカの台湾代理戦争を避けるためには、中国との平和交渉である。経済の問題である。これを粘り強く行う必要がある。中国が衰退すると決めつけているのは、日本の報道が大政翼賛型になっているからだ。

 もっと中国内部の多様な動きを調査し、報道するのが報道の使命だ。中国の弱点をあげつらい、政府そして今や国民に迎合するような報道は危険なだけだ。中国は日本とは違い、実に多様だ。一辺倒に見せているだけだ。人間も多種多様な人が居る。

 辺野古の米軍基地建設については、県民投票の結果70%の人が反対を表明している。その民意が何ら考慮されずに工事が進められている。民主主義が無視されているのだ。石垣島では、3分の1の住民の請求にもかかわらず、住民投票が行われていない。

 民主主義がないがしろにされて軍事基地の建設が行われている。民主祝儀を無視して進めなければ成らないようなことは、必ず将来に禍根を残す。沖縄から米軍基地を移す以外に、方法はないのだ。普天間基地をグアムに移すとか、どこか無人島に移す以外に、道はなかったのだ。

 ここまで沖縄の民意を踏みにじり続ける政府に対して、全くの信頼感がない。与那国では中国の監視のための基地だと、説明していたにもかかわらず、結局住民が心配していたとおり、ミサイル基地である。それは宮古島でも、石垣島でも同じである。

 こうして住民を欺き続けるような政府がまともなものであるはずがない。軍事基地も迷惑施設であることを明確にすべきなのだ。原発と同じである。石垣島の住民を守るための軍事基地だ。この説明は住民を欺くものなのだ。住民の理解のない軍事基地が良い結果を生むはずがない。

 
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-10-08 08:44:33
左翼は「対話で解決しろ」と言うが、自分の都合の悪いことは対話しない
Unknown (笹村 出)
2023-10-22 07:53:59
意味不明なので、分かるように書いて貰えますか。
必ず対話します。

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