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小麦の播種

2010-11-02 06:31:08 | 地域
養鶏場の前のミカン畑を、やってもらえないかと地域の方から頼まれていた。1反5畝ぐらいはある。Oさんを紹介して、やってもらえる事になった。ミカンを取り除いて畑に転換するまでを、私がやるのでということで、。穂田さんに手伝ってもらいながら、抜根から樹木の片付けまでした。春のことである。その後なかなか畑を使わないので、地主さんも心配されて、何度か状況を聞かれていた。2人目の子供が産まれることになり、当分は無理ということになった。それなら思い切って、小麦を作ることにした。また耕作地が広がった。岩越さんが以前からやりたいと言われていたので、二人でやることにした。お隣に別荘のある近藤さんも手伝ってもいいというので、3人でやることになりそうだ。まず種である。今までは農林61号を使っていた。うどんにしておいしい小麦なのだが、梅雨に長く打たれると倒れてしまう欠点があった。そこで倒伏しにくい品種を探すことにした。小麦の種の流通は種屋さんという訳ではないので、少し苦労をした。

農協では小麦の種を斡旋している。6月ごろに回ってくる生産組合の回覧で、申し込みがある。それを過ぎてしまうとダメということを言われてしまった。そこでどこかで手に入れられないか。あちこちに当たった。まず、倒伏しない品種が何かということからである。「東海103号」という品種がある。愛知県の開発した新品種で奨励品種である。愛知県に当たってみたが、どうしても譲ってもらえないそうだ。そこで、群馬県の開発した『さとのそら』をお願いしたがこれもだめだった。当然と言えば当然で、地産地消の品種を育成しようという、意図もある。香川県の「さぬきの夢」は県外に持ち出せないことになっている。そこでもう少し一般的な「あやひかり」を探した。茨城の食品産業技術総合研究機構が1999年に開発した品種である。三重県、埼玉県で広く作らている。そこで三重県と埼玉県に当たった。米麦改良協会とかいう組織が種を管理しているようだ。両者に断られた。農協を通しての注文でないと、販売できないというのだ。これが良く分からない。普及目的の組織なのにどういうことなのだろう。

それで再度、西湘農協にお願いをするが、改めてもう無理ですとのこと。と言ってあきらめる訳にはいかないので、農総研のkさんに聞いてみる。小麦の種が無い訳はないので、探せばありますよ、ということだった。小麦の種を斡旋している、全農神奈川の中にあるという組織、多分米麦改良協会に連絡を取ってみる。「あやひかりならありますよ。久野支店では注文もありますよ。とのことだ。」まだ種があるということだった。苦労したのでほっとした。早速、農協の久野支店から注文を入れてもらうことが出来た。まだ来ないがはたして大丈夫だろうか。播種は11月11日前後を予定している。10月29日に鶏糞たい肥まきをした。ミカンの伐採の後で、肥料分がほとんどない。この間の雑草の生え具合を見ても、畑がやれる土壌にはなっていない。頑張ってたい肥を入れなければ小麦も取れないだろう。52袋入れた。2時間かかった。

出来れば11日にもう一度トラックタ―で耕して、すぐ播種したい。今年は、杉崎さんから播種機をお借りして蒔く予定だ。それで使いやすいようなら、その機械を購入したい。土地は南傾斜のとてもいいところだ。麦の後は、かぼちゃにしようかなど思っている。それでもそんなにたくさんのかぼちゃが出来たら、販売には困るだろうか。そんなことを考えていると、野菜を作っているみんなの苦労がわかる。いずれ誰かが養鶏場の土地とまとめて利用すれば、3反位になるから、利用価値はあると思う。周辺もだんだんにやらなくなってきている。こんなに素晴らしい耕作地なのに、本当にもったいないことだ。
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