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地場・旬・自給

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オカラのサイレージ

2008-07-10 04:54:40 | 自然養鶏
豆腐メーカーから産業廃棄物として出る生おからをサイレージ化し、養豚飼料として活用を目指す取り組みが(有)藤井ファーム(白川町黒川)で始まった。飼料が高騰を続ける中、原価ゼロの生おからを飼料に活用できれば大幅なコスト削減が可能になる。今後さらに実験を重ね、より最適なサイレージ調製を目指す。(農業新聞)

先日あるテレビ局で自然養鶏について取材に見えた。卵が値上がりしているが、自然養鶏ではどうだろうか。こういうテーマだった。というか、最初は色々の卵がある。という漠然としたテーマだったが、話しているうちに、そういうテーマにしぼられた。巨大養鶏場イセ食品の卵と極小養鶏場笹村養鶏場の卵の比較と言う事だった。このやり方は、以前の報道何とかという、鳥インフルエンザの騒ぎの時と、同じ視点だった。そのときは、放し飼いとか、自然養鶏の危険と、ウインドレス養鶏の安全性を、やたら強調したイセ食品だったが、結局の所茨城で、鳥インフルエンザの感染を起こし、大騒動をやらかした。危険といわれた私の所のような、自然養鶏では、起きた事がない。ウインドレスなどといったところで、大した封鎖ではない。アメリカの巨大養鶏場でも、繰り返し、弱毒の鳥インフルエンザが起きるが、ネズミが原因といわれている。

世界1と言われるイセ食品と私のところと両極ではあるが、唯一同じで、なるほどと思うことで、他にはない特徴が在る。それは鶏種の作出をしていることだ。大きくても、雛は外から入れるのが普通の形の中で、イセ食品は自分の所で、鶏を作っているそうだ。最初は日本で唯一かと自分の所を思っていたが、なるほど巨大に成れば、ありうる利点だった。この巨大ならありうる仕組みには、飼料の事もある。油を採った後の残渣とか、青汁を絞った後の繊維質とか。ビールの搾りかすとか、上手く、組み合わせればなかなかのものになる。捨てるのにも費用がかかるが、餌に利用できれば、一石二鳥言う事になる。先に記した、オカラがまさにそれだ。私はオカラのサイレージに20年取り組んできた。それが、飼料高騰の時代に、有効利用されることになってきた。

オカラは乾燥して利用する形は結構あった。しかし、おからの80%は水だ。水を飛ばす費用で、高いものに成り、おからケーキなら大丈夫だが、とても飼料としては使えない。そのままサイレージすればいい、と言うのが長年の主張だったが、やっとその技術が、社会情勢が変わり取り組まれてきたようだ。豚に使うと言う事だ。豚は結構デリケートらしい。発酵のブレで、体調を壊す。鳥の場合と全く違う。鳥で何故サイレージが適合するかは、その食性にある。山北に居た頃、山に逃げてしまい戻らなくなった鶏がいた。何年も勝手に生きていたのだが、何を食べているか観察していると、ほとんどが地面に埋もれた物だ。腐ったものも実に好きだ。水などほとんど腐った方を飲む。それでもお腹を壊さないのは、サイレージされた、乳酸発酵されたものを食べているからではないかと、考えた。

オカラをドラム缶につめる。ヌカで水分調整して積める。藤井ファームでは乾燥オカラで水分調整するようだが、私の場合は、米糠が基本だ。ここにいる微生物を大切にしたいと言う事も在る。もちろん好気性の菌はダメだろうが、生かされるものもないとはいえない。以前は乳酸飲料も入れていた。今も時には入れる。これが増殖してくれればと言う期待だ。上手く行くときもあると思っているが、確実性はない。もっと強い菌が最近は常在しているから、ドラム缶を洗わないで、又詰めるのだから、その菌が増殖する。いずれ、失敗した糠床にいるような菌に似ている。しかし、良くはわからないが、鶏の健康には不可欠なものだ。うちの鶏が夏でも下痢をしない。糞自体が臭わない。そういえば、見えた女性アナウンサーに、無理やり糞のにおいをかがせたが、あれは失礼だったのだろうか。

昨日の自給作業:コロガシ1,5時間草刈、1,5時間 累計時間:9時間
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飼料米の展開

2008-07-08 05:50:48 | 自然養鶏
飼料米が急加速している。最近の農業状況の中で、これほど希望の持てる展開は嬉しい限りだ。飼料米に乗り出す飼料会社も出てきた。農協ぐるみで、飼料米に取り組むところもある。田んぼを田んぼとして使いながら、飼料米の拡大が図られるのだから、言う事無しだ。田んぼは田んぼとして維持してゆくことが、一番いい。水利全体が関係する事で、作らない田んぼが増えることは、継続する人の負担が増加すると言う事にもなっている。田んぼは何千年でも連作して良く成るという、素晴しい永続性のある。自然の一形態ともいえるような、農業形態だ。日本人の暮らしとも良く結びつき、農家の二世代前までは、身体に染み付いた所作まで田んぼ作業から、自然と出てきていた。当然信仰とか。精神的な根底とかには、田んぼ耕作に深く根ざしていた。その田んぼを減反しろ、耕作してはならない、これがすっかり農家の気持ちを、萎えさせてしまった。

飼料米の奨励得優れている事は、すぐにはじめられると言う事。農業機械全てが、農家が既に動かしているものがそのまま使える。水路から農道から、ライスセンター、保存倉庫。相当量まで、対応可能な施設が準備されていて、新たな投資が必要がない。技術的にも、農家の今までの技術蓄積がそのまま生かされる。当然企業的に大規模に取り組む場合でも、飼料米は展開に可能性が広がる。さすがに飼料の値上がりや、輸送コストの値上がりがあっても、現状では国際競争力はない。しかし、日本の田んぼという、循環的な農業生産の手法は、長いスパンで計算をして見れば、コスト的にも充分に採算が合うはずだ。田んぼの環境調整能力。生物多様性の維持保全。そうした全体性から、当面飼料米の生産に、十二分に手当てをして、道筋をつけるべきだ。

大豆でも、麦でも、減反作物と呼ぶことがある。本来米を作った後作に、作付けして、裏作と呼ばれたものだ。裏作だけやって、減反補償というのも変だが、そうなっていた。この一年2作する田んぼの廻し方も、農水省は復活してゆこうと言う事になった。全ては、食糧自給のためだ。田んぼを廻すと言う事でいいのは、専業農家が育つと言う事だ。いや、専業農家で無ければできなくなると言う事だ。よほどの技術的な蓄積が無ければ、上手く出来ないだろう。段取り8分の言葉を思い出す。段取りが頭の中で、完全に作られていなければ、気象の変化ひとつに対応できないだろう。農家が専門職に戻ると言うことになる。技術が尊ばれれば、誇りが持てるし、やる気になる。

原油の高騰。飼料価格の高騰。やっと日本の国土というものの意味が、再認識されてきた。本来食糧は国際比較するようなものでない。世界の状況が、あまりにアンバランスのため、目がゆがんでいるだけで、食糧自給は不可欠な国家の基本要素だ。先ず自分国の食べる食糧をしっかりと作った上での事だ。飼料米に目が向いたのだから、これをもう一歩進めて、備蓄米と兼ね合わせて考えておく必要がある。いざとなったら、人が食べられるように保存しておく。家畜には保管しておいた古いものから使えばいい。一年分くらいは食料が保存されていれば、いざという時の緊急支援に使える。価格の安定にもなる。これから起こるだろう世界的な食糧危機に備える意味でも、人が美味しく食べることの出来るものを、飼料米にする仕組みづくりだろう。
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ワタミファームの養鶏・続

2008-07-04 06:32:54 | 自然養鶏
私は批判的な人間ではある。しかし、養鶏業をやる以上他の養鶏場の批判をしない。これを鉄則としてきた。だから、ワタミファームの有機認証を受けた、養鶏について書くのは、あれこれ考えて止めようかとした。しかしこのことは、私が書かない限り、誰も気付かない事だろうと思う。そして、ことは既に1人歩き始めている。あちこちで称賛の記事を見るようになった。有機農業研究会の理事の方で、高く評価している人にもお会いした。確かに有機農産物の購入者にとって、朗報には違いない。そこそこの値段で有機農産物は作れる。こう宣伝しているのだ。これが進めば、既に基盤を形成した有機農家にしてみれば、まだいいが、新たに有機農業を始めるものは、企業の有機農業法人に勤務しなくてはないらないことになりかねない。すでに、有機野菜の6%を生産しているという。

昨日の書いたものは、ワタミファームには送った。私の可能な限り、調べて書いたつもりだ。間違っていたら、その責任は受ける、重い気持ちで書いた。昨日から、重い気持ちは続いている。と言って書かない訳には行かなかった。有機畜産の問題点が、現われている。この法律ができるとき。パブリックコメントでは、意見を伝えたが、もちろん形式だけのことで、何の反映も無かった。この法は一切の地域の個別性が配慮されていない。結局食糧のグローバル化を推進することになる。有機農研がこの法の成立に協力していて、私は強く反対をした。結局そのことが、民主的に議事されない事から、退会することになった。日本には日本独自の伝統的養鶏のやり方があればいいので、何もコーデックス委員会の考えに従う必要はない。このときの策定の企業委員と話す機会があったが、ベトナムで有機卵を作れば良いと言われていた。

「安心安全」という長年挙げられた旗を、架け替えるときがきた。「地場旬自給」の旗だ。食に感心のある消費者が、安心安全にしがみついている間に、地域から食べ物の生産が消えていった。安全な山形のお米と言い募る間に、自分が暮している、地域の田んぼが無くなった。地域の田んぼは農薬を使っているとかで、見向きもしない間に、どんどん農家が無くなった。自給率40%を切る食の危機に到った。これを平気でいられる社会が既に不思議なのだが、政府は自給率を半分まで先ず上げることを主張し始めた。その方策が企業の農業進出だ。企業の競争を勝ち抜いた、経営手腕が農業に生きるだろうと、考えての事だろう。農家にも集落営農や、認定農業者制度で、大型化を目指すようにしてきた。その結果は既に破綻が見えてきていると思う。若い農業者が現われない事は変わらないのだ。

農業法人が、研修という名の外国人労働者を使って生産を始めている。こんな事を自給と言えるだろうか。食糧を海外に依存していることは、なんら変わりがない。国際競争力のある食糧生産の、これが実態だろう。ワタミファームには、外国人はいないだろうが。和民という消費者が控えている。消費者が居て、生産する仕組みが、生産性が高いからと、引き合いに出されている。これから個人で始めようという、若者達はこれと競争してゆかなければならないのだ。始める気がいよいよ減退してしまう。農業は本来個人がやった方がいいと考えている。そこで、成り立つ訳がないと考えてきた。有機養鶏を引き合いに出させてもらった。問題点を説明させてもらった。食糧は、国際比較は出来ない。気候も、土壌も、労賃も異なる。食は暮す地域で、自給することを大原則にすべきものだ。

昨日の自給作業:苗の植え付け1時間草刈1時間 累計時間:2時間
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ワタミファームの養鶏

2008-07-03 06:35:20 | 自然養鶏
ワタミファームが日本の有機農業の救世主になるのか。あるいは挫折して撤退するか。注目してみてきた。ワタミファームは和民という居酒屋チェーン店で利用する野菜の生産からスタートした。今では450ヘクタールという規模にまで拡大した。実際の農場を見たわけではないので、判断はすべきではないが。ここで行われている事は、実は企業の農業参入の先駆的な事例となっている事は確かだ。本来、株式会社の農業参入は認められていない。しかし、特区の制度を利用して、ワタミは株式会社として農業参入した。これが成功するようなら、株式会社の農業参入が広く認められることに成る。ワタミは有機農産物を中心に生産している。ワタミのものは食材がましだ。こういう感じは世間に出てきているだろう。そういう意味では、居酒屋の方で採算をとっていると言う事かもしれない。

「ワタミグループは、農業をビジネスとして捉え、有機野菜を慣行栽培の野菜と変わらない価格に抑えつつ、外食産業で培ってきた経営手法を応用し、この事業で利益を出している。」こう社長の渡辺氏は豪語している。すごいと思うが、この事業でと言った時、幾つかの要素がある。ワタミの養鶏が有機認証を受けた。1万2000羽という記載がある。そこで質問をさせていただいた。以下が回答です。
現在の飼育数は2800羽。飼料はJAS有機の穀物飼料(コーン・大豆粕)を使用しています。有機おからや国産有機くず大豆、有機ふすまなども購入して与えています。魚粉も当初は与えていませんでしたが、やはり産卵の面から今では通常の1/3程度の配合で与えています。放し飼いは現在行っていない。餌代だけで卵1個あたり35円程度でしょうか。人件費などを合わせると55円程度になります。どこも同じかと思いますが、敷地内には関係者以外は立ち入れません。また、見学もお断りしております

回答をいただけたことは、評価したいが、これで有機認証を受けているとは、言いがたいのではないだろうか。しかも輸入飼料では、まずいだろう。明らかに社長の豪語とは違い、慣行畜産と変わらない価格で抑えて、この事業で利益を出している。とは、言えないだろう。55円が原価なら、少なくとも、1個100円の卵だろう。しかも購入飼料でやっているとすれば、遠からず、有機飼料など手に入らなくなる。忽ち、55円の原価が、100円の原価になる。ワタミの卵の買いかたが見えない。加工に利用しているという事だろうか。有機農業参入は大いに結構だが、いかにも今までの有機農家が、非効率で、努力不足のような発言は、止めるべきでないだろうか。見学をさせないのが、何処でも同じという認識も、おかしい。有機でやると言う事は、日本で始めての認証事業だ。これは公開する社会的な責任がある。私のところは、一切公開し見学を受け入れている。昨日も若者が二人訪ねてくれた。それは次につなげたいからだし、そのことは私にとっても大いに勉強になる。ワタミファームの主張はそう言う事でなかったのか。そういう思いで農業に参入したのではなかったか。

実はワタミの農場は野菜まで非公開だ。一体何処が認証しているのだろうか。認証機関まで、身内と言う事はないだろうか。ワタミファームが誠実な会社なら、回答が事実なら、自ら認証を取り下げるべきだろう。有機畜産基準に外れている恐れがある。ワタミの社長は政府の諮問委員であったと思う。問題は、認証の一人歩きだ。私は認証を受けた養鶏など、経営的に不可能だと主張してきた。ワタミを想像しても、実態は結局の所、怪しげなものになっている。しかし、日本で始めて有機畜産の認証を受けたと、そういう事実だけが一人歩きし。猪瀬直樹氏のような人間はそれを日本農業の救世主のように吹聴する。すると消費者は、他の農業者。養鶏業者が努力不足のように考える。そして、農業者がの努力不足が、国際競争力を失くしている。こういう誤解を生むようになる。もし、ワタミに対する私の認識が、間違っていて、ワタミの有機の卵が、世間で売られるようになったとすれば、私は謝罪しなければならない。
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鳥インフルエンザのその後

2008-06-20 05:33:05 | 自然養鶏
韓国での鳥インフルエンザの感染はまだ終結していない。韓国では、昨年、今年と連続しての発生となっている。最近になって、さらに北朝鮮に飛び火したとも見られている。幸い日本では、青森、秋田、北海道で野鳥の白鳥での感染が見られたのみで、養鶏場への感染の拡大は起こらなかった。最近発表があり分かった事は、韓国で爆発的に広がった。ウイルスと、青森、北海道のウイルスが同一であった事だ。しかもそのウイルスは、昨年の韓国での流行のウイルスとも異なる事、又インドネシアなどで流行を続け、人への感染が100例ほどある、ウイルスとも違う事、なども新たに確認された。加えて、昨年1月宮崎などで発症した事例の感染経路に関する、詳細な報告が出された。結論として、1、感染は野鳥から起きている。2、モンゴル、韓国、中国のウイルスと相関が強い。3、東南アジアのものとは異なる。

これらの事実から幾つかの事が推測できる。白鳥が、韓国で越冬したか、あるいは中国で越冬し、韓国を中継点としている。日本の十和田湖や北海道をさらに中継して、シベリアに帰るところだった、と言う事実。たぶん日本のほかの地点でも、韓国からの渡りの中継点にしている場所は、あるだろうと言う事だ。感染の起きた、可能性として大きいのは、韓国の感染したアヒルなどの群れに、白鳥が接触して、感染したこと。感染したアヒルの糞などがある水場などに、白鳥が飛来する場所はあるだろう。そうした野鳥の飛来は、東アジア中心であって、南アジアとは、水鳥に関しては異なると考えていいようだ。野鳥の感染については、先ず水鳥を中心に考えなくてはならない。推測に推測を重ねる事になるが、白鳥が感染を広げたと考えるより、韓国で越冬したか、中継地点とした白鳥が、アヒルから感染したとする可能性が高い。つまり、白鳥とは言え、感染すれば発病し、死に到る可能性が高い。発病して長く、暮していたとは考えにくい。健康な白鳥がアヒル養殖場で感染し、青森、北海道にたどり着き死んだ。可能性が高い。

分かってきた事を繋ぎ合わせると、韓国、北朝鮮の養鶏場で発症があると、野鳥がそこで感染し、日本への飛来によって、感染が起こる可能性が高まる。これは、以前のカササギや、クマタカの感染でも、同じことが言えた。ただし、農水省や家畜保険所が緊急対策として、養鶏所の消毒の強化を通知したが、リスクの軽減において、少しの意味もない。まさか、渡り途中の白鳥が空爆のように、糞を空から落とすような事はない。白鳥から、他の水鳥にさらに感染する可能性はある。クマタカの事例は、残念ながら、事実が何ヶ月も隠蔽されていたため、状況の把握が難しく、よく分からないのだが、餌としている野ネズミからの感染ではないか、とも思われる。この場合養鶏場で死んだ鶏を食べたネズミ、あるいは感染した鳥の糞を食べたネズミを、クマタカが食べた可能性。時間的な正確なところが分からず、もう一つ見えない。

野鳥の感染で、養鶏場が問題にされるというのは、全く濡れ衣のようなものだ。野鳥は自然界に幾らでもいるのだ。養鶏をする側にしてみたら、野鳥の方をどうにかしてくれ、と言う事だ。養鶏場を消毒しても、野鳥の方はどうにもならない。世間では、鳥インフルエンザというと養鶏場が不安。こう言う事になるが、野鳥からの感染と言う事が、よりハッキリしてきている以上、囲われている鶏より、無限にいる野鳥の方がリスクが高い。今やるべきことは、渡り鳥の正確な調査だ。こうした基礎研究がほとんどないのが、日本の実情。リスクが高いといっても、今東アジアで広がっているウイルスは、人間への感染は起きた事のないタイプだ。死んだ野鳥を生で食べるような無謀な事をしない限り、感染は起きない。よって、自然界で納まるには、何世代かの経過が必要。たぶん7世代。そして、ウイルスをさらに、変異させて放出する、巨大養鶏場の閉鎖以外、この病気の淘汰はできないこと。
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養鶏業の先行き2

2008-05-27 06:15:48 | 自然養鶏
淡々と御説明されれば良いことでしょう (田蒸)と言うご意見がありました。そこで、もう少しこの事を考えて見たいと思う。確かに淡々と説明はさせてもらいました。それで終わったことであれば、いいのですが。なかなかそうも行かないのではないか。そういう不安が何時までも続いている。私が養鶏をやっている場所は、借りている土地です。2反ほどあります。10年契約で借りています。農地でありますが。標準小作料よりは、だいぶ高い価格で契約しています。それは養鶏業を続ける場合、借地で続けることは、不安があるからその分の上乗せです。農地を借りる場合、いつでも返す条件が契約に入っています。農地の性格上小作権が生じる貸借では、なかなか契約が成立しないため、行政が利用集積と言う形を提案し、安心して貸せる方法と言う事で、これで地主さんにお願いして借りております。借地での養鶏が、いつも不安な事は、ここにあります。地主さんは地域の方です。地域での養鶏業に対する不安が出てくれば、地主さんとしては、契約解除したい、ということはいつでも在り得ることです。

私の場合は、養鶏業は60歳までと考えて、やっておりますので、あと1年ですから、そうは不安はないのですが。これが始めたころであれば、不安はさらに強いものであったろうと思います。実は、農の会の友人の相原さんが、以前私の養鶏場の隣で、豚を飼う実験をさせてもらうことを、舟原自治会に申し出たことがあります。地主さんは了解してくれました。相原さんは舟原のさらに奥で、養豚のための土地の購入が進めていました。突然買って始めるというのでは、集落の人も不安であろうから、先ず、2,3頭飼って、どんな養豚か見てもらうと言う、計画であった。自治会長さんには、説明していいことだから協力すると、言ってくださり進めた。予定地も大変な苦労をして、きれいにして準備をした。正月の集まりで、突然自治会長さんが皆さんに話しをした。簡単な話の後、挙手で多数決を採った。反対となって、あっけなくやれないことになった。

今彼は、南足柄の苅野で、立派な自然養豚をやっている。舟原で出来なかった事は、今でも申し訳のないことだったと思っている。自治会で何かを決めるルールと言うものがない。突然養豚をやって良いか。と言う話が出て、充分の説明も無ければ、拒否になることは目に見えている。墓地が出来るとか、廃棄物の処分場が出来るとか。迷惑施設の建設のようなことですら、近隣住民の合意と言うことが、自治会長の承諾で済まされることがある。所が自治会での合意形成の手順が決まっていない。私が気になるのはこの点だ。地域での合意形成が、見えないところで決まるのは良くない。全てを法律に従う、と言う意味ではない。この地域のありようをみんなで話し、みんなでこの地域を作り上げていくような姿が、必要だと思うのだが、そんなことを言うと、めんどくさい奴だと言う事に、たぶん成るだろう。この地域にはこの地域の昔からのやり方があるのだ。こう言う事だろう。

鳥インフルエンザのことを説明する事は、実に困難です。農水省の検討委員会でも明確な説明が出来ないくらいです。感染原因は不明確な推測の範囲です。国連のWHOの展開予測も全く外れています。学説も様々です。新しい見解もどんどん出てきています。洞爺湖サミットなど開けないだろう、こう言った政治家すら居るのです。分からない事が差別に繋がるのは、エイズやライ病の隔離でもありました。私は大規模養鶏を止める以外に道はない。こう考えています。ヨーロッパではその方向です。日本の大勢は、むしろウインドレスの管理強化を目指しています。これをウイルス学から、免疫学に及んで、説明して、分かってもらうというのは、ちょっと無理な所があります。やるべきとも思えません。この辺が気が重くなる原因です。ただ、昔はなかった病気が何故出てきているのか。昔のように、家畜と人間が混在して暮らす事が、なぜできないのか。むしろこのあたりの事を、じっくりと話してみたいところです。

昨日の自給作業:草刈1時間  累計時間:36時間
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養鶏業の行き先

2008-05-26 05:20:05 | 自然養鶏
先日、舟原の自治会長と、副自治会長がお二人で突然訪ねて見えた。組長会議で、私のところの養鶏について、話が出たので、状況把握に見えたと言う事であった。「鳥インフルエンザが心配だという、意見が出たので話を聞きにきた。」そういうお話であった。そう言う事なのか。養鶏をやると言う事は、このような農村地域でも、そんな捉え方になってきたのかと。暗い重い気持ちになった。鳥インフルエンザの報道のゆがみや、最近の北海道の白鳥の感染などで、神経質になっていると想像される。状況把握に見えるというのは、そうなのかと、受け入れるしかないが、養鶏業を生業としている者としては、なんともやりきれない気持ちになる。自分の仕事は地域の人を不安にしてまで、やっていることなのかと思う。舟原は市街化調整区域である。小田原の地域割りとしては、農業を振興してゆく地域となっている。現在、里地里山地域としての認定を行うために協議が続けられている。

小田原は徐々にではあるが、人口の減少が始まっている。この先の国の機関の予測では、減少が強まると見ている。それに伴い労働人口は加速的に減る。地域の農業はいよいよ基盤を失いそうな情勢だ。話しに聞くところでは、舟原ではついこの間まではどの家でも、鶏を飼っていたそうだ。集落の中で飼育していたそうだ。そんな地域でも、養鶏はいまや嫌われ者になっている。話の中では、騒音の事や、臭いの事、土壌汚染の事、排水の問題。あらゆる畜産公害の話に及んだ。と言っても、自治会長も、副自治会長も、畜産について、特別な知識があるわけではない。マスメディアや、近隣地区での畜産のトラブルなどが、前提になっているようだ。そうも言われていた。私はこの地域に移って10年養鶏をやってきた。そのことはご存知の訳だ。いつでも見ようと思えば見れる。特別の問題をおこしたこともない。にもかかわらず、心配になっている。鳥インフルエンザの情報の出方が、間違っている。野鳥の白鳥が感染しているのであって、養鶏場には何の心配もない。白鳥全てを淘汰できない以上。どう折り合いをつけるかしかない。この辺りには白鳥はこないので、心配はない。

嫌がられてまでやることかと、がっかりしている。この地域に移っての10年の努力、50年を越える自然養鶏の研究は、地域の人に嫌がられる結果になってしまったのだろうか。寂しい事だが、そんな社会になってきたと思うしかないのだろうか。この地域でも当然大半の人が、たぶん全ての人が、勤め人だ。専業の農業者は居ない。この地域を守ると言う事は、農業を続けると言う事のはずだ。そう考えて、出来る限り農業を広げてきた。管理している農地も久野地域で1ヘクタールは越えている。誰かがやらなければ、荒れてしまうと考えての事だ。そんなに広げたくは無かったが、荒れるよりはと考えて引き受けてきた。農業地域は全体で維持される。一端竹薮が広がり始めれば、一部で農業を続けることは、極めて困難になる。害獣があれこれ悪さをする。農道や水路の維持も困難に成る。

舟原に新しく出来るのは、建設業の作業場だ。農村地域の調和を壊して、出来てゆく。農業が弱い産業になっているからだろう。しかも、そうした作業場には許可のたぶんない大きな建物が建てられている。しかし、推測だが、自治会でそうした建設許可について、状況把握をしているようでもない。藪になって荒れて行くよりはましだろうと聞いたことがある。それもそうだと思う。人が減ると言う事は、建設業だって、何時まで増えるかは分からない。世界情勢を考えれば、食料の増産は日本の緊急的要件だ。さらに、地域の暮らしを考えた時、農業は止めるわけにはいかないのではないか。養鶏業としてはもう何時まで継続できるかと言う段階だが、自給農業の永続性のある形は何としても、研究を続けたい。必ず意味が出てくる。その中にはどうしても鶏は必要だと考えている。しかし、地域の人の意識も変わってきている。その中での調和を考えなければ、循環型の自給農業もできないと言う事か。

昨日の自給作業:ガジュツの植え付け。ピーマン苗の植え付け。1時間 累計時間:35時間
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洞爺湖サミットと鳥インフルエンザ

2008-05-10 05:54:59 | 自然養鶏
007なら秘密組織に、白鳥にインフルエンザ・ウイルスが仕掛けられた。というところだろう。北海道の湖で、死んだ白鳥が見つかる所が、危機一髪の映画導入映像だ。画面が変わると、謎の秘密基地に養鶏場がある。ここで、なにや東洋人が白鳥にウイルスを注射している。春になるってこの白鳥が放たれる。北海道での感染が、5月には広がり始める。サミットの7月には北海道は立ち入り禁止地区になる。各国首脳はワクチンを打って会議に臨む。所がこのワクチンに問題が見つかる。各国首脳の帰国後の会議によって、感染は政府全体に広がる。
一昨日、家畜保健所が養鶏場の状態を見たいと訪ねてきた。幸い誰も家にいなかったので、会わないで済んだ。今になって急に、家畜保健所では農家廻りだ。電話が掛かってきて、明日2時に行く、というようなことを言う。来てもらう必要はないと。お断りした。何故くるのか訪ねても、要領が全くえない。行政の役割として、これだけはしていました。仕事をしている証拠を残そうという程度の事と思うしかない。

韓国での発症の状況を聴いても全く知らない。北海道の白鳥の事を聞いても、全く知らない。何とチャボでもあった。などと昔の話を混同している。嫌味で、どんなチャボの飼い方だったか聞いてみると、これもまるで知らない。たぶん鶏の事など全く知らない職員が、4月から回されて、言われたことをやっているだけなのだろう。既に韓国で発症が繰り返されている。この場面で何をするべきか。先ず、養鶏業者の、接触を最小限にすること。行政職員は必要以外では、養鶏場には近づかない事。しかし、行政はこういうときに成ると、養鶏業者をどこかに集めて、鳥インフルエンザの「いろはの講義」見たいな事をやる。証拠作りというか、節句働きだ。やりたいなら、リスクの低い、近くでウイルスが見つかっていない時だ。肝心な時には、忘れていて、日本でウイルスが見つかってから、急に動き出すのではウイルスを広める可能性が高まる。

北海道の白鳥は韓国からの渡りの途中と言う事はないのか。こう言う事を地道に研究しておかないと、対応策など今更ない。韓国にも白鳥の飛来地は何箇所かあるが中継地点として、北海道を通る場合があるのかどうか。道当局は周囲30キロの養鶏場の検査をしたそうだが、そんなことではないのだ。その白鳥が感染したのは、越冬していた地域の可能性が高い。東北、北陸地方に越冬地が多い。関東にも在る。酒匂川では、今年2羽の飛来があった。しかし、感染が起こるような密度の濃い飛来地はない。以前から水鳥への餌付け問題化されている。湿地や冬水田んぼが無くなり、飛来地が集中する。30万羽とか言う規模の集中が起きる。そこに餌付けを行う。この密度が、新しい病気を生み出す可能性を高める。行政が日常やっておかなけれがいけないことは、幾らでもあるのだ。

韓国では初期防除に失敗し全土に広がった。原因は野鳥ではない。鶏でもない。人間が広げている。もうソウルの動物公園で起きている。まさかネットがないわけがない。7日時点の報道では、4月3日以降、感染が確認されたのは全国35か所に上り、鶏など650万羽が処分された。確かに野鳥が感染のスタートになる可能性はある。しかし、その野鳥は淘汰する事も、消毒する事もできない。鶏小屋への野鳥の飛来を防ぐ。これなど、正に竹槍で原子爆弾に対抗しようとしているようなものだ。現実には、防鳥ネットなど、気休めに過ぎない。今までの事例が、良くその実態を表わしている。韓国でも同じだ。この病気は、人間が生み出し、人間が広げる。先日の鳥取大学の研究成果、「感染の連鎖28回で強毒化する。」これは正に大規模養鶏が生み出した病気である事を意味している。500羽程度の養鶏場では、せいぜい5回程度の感染繰り返ししか出来ない。今の状況は、大規模養鶏を、大規模畜産を、早急に止めなければならない事を意味している。ヨーロッパではその方向が動き出している。
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鳥インフルエンザの白鳥

2008-04-30 06:15:15 | 自然養鶏
十和田湖で4羽の白鳥が強毒性のH5N1型の鳥インフルエンザに感染していたことが確認された。これは日本では、昨年1月阿蘇で見つかったクマタカ以来2例目の事だ。しかし、これは発見が2例目であるだけで、幾らでも野鳥の中には存在すると考えた方がいい。この白鳥は、シベリアより越冬のため、日本に飛来していた鳥と考えられる。可能性としては、韓国に飛来していたものかもしれない。それが感染し、シベリアに戻る途中、十和田湖に降り立った所で、発病した。だから、十和田湖の周辺の30キロで今調査中だが、白鳥の飛来地は、何処でも同様の可能性はある。韓国でこれだけの発生が繰り返されている以上、日本が安全とはとてもいえない状況にある。白鳥の感染を分析してみると、何故他の大半の白鳥が、感染していないのか。何故、感染する鳥と、しない鳥がいるのか。

鳥取大学の研究で、弱毒性から強毒性への変異は感染の連鎖である事が、確認された。伊藤教授らは、茨城県の養鶏場で採取したウイルス(H5N2型)をヒヨコから別のヒヨコに次々に感染させて実験。最初は無症状だったが、8回目の感染で弱い症状が出始め、17回目には脳で増殖するようになった。20回目には感染したヒヨコが死ぬようになり、28回目にはウイルスを注射した8羽の鶏すべてが死ぬほど、毒性が強まった。この実験結果で判ることは、大型養鶏場の危険だ。28回の感染の連鎖が、起きる可能性は、何万羽も一箇所で飼う養鶏の方式から来る。これは以前から指摘してきた事が、確認された事に成る。畜産は出来る限り小さく、自然界にありうる規模で、行わなければならない。

白鳥のように群れで暮す水鳥は、1万羽程度は一箇所に集まる。これが鳥インフルエンザの発生源になる可能性が高めているのだろう。しかし、これだけでは感染は広がらない。水鳥は既に弱毒の免疫をもっている群がある。自然界ではこうしてバランスが取れている。大規模養鶏場さえ無ければ、人間にとっても、問題のない範囲の病気である。これが、鶏が感染し、豚が感染し、人間への感染の可能性が高まる。世界での、新型のインフルエンザの大流行を恐れるなら、大規模養鶏を即刻禁止することだ。大規模養豚も止めなくてはならない。畜産というものの適正規模を考えてみる事だ。このままでは鳥フルエンザだけではすまないことになる。必ず更に、手に負えない病気の発生に繋がる。自然界がバランスを取るためには、何百万年の年月を要した。その自然循環の姿から逸脱する事は、避けなければならない。

韓国では、昨日も新たな地域への感染が起きた。全土に広がる経過をたどっている。日本への拡大も警戒レベルまで来ている。初期の防疫に失敗すると、こういう形に必ずなる。最初の感染は、不法のワクチンであったり、野鳥であったりするだろうが、この後の感染の拡大は間違いなく、人が運ぶ。防疫にあたった韓国の兵士が、人感染していたが発病しなかった。正にこの形が要注意なのだ。感染にも幾つかの巾があり、今回のように、発病とは違う感染がありうる。茨城の感染の拡大がそうだった。そうして、気付かないまま他の養鶏場に広げてゆく。これは普通の風邪の拡大と同じことで、止める事は極めて困難になる、一番避けなければならないことは、養鶏関係者の接触だ。行政は、間違っても、注意の為に人を集める事をしない。養鶏場に出入りしない。今までこれで感染を拡大させて来たことを、認めて反省しなければならない。
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韓国鳥インフルエンザの拡大

2008-04-16 07:05:08 | 自然養鶏
韓国でも何度か発生を繰り返してきたのだが、今回のものは発生の規模範囲が広い。発生初期の防疫に失敗し、拡大を見せている。4月に入ってすぐの感染と言う事で、今回の発生は渡り鳥説の可能性は低いと思われる。日本では、最初この情報は、報道はほとんど無かった。私も気おつけていたののに気付かなかった。4月に入りもう大丈夫と思って油断した。家畜保健所からのファックスが4日にあって知った。ありがたい。今、九州および、中国地方は危険地域になっている。前回韓国でかかさぎの感染が確認され、カササギが風で流された事により、日本での感染が広がった。という可能性が高かった。今回は韓国でも油断があったのだろう。初期防疫が全くなされていない。発生地域からの鳥の持ち出しが、起きている。発生してしまえば、その後の拡大は人間の移動が、主な原因となる。

ともかく、しばらくは私のところも、外部の者が出入りする事は止める。外からの飼料の移動が、感染拡大になる。くれぐれもこの点の注意が欲しい。農水省のホームページでは、鳥インフルエンザ最新情報に、今回の事が掲載されていない。役所の悪い所は、4月最初に人事異動がある。この辺りは、各職員自分の事で頭が一杯で、人の事どころでない。最新のはずが、3月21日で止まっている。私も田んぼの事があって、分かってはいたが、真剣には考えて居なかった。実は今回の発生は予測を覆している。今回は野鳥からの感染ではないと考えた方がいいのではないか。もし、北からの水鳥が、感染源なら、その水鳥は12月には来ていたはずだ。その水鳥が、感染を広げるのに、4ヶ月もかかると言う事は先ずないだろう。今回は、人の移動を中心に考えたほうがいいだろう。

災害は忘れた頃にやってくる。当っている。5年で自然界では吸収されると、予測したが、相変わらずのようだ。これが家畜というものの厄介な所だ。一切の鳥類の飼育を止めれば、5年経てば、鳥インフルエンザは収束する。自然のバランスが機能する。家畜は全く違う。感染して死んでいってくれない。感染させないように、厳重な管理に走る。管理すればするほど、ウイルスとは、敵対関係になる。緊張は高まる一方である。推測に過ぎないが、野鳥からの感染の畏れは、相当に減っているはずだ。つまり韓国のカササギが鳥インフルエンザに感染する確率は、2年前の前回より、かなり低いはずだ。感染を繰り返しながら、折り合いをつけてゆく。折り合いのつかない生き物は、消えてゆく。それが自然界の摂理だ。自然状態なら、その後、ウイルスも消えてゆく。

韓国では、外国人労働者が感染を広げたのではないかと、疑われている。可能性はあるが、何か嫌な感じの話だ。タイ、中国、モンゴル、から何千人規模で働きに来ているらしい。その人の移動が、原因しているの可能性は、確かに高い。アジアで発生した強毒のウイルスが、ヨーロッパから、アフリカへ広がったのは、シベリア鉄道によると、感染の拡大パターンから、推測されている。鉄道で鳥を運んだというのでなく、人がウイルスを運ぶ。これは茨城の感染拡大で、ひどい経験をしたところだ。防疫職員が、実は感染拡大を担っていた。後に血液検査で、陽性反応が、50人を超えて確認されている。このことで倒産した、養鶏場もあると聞いている。県に対して、賠償請求がされても仕方が無かった。風邪なのだから、ウイルスの拡大を防ぐのは、至難の業だ。ともかく移動をしないこと。職員も迂闊には養鶏場に入らないこと。行政の好きな養鶏業者を集めて、注意の講習会をするなど、もっての外である事を肝に銘じて欲しい。
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飼料の発酵実験

2008-03-26 05:55:30 | 自然養鶏
牡蠣ガラが購入できなくなった。沼津の石川商店が、閉店する事になった。長年お世話になっていたので、しんみりしてしまった。飼料高騰が原因だ。配合飼料でなく、個別にトウモロコシとか、小麦とか、いろいろ置いていてくれる、ありがたい飼料屋さんだった。飼料屋さん自体が、小田原には当然ないし、周辺にもなかった。私は、牡蠣ガラ、蟹ガラ、海草粉などを購入していた。農協でも変えないことはないのだが、価格が高すぎて、バカくさくて、買えなかった。石川商店の方の話だと、止められる畜産の方が多数いるそうだ。60%も餌が値上がりしてやっていける訳がない。こう言われていた。こうやって、小規模畜産農家は淘汰されて行く。いよいよ、飼料の完全自給の時代が来るのかもしれない。そこで、牡蠣ガラをどう生産すればよいか。カルシュームをどう与えればいいか。発酵実験をしてみている。

以前も、貝殻を発酵させてみて、1週間で、アサリなどがボロボロになり、2週間で、相当割れてゆく経験をしていた。所がハマグリは3週間経ってもダメだった。今回、帆立貝と、牡蠣の殻を発酵飼料に混ぜて、2週間様子を見た。その結果が冒頭の写真だ。帆立貝も牡蠣ガラも手で割れる状態まできている。これならそのまま続ければ、牡蠣ガラの粉砕飼料が無くてもいけそうだ。やり方としては、3週間で必要な量。私のところで言えば、15キロ。この量を貝の形のまま発酵層に入れる。3週間後からは、毎週5キロ発酵槽に加える。これで3週間後からは飼料に牡蠣ガラが加わり始めるはずだ。卵の殻を見ながら、続ければ時間と適量が見えてくるはず。今まで廉く牡蠣ガラが手に入り、つい甘えていた。今度は貝殻が廃棄されている所を探せばいい。

この実験を始めてみたのは、自然卵養鶏のフォーラムに質問が出ていた。どうやって粉砕すればいいかと言う事だった。それなら発酵させてみたら、以前の経験では可能な気がしたのだ。石川商店の閉店が加わり他人事ではなくなった。畜産業界はいつも人間の先を行く。食料高騰時代の幕開けになるだろう。人間は石油を食べているのだから、石油が上がれば食べ物も上がる。加えて、食べ物を石油代わりにしようというのだから、食べ物が大変なことになる。地球に人間が増えすぎた。限界を超えているのだろう。こんな状態になっても人口減少をマイナス要因と考える人がいるのは、経済優先の発想に毒されているからだ。労働人口が云々など、戦時中の産めよ増やせよのスローガン。と同じことだ。

やれることは、まだ飼料に成るものは、徹底して飼料化する。それには発酵技術が重要になる。しかも工場でやるような大規模発酵技術でなく、ローテク技術だ。自給家庭に発酵利用の飼料化を持ち込む事だ。何しろ、食品廃棄物が、2000万トン、飼料の輸入が2000万トン。食品廃棄物をどうまわすかを考えれば、先ずは解決する。そんなことは、10年ほど前から、盛んに言われて少しも上手く行かない事だ。それは産業として回す事を優先しようとして、畜産農家が直接は、かかわれないように制限しているからだ。小田原でも学校給食を有料で引き取る。産廃処理業者が居る。それでも産業としては成立しない。私なら、ただで引き取って、廻って行く。それを業者保護のためと思われるが、私を排除する。何処でも産業として、廻そうとしても出来ないでいるから、10年、何も変わらない。事例も出てこない。今更、小田原が業者を育てようとしても無理なことだ。この事実を環境関係の人でも理解していないで、産廃業者を持ち上げているから驚く。
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防音の鶏小屋

2008-03-18 05:49:54 | 自然養鶏
2日掛けて雛小屋にネットを張った。雛が24日に孵るので、その前に準備をした。雛が外に出て遊ぶ場所が、もう一つ具合が悪かった。課題ではあったのだけれど、先延ばしにしていた。雛を小屋に入れてからガタガタするのもよくない。今のうちにやることにした。やっている内に、もう一つの工事をすることを考え付いた。それは防音小屋だ。雄鶏を夜になったら入れてしまう。防音の小屋を作ってみたい。雛の小屋は、1.5坪の小屋が3つある。その内の一つを防音小屋にして見る。どの程度のものになるかはわからないが、寝るときだけ入れる小屋になる。将来、養鶏業は止めても、家のそばだけで鶏を飼う事になるだろう。鶏好きにとって困るのは、夜中の鶏の鳴き声だ。これを防げる小屋を工夫する事は、私だけの問題ではないだろう。鶏が普通に飼い続けるためには、大切な事になるだろう。

ネットは真鶴の岩漁協でいただいたものだ。どうも形が変形していて、使いにくいのだが、何とかつぎはぎして、完成した。たての柱は足場パイプを、深く打ち込んだ。その上部に竹を渡して、しっかりと固定した。そのうえからネットを順番に引っ張りながらとめていった。途中で、錘やら太い紐やらが邪魔な事がわかり、はさみで取り外した。これがなかなか大変な事で、終わったら指の皮がむけてしまい、血が出ていた。それでも、なかなかの工事が2日で出来たので、大満足だ。側面から上部まですっかり囲ってあるので、今度はスズメすら入りようがない。網の強度も何トンレベルなので、当分心配が要らない。はずした錘の綱が、網を下で押さえる重石に丁度良い。鉛で出来ているのだが、集めたらきっと20キロはある。1キロ1000円とか聞くので、2万円にはなるのか。ちょっと驚きだ。

防音小屋。この小屋は締め切りになる。ピアノの練習室のような作りにする。窓はない。換気扇がいるか今検討している。壁は表裏板張りにして、中に防音材を入れ込む。昼間は出入り口の扉を開けておき、出入りを自由にする。夕方小屋で餌をやりながら、小屋の中に入るようにする。光が入らないように外には、暗幕のカーテンをつける。春生れた鶏が、鳴き出すのは秋になる。涼しくなっての事だ。たぶん換気扇無しで大丈夫だと思う。雄鶏を何故、別に飼って置くのかは、鶏種保存のためだ。雌と4羽一緒に居れば、基本は大丈夫だが、それとは別に雄だけのグループで、20羽は保存しておきたい。この鶏を入れておく小屋が必要。雄は順繰りに肉にして行くので、次の春には、群れにいる4羽以外は居なくなる。

防音材をどうするか。これもネットで調べると様々あるようだが、それなりの費用、5万円から10万円ぐらいにはなるが、仕方がないことだろう。何かを応用して上手く行かないかは事前に検討するつもりだ。断熱材の類は、廃棄物で大量に出ている。これを貰って来れないか検討の必要もある。廃棄物処理業者に問い合わせる必要はある。そう成ると、24日には間にあわない。作業が詰まっている。ピースカフェの印刷と折り。水彩連盟の出品作の額装と出品が20日。23日には建前。これまでに材料の準備がある。思いついたのですぐやりたいが、延ばすしかないかもしれない。その場合、雛が外に出れるようになる。2ヶ月ほど先になる。外に出しておいて、小屋の方の改良を行おうと考えれば可能だ。
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孵化機、孵卵機

2008-03-16 06:34:17 | 自然養鶏
24日孵化の予定で、現在笹鶏の白系、赤系の孵化を進めている。両者、10年を越える純系だ。両方とも、昭和フランキの機械だ。もう一台、小さいものを持っているので、3台孵化機をもっていることになる。いずれも、昭和フラン機のものだ。性能は正直悪い。工夫しなければ上手く機能しない。自分でも2度孵化機を作ったが、その方が、むしろ孵化率は高くなる。要するに孵化機は、まかせ切りでは駄目だと言う事だ。常にチェックしていなければ駄目だ。例えば温度計。これもよほどいい加減だ。試しに温度計コーナーで、各温度計を比較するといい。必ず、1,2度の差がある。じゃーどれが正しいか、これが困る。一応多数決で、多いい奴が正しいのだろうと買ってくるが、本当だろうか。少数意見が正しいかもしれない。だから一番いい温度は、自分で決めた方がいい。湿度だって、回転だって、機械に任せておいたのでは、いい雛は取れない。

昭和フランキでは、トキの卵を孵化している。これが自慢だ。確かにこれはすごいことだが。たぶんトキの卵は、機械任せのはずがない。それくらい日本にはいいフランキが他にないという事だろう。そこで工夫して使うしかない。先ず温度センサーが安定しない。それでいて調整が出来ない。機械任せに、なっていているので、修正を2度、昭和フランキにお願いした、が全く直すことが出来なかった。それでいて直ったと送り返してきたので、もう諦めた。それで新しい機械を購入したのだ。しかし、その話を額田さんにしたら、見事に直してくれた。センサー部分をダイヤルで調整できるようにしてくれたのだ。孵化はどうも初期よりは後半の方が温度を1度程度下げた方がいい。これは結論が出たわけではないが、そう思ってやっている。湿度の方は、後半あげたほうがいい。

卵は上の機械では立てたまま孵す。下の機械は寝かしたままだ。どうも同じようだ。上の機械は、温度が機械の中で一定になるために、羽根が回り続ける。これが良くない構造。孵化時点ではこれは止めたい。それでも動いているので、困る。額田さんに聞けば、たぶん切れるスイッチはつけられるはずだ。下のものは本来孵化の時点だけ使うものらしいが、これを工夫して転卵枠を作りいれてある。これを使って、毎日5,6回は卵を回転する。21日に転卵は終わりにする。終わりにしたら、今度は湿度が高くなるように、布を使い蒸散を増やす。これは卵の数が少ない時ほど、工夫がいる。エジプトが人工孵化を最初にやったそうだが、外気温が高ければ、孵化は楽だ。鶏のおかーさんの体温が、孵化温度だから、人より高めで38度。後半体力が落ちて、動かなくなるから、体温が下がり、37.5度。孵化時は更に下げて36.5度。

いずれも根拠があるわけではないが、経験的にその辺がいいという範囲。温度は機内が一定であるより、上から少し高く、下からは湿気という状態がいい。だから上の機械より、下の機械の方が、孵化率は必ず高い。同時に雛の小屋の準備を進めている。小屋の床を発酵させている。現在2度目の切り返しをしている。そろそろコタツ型の箱を小屋に設置する。このときには状態の良い落ち葉を混ぜてやる。この最初に接する、小屋の床はとても大切なものになる。哺乳類で言えば、親の免疫を母乳で受け継ぐのと同じで、様々な条件に遭遇する事になる。これを無菌状態のようなところでは、後々の免疫力が弱くなる。普通は、ワクチンを使うからかまわないのだろうけど。私としてはワクチンのようなつもりで、最上の床と接するようにする。

昨日の自給作業:小屋の前の畑の整備、レタスの種蒔き。1時間。 累計時間:14時間
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畜産農家の廃業

2008-01-04 05:30:09 | 自然養鶏
笹村養鶏場は廃業するわけではない。業としての養鶏は止めるが、鶏は飼い続ける。鶏の育種への興味は尽きることがない。20年もかけて作出してきた鶏研究を、生きている限り止められない。農水省でも、もう一年以上前になるが、採卵鶏の日本独自種の作出を発表した。中川昭一大臣が変わる寸前だった記憶がある。その後成果があるのかどうか気になる所だ。何処で誰がやっているのかもわからない。今度調べて見たい。農水省は畜産農家の廃業が、昨年一気に増えたことをどう考えているのだろう。必要なことと考えているのだろうか。稲作農家や、畑作農家より、畜産分野は社会の動向が直結する。2007年2月時点で2万5400戸(農林水産省調べ)。全国の生産者団体で作る中央酪農会議は、今年度中に1000戸以上の酪農家が廃業に追い込まれる、としている。養鶏業者の倒産は昨年最高数になった。

飼料高騰が、直接の原因。トウモロコシの高騰。鶏の配合飼料で言えば1,5倍とは行かないが、それに近い感覚で上がっている。アメリカのトウモロコシの急騰が影響している。バイオエタノールがアメリカの政策。石油価格の高騰に対する、農業国アメリカの戦略。遺伝子組み換えトウモロコシで、石油産出国に対抗する作戦。馬鹿馬鹿しいのは相変わらずの日本の農水省。全体像も見えないまま、流行のバイオエタノール研究に予算請求。本当に場当たり的で情けない。先日まで唱えていたお題目の自給率向上は何処へ行った。農家への補助金がどうだこうだ。農産物の輸出がどうだこうだ。こうした政府の方針が滅茶苦茶ななか、畜産の寡占化が進む。これが政府の待っていること。格差社会の政府の本音。町工場レベルは早く倒産してほしい、経営の合理化の進んだ、政府と協力体制の大企業だけで良い。この本音で選挙に負けたから、ごまかしは言い募る。

日本でバイオエネルギー生産は間違っても成立しない。第一、アマゾンの密林を伐採し、世界の農地を砂漠化しながら進んでいて、エコエネルギーはないだろう。トオモロコシは水の量に比例する。コーンベルトと言うのを42年前に習った。中国の昨年の旱魃は過去例を見ないレベルになっている。オーストラリアも同様の旱魃。食糧生産が危うい中での、バイオエネルギーは世界を破壊を早めるだけ。暮らしの方を改める以外ない。牛肉など、めったに食べない暮らしに戻れば、済む事だ。ゴア氏のように暮らしの方は垂れ流しで、温暖化を云々ではもう済まない所に来ている。それでも石油は上がる。更に、バイオエネルギーへの農業の転換が進む。飢えている国からも、大切な食料が、飼料として集められる。それでも霜降りの牛肉が食べたいか。

日本の畜産飼料総量は2500万トン内輸入飼料が2000万トンそして、食品残渣量も2200万トンと言われている。内家庭から出るものが半分の1100万トン。こんなことが続けられていて、バイオエネルギーはないだろう。餌になる廃棄物を餌にする。そう言われ続けて、久しいが改善の兆しも見えない。問題は輸送コスト。出る場所と使う場所が離れている。出るところに畜産が移動するか。畜産の現場で、食品が生産されるかしかない。江戸時代のように、農家が江戸の街中まで、汲み取りに来る様な状態だ。暮らしを自給的に変える。一人では無理でも、地域での自給に協力体制を作る。貴重な食糧生産の畑でエネルギー用のトオモロコシを作る前に。やることは幾らでもある。

昨日の自給作業:畑の整備とミカンもぎ1時間 累計4.5時間
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卵とアトピー

2007-12-23 04:52:37 | 自然養鶏
アトピーの原因が卵と指摘される人は多い。私のところでも、自然卵ならアトピーが起きませんかという、電話や手紙が時々ある。「もし本当の卵アレルギーなら、どんな卵でも同じです。」と答えるしかない。所が、玄米卵ならば、食べても大丈夫と言う人は、確かにいる。だいぶ前になるが、ひどいアトピーのいとこが、人体実験をかって出てくれたが、確かに玄米卵では大丈夫なのに、スーパーで買った卵では、全身にアトピー性皮膚炎が広がった。繰り返しても同じ結果になった。心理的なものなのか、何か含有物に異なるものがあるのかは、不明だ。そうしたことは確かに起こる。と言って、よくある広告のように、「自然卵ならアトピーの子供でも食べれます。」などと書けば食品偽装だ。卵の白身に含まれる蛋白質オボムコイドが原因して、アレルギー反応が起きている。卵アレルギーならどんな卵でも同じだ。昔はめったに無かったのに、何故、増え続けているかといえば、環境の複合汚染や社会の複雑化で免疫力の低下が起きているのが、主要因と考えられる。

免疫学は難しい。どうも哲学的、全体的で、人間の内部的そのもののようなもので、そのスーパーシステムの解釈にかかわってくる。「どうもそれはいただけない。」と体が反応している訳だ。牛乳や卵の蛋白と言うのは、身体が取り入れやすい形をしているはずだ。つまり幼態という、まだ体験のないものが摂取しなければならない。百戦練磨の兵でなく、初年兵だ。初めてのものが取り入れる食べ物は、人なら母親のお乳である。鶏なら、白味や黄味だ。だから、間違っちゃいけないように出来ている。だけれども、そうしたたんぱく質は、他の生き物にとっても取り入れ易い側面もある。そこで、「間違っちゃいけないよ。それはお母さんじゃないよ。」と言う黄色信号が出る。これが免疫反応。しかし、この枠を超えてしまえば、つまり免疫力が出来てしまえば、平気になって、猿の子供を犬が育てることに成る。自然界ではめったにあっては困ることなのだ。

「自然卵なら大丈夫」の原因の多くは、卵アレルギーではなく、卵に含有する、他の、例えば飼料にある、保存料やら、金属類だったり、薬剤の事が原因の場合だ。めったにないだろうが、ひどい場合は抗生物質の事も考えておいたほうがいい。食べ物はあくまで自己責任。自分の身体の事。何にしろ、その生産過程が見えないものは出来る限り食べない方がいい。そんなことは出来ないのが普通だろうから、食べるものは、一期一会で、全てを託す以外ないものという認識。私は牛乳がダメだ。牛乳を強制されて苦労した。牛乳が健康の元だと、そう思っていた。何故こうもお腹が痛くなるのだろうという、長い間無駄な苦労をした。飲んでいれば免疫が出来ると、親類の医者が、更に進めるので、いよいよ拍車がかかったが、ついにダメだった。卵がダメなら食べないほうがいい。

しかし、最近は小麦アレルギーとか、お米アレルギーとか、これでは暮せない。と言うほどの状態の子供もいるようだ。それは本当につらいものだ。一緒に暮していた、いとこが、余りに辛いので自殺しようとした。真剣に話し合って止めたことがある。他人事で無く考えて来たつもりだ。大人になった今はすっかり元気になって、あれほどのアレルギーが良く治ったと思うほど、病気の痕跡もない。病気で周りの者にできることは少ないのだが、免疫力形成には、ストレスと言う要素も大きいらしい。せめて、落ち着いて、治療い専念できるような環境を作ること。卵だけを避けるのでなく、食べ物全体に細心の注意を払うこと。総合的に健康な身体を作り出すこと。落ち着いた安定した精神的状態の形成のための修養をすること。免疫力強化の総合的対策が大切だと思う。
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