中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

浅川流域協議会を傍聴する

2005年11月25日 23時59分40秒 | 活動日誌
        ( 朝顔のたね・県委員会の駐車場で)   

 長年の住民の運動が実り、いよいよダムによらない浅川の治水利水対策である河川整備計画が県から提案され、今日は流域協議会に対しての県の説明会でした。
 今日は、知事も青山出納長も出席して、質問に丁寧に答えてくれました。

 ここまでこぎつけたか、と、がんばってこられた流域住民の皆さんはじめ、運動をしてこられた方とともに喜び会いたい思いでした。
 
 私は、基本的には県の示した案に賛成です。しかし、流域協議会の会員も質問で出していましたが、遊水地の場所や内容については検討の余地があると思いました。県の姿勢は、これから内容を練ってゆくとの謙虚な態度でした。

 県はまた、流域協議会での話し合いを尊重して、千曲川の河川改修、都市部での内水災害の重視、川ざらいなどの浅川、千曲川の常々の管理などなど、河川整備の根本問題を重要に位置づけており、頼もしく思いました。
 
 田中知事が「私の知事の仕事はダムとともに始まり・・・」と言う言葉を、質問への説明の中で述べていましたが、私は田中知事と2000年の知事選の時、公開討論会でダム論争をしたとき、「ゼロからの出発」と言っていたことを思い出しながら、教育問題やその他納得できないことは多々ありますが、「脱ダム」は政治姿勢の根本にもかかわる問題なので、私は、ここは高く評価したいとあらためて思いました。

 さて、しかし、今日の会議でも問題になりましたが、鷲沢長野市長が県の説明さえも聞こうとしない態度は、一日も早く安全対策を、と願う住民にうけいれられるものでしょうか?
 市長が合意しなければ、国土交通省から認可をもらうことができないのです。市長として、こんな軽率な、感情的な態度でいいのでしょうか。それとも、何か、もっと深い思惑があっての戦略なのでしょうか?
 いずれにしても、市民には、好意的に受け止められていないと思います。

 また、一部のダム賛成派の会員は、今日の会議に揃って欠席するという行動にでました。話し合いを拒否するなんて、残念なことです。

 また参加したダムに固執する方の何人かから質問がでましたが、これはしかし、それに対する説明を無視して、自分の満足を得るための質問としか思えず、故に、何度もおなじ内容で質問を繰り返すという茶番になってしまったと私は思います。問題にしていたのは「基本高水」です。
 
 県は、基本高水を出すためには5年の調査で県民に根拠を示さなくてはならないけれども、それを待って入られないので、苦渋の選択で、当面ダム派の言い分の450トンを基準に計画したといいます。もし、調査の結果、基準が下がっても、(多分大幅に下がると思います)それはより安全性を供給したと考えるとして、安全弁を取った計画だと私は思います。
 
 「当面20年目標でやれることに着手。100年安全をめざす」との説明が何度もあったのに、「危険率を下げた。450トンをまもれ」「100年単位で考えていない」と繰り返し述べて、いささか私もうんざりしました。
 
 今では昔と違い、上流よりむしろ住宅密集地になった下流のほうが水量が多くでるようになっていますから、上流にダムを作っても効果はないし、それ以前に地すべり地帯のど真ん中に作るという危険なダムです。
 
 下諏訪ダム、蓼科ダムが、国の認可を取ってダムなしの河川改修に入ったというのに、浅川ダムも国の方針に従って、県は当面できるところからと20年でやれる計画を提出しているのですから、実現できるようにがんばりたいですね。

 時間を大幅に40分延長して行われたため帰宅は十時少し前。9時からの「越路吹雪の人生」のドラマを見れなくて少し、残念でした。昨日は、「瀬戸内寂聴」を見てしまいました。私のすきな宮沢りえさん主演だったから。

 明日は朝6時30分発で、東京です。地元党後援会の靖国神社の「視察・現地調査」です。
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