今週後半は、昨年歩いた「関東山の辺の道」のレポートを続けます。
05年4月30日(土)
連休2日目だが、朝の常磐線普通電車は空いていた。9時16分、岩間駅に
降りる。眼前にそびえる愛宕山(257m)めざして、駅前通を西に向かう。
国道355号を越え、八重桜やツツジ咲く住宅地を進むと、八幡太郎義家が
勧請(かんじょう)したという六所神社があった。明治5年(1872)の布告で、
村内5社を併合して六所神社と改称したとか。わが家の近くにも六所神社が
あるが、同じ理由なのだろうか。
緩やかな上り道を、三社神社やホテル、天正宮という神教風の建物を過ぎ、
愛宕山のすそを回って五霊集落南側の田園地帯へ。
山根集落の山根池周辺は八重桜が満開。集落の最奥にある龍泉院へ上がる。
山を背にした静かな寺。本堂前に古い鐘が置かれ、鐘楼には別の鐘が下がって
いる。境内には、樹齢200年を越すというモクセイがあった。
戻り道で、すぐ下の家の親父さんに「一服していかないかい」と声を掛けられ
た。もとブリキ職人だったという方。この先の道筋などの話をうかがい、お手製
の七味トウガラシをいただく。
山根池の先を南に向かうと、花盛りの梨畑が広がり、その先には新芽の柿畑。
山すそでこいのぼりが泳ぎ、新緑がやわらかな彩りを見せる。
中村の四差路に、弘化4年(1847)の銘で、高さ2.5mほどの二十三夜供養
塔が立つ。道しるべにもなっている。集落が途切れて栗畑が増える。
つくば健康センター前を過ぎて真家(まえ)集落へ。右手にあった金龍寺には、
平成5年に再建したというりっぱな本堂が出来ていた。近くに、かやぶき長屋門
の家がある。地名と同じ真家家で、近くには真家姓が多い。この通りは高速で
通過する車が多く歩きにくい。
集落のはずれから、水の入った水田沿いの農道を南に進む。静かな水田に、
近くの森や山並みのやわらかな新緑が影を映す。農水省石岡台地第3揚水機
の横から新谷に進み、谷地田やヒノキ林を抜けて宮ヶ崎の栗林を抜けた。
八郷町と石岡市の境を走る道に三角点近くまで進むと、右手前方に筑波山が
見えてきた。この辺りでは左右対称の単峰に見える。
「ふれあいの里石岡・ひまわりの館」と記された新しい施設前を通過する。
柏原工業団地の西側で県道7号を越え、大砂農村集落センターの先でもう1本の
県道7号を通過。西側の竜神山は真ん中が砂利採取で姿を変えている。
竜神山南麓の旧道に入ると、やわらかな新芽の柿畑が広がる。山ろくを進んで
13時半、常陸風土記の丘に着いた。風土記の丘は八重桜が満開、好天の週末
なので家族連れなどで賑わう。花の下にシートを広げて遅い昼食をした。
常陸風土記の丘は、鹿の子遺跡周辺の自然豊かな丘陵に造られた歴史、体験
学習、スポーツなどの余暇活用施設。水際公園、ふれあい広場、ちびっ子広場、
展示研修施設、古代家屋復元広場などがある。
昼食後、風土記の丘を一周し、八重桜、ドウダンツツジ、シバザクラなどの
花や、移築復元された会津の民家、高さ14m、幅10mという日本一の獅子頭
などを見る。
14時25分に出発、石岡海洋センター前を南に向かい、恋瀬川の粟田橋を
渡る。筑波山を見ながら田植えを終えた水田の間を進み、中志筑集落に入った。
志筑城跡の表示に従い台地に上がると、緑豊かな志筑小が城跡だった。志筑城
は、源頼朝の家臣、下河辺政義が養和元年(1181)に築城、出羽から移封され
た本堂茂親が正保2年(1645)に陣屋を構え、廃藩置県まで12代の居城となった
という。
南に下り、八重桜咲く池の先にあった長興寺を訪ねる。慶長7年(1602)の開祖
で、本堂氏の菩提寺とのこと。本堂内に篭が下がっていた。境内には、下半身が
シンプルな五百羅漢が並んでいた。
県道138号に出て少し先の雲集寺は、解放的な境内、よく手入れされた庭木
がある。この通りは、 本堂氏の城下町の面影をしのばせるりっぱな長屋門の家
や、古いかやぶき家屋、白壁の塀を巡らす屋敷などが残っていた。
しかし、狭い道に高速で通過する車がわずらわしい。ガソリンスタンド横から
裏道に回って国道64号に抜け、上志筑へ。こちらは庭木が豊かな家が多く、
梨畑には清楚な花が花盛りだった。
森林総合研究所の研究林沿いに進む。カエルが鳴く田んぼや、新治地方環境
クリーンセンター横を通過、ビニールハウスが並ぶあぜ道や、穂の出た麦畑を
過ぎて、上佐谷集落を抜ける。
県道64号に出たが車が多いので、すぐ先で左手に入る。栗畑や田んぼの間を
進んでくつぞう橋を渡り、老人ホームそばのY字路を右に向かう。県道を越えて
山本集落を抜け、果物直売店やセブンイレブンのある県道53号に出た。今回は
ここがゴール点とする。
帰路は、県道を東に500mほどの上佐谷交差点から土浦駅に向かうことにした。
17時13分に着いたが、最終バスまで時間があるので、もう少し歩くことにする。
県道64号を南へ、常磐自動車道を越えて七合小前バス停まで歩き、17時51分
発土浦駅行きバスに乗った。
好天で爽やか。あちこちで八重桜、ナノハナ、梨の花などが花盛り、やわらか
な彩りの新緑をたっぷり眺め、春らんまんのウオーク日和だった。
(距離 24km、天気 快晴、地図(1/2万5千) 岩間、石岡、柿岡、常陸藤沢、
歩行地 岩間町(現、笠間市)、八郷町(現、石岡市)、石岡市、かすみがうら市
(旧千代田町))
05年4月30日(土)
連休2日目だが、朝の常磐線普通電車は空いていた。9時16分、岩間駅に
降りる。眼前にそびえる愛宕山(257m)めざして、駅前通を西に向かう。
国道355号を越え、八重桜やツツジ咲く住宅地を進むと、八幡太郎義家が
勧請(かんじょう)したという六所神社があった。明治5年(1872)の布告で、
村内5社を併合して六所神社と改称したとか。わが家の近くにも六所神社が
あるが、同じ理由なのだろうか。
緩やかな上り道を、三社神社やホテル、天正宮という神教風の建物を過ぎ、
愛宕山のすそを回って五霊集落南側の田園地帯へ。
山根集落の山根池周辺は八重桜が満開。集落の最奥にある龍泉院へ上がる。
山を背にした静かな寺。本堂前に古い鐘が置かれ、鐘楼には別の鐘が下がって
いる。境内には、樹齢200年を越すというモクセイがあった。
戻り道で、すぐ下の家の親父さんに「一服していかないかい」と声を掛けられ
た。もとブリキ職人だったという方。この先の道筋などの話をうかがい、お手製
の七味トウガラシをいただく。
山根池の先を南に向かうと、花盛りの梨畑が広がり、その先には新芽の柿畑。
山すそでこいのぼりが泳ぎ、新緑がやわらかな彩りを見せる。
中村の四差路に、弘化4年(1847)の銘で、高さ2.5mほどの二十三夜供養
塔が立つ。道しるべにもなっている。集落が途切れて栗畑が増える。
つくば健康センター前を過ぎて真家(まえ)集落へ。右手にあった金龍寺には、
平成5年に再建したというりっぱな本堂が出来ていた。近くに、かやぶき長屋門
の家がある。地名と同じ真家家で、近くには真家姓が多い。この通りは高速で
通過する車が多く歩きにくい。
集落のはずれから、水の入った水田沿いの農道を南に進む。静かな水田に、
近くの森や山並みのやわらかな新緑が影を映す。農水省石岡台地第3揚水機
の横から新谷に進み、谷地田やヒノキ林を抜けて宮ヶ崎の栗林を抜けた。
八郷町と石岡市の境を走る道に三角点近くまで進むと、右手前方に筑波山が
見えてきた。この辺りでは左右対称の単峰に見える。
「ふれあいの里石岡・ひまわりの館」と記された新しい施設前を通過する。
柏原工業団地の西側で県道7号を越え、大砂農村集落センターの先でもう1本の
県道7号を通過。西側の竜神山は真ん中が砂利採取で姿を変えている。
竜神山南麓の旧道に入ると、やわらかな新芽の柿畑が広がる。山ろくを進んで
13時半、常陸風土記の丘に着いた。風土記の丘は八重桜が満開、好天の週末
なので家族連れなどで賑わう。花の下にシートを広げて遅い昼食をした。
常陸風土記の丘は、鹿の子遺跡周辺の自然豊かな丘陵に造られた歴史、体験
学習、スポーツなどの余暇活用施設。水際公園、ふれあい広場、ちびっ子広場、
展示研修施設、古代家屋復元広場などがある。
昼食後、風土記の丘を一周し、八重桜、ドウダンツツジ、シバザクラなどの
花や、移築復元された会津の民家、高さ14m、幅10mという日本一の獅子頭
などを見る。
14時25分に出発、石岡海洋センター前を南に向かい、恋瀬川の粟田橋を
渡る。筑波山を見ながら田植えを終えた水田の間を進み、中志筑集落に入った。
志筑城跡の表示に従い台地に上がると、緑豊かな志筑小が城跡だった。志筑城
は、源頼朝の家臣、下河辺政義が養和元年(1181)に築城、出羽から移封され
た本堂茂親が正保2年(1645)に陣屋を構え、廃藩置県まで12代の居城となった
という。
南に下り、八重桜咲く池の先にあった長興寺を訪ねる。慶長7年(1602)の開祖
で、本堂氏の菩提寺とのこと。本堂内に篭が下がっていた。境内には、下半身が
シンプルな五百羅漢が並んでいた。
県道138号に出て少し先の雲集寺は、解放的な境内、よく手入れされた庭木
がある。この通りは、 本堂氏の城下町の面影をしのばせるりっぱな長屋門の家
や、古いかやぶき家屋、白壁の塀を巡らす屋敷などが残っていた。
しかし、狭い道に高速で通過する車がわずらわしい。ガソリンスタンド横から
裏道に回って国道64号に抜け、上志筑へ。こちらは庭木が豊かな家が多く、
梨畑には清楚な花が花盛りだった。
森林総合研究所の研究林沿いに進む。カエルが鳴く田んぼや、新治地方環境
クリーンセンター横を通過、ビニールハウスが並ぶあぜ道や、穂の出た麦畑を
過ぎて、上佐谷集落を抜ける。
県道64号に出たが車が多いので、すぐ先で左手に入る。栗畑や田んぼの間を
進んでくつぞう橋を渡り、老人ホームそばのY字路を右に向かう。県道を越えて
山本集落を抜け、果物直売店やセブンイレブンのある県道53号に出た。今回は
ここがゴール点とする。
帰路は、県道を東に500mほどの上佐谷交差点から土浦駅に向かうことにした。
17時13分に着いたが、最終バスまで時間があるので、もう少し歩くことにする。
県道64号を南へ、常磐自動車道を越えて七合小前バス停まで歩き、17時51分
発土浦駅行きバスに乗った。
好天で爽やか。あちこちで八重桜、ナノハナ、梨の花などが花盛り、やわらか
な彩りの新緑をたっぷり眺め、春らんまんのウオーク日和だった。
(距離 24km、天気 快晴、地図(1/2万5千) 岩間、石岡、柿岡、常陸藤沢、
歩行地 岩間町(現、笠間市)、八郷町(現、石岡市)、石岡市、かすみがうら市
(旧千代田町))
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