おととい、6月19日(火)、東京・府中市にある「府中市郷土
の森博物館」へ行ってきました。
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=35/39/22.479,139/28/49.435&scale=70000)
JR武蔵野線の始発駅・府中本町駅で下車し、下川原緑道と
呼ぶ自転車と歩行者の専用道で、博物館に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/24/32886b0c73d959623bb42c66883df07b.jpg)
「府中市の木」はケヤキ、緑道にもケヤキが並んでいます。
中央自動車道下を過ぎると住宅が少なくなり、あぜにタチアオ
イの咲く田んぼも現れ、左手にはサントリー武蔵野ビール工場
の大きな建物が見えてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/5f/4bb68b178ea108cc918355e97cda94e3.jpg)
ビールシーズンも近づきました。郷土の森博物館入り口から
も、サントリービール工場行きの無料バス乗り場があり、2人
以上で申し込めば見学出来るようです。
突き当たりの広大な緑の一角が「府中市郷土の森」で、その
南側は多摩川左岸に面しています。
今日の目的は、この一角にある博物館で開催中の、特別展
「宮本常一の足跡」の観覧です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/49/3eb3059ca1daa05f53e53a329d82e3a9.jpg)
宮本常一(みやもとつねいち)は、明治40年(1907)に山口
県周防大島(すおうおおしま)に生まれ、昭和初期から全国を
歩きながら民族調査をしたばかりでなく、山村や離島の振興、
民族芸能の復興などに尽力し、数多くの著作を残しました。
彼の歩いた距離は、地球4周分の約16万㎞に及ぶとのこと
です。
昭和36年(1961)年から1981年に亡くなるまでの20年間、
この府中市に住み、市史編さんなどの調査も主導したようです。
今年は、宮本生誕100年の節目であることから、彼の生涯の
業績を紹介することになり、この特別展が開催されました。
会場には、膨大な宮本の出版物や原稿、交流した人たちとの
手紙、自身で撮影した、いまとなっては貴重な写真の数々など
が展示されていました。
また、50分に及ぶ彼の生涯を紹介した映像が上映されてい
て、日本のすみずみまで歩いた「旅する民俗学者の」の、多方
面にわたる業績を知ることが出来ました。
前述したように、民俗学者としての調査だけでなく、日本の
農林業振興、離島振興、芸能振興などにも務めたことが特筆
され、佐渡の鬼太鼓座(おんでこざ)の結成にも、宮本の力が
大きかったようです。
この特別展は、7月1日(日)まで開催されていますので、
宮本常一に興味のある方は、ぜひお越しください(月曜休館)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/2c/edc0fb6936a412eb2b5fa73b3d7e51f8.jpg)
観覧料は常設会場を含め、大人200円です。
常設展示室も観覧しましたが、武蔵国府、甲州街道、宿場
町、くらやみ祭りなど、府中の歴史や民族をはじめ、多摩川
や雑木林などの自然を含め、ゆったりとした空間で紹介され
ていて、なかなか見応えがありました。
ゆっくり観覧して13時半を過ぎてしまったので、館内の食堂
で昼食を済ませました。
その後は、郷土の森で開催中の「あじさいまつり」も見ること
にしました。
緑が豊富な郷土の森には、府中市にあった古い民家や公共
施設などが何棟か移築されています。
これは、明治5年(1872)から22年まで、府中郵便取扱所
だった旧矢島家の居宅の一部を復元したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/f5/4af5af5688a66bd1361485b2c7c31d6f.jpg)
隣は、東京都有形文化財に指定されている旧府中町役場
庁舎。大正10年(1921)完成の洋風の町役場です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/14/9e71caa2369619c74bd3321852accd5c.jpg)
これらの建物の間に、たくさんのアジサイが花を競っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/a1/a1cd857da23ad7042368e4ef50972fec.jpg)
こちらは明治21年(1888)完成の蔵造りの商家・旧島田家
住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/39/0a86bba2e0e43b999aba5b0930ec862b.jpg)
屋根下を含め、すべてが厚い土壁で覆われた、厳重な防火
建築です。
かやぶき屋根のこの家は、「ハケ」と呼ぶ立川段丘の上にあ
った旧河内家住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/d2/1bef9584b675ef1913c64c9ffd404f0d.jpg)
河地家は、麦などの畑作や養蚕をいとなんでいたようです。
このかやぶき屋根の家は、「ハケ下」にあった農家、旧越智
(おち)家住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/5f/f7976584b49dac7e33bf95c841c11ac5.jpg)
立川段丘下に広がっていた水田地帯の農家で、稲作を中心
に、畑作や養蚕を営んでいた越智家の母屋(おもや)でした。
かつて武蔵野地方に広く見られた水車を復元したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/33/a1da4190c4a1695a53a81307d31465ec.jpg)
小屋の内部には、石臼(いしうす)1基、堅杵(かたぎね)3基
が備えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/41/8156290a68ccec4a309816b3e8ba044e.jpg)
園内一帯には約30種、1万株のあじさいが、ほぼ見ごろで
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/b4/87cf0c7e9ac9f818edbb0b255f9a7e8a.jpg)
北向きの斜面にはこんな滝もあり、近くの低地には昔の風情
のままの田んぼも見られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/91/b2d3ed27997d0a5a57c7fd9956cea7a4.jpg)
蒸し暑くなったもとの道を府中本町駅まで戻り、駅前でアイス
クリームを買ってのどを潤し、帰路につきました。
の森博物館」へ行ってきました。
JR武蔵野線の始発駅・府中本町駅で下車し、下川原緑道と
呼ぶ自転車と歩行者の専用道で、博物館に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/24/32886b0c73d959623bb42c66883df07b.jpg)
「府中市の木」はケヤキ、緑道にもケヤキが並んでいます。
中央自動車道下を過ぎると住宅が少なくなり、あぜにタチアオ
イの咲く田んぼも現れ、左手にはサントリー武蔵野ビール工場
の大きな建物が見えてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/5f/4bb68b178ea108cc918355e97cda94e3.jpg)
ビールシーズンも近づきました。郷土の森博物館入り口から
も、サントリービール工場行きの無料バス乗り場があり、2人
以上で申し込めば見学出来るようです。
突き当たりの広大な緑の一角が「府中市郷土の森」で、その
南側は多摩川左岸に面しています。
今日の目的は、この一角にある博物館で開催中の、特別展
「宮本常一の足跡」の観覧です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/49/3eb3059ca1daa05f53e53a329d82e3a9.jpg)
宮本常一(みやもとつねいち)は、明治40年(1907)に山口
県周防大島(すおうおおしま)に生まれ、昭和初期から全国を
歩きながら民族調査をしたばかりでなく、山村や離島の振興、
民族芸能の復興などに尽力し、数多くの著作を残しました。
彼の歩いた距離は、地球4周分の約16万㎞に及ぶとのこと
です。
昭和36年(1961)年から1981年に亡くなるまでの20年間、
この府中市に住み、市史編さんなどの調査も主導したようです。
今年は、宮本生誕100年の節目であることから、彼の生涯の
業績を紹介することになり、この特別展が開催されました。
会場には、膨大な宮本の出版物や原稿、交流した人たちとの
手紙、自身で撮影した、いまとなっては貴重な写真の数々など
が展示されていました。
また、50分に及ぶ彼の生涯を紹介した映像が上映されてい
て、日本のすみずみまで歩いた「旅する民俗学者の」の、多方
面にわたる業績を知ることが出来ました。
前述したように、民俗学者としての調査だけでなく、日本の
農林業振興、離島振興、芸能振興などにも務めたことが特筆
され、佐渡の鬼太鼓座(おんでこざ)の結成にも、宮本の力が
大きかったようです。
この特別展は、7月1日(日)まで開催されていますので、
宮本常一に興味のある方は、ぜひお越しください(月曜休館)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/2c/edc0fb6936a412eb2b5fa73b3d7e51f8.jpg)
観覧料は常設会場を含め、大人200円です。
常設展示室も観覧しましたが、武蔵国府、甲州街道、宿場
町、くらやみ祭りなど、府中の歴史や民族をはじめ、多摩川
や雑木林などの自然を含め、ゆったりとした空間で紹介され
ていて、なかなか見応えがありました。
ゆっくり観覧して13時半を過ぎてしまったので、館内の食堂
で昼食を済ませました。
その後は、郷土の森で開催中の「あじさいまつり」も見ること
にしました。
緑が豊富な郷土の森には、府中市にあった古い民家や公共
施設などが何棟か移築されています。
これは、明治5年(1872)から22年まで、府中郵便取扱所
だった旧矢島家の居宅の一部を復元したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/f5/4af5af5688a66bd1361485b2c7c31d6f.jpg)
隣は、東京都有形文化財に指定されている旧府中町役場
庁舎。大正10年(1921)完成の洋風の町役場です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/14/9e71caa2369619c74bd3321852accd5c.jpg)
これらの建物の間に、たくさんのアジサイが花を競っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/a1/a1cd857da23ad7042368e4ef50972fec.jpg)
こちらは明治21年(1888)完成の蔵造りの商家・旧島田家
住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/39/0a86bba2e0e43b999aba5b0930ec862b.jpg)
屋根下を含め、すべてが厚い土壁で覆われた、厳重な防火
建築です。
かやぶき屋根のこの家は、「ハケ」と呼ぶ立川段丘の上にあ
った旧河内家住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/d2/1bef9584b675ef1913c64c9ffd404f0d.jpg)
河地家は、麦などの畑作や養蚕をいとなんでいたようです。
このかやぶき屋根の家は、「ハケ下」にあった農家、旧越智
(おち)家住宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/5f/f7976584b49dac7e33bf95c841c11ac5.jpg)
立川段丘下に広がっていた水田地帯の農家で、稲作を中心
に、畑作や養蚕を営んでいた越智家の母屋(おもや)でした。
かつて武蔵野地方に広く見られた水車を復元したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/33/a1da4190c4a1695a53a81307d31465ec.jpg)
小屋の内部には、石臼(いしうす)1基、堅杵(かたぎね)3基
が備えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/41/8156290a68ccec4a309816b3e8ba044e.jpg)
園内一帯には約30種、1万株のあじさいが、ほぼ見ごろで
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/b4/87cf0c7e9ac9f818edbb0b255f9a7e8a.jpg)
北向きの斜面にはこんな滝もあり、近くの低地には昔の風情
のままの田んぼも見られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/91/b2d3ed27997d0a5a57c7fd9956cea7a4.jpg)
蒸し暑くなったもとの道を府中本町駅まで戻り、駅前でアイス
クリームを買ってのどを潤し、帰路につきました。
この記事を私のブログのページでご紹介させていただいたお知らせも兼ねて参りました。もしも、このご紹介について不都合があれば、お詫びを申し上げると共に、その旨、私のページの最新のコメント欄にご一報下さればうれしいです。確認でき次第、紹介の方はとりやめさせていただきます。もちろん、リンク継続OKということであれば、ご一報下さる必要はございません。今後ともよろしくお願いいたします。(最新のページ)http://sapuri777.blog31.fc2.com/
↓掲載のページです。
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