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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

「今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界展」へ(東京)

2015-05-03 21:39:29 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2015年5月2日(土)

 東京・日本橋の三越日本橋本店で5月6日(水)まで開催されている「今森光彦 自然と
暮らす切り紙の世界展」に出かけました。

 この展覧会の招待券を、カントリーウオークグループのメンバー、Kさんからいただい
たのが、出かけたきっかけです。

 今森光彦さんは大学卒業後、独学で写真を学ばれ、1980年からフリーランスの写真
家になり、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概
念で追う一方、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで生物の生態を追求され、広く世界
の辺境を取材し続けておられます。

 著作としては「里山物語」(新潮社)、「萌木の国」(世界文化社)、「世界昆虫記」(福
音館書店)、「里山を歩こう」(岩波書店)、「わたしの庭」(クレヨンハウス)など多数あ
り、今回の展覧会関連のペーパーカット作品集としては「魔法のはさみ」(クレヴァス)、
「むしのあいうえお」(童心社)などがあるようです。

 会場の三越日本橋本店


 来週の5月9日(土)と10日(日)は、遷座400年記念の神田祭のようで、関連のちょ
うちんなどがたくさん飾られていました。


 ライオン口の上にもちょうちんが。


 壁面の真ん中には、今森さんの切り紙の世界展ののぼりも…。


 会場は、新館の7階ギャラリーです。


 会場入口


 展覧会は、第1部 出会いの喜び、第2部 アトリエの庭から、第3章 遊びから生まれる
もの、第4章 愛しい生きものたち、の4つのパートで構成されていました。

 会場内は撮影禁止なので、例によりこの催しのリーフレットから切り出した、ほんの一
部の作品を紹介します。

 第1章 出会いの喜びのコーナーの作品「ソテツシジミ」


      「アカオビスズメ」
      

          「走るワシミミズク」
          

              「オナガガモ」
              

       第3章 遊びから生まれるもののコーナーの「お月見」
           

              「雪だるま」
              

 ポスターやリーフレットにも使われている、切り紙歳時記作品のひとつ「ハチドリとトケイソウ」         
                    

    第4章 愛しいいきものたちのコーナーの「刺の森のライオン」
    

       「走るダチョウ」
       

           「パンダの親子」
           

               「ヤマアラシとパッタ」
               

 観覧中、メインの第3章のコーナーに来たときに13時からのギャラリートークの時間
になり、今森さんから、小学生のときに切り紙に夢中になり昆虫や鳥などの切り紙に熱中
したのを、ここ20年来再び熱中してこれら作品を生み出したこと、作品のすべては大き
めのはさみで切り出していること、

 さらに、琵琶湖湖畔の森を買い取り針葉樹林から広葉樹林に変えて現在のアトリエを作
った経過、里山や熱帯雨林での撮影のこと、切り紙の材料の用紙の選定や色の重ね方、里
山への思いや地元の人の里山に対する意識の変化、動物など動きのあるものの一瞬の姿を
知る手段として、ハイビジョン映像より鮮明な4K映像をコマ撮りで見て確かめるのが有
効だということなど、幅広い話題で話されました。

   
 残りの展示も見た後、作品集などを直売しているショップをのぞき、「心地よい里山暮
らし12か月」を購入してからサイン会の列に並んでサインをいただき、写真も撮らして
もらいました。
        

 今森さんの里山などの素晴らしい写真は、何度も観覧しており、NHKテレビでの里山
関連番組などもいつも見ていましたが、切り紙の作品は昨年だったか銀座のノエビアビル
での30点ほどの作品を見ただけでした。

 今回の展覧会では、予想以上にたくさんの作品が見られ、立体的な作品とか、何色も色
を重ねた大判のカラー作品なども数多く、また単色でも動物の表情や仕草などを切り出し
たほのぼのとした作品や、ユーモアあふれる作品もあり、今森さんの動物などの確かな観
察眼、作品化するための切り紙のワザ、作品化される感性の素晴らしさなどを改めて実感
し、同行した連れ合いともども感動しました。

 ゆっくり見たので会場を出たのは14時を過ぎとなり、近くの島根料理の店「主水(も
んど)・日本橋店」で、一昨日同様に遅い昼食をしました。
    
     注文した「焼鯖がいな丼」(1,000円)

 食事を終えたらもう15時を過ぎたので、ほかに回るのは止めて帰ることにして三越本
店から地階に下り、東京メトロ半蔵門線の三越前駅に向かいました。


 三越の地階壁面には、『熈代勝覧(きだいしょうらん)』と呼ぶ長い絵巻物の模写らし
いのが展示されています。
         
『熈代勝覧』は、文化2年(1805)のお江戸日本橋を描いた絵巻で、作者は不明のよ
う。縦43.7㎝、横12m32cmに及ぶ長大な絵巻で、日本橋通に連なる問屋街とそこ
を行き交う人物が克明に描かれています。
      
 この絵巻は1999年にドイツで発見され、文化文政期の江戸の文化を知る上で貴重な
史料として注目されました。
   
 描かれた地域は、日本橋川に架かる日本橋から竜閑川に架かる神田今川橋までの南北約
7町(764m)を東から俯瞰したもので、現在の中央通りに当たるこの通りは、当時
「通町」と呼ばれたようです。


 東京メトロ半蔵門線の三越前駅から乗り、次の大手町駅で丸ノ内線に乗り換え、池袋駅
に向かいました。





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新宿の「山岳写真展」と「所沢市文化財展」へ

2015-01-13 22:07:53 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2015年1月13日(火)

 今日は二つの展覧会に出かけました。午前中は、西武新宿線の西武新宿駅で下車して、
JR新宿駅から伸びる新宿通りを東進し、東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑駅に近い富士
フォトギャラリーで開催中の「CREATE 山岳写真展 2015新春」です。


 この写真展については、在職中の知人、Iさんからの案内をいただいて知りました。
Iさんは、当時から大型カメラと三脚を担いで、冬の北アルプスなどに出かけて、すば
らしい写真を撮っていましたが、現在も続けておられるのです。

 会場の富士フォトギャラリー新宿の入口。


       入口の案内パネル
      

     

 会場では、富士山部門、国内部分、海外部門の3部門に分かれて、公募で選ばれた作品
が合わせて68点展示されていました。




 いずれも全紙サイズのカラー写真で、Iさんの写真など特に雪山を対象とした作品が多
く、自分では行くことの出来ない冬山の、迫力ある写真を鑑賞することが出来ました。

    



 この写真展は1月15日(木)まで開催中です。会場の場所は、下の地図をご参照を。
     

 会場にあった下の地図によると、新宿から四谷にかけては、25ものフォトギャラリー
があるようで、それらを巡るのもよいかもしれません(この地図では見にくいですが…)。


 観賞を終えて新宿駅方向に戻り、途中の紀伊國屋書店に寄り、地図や旅行書などのコー
ナーをのぞいた後、近くで昼食を済ませ、西武新宿駅から西武新宿線に乗り、所沢駅で下
車しました。

 いつもの市内ウオーキングコースを所沢航空公園の南側から東北に回り、東京航空交通
管制部の北側にある、次の目的地、所沢市生涯学習推進センセンターに行きました。



 ここでは、「所沢市文化財展」を開催中です。
    

 会場の3階にある企画展示室へ。


 会場内中は撮影禁止ですが、一部ならよいというので撮らせてもらいました。


 展示物のそれぞれは撮れませんが、会場でもらった「所沢の文化財」というパンフレッ
トから、展示されていたものの一部を紹介しましょう。


 国登録有形文化財の小野家住宅(左)と黄林閣(右)の写真。会場でもこの写真を展示。


 国の天然記念物になっているミヤコタナゴは、水槽に10数匹が泳いでいました。
    

 上記のほかの主な展示物としては、櫻木神社の文書、砂川遺跡出土物、滝の城や東の上
遺跡の出土物や写真、所沢絣(かすり)の端切れ、八雲神社祭礼用具、岩崎獅子舞の獅子
頭やササラッコの花笠などでした。

 会場のそば3階廊下からは、奥多摩から奥武蔵や奥秩父の山並みが望まれます。これは
右端あたりに望まれる秩父の主峰、武甲山(ぶこうざん)など。

    大持山    小持山                武甲山


       会場でもらったもう一つのパンフレット。
      
 パンフレットの裏面全面は、2万分の1の地図上に市内の文化財のあり場所が記されて
いるので、これを持って現地を訪ね歩くことが出来るようになっています。

 この文化財展は、1月21日(水)まで開催中で、場所は下の地図の通り、西武新宿線
航空公園駅東口から、真っ直ぐ伸びる通りを約17分と記されていますが、約1㎞なので、
12~13分くらいで行けると思います。
     

 観覧を終え、会場から航空公園駅に向かう市道のケヤキ並木は、まだ寒々としています。


 この後、新所沢駅を回り、約1時間かけて自宅近くの富士山展望ポイントまで戻りまし
た。16時半を過ぎて日没間近の頃の、奥多摩の目印、大岳山周辺。


 富士山も赤富士です。


      間もなく、高圧送電線鉄塔の向こうに夕日が沈みました。
     

 今日も快晴でしたが、予報では明日の午後からは雲が増え、明後日は今年初めての雨に
なりそうです。





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盛況の『川瀬巴水展 -郷愁の日本風景-』(日本橋高島屋)(東京)

2015-01-08 22:09:43 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2015年1月8日(木)

 長年通っている歯の定期点検のために品川東口の歯科医院に行き、終わった午後、『川
瀬巴水(かわせはすい)展 -郷愁の日本画展-』を開催中の日本橋高島屋に行きました。


     

 8階の会場入口付近に行くと、きっぷ売り場には行列が出来ていて、予想以上の盛況の
ようです。






 きっぷ売り場の手前の壁面には、販売している川瀬巴水の版画が幾つか並んでいました。
    

        

 川瀬巴水(1883-1957)は、大正から昭和にかけて活躍した版画家。今年は生
誕130年を迎えたので回顧展として開催されたもので、これはそのリーフレットです。
     

 巴水が本格的な画の修業をはじめたのは27歳と遅かったようですが、転機は大正7年
(1918)で、同門の伊東深水の作品を見て木版画の魅力にうたれたとのこと。

 それ以後、旅に出てはスケッチをして、東京に戻って版画を作る暮らしを続けました。
その旅は日本全国に及びましたが、巴水が選んだ対象はかつて日本のどこにでもあった風
景だったのです。

     
 生涯に残した木版画は600点を超え、「昭和の広重」とも称えられているようです。
リーフレットの裏面には、このように↑7枚の作品が紹介されていましたので、それを
1枚ずつ以下に拡大してみました。会場で見た実物のようにはゆきませんが、巴水の郷
愁の日本風景のイメージを感じられますでしょうか…。

 芝増上寺 東京二十景


     木場の夕暮れ 東京十二景
    

         春のあたご山 東京十二景
        

             馬込の月 東京二十景
            

         西伊豆木負 
        

     鶴岡八幡宮
    

 平泉金色堂

 これは最後の作品、金色堂に近づいている僧は川瀬巴水自身のよう。

 さて、入場券(800円)↓を求め、会場に入ったら、大変な混雑でした。
        

 画の前に2重3重に観覧者が詰めかけていて、一番前に並ぶとなかなか前に進まないの
で、ゆっくり見るのはあきらめ、後方からひとつずつのぞき見しながら進みました。

 それでも、対象としたモチーフが橋の下からの眺めとか、木の間からの月光とか、水に
映る影とか、どこにでもありそうで今は見られなくなった日本の原風景を巴水ならではの
視点で捉えていて、自分で写真を撮るときのカメラアングルや対象など、大変参考になり
ました。

 実は、昨年8月27日に、川越市立美術館でも川瀬巴水展を観覧したのですが、そのと
きは観覧者は少なくて、ゆっくりと見ることができました。

 やはり、大江戸(東京)と小江戸川越との観覧者数の差は、人口の違いでしょうか…。
それとも、昨年12月28日(日)と4日前の1月4日(日)にNHK Eテレの「日曜
美術館」で、1年前に放映された「郷愁に染まる風景 ~版画家 川瀬巴水~」をアンコ
ール放送したのを見た人が、大勢訪れたのかもしれません。

 混雑にうんざりして、30分足らずで会場を出ると、川瀬巴水の画や関連グッズなどの
販売コーナーも、かなりの賑わいです。
    

        



 私が入場したのは14時頃でしたが、時間を早めるか遅くすれば、もっとゆっくり見ら
れたかもしれません。

 ちなみに、この展覧会は1月12日(月)まで開催中です。

 なお蛇足ながら、会場にあった別のリーフレット↓によれば、都営地下鉄浅草線の馬込
駅A1出口から徒歩3分(駅の北側)の、環状7号線新馬込橋には、巴水の名作12点を
精密な写真製版技術を用いて焼き付けた陶板にして展示してあるそうです。
          

 陶板になった作品

 これは、昨年、2014年6月に架け替えられたときに作られたようです。
 



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新宿御苑で風景画展を見て苑内を巡る(東京)

2014-05-28 21:43:43 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2014年5月27日(火)

 2年ぶりに新宿御苑に出かけました。目的は、カントリーウオークグループの仲間、T
さんが出展する「第18回どんぐりの会風景画展2014」の観覧です。


 会場は、新宿御苑新宿門のそばにあるインフォメーションセンターのギャラリー。毎年
開催していますが、昨年は会期が過ぎてから知り、出かけられなかったのでした。
        
 どんぐりの会は、「日本の美しい自然を楽しみながら描くことと、自然景観の保全に努
めることを目的として活動している」とのことです。

    
 会場では、メンバー13人がこの1年に描いた水彩の風景画を、ひとり4点ずつ出展し
ていました。
    
 スケッチの場所は、ここ新宿御苑を初め、関東甲信越の四季を描いたのが中心でした。
    
 ちなみに、この風景画展は6月1日(日)まで開催中です。

 風景画展を観賞した後は、いつものように新宿御苑の苑内を回ってみることにしました。
新宿門から入り、時計回りにほぼ一巡の予定です。


 御苑の正北端にある新宿門から東に進むと、国の重要文化財に指定された「旧洋館御休
所」の建物の前に出ます。

 皇室の御休所として、宮内省により明治29年(1896)に建設された木造家屋で、
19世紀後半のアメリカの住宅建築を中心に流行したスティック・スタイルを基調とした
洋風建築のようです。
    

 近くに、ユリノキの高木が目に入りました。高さ35m、幹周囲3.9m、樹齢100
年以上とのこと。
    
 
 南側のイギリス庭園の中央にも、枝を思い切り広げた大きな木が見られます。


 御苑の東北端、大木戸門近くには大温室があり、今まで入ったことが無かったので、初
めて入ってみました。中にはたくさんの植物が茂っていたので、次回紹介します。



 その先にあるのが玉藻池。中の島を渡って南側に抜けました。


 プラタナス並木の方に進むと、カシワバアジサイが咲きだしていました。
 

 プラタナス並木は3列あり、先ほど見た「どんぐりの会」の皆さんも、以前よくスケッ
チの対象にしていたところです。  
    

 南側はバラ花壇。いままで花の最盛期に見ることが出来ませんでしたが、今日は見ごろ
の花がたくさんありましたので、ここも大温室の後で別途紹介します。


 さらに南に回り、中の池と下の池の間を進みます。

 
    


 中の池の南に回り池を半周しました。


 池の南側に、包帯を巻いたようなかつらの古木がありましたが、樹齢などは記されてい
ません。
        

 西側の日本庭園に向かい、旧御涼亭に入ります。この建物は、昭和天皇ご成婚記念とし
て昭和2年(1927)に台湾在住の邦人有志から贈られたものとのこと。清朝中期以降
の台湾で用いられた建築様式の特徴を表しているようです。  


    
 御涼亭の北側からは、日本庭園が一望できます。




 日本庭園の池に沿って西進します。



 一番西にある、上の池を北側から眺めました。


 正午頃に入苑し、新宿門に戻ったのは1時間40分近く経過した頃でした。インフォメ
ーションセンターの食堂で遅い昼食をして、帰路の西武新宿駅方面に向かいました。  




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さいたま市での水彩画展と写真展へ

2014-02-25 21:04:59 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2014年2月25日(火)

 久しぶりに10℃を超えて暖かな日射しに恵まれた今日は、さいたま市へ出かけました。

 JR埼京線の中浦和駅で下りて、別所沼の南側を進んで埼玉県庁前を通過します。

 県庁本庁舎は耐震補強が施されているので、今しばらくこのまま使用されるようです。


 緩やかな坂を上がった埼玉会館の第3展示室が、今日の主目的地である「第15回水繪
塾合同展」の会場です。
    

 この水繪塾には、カントリーウオークの仲間、Tさんが参加されていて、毎年作品を発
表しているので、この時期にはもう何年も観覧に訪れています。

 正午過ぎだったので、会場は空いていました。


 透明水彩画の研究をされている会員50名が、この1年間の研修の成果である200余
点の作品を出展していました。

 Tさんの作品も7点が展示されていて、ほかの方々の作品を含め、ウオーキングで訪ね
たことのある埼玉県内の自然豊かな場所を描いた作品が多く、心安まる風景をたくさん鑑
賞することが出来ました。
    

 1時間近く観覧して埼玉会館を去り、県庁のそばのそば屋さんで昼食後、埼玉県庁に入
りました。目的は、これからのカントリーウオークの参考資料に、県内市町村のパンフレ
ットを入手することです。

 最初に本庁舎1階の東玄関そばの県民案内室に入り、パンフレットの入手先を聞いたと
ころ、北側の第二庁舎1階に2か所あるとのことでした。この県民案内室にも少し置いて
あったので、それはもらいました。

 第二庁舎は県庁舎ではいちばん高層の10階建て。屋上には県内各地に向けてのパラボ
ラアンテナが並んでいます。


 第二庁舎の手前にある県農林会館のビルに、埼玉県の特産農産物の紹介パネルがありま
した。

 これによると、ねぎ、ほうれんそう、さといも、こまつなの生産量は全国1位、きゅう
り、ブロッコリー、えだまめ、かぶは全国第2位のようです。

 農林会館の左手奥にある県庁第二庁舎に、南玄関から入りました。その右手が観光課で、
部屋の外側に県内市町村などのパンフレットが並んでいました。
    

    

 もう1か所、北玄関の横にも市町村観光パンフレットコーナーがあり、こちらは市町村
別に分かるように並べてあります。
    

    

 それにしても、本庁舎の県民案内室、第二庁舎の観光課と北玄関脇というように、3か
所もパンフレットコーナーがあるのはどうしたことでしょう。

 よく見ると、同じ市町村のパンフレットが2か所か3か所に置いてありそうで、市町村
としては余計に用意しなくてはならず、人によっては同じパンフレットを複数持ち帰って
しまうことにもなりそう。

 どこか1か所に集めることはできないものでしょうか。その方が欲しい人にも探しやす
いと思うのですが…。県庁に一考をうながしたいと思います。

 ともかく、かなりの市町村のパンフレットを入手できたので県庁を出て、西側を走る国
道17号を北に進んでさいたま市役所に行き、構内にあるさいたま市民ギャラリーで開催
中の「第34回写楽調写真展」を観賞しました。

 塔の手前の建物が市民ギャラリーです。

    
 作品は42点で風景写真が主ですが、写楽調(しゃらくちょう)というのはどういうこ
とか、よく分かりませんでした。

 ところが、もらってきた出展録をよく見たら、写楽調の「調」は「ちょう」でなくて、
「つきのみや」と読むようです。「つきのみや」は浦和にある神社の名前なので、神社に
ゆかりのグループなのかもしれません。

 市役所前交差点から、市役所通りを東に向かいます。市役所の東側には防衛庁埼玉県連
絡事務所の建物があり、構内に似つかわしくないこんな塔が立っていました。
        

 その東側は知事公舎です。


 公舎の前の空き地には、こんな記念碑が。


 旧制浦和中学が、この地にあったようです。


 仲町交差点まで進んで右折して、県道65号、旧中山道を南下し、浦和の老舗書店であ
る須原屋に入り、地方出版コーナーなどを眺めましたが、特に欲しいものはありませんで
した。

 高砂2丁目交差点を左折して、最初に入った埼玉会館前や県庁の間を西に抜けて、別所
沼公園に下ります。


    
 カモの泳ぐ別所沼の畔を南下して、県道40号を跨道橋で越えて「花と緑の散歩道」へ。
        

 まだつぼみのままの桜並木の遊歩道を南下して、JR武蔵野線の武蔵浦和駅から帰途に
つきました。

 (天気 快晴 距離 7㎞、地図(1/2.5万) 浦和、歩行地 さいたま市南区、浦
  和区、歩数 12,000)




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四国歩き旅の絵を見に 市川・国府台から京成中山へ(千葉)

2013-12-24 09:40:39 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2013年12月22日(日)

 冬至の日、案内はがきをいただいた「放浪のお絵描きおじさん」の作品展の鑑賞に、市
川市に行くことにした。
    

 最寄り駅は京成本線の市川真間駅だが、周辺の寺社も回ってみることにして、一つ手前
の国府台(こうのだい)駅に10時40分に下りた。

 江戸川に接する水戸街道・県道1号に出て、近くの春日神社へ。社殿前に山車蔵(だし
ぐら)があり、境内のイチョウは葉が少しだけ残る。


 そばの民家は、昭和の日本建築の姿を留めた貴重な建物だ。


 すぐ先を東に入ると安国院で、境内の冬桜が見ごろ。本堂前で大黒天がにこやかに迎え
てくれた。


 国道14号・千葉街道の手前の三差路を左折して東へ。道路の両側に寺が相対し、北側
の玄授院は堂々たる本堂。


 南側の龍泉院は小さめの本堂で、門際に穏やかなお姿のお地蔵さんが立つていた。
        

 線路際を進んで踏切を渡り、市川真間駅の北口へ。細い路地を東北に進み、国府台女子
学院前の通りに出た。北に少しの「サロン・ド・グランパ」に相田みつをギャラリーと展
示コーナーなどがあり、今日の目的の「第4回 百田稔作品展」もここで開催している。


 百田さんも居られ、今回は10月初めから1か月ほど歩いて描かれた、四国の高松から
出発して徳島、高知を経て松山までのスケッチを鑑賞する。
    

 私が四国遍路で巡った寺院や道中の風景などのほか、行きたいと思いながら先を急いで
行けなかったところ、知らなかった場所など、葉書大の作品がたくさん展示されていた。

 以前歩かれた東海道や山陰、能登、九州などのスケッチもファイルになっているので、
幾つか拝見し、百田さんの話も伺う。

 その場での感動を忘れぬため、スケッチはすべて現場でされるとのこと。今回の旅では
台風に2度遭遇し、11年間のお絵描き旅の中でも初めて、まる1日宿に逗留したという。
高知県内を5日間同宿した延岡の遍路さんが、この作品展にお出でになったとも言われた。

 ほかに、東かがわ市の手袋資料館で描いた作品が手袋工業組合の来年のカレンダーに使
われ、12月16日(月)にはNHK総合TVの「ひるブラ」で取り上げられたとのこと
や、昨年の東北の旅では五所川原市で猛烈な風に見舞われて立ち往生したことなど、貴重
な体験や数々の出会いのあった旅の模様をたくさん伺った。

 ちなみに百田さんは、私も参加した中山道歩きのメンバーのひとりである大阪のKさん
とは旧知で、東海道を歩かれた2004年4月に、中山道と分岐する草津で、Kさんと出
会ったことが東海道の画集に記されていた。

    
 作品を見たり話を伺ったりして1時余り経過し経過し、ご一緒に写真を撮らせていただ
き、12時半過ぎに会場を後にする。

 国府台女子学院小の横から細道を南東へ、京成電車の踏切を越えた両側に、クロマツの
古木が続く。
    

 古い街道かと思い、通りがかりの女性に聞いたら、以前この辺りは海辺だったとのこと。
千葉街道に近い新田神社境内にも、クロマツが何本か立っていた。
    

 千葉街道に出て、次の三差路を東北に入る。菅野(すがの)駅の手前の諏訪神社周辺は、
平田特別緑地保存地区。かつての海辺地の黒松林の様相を残しているので、保存地区に指
定したことが記されていた。

 諏訪神社は、信濃の諏訪大社の末社なので、平成18年の諏訪大社式年遷宮に習い、御
柱(おんばしら)奉上の神事を行ったとか。社殿前に2本の御柱が立っていた。

 東京外環自動車道の大規模な工事が進捗中の、菅野駅の東側踏切を渡る。この通りにも
クロマツがかなり残っている。菅野一丁目の浄言寺(じょうごんじ)本堂はコンクリート
造り。墓地のそばに、大きな大慈悲観世音菩薩像が立っていた。
        

 近くの白幡天神社は、治承4年(1180)源頼朝が安房国に旗上げの際、この地に白
旗を掲げたことから名付けられたとか。拝殿の社額は勝海舟の揮毫(きごう)という。


 あまり大木は無いが広い境内には樹木が多く、社殿横には市保存樹木で樹高10mとい
うムクノキが立つ。
    

 道路際には、この近くに移り住み神社のことも小説に描いた、幸田露伴の「文学の碑」
がある。


 県道51号の西側にある不動院は、平成19年再建という新しい大本堂が目をひく。西
側の大師堂は、小さいが端正な造りだ。


 交通量の多い県道に出て南下して不二女子校の北側を回り、山門横に樹齢約200年と
いう大クスが立っ葛飾八幡宮境内に入る。
      

 創建は平安の寛平年間(889~98)、宇多天皇の勅願により下総国総鎮守として鎮
座したとか。平将門、源頼朝、太田道灌などゆかりの社で、徳川家康からは朱印地五十二
石を寄進されたという。


 社殿右後方には、国天然記念物で「千本公孫樹」と呼ぶ呼ぶ樹高22m、根回り10.2
m、江戸名所図会にも記されている大イチョウが立っていた。
     

 境内は広大で、ほかにも県指定文化財の元享の銅鐘、朱塗りの随神門、「源頼朝公駒ど
めの石」、市川市で梨栽培を最初に始めた「川上翁遺徳碑」、「八幡音頭」と「市川小唄」
の歌碑などが目についた。神社を囲む八幡神社の森は、国指定保安林である。

 京成電車の踏切を渡り、国道14号・千葉街道に出て市役所↓前を東進する。


 14時を過ぎたが昼食場所が見つからない。八幡一丁目の東昌寺には、大きな自然石の
手水鉢があった。
    

 桜並木の下に沼田元知事の「治水とやすらぎ」と刻まれた石碑のある、真間川を渡る。
左岸横の空き地には、明治時代に欧米の体操を広め、ヨーロッパの留学先では滝廉太郎や
巌谷小波などと交流のあったという「坪井玄道(つぼいげんどう)生誕の地」の説明板が
立っていた。

 鬼越(おにごえ)駅への三差路際にあったコンビニでおにぎりを求め、近くの常開寺に
入り、本堂左手のお堂↓の階段を借りて遅い昼食に。


 その前にサルスベリの古木が立ち、その由来を木の板に記した「百日紅」という歌碑があった。

 近くの高石神社へ。社殿前に2本のイチョウが、背後にはケヤキの古木があるが、開放
的な境内である。


 東側の広い車道に下り、踏切の北から東北に延びる高石神地区の古くからの住宅地の細
道へ。

 近代的な白亜の本堂の泰福寺の先から、台地に向かって上がって行くと中山安房神社が
あった。江戸名所図会には「安房須明神社」と記され、現在地に建立されたのは大正4年
(1915)という。


 少し東進して、京成中山駅から北に伸びる参道に合したところに、思いがけず堂々たる
仁王門が立っていた。中山法華経寺である。


 寺は、日蓮聖人が文応元年(1260)に創立した日蓮宗大本山の寺院。日蓮聖人が松
葉ヶ谷の焼打に遭われた折、大信者だった富木常忍(日常聖人)と中山の領主、太田乗明
が当地に聖人をおつれし、聖人自ら釈迦牟尼佛を安置して開堂入佛の式を挙げたのが法華
経寺のはじまりとか。

 その後、文永元年(1264)には、日蓮聖人が眉間に傷を追う危急の際、鬼子母神の
救護により一命が救われ、中山に避難された折、養生のかたわら鬼子母神像を彫り開眼し
たという。

     
 桜並木の長い参道を進むと、広大な境内の正面に国重要文化財の五重塔がそびえ立つ。
本阿弥光室により元和8年(1622)に建立したもの。

 左手の大きなお堂は日蓮聖人を祭る祖師堂。やはり国重文で、江戸中期の延宝6年
(1678)に上棟されたとか。

 屋根を二つ並べたような比翼入母屋造りが特徴で、ほかには岡山県の吉備津神社本殿だ
けという。


 さらに法華堂、四足門、刹堂、荒行堂、鐘楼など幾つもの堂塔が広い境内に並び立つ。
このような大寺院が市川にあるとは知らなかった。

 五重塔の近くには露座の大仏が、東側にはコンクリート造りの鬼子母神を祭る建物があ
り、道路を隔ててはイチョウの古木も立っていた。
      

 日が傾いてきた。土産店の並ぶ参道を仁王門まで戻り、さらに真っ直ぐ南に延びる通り
を駅に向かう。


 総門の近くにあった「いちかわ街案内所」の立て札の下がる清華園は、和風の建物と日
本庭園がある市の施設で、観光客に開放している。かなり時間が経過したので寄らずに通
過し、15時45分に無人の京成中山駅に着いた。

(天気 晴後快晴、距離 8㎞、地図(1/2.5万) 船橋、歩行地 市川市、歩数
 16,800)

 なお、「放浪のお絵描きおじさん」が、毎日その日のスケッチをアップしたブログは、
こちらをご覧下さい。
 



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さいたま新都心の写真展と氷川神社から県立博物館へ(埼玉)

2013-03-12 22:56:57 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2013年3月12日(火)

 暖かい日和となった今日は、カントリーウオークの仲間のKさんから、所属されている
大宮山岳会の「60周年記念写真展」の案内をいただいていたので、出かけました。

 JR埼京線の北与野駅で下りて、JR京浜東北線のさいたま新都心駅との間にある「け
やき広場」に向かいます。


 けやき広場は、さいたま新都心駅の改札口から通じる2階に設けられたデッキ上に植え
込まれたけやきを囲む広場です。


 写真展は、このけやき広場の下、1階のオープンスペースで開催されていました。


 大宮山岳会の会旗と、メンバーの一部の写真。


 会員の何人かが撮った写真が、オープンスペースを囲んで展示されていました。






 写真は国内だけでなく、海外遠征で撮った作品もありました。


 この写真展は、3月13日(水)までです。

 見終わった頃には正午を過ぎていたので、「そばのそば屋でそば定食の昼食に」(なん
だか早口言葉のよう…)。




 食事を終えてけやき広場に上がり、さいたま新都心駅前のアーチを東に抜けました。


 駅の東を走る旧中山道を北に少しで、一の鳥居をくぐり武蔵一宮の氷川神社に通じる参
道に入ります。


 参道は真っ直ぐ北へ2㎞近く伸びていて、両側には約650本の高木があり、そのうち
約65%がケヤキで、スダジイが約10%、ほかにクスノキ、エノキ、サクラなど37種
の樹木で構成され、その中の20本はさいたま市の天然記念物とのこと。


 この道は、さいたま市のシンボルロード「風の道」とも呼ばれているようです。


 ほぼ中間点にある十丁の標柱。丁石は1丁(約109m)ごとに立っていて、氷川参道
には十八丁まであるのです。


 この先も、ケヤキを主とした並木が続きます。


 この参道は、ずっと以前からケヤキ並木だったのかと思っていましたが、氷川神社でも
らったリーフレットによれば、昭和初期にはうっそうとした杉並木に覆われていたのが、
戦中、戦後の資材難から伐採されたことや、車の排気ガスや地下水脈の低下などにより、
ケヤキに変わったようです。

 さらに古い時代には、参道沿いに松の並木が描かれた絵図もあるとか。

 大宮駅から延びる通りを横断すると、二の鳥居が立っています。


 参道の脇には、このようなだんご屋さんや、手焼きの岩せんべい屋さん、とうふ店など、
古くからの店も残っていました。


 第三の鳥居をくぐり、いよいよ氷川神社境内へ。


 氷川神社には1か月前の2月11日(祝)に、カントリーウオークグループの20周年
記念例会で来て参拝したばかり。この山門前で記念撮影をしました。


 今日も拝殿に参拝してきました。


 神社の東や北側は赤松や桜ノ豊富な大宮公園ですが、東側には小規模ながら梅林もあり、
白梅、紅梅が咲き残っています。




 梅をスケッチするグループも。


 梅林の北に下る緑に囲まれた池があり、カルガモなどの姿が見られました。




 池の北東にある、県立歴史と民俗の博物館を観覧することにして、入館しました。


 館内は10の展示室に分かれていて、旧石器時代から現代までの埼玉県の歴史が順次理
解出来るようになっています。

 これは、行田市の稲荷山古墳から出土された国宝の金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)。
西暦471年のもので、昭和53(1978)年9月に発掘されたときには国内で大きな
話題になりました。




 第6室には板碑が並んでいますが、右端は日本最大の板碑で、高さ5m37㎝あり、応
安2(1369)年の銘があり、現地の長瀞町で私も10数年前に見ています。


 1時間余り観覧して館を出て、公園の西側から大宮駅に行き、駅西口にあるソニックシ
ティまで足を伸ばしました。

 ソニックシティの2階と地下1階に、埼玉県観光物産館があると、今日途中でもらった
パンフレットに紹介されていたので行ってみたのですが、県内の酒や調味料、菓子、工芸
品などの直売が主で、私の目的の県内各市町村の観光パンフレットはいくらもないので、
期待はずれでした。

 15時過ぎに大宮駅に戻り、JR埼京線で帰路につきました。

 ちなみに、今日の北与野駅からのウオーキング距離は7㎞余りでした。


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東京都心で3つの展覧会を観覧

2013-02-27 13:26:53 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2013年2月26日(火)

 午前中、近くの職場に勤務していた頃から通っていた、JR品川駅東口にある歯科医院
に6か月検診に行き、そのあと、JR新橋駅で下車してパナソニック東京汐留ビルに向か
いました。左奥の高層ビルがパナソニック東京汐留ビルです。


 目的は、このビル4階の「パナソニック汐留ミュージアム」で開催中の、「日本の民家
一九五五年」という写真展です。
        

 会場入り口付近。


 この写真展は、世界中の優れた建築を撮影してきた二川幸夫(ふたがわゆきお)が、
1957~1959年に発表したデビュー作「日本の民家」を、今日的な意義でとらえ、
国内では初めての展覧会として開催されたのです。


 行くきっかけは、2月13日(水)の朝日新聞東京本社版夕刊のこの記事でした。


 二川幸夫は、1932年生まれ。早稲田大学文学部在学中に建築史教授の田辺泰の勧
めで民家と出会い撮影を始め、1957~59年に「日本の民家」全10巻を発表しま
した。


 この展覧会では、1955年の若き日に二川幸夫がとらえた貴重な民家の姿、そして
日本人のたくましさとしなやかさを、70点の作品で紹介しようというのが狙いのよう
です。


 上に挿入した写真は、朝日新聞の記事と会場でもらったパンフレットのもの。

 すべてモノクローム写真でしたが、京・山城、大和・河内、山陽路、四国路、西海路、
陸羽・岩代、武蔵・両毛、信州・甲州、北陸路、高山・白川といった広いエリアで撮っ
た民家や集落の空撮、民家の井戸やかまどなどが記録されています。

 これらの中には、京都の町屋、倉敷市の大原家、愛媛県の石畳の小道、山形県田麦俣
(たむぎまた)の集落、私も近年現地で見ている山梨県塩山市の甘草(かんぞう)屋敷
や長野県塩尻市の本山宿(もとやましゅく)など、貴重な記録が多数残されていました。

 この写真展は3月24日(日)まで開催されています。休館日は水曜日(3月20日
は開館)、開館時間は10時~18時、入場料 一般700円、65歳以上600円。

 場所は以下の地図をご参照下さい。
    

 [3月13日追記]3月12日(火)の朝日新聞朝刊によれば、二川幸夫さんは3月5
日に80歳で死去されたとのこと。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 パナソニック汐留ビルの4階からは、隣に復元された旧新橋停車場が見下ろせます。


 ここにも展示場があると分かったので、予定外ですが入館することにしました。


 この建物は、明治5(1872)年10月14日に開業した、日本最初の鉄道ターミ
ナル新橋停車場の駅舎の外観を、当時と同じ位置に、できるだけ忠実に再現したとのこ
とです。

 関東大震災で駅舎は焼失し、貨物専用駅となった汐留駅も昭和61(1986)年に
廃止され、平成3(1991)年に跡地の再開発工事に先立つ埋蔵文化財の発掘調査で
駅舎とプラットホームの一部などの礎石が発掘されて国史跡として指定を受け、駅舎再
建となったようです。 

 建物前にあった展示場の案内。


 建物の2階にある鉄道歴史展示室では、企画展として「成田へ -江戸の旅・近代の
旅-」というテーマで、北総の歴史や、江戸時代の成田山詣での様子、近代の鉄道の旅
における舟運や複数の鉄道による成田山行きをめぐる競争などの、資料や写真、切符、
浮世絵といったものが展示されていました。


 昨年秋に私も、カントリーウオークの仲間と成田山へ行っているので、興味深く見て
きました。

 ちなみに、この企画展は3月17日(日)まで開催中で、入場料は無料です。会場は
パナソニックビルの手前、新橋駅寄りです。


 この建物の入口とは反対の南側に回ると、新橋停車場開業当時のレールと0マイルポ
ストが復元されていました。








 新橋駅近くまで戻り、香川と愛媛2県のアンテナショップ「せとうち旬彩館」で、遅
い昼食を。四国遍路を思い出し、じゃこ天ウドンを食べた後、次の目的地に向かいます。

 近くの交差点を渡って、北側から見た旧新橋停留場の建物、左がパナソニックビル。


 この先で左に90度カーブして昭和通りに入り、三原橋交差点際にある「ぐんまちゃ
ん家(ち)」と呼ぶ群馬県のアンテナショップでパンフレットを入手しました。

 
 道路(晴海通り)を挟んだ北側で建て替え中だった、歌舞伎座の新しいビル。


 夜のテレビニュースでは、この日午前、併設された歌舞伎座タワー最上階の29階で、
竣工式が行われたことが報道されました。

 4月2日(火)から、こけら落としの公演が開始されるようです。

 晴海通りを三原橋交差点から数寄屋橋交差点に進みました。交差点の東側から、斜向
かいの西側を見たら、あらら…あったはずのビルが消えていて、JR線路の向こうにあ
る帝国ホテルや東京電力本社ビルが見えています。

      東京電力       帝国ホテル

 地図を見ると、ここには東芝も入っていたモザイク銀座阪急というビルがあったはず。
跡にはどんなビルができるのでしょうか…。 しばらく来ていなかったのですね。

 交差点を渡り、有楽町マリオンのビルの前に、こんな歌碑があるのに気づきました。

 フランク永井の「有楽町で逢いましょう」の歌碑がここにあったとは、何度も通って
いながら初めて知りました。

 マリオンを抜けてJR有楽町駅前の交通会館へ。長野県観光事務所に行こうと2階に
上がったら、一昨年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県大槌町(おおつ
ちまち)の人たちが撮った「リメンバー大槌」という写真展を開催しているのに気づき、
入ってみました。
         

 町にお住まいの方が、身の危険が迫る中で撮った写真も多く、被害の大きさや悲惨さ
を再認識させられました。この展覧会は、3月2日(土)まで開催されています(無料)。


 長野県観光事務所でパンフレットを入手し、外堀通りを進んで八重洲2丁目の八重洲
ブックセンターへ。

 いつも寄る地下1階にあった地図や旅行ガイドなどのコーナーは、8階に移っていま
した。地下1階の方が手軽に入れてよかったのですが、少し残念です。

 四国遍路の本の並ぶところを見たら、歩き遍路さんにおなじみの黄色い表紙の「ひと
り歩き同行二人」地図編は品切れ。でも、3月に改訂版が出るとの張り紙がありました。

 亡くなられた宮崎建樹さんの意思が引き継がれ、新版が出るのは嬉しいことです。

 東京駅八重洲口から丸の内側に回り、東京メトロ丸ノ内線で帰路につきました。



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二つの展覧会を観覧に さいたま市浦和区へ

2013-02-13 16:55:36 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2013年2月12日(火)

 さいたま市浦和区内で開催されている、2つの展覧会を見に出かけました。

 JR埼京線の中浦和駅で下車し、別所沼公園に入ります。公園内にはたくさんのメタセ
コイアがありますが、いまは寒々とした姿で立ち並んでいます。


 別所沼の西側にある遊歩道に入ると、ご夫婦でしょうか、ハトにえさを与えていました。



 弁天堂付近でも、沼のカモにえさを与えています。




 えさは要らないのか、こちらの3羽はじっとしたままに…。


 噴水の北から東側の台地に上がって、埼玉県庁構内を通過し、埼玉会館に入りました。
最初の目的地は、ここの地下で開催している「第14回水繪塾合同展」と呼ぶ、水彩画の
風景を主体とした展覧会です。


 この会のメンバーであるTさんが、私たちカントリーウオークグループのメンバーでも
あり、毎年出展する作品を見に行っているのです。



 広い会場には、この水繪塾の5つの教室の会員の方々の作品が、200点近く出展され
ていました。


 その多くは、埼玉県内を中心に関東甲信越の風景を描いた作品で、カントリーウオーク
で訪ねたところも多いので、興味深く見せてもらいました。


 今回は、カントリーウオークで10数年前に訪ねた、新潟県高柳町荻の島のかやぶき屋
根の民家がたくさん残る集落での写生会で描いた作品が何点もあり、大変懐かしく拝見し
ました。

 なお、この展覧会はこの日(12日)で終わっています。

 1時間近く観覧して埼玉会館を出て、旧中山道沿いにある書店、須原屋を少しのぞき、
戻って県庁近くのそば屋さんで遅い昼食を済ませ、JR京浜東北線北浦和駅西口から近い、
北浦和公園に入ろうとしました。

 公園の東側入口に、この公園が旧姓浦和高等学校の跡地を活用したことが記されており、
何度も来ておりながら初めて知り、認識を新たにして公園に入りました。





 2つめの展覧会は、公園内にある県立美術館↑で開催中の『第27回私が見つけた「埼
玉の自然」フォトコンテスト』の入賞・入選作品展です。

    

 県内の自然や動植物、景観、四季の表情などを撮った150点前後が展示されていて、
素晴らしい作品は、当ブログにとっても大変参考になるものばかりでした。

 当作品展は2月17日(日)まで開催しています。

 県立美術館そばの噴水。




 公園の北東端から出て、JR京浜東北線の北浦和駅↓から帰路につきました。




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