あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑫

2009-09-29 13:51:16 | ドイツのウオーキング
 2009年8月23日(日) 晴後快晴
 
 ヴァンデルン8日目(最終日)
 =ハーゲン(HAGEN)からアルテナ(Altena)へ(22㎞)=

 6時起床、朝食は7時半から、8時にハーゲンユースホステルを出発した。
ユースホステル玄関の温度計は15℃を示し、ヴァンデルン最終日も好天で
さわやかである。

 宿の前の車道B7号を東に向かって緩やかに上がり、高速道路A45E41
号の下を抜けて、その東側沿いのX9ルートに入る。

 今夜もハーゲンユースホステルに連泊、歩くのに不要荷物は置いてきたの
で、先頭のやまさんのスピードも速い。車道L704号を少し通過してHaßley
集落を抜け、林間を上がり下りする。

 Holthausen集落の高台からは、Lenne川の対岸に広がる家並みの展望が
得られる。


 近くにあったSchloss Hohenlimburgの城に寄る。やはり高台なので北方の
展望が開けている。


 今日は年1回の祭りの日らしく、下の草地の広場にテントが張られ机が並
べられ、音楽隊や女声コーラスグループが待機していた。

 飲物の露店なども出ていて、高年齢の方々を中心に、地元の着飾った人々
が続々と集まる。間もなくセレモニーが始まるというところで、城を後にした。


 ここからはX1ルートへ。太い広葉樹の豊富な林間を進み、高みから谷間を
見下ろした後、その谷間のNahmerbach川沿いのLahmen Heasenに下る。

 Nahmerbach川の支流沿い入り、林間を次第に高度を上げ、Herlsenの牧草
地に上がると、風車や電波塔の向こうに、はるか彼方の山並みまで望める大
展望が広がる。

 風もさわやかで、歩き旅のフィナーレにふさわしい眺望である。その先の森
の中に、今回のヴァンデルンの最高地点かと思われる標高491mの三角点
の表示があるが、見つからなかった。


 いったん森を抜けたLohhagenも遠望がなかなか良く、案内板などが幾つも
設けられていた。


 リンゴが実り、きれいな住宅地の並ぶるWiblingwerdeの家並みを抜け、車道
L692号を横切る。


 NeuenhausからSassenscheidにかけての牧草地からも、緩やかな丘陵の気持
ちよい眺めが続く。


 間もなく林間に入って一気に下り、ゴールのアルテナの北のKnerlingの住宅
地に下った。向こうの斜面に、同じような住宅が並んでいる。


 Lenne川と鉄道沿いの国道B236号に出て、カーブを回ると、アルテナ城が
見えてきた。アルテナ駅前を通過して、橋の上でアルテナ城を背後にゴールの
記念撮影をする。


 ユースホステル開設100年祭で賑わうアルテナ城に1週間ぶりに上がると、
祭りの飾り付けと人々でにぎやか。

 場内の広場に飲食店のテントも並び、1週間前に紙芝居をしたステージでは、
女性歌手のコンサート中だった。


 そろそろ帰途につこうとしたところ、ユースホステルの関係者に呼び止められ、
ユースの部屋に入ると、初日の8月12日夜にフランクフルトでお会いした、
ユースホステルの創始者、リヒャルト・シルマンさんの娘さんが居られ、再会を
喜び合う。



 16時07分にアルテナ駅にゴール、8日間のヴァンデルンを無事歩き終えた。
16時19分発の列車でハーゲンへ向かう。ハーゲンからはバスでユースホス
テルには17時25分に着いた。

 夕食は18時から。ワインで乾杯して8日間のヴァンデルンの成功に感謝する。
今日は荷が軽かったので左足裏のマメも何とか持ちこたえ、痛みはあったもの
の無事歩き終えることが出来た。就床は21時15分過ぎだった。

(距離 22㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、L4712 Iserlohn、歩数40,300)

【コースタイム】HAGEN YH8:00ーL704号(X9ルート)へ8:30ーL693号横断地点
 9:05~10ーSchloss Hohenlimburg(城)10:10~11:00ーLahmen Hasen11:42
 ーKaltenborn12:32ーHerlsen(昼食)12:50~13:00ーSassenscheid13:50~
 14:00ーアルテナ(Altena)駅14:40ーアルテナ城15:03~50ーアルテナ駅
 16:07~16:19=(列車)ハーゲン駅=(バス)=ハーゲンYH17:25
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑪

2009-09-26 19:27:44 | ドイツのウオーキング
 2009年8月22日(土) 晴

 ヴァンデルン7日目
 =GlörseeからHAGENへ(23㎞)=

 6時10分起床、8時から朝食をして、8時33分にGlörseeユースホステル
を出た。ヴァンデルン初日と昨夜の2回、計12本のビールを差し入れしても
らったオーナーと記念撮影後、ささやかなお礼をして分かれる。


 昨日はひたすら東に向かって来たのたが、今日はHagenまでほぼ北に向
かうコース、昨日来た道を戻って車道K10号に出る。


 途中、野ブドウがたくさん実っていたので、つまんで口に入れる。



 Ehring hausen集落の先からトウモロコシ畑の間を抜け、真新しい住宅地
を進む。


 今日もツリフネソウがあちこちに咲いていて、いずれも見ごろである。


 Breckerfeldの町並みに上がり、中心部の広場で休憩。やまさんが、疲労
回復によいと小瓶の飲物を分けてくれた。何ともいえぬ苦みの強い味がして、
確かに利きそうな感じはする。町の温度計は16℃を示し、さわやか。


 町並みを北に抜けて、緩やかな起伏に広がる牛や馬の牧場の中を通過す
る。Eckolöhには頑丈そうな体型の馬が数頭いた。


 Langsheid付近は稜線上の牧草地で、気持ちよい展望が広がる。林間を谷
間に下ってSchemmの小集落へ。車道際にビアレストランもあるが閉まって
いた↓。三差路際で休憩する。


 川の対岸を折り返してRiigebeinからX17ルートへ。林間を上がって馬の
牧場を過ぎる。


 Helbeckeも稜線上にあり360度の大展望。風車もたくさん回っていた。Griesenbeckeの牧草地で昼食にした。



 Wirminghausenの先で草地を抜ける。KuhfeldにGaststätte(飲酒どころ)が
あったので、青空の下のテーブルでビールを飲んで休憩。


 ウオーキングをしている数人の中年女性グループも立ち寄って休む。それに
しても周辺に町並みは無く、ウオーキングやサイクリングの人を中心に営業
できるという環境がうらやましい。

 Mäckinger Bach川沿いの車道に下り、谷間を左岸から右岸に回って下って
行くと、眼下に古い建物が幾つか見えてきた。


 流れに沿って長いエリアに伸びる州立のWestfälisches Freilichtmuseum
Hagenと呼ぶ民家園に入り、1時間近く自由観覧の時間をとる。


 建物の内部も見られるようになっていて、蹄鉄や鎌などを作る家内工業の
鍛冶屋さんらしい作業の実演もしていた。

 しかし、昨日もそうだったが、朝から左足の親指と人差し指付け根のマメが
広がってい痛いので、途中まだ回って I さんと引き返す。

 すぐ下流で車道L528号に出る。500mほどでEilpeの民家の間を上り下り
してVolme川沿いの国道B54号へ。国道をを少しで車道K4号を経てRemberg
の墓地横に上がる。この辺りは背後からの日差しが暑く、かなりの汗が出た。


 国道B7号に出れば宿は近い。16時55分に1週間ぶりのHagenユースホス
テルに着いた。途中の郵便局から送った荷物を受け取り、2人の I さんとの3
人で27号室に入る。

 シャワー後、洗面所で下着などを洗って干す。夕食は18時から。主食は初め
てのジャガイモだったが、野菜の副菜も多く美味しかった。

 就床は20時10分過ぎだった。 

(距離 23㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、歩数41,800)

【コースタイム】Glörsee YH 8:33ーEhring hausenの十字路9:12ーBreckerfeld
 の広場9:45~10:00ーLangscheid10:29ーSchemmの三差路10:50~11:00ー
 Helbecke11:34ーGriesenecke(昼食)11:56~12:30ーKuhfeld (ワイン休憩)
 13:12~40ーWestfälisches Freilichtmuseum(民家園)14:36~15:40ー
 HAGEN YH16:55

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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑩

2009-09-24 18:50:29 | ドイツのウオーキング
 2009年8月21日(金) 曇後晴一時雨

 ヴァンデルン6日目
 =WUPPERTALからGlörseeへ(29㎞)=

 昨夜は就床後に雷雨があり、今朝も曇り空。朝食は、予定の7時半より
早くから食べられたので、7時50分にWuppertalユースホステルをスタート
した。今日は私が2度目のトップを努める。昨日とうってかわり、涼しくなった。


 昨日も通った太い並木の間を少し進んで東に向かい、林間から牧場を抜ける。

 鉄道と国道B51号、それにA1E37号を横断して、Wupper川の南側に出る。
雨がパラパラ落ちてきたが、ザックカバーを付けただけで本降りにはならなか
った。


 しばらくは流れ沿いを進み、橋を渡って対岸のA2、A3ルートに回り、牧草地
や林間の高みを進む。


 標高215m地点からはX7ルート。正面からの風が涼しく、気持ちよい。

 Weusteの辺りで牧草地に鹿が見えたが、一瞬で林間に入ってしまった。再び
Wupper川の南岸に回り、Kloster修道院で休憩する。


 山林作業から帰ったらしい、若者の乗ったトラックが近くに止まっていた。


 その先の牧場への入口を見過ごし、少し先で気づいて戻る。Wupper川が巾
着田(きんちゃくだ)のように大きくカーブする辺りでは、ツリフネソウが花盛り。


 Wupper本流から支流沿いのA2ルートに入る。

 少し進んだ林間の分岐で右へ行くところ、谷間の細い流れを確認せずに左の
方に回り込んでしまい、少し迂回となった。しかし牧草地に上がると、南方の展
望が開け、気持ちよい高原地帯となった。


 ビアホールもあるHölzerne Klinkeの小集落を抜け、東側の谷間のA1ルートへ
の短い下り道が荒れていて道が途切れた。針葉樹の枯れ枝などが積み重なっ
た、道なきところを下の道まで下り、ズボンがかなり汚れた。



 送電線の先でX28ルートに入り、小さな流れのBrebach川沿いの林間から、
Saalbergの手前で左折してX28ルートに分かれる。


 Schlagbaumで国道B483号を横断、高原を越えてHeilenbecke湖の北西端に
下り、湖畔のベンチで休憩する。


 そのダム湖の北を回り、林間から展望の広がる牧草地に上がりX20ルートへ。


 再び林間を経て、いくつもの風車の近くを通過、再び林間の道を進む。

 車道L699号を横断、近くのWeusteの広々とした牧草地で記念撮影をする。



 牛の牧場横を幾つか過ぎ、Kückelhausen集落の先で車道L699号へ。車の
交通量は少ない。すぐ先のSchlagbaumの草地で最後の小休止をした。


 広々とした牧草地の気持ちよい展望が続く。車道L528号下を通過し、
Ehringhausenで車道を離れる。そばの牧草地は、はるか遠くまで見晴らせる大
展望地だった。


 Glörtalsperre湖に向かって林間を下り、ヴァンデルン初日に続いて2度目の、
湖畔のGlörseeユースホステルに17時20分に入った。

 部屋も前回と同じ115号の4人部屋、夕食には、前回同様ビール8本の差し
入れがあり、感謝していただく。

 距離は最長だったが、気温は低めで歩きやすかった。ただ、左足底のまめが
痛く、少しはれも出て、明日の歩きが気がかり。

 前回は宿泊者が少なく静かだったが、今夜は小学生の団体があり、一時かな
りにぎやかだった。
  
(距離 29㎞、地図(1/5万) L4708 Wuppertal、L4710 Hagen、歩数 53,600)

【コースタイム】WUPPERTAL YH 7:50ー鉄道横断8:40ーWupper川の橋9:35ー
 Weuste10:21ーKloster教会10:45~11:00ーHölzerne Klinke(昼食)11:57~
 12:10ーSaalberg手前の分岐(左折点)12:57ー次の集落13:00~10ー
 Heilenbecker Taisperre湖の西北端13:47~14:10ーX3ルートとの合流点
 (Fildeの北)15:05~15ーKückelhausen16:09ーSchlagbaum16:20~30ー
 Glörsee YH 17:20 
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑨

2009-09-23 21:16:33 | ドイツのウオーキング
 2009年8月20日(木) 晴一時雷雨

 ヴァンデルン5日目
 =Grafrathからヴッパッタール(WUPPERTAL)へ=

 6時10分に起床、8時から朝食、朝食も昨日の夕食と同様、ロビー横の
部屋で。メニューも多く、ランチパケット(昼食)の袋も用意されていた。
9時半までこの部屋で2日分のデータ整理をする。

 そばの屋外では、卓球で遊ぶ元気な児童が見える。昨夜は、そばの
部屋に泊まっていたその小学校低学年の児童の声が夜半までにぎやか
だった。彼らは、デュッセルドルフ近くの学校から2泊3日で来ていて、9
~11歳の児童だという。

 9時30分にGrafrathユースホステルを出る。住宅地を南西に下って、昨
日冷水のお接待を頂いたご主人お勧めの国立刃物博物館へ。


 庭先に大きなはさみのモニュメントがある。ほかのグループも来て、10時
の開館前に入館できた。

 館内には、はさみ、食器、ナイフや包丁、剣やサーベル、刀などが展示さ
れ、日本刀も並んでいた。下は、はさみだけで作ったクジャク。


 緑豊富な公園の横を緩やかに上がり、ユースホステル近くの展望塔のと
ころまで戻って北に向かう。刈り取り後の麦畑の横を進むと、雨がパラパラ
してきたが、近くの交差点を右折したら止んだ。


 博物館前から続くX7ルートを東へ、林間の広い道をIn der Rutenbeckで、
流量の多いWupper川の橋を渡る。


 車道L74号とL418号を歩道橋で越える。

 L418号を越えた牧草地で、短時間の昼食をする。

 カエデに似たりっぱな広葉樹の街路樹の間から住宅地には入り、鉄道の
廃線跡を2回横切ると、次の目的地の動物園が近づく。


 動物園沿いに西に回り、陸上競技場横を通過して高級住宅地の方に回り、
北側からWUPPRTAK動物園に入園した。


 雷雲が広がってきて、ゴロゴロと雷鳴がする。フラミンゴの遊ぶ池から大
きな建物のペンギン舎へ。

 ガラス越しだがこんな間近でペンギンを見るのは初めて。ペンギン舎に入
っているうちに雷雨となり、中で少し雨宿り。

 しかし本降りにならず、園内は豊富な広葉樹に覆われているので出て、木
の下を鹿や馬、、象などを見て回る。水鳥の多い池の縁を回って入口に戻る。

 動物園を出て、東側の住宅地から林間を抜けてKiesbergの高台に上がると、
標高275.5m地点にVon-der-Heydt-Turmと呼ぶレンガ造りの古い塔が立
つ。

 展望に上がれるようだが、今日は修理の人がいて上がれなかった。

 木の間から北側に、ヴッパッタール(WUPPERTAL)の町並みが広がり、その
街に向かって下って市街地へ。


 Wupper川をまたいで高架のモノレールが走り、短い間隔で運転されていた。


 雷雲が去って午後の日差しは暑くなり、湿度も高いのか、今日は昨日以上
に蒸し暑さも感じる。


 国道B228号を越えて北側の車道に回り、市街地の中心に入る。双塔の
教会前の広場に面したテーブルで、アイスクリームを食べて休憩する。

 さらにやまさんは休憩時間をとってくれたので、途中にあった金物店に戻り、
連れ合いに頼まれていたピラーを購入、近くの書店にも入って、5万分の1
地図などを購入した。

 市街地をさらに東に進んで、K9号線よりさらに高台を走る道路を進む。
木立の間から、南側の展望が開けてきた。


 気温は30℃を越えたと思われ、汗が目に入るので、ハンケチで何度となく
顔をぬぐうようになった。

 暑さに弱い私は、皆さんのペースについて行けなくなり少し離れて後を追う。
国道B7号に出て1㎞余り、W-barmen駅近くの公園で小休止してのどを潤す。
少し先で右折して、線路の南に向かう上り道となり、再び遅れて後を追う。

 17時19分、Wuppertal ユースホステルに着きやれやれ…。ここも木々に
囲まれていて、建物は平屋だった。


 やまさんと同室のリーダー室は、シャワー・トイレ付きだった。夕食は18時
30分から、今日の主食はスパゲッティ、それに牛肉や野菜なども盛りだくさ
んだった。

 夕食後、近くのビヤガーデンに行き、20時頃までワインで歓談した。
20時40分に就床する。

(距離 21㎞、地図(1/5万) L4708 Wuppertal、歩数 37,800)

【コースタイム】Grafrath YH 9:30ー国立Klingen博物館9:40~10:30ー展望
 塔10:45ーWupper川の橋11:25ー車道L418号際(昼食)11:50~12:00ー
 WUPPRTAL動物園12:32~13:35ーVon-de-Heydt-Turm(古塔)14:00ー
 Wuppertal中心の広場14:58~15:45頃ーw-barmen駅先の公園16:45~52
 ーWUPPERTAL YH17:19
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑧

2009-09-22 22:20:31 | ドイツのウオーキング
 連れ合いが今日、わが家の庭のミョウガを収穫しました。裏手のものは、かな
り花が開いていたとか。もう少し早めに見つければ、もっと収穫できたかもしれま
せん。


 再び、ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅を続けます。

================================

 2009年8月19日(水) 快晴

 ヴァンデルン4日目
 =Solingen BurgからGrafrathへ=

 6時に起床、7時から朝食をしたが、今日の行程は短いので、これまでの
データ整理の時間をとり、9時33分にBurg Solingen のユースホステルを
出た。

 今日も快晴で、朝は15℃以下と思われる冷え込み。南に下って行くと、
石積みや木組みなどの古い家並みに入る。


 最初に、近くにある「Schloss Burg」という城の観覧に行く。ちなみに、Burg
(ブルク)というのは城のことである。

 城の開門は10時だが早く着いたので開門を待つ。城は石積みのどっしり
とした造り。開門と同時に場内に入って建物を一回りして、絵画やかぶと、
家具、食器など、歴史的な数々の陳列物を観覧する。

 下の絵は、20日夜のNHK総合TV、「天地人」の舞台となった関ヶ原の
合戦を思わせる、こちらの激しい合戦の模様。



 城内の高いフロアの窓からは、周辺の家並みなどの展望がよい。



 花などに彩られた民家の横を、Wupper川沿いの道路、L157号まで下ると、
これから行くゾーリンゲン(SOLINGEN)の中心部とを結ぶ、トロリーバスの終
点があった。

 2つの橋を渡って、川に挟まれたX29ルートになっているた稜線の林間に
向かって上って行く。


 車道L407号をを横切り、ツタの絡まる古い胸像のあるところで小休止
した。

 Wupper川の支流の谷間に下り、高圧線の走る付近から車道を上がると、
再びトロリーバスの走る通りへ出て、南東からSOLINGENの町並みに入る。




 SOLINGEN Hbf(中央駅)近くの、国道B229号沿いにあった建物の、屋根
下にあったベンチを借りて昼食にした。

 その後、SOLINGENの郵便局に入り、不要な衣類や資料などを、やまさん、
I さんとまとめて、ひとつの小包にしてHagenのユースホステルに送る。

 これでザックの荷が軽くなりホッとする。郵便局内には、文房具や携帯電話
なども販売していた。

 SOLINGEN中心部の広場に行き、飲物を買ってゆっくりと休憩時間をとり、付近
の商店街をぶらつく。


 教会のそばにあった「Thalia de」という書店に入り、2階にあった地図売り
場をのぞいてみる。

 Solingenは刃物の産地として日本でも知られているので、刃物の店を探し
てみたが、ひとつも見つからなかった。

 地図上にある、市役所付近のインフォメーションセンターも探したが、その
場所にはなかった。


 廃線になっている鉄道のガード下をくぐり↑、トロリーバスの走る車道L427
号を北東に向かう。


 赤レンガづくりの大きな工場があったが、どうやら廃業したらしい。工場の
先を左折して、Nルートに入った。

 牧草地を抜けてAltenfeld集落を上がっていたら、自宅の補修工事をして
いたご主人に呼び止められた。

 伺うと、家の中から冷水1リットルビンを持ってきて飲むように勧めてくれた。
午後は気温が上がり、暑くてのどが渇いていたところだったので、大変嬉し
いお接待だった。

 お名前はMüllerさん、今日の宿泊先、Grafrathの近くに刃物の博物館が
あるから、ぜひ見て行くようにとも教えてくれた。


 高台の牧草地を経て林間に入り、Grafrathのユースホステルには17時ちょ
うどに着いた。

 館内は、小学生のグループが大勢宿泊していて、元気な声が夜半まで鳴
り響いた。

(距離 16㎞、地図(1/5万) L4908 Solingen、L4708 Wuppertal 歩数
 33,200)

【コースタイム】Solingen Burg YH 9:33ーSchloss Burg(城)9:44~10:30ー
 銅像のある場所11:20~31ーBertrams mühle 12:02ーSOLINGEN Hbf付近
 の建物(昼食)12:52~13:10ーSOLINGEN郵便局13:20~35ー中央広場
 13:55~15:00ー廃業になった工場横15:35ーAltenfeldのMüller宅15:49~
 16:00ーGrafrath YH 17:00
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑦

2009-09-19 22:02:44 | ドイツのウオーキング
 2009年8月18日(火) 快晴

 ヴァンデルン3日目
 =ラデフォルンヴァルド(Radevormwald)から
               バーグ ゾリンゲン(Burg SOLINGEN)へ(21㎞)=

 窓の外に木々の緑が一杯のRADEVORMWALDユースホステル、6時20分
に起床し8時から朝食。記念撮影をして8時40分に出発する。


 このヴァンデルンでは毎日トップが交代するのだが、3日目の今日は私が
先頭を努める。

 昨日通過した町の中心部に戻り、銀行のATMでユーロを引き出したり、ス
ーパーで買い物などをする。スーパーには、珍しく白黒コピー機があった。


 広場の東端にあった書店(上)にも入り、これからのルートに使える5万分
の1や2万5千分の1地図を購入する。


 国道B229号を横断、南西に向かって住宅地を抜け、馬の牧場横を通過
して◇8ルートの針葉樹林に入る。


 右手が平けた一角からは、小集落や牧草地、牛の牧場などの眺めがよい。


 林間の沢の左岸沿いを少しずつ下って対岸へ。先に進んだが湖のそばま
で行ってしまい、戻って沢を渡ったところから折り返すようにして進む。


 高台の牧草地に上がって馬の牧場横を通過、Bergの小集落を通過する。

 車道S412号際に出て南西に向かい、大きな人造湖Wupper talsperreの
真ん中を貫く橋を渡る。


 橋の区間は安全のためか、車道と歩道の間はガードレールで仕切られ、
反対側の歩道には回れないようになっていた。

 橋の先の高台にある教会に上がり、木陰で休憩する。


 橋の西側で、川に流入する流れの左岸沿いの林間を進み、牧場への高み
に上がる。木陰の水飲み場で、数頭の牛が水を飲んでいた。


 Repslöhの先、ビューポイントマークのある木陰で昼食にする。


 車の多い国道B57号と廃線の高架下(下)をくぐり、牧草地の先でA3ル
ートになっている車道に入った。


 車の交通量はほとんど無く、林間を進んでEschbach talsperrye湖の東北
端へ。午前通過した湖は水位がかなり下がっていたが、こちらは満々として
いて、周囲を豊富な樹林に囲まれ、山間の湖の雰囲気がよい。


 石積みのダムの堰堤(えんてい)下を回り、交通量の多い国道A1E37号の
下を西に抜ける。インターチェンジ付近を通過してすぐ近く、道路脇の草むらで
休憩した。

 X19ルートになっている車道K21号を進んで行くと、眼下の川沿いに屋外
プールが見下ろせる。暑くなったので入って泳ぎたいところだが、泳いでいる
人は少ない。


 プールの先から、流れに沿っX19ルートは林間の幅広い道へ。せせらぎの
心地よい瀬音と木陰が、暑くなってきた日差しを和らげてげてくれる。


 5㎞前後流れに沿った林間を西に進み、標高133m表示のある川の合流
点に出た。

 南北に流れる川の東側、流れよりかなり高みを南に向かう林間のX19ルー
トの上り道へ。ゴール間近で疲れが出たのと、珍しく石ころが多いので、ちょ
っとだけの上りだったがきつく感じた。

 川沿いを離れてBurgの家並みに入り、16時52分にBurg Solingenのユース
ホステル(下)に着いた。


 4階建ての大きな建物で、今日は I さんと5人部屋に入る。ここも広くてゆっ
たりしている。夕食は、リーダー用の小部屋を用意してくれた。

 好天が続いて空気が乾燥しているためか、この3日間とも、のどの乾きを覚
える。

 距離 22㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、L4910 Gummersbach、L4908
 Solingen、歩数 41,900)

 【コースタイム】RADEVORMWALD YH 8:40ー(町の中心部で買い物など)ー
  国道B229横断9:45ーWuppertalsperre湖東端の沢・ヘアピン地点10:38
  ー湖の橋の先の教会11;19~37ーEichenhof三差路(昼食)12:25~50ー
  Eschbach talsperre湖西・国道A1E37号インター際13:44ー屋外プール
  西端14:25ーZur mühle15:10~30ーEschbach川合流点(標高133m地点)
  15:56ーBurg Solingen YH 16:52 
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑥

2009-09-18 22:59:57 | ドイツのウオーキング
 1日目のレポートだけで、2週間近く間が空いてしまいましたが、ドイツ
の歩き旅の続きを再開します。

==============================

 2009年8月17日(月) 晴

 =ヴァンデルン2日目=
 グレーアゼー(Glörsee)からラデフォルンヴァルド(RADEVORMWALD)へ

 湖畔の森に囲まれたグレーアゼー(Glörsee)ユースホステルにて、8時
から朝食をする。昨日の夕食にビールの差し入れをしてくれた、ユースホ
ステルのオーナーなどと記念撮影をして、9時に出発した。



 緑が一杯の湖畔を左に見ながら湖の西南端まで行く。ここから谷間を南
側の集落へ向かう予定だったが入口を見逃し、湖に流れ込む沢の右岸沿
いの林間を進む。

 沢を離れて予定の集落近くに回った後、稜線を走る車道L528号沿いの
Grünenbaum集落に上がる。車道には、ハーゲンからのNo.84路線のバス
停があった。

 車道は、高速で車が結構通過するが歩道が無く、道路際の白線の横を
車に注意しながら進む。

 歩行ルートになっていないので当然だが、このような路肩を歩いたのは、
後にも先にもここだけだったように思う。しかし、両側には牧場が続くので
眺望はよかった。

 L528号を1.5㎞ほどで左に入ると、馬の牧場が広がり、生後6か月とい
う赤ちゃんを連れのお母さんとおばあちゃんが、乳母車で散歩していたので、
挨拶を交わした。


 標高425m地点から林間に入る。林が途切れて左に牧草地が開けたとこ
ろに太い木あり、その中ほどに展望用らしいイスが取り付けてあった。その
下で最初の休憩をする。


 少し先にも広々とした牧草地があり、100羽を越すアヒルがのんびりと散
歩をしていた。


 牧草地を横切って林間を少し上がり、HALVERの町並みの北端にある
住宅街の裏手に出た。どの家も南は車道に面しているので、建物の北側に
芝生や花の多い広い庭を設けている。

 工場の多い地帯を抜け、国道B229号を陸橋で越えて、町の中心へ向か
う。道路際にハマナスが咲いていた。正午近いので、緑が豊富で銅像のあ
る公園で昼食にした。


 町の中心部にある教会の前を通って南西に抜ける。


 広い庭を持つ家の多い住宅街を抜け、川沿いの車道をNiederhödelまで
進む。車も通れる幅広い林道をBuchermüleまで行き、標高338m地点か
らは、牛が草をはむ広い牧草地となった。


 鉄道の廃線跡を横断して車道K3号に出て、500mほど北の交差点際で
休憩。この後は、計画では廃線跡を進もうとしたのだが、かなり荒れている
ようなので止めることにした。


 花に彩られた民家や、牧草地に点在する家並みなどを眺めながら進み、
In den Eickenで車道を離れる。


 小さい釣り堀の横を通過し、しばらくは流れに沿った牧草地帯が続く。



 刈り取り後の畑を整理するコンバインの横を通過、緑のじゅうたんのような
牧草地を上がって、広々とした展望の広がる木陰で休憩する。


 数個だけの小集落Weyerを抜け、車道を少しで再び牧草地へ。独特の仕
組みの水飲み場で、3頭の牛が水を飲んでいた。


 ロータリーのある交差点に出て国道B229号へ。B483号との交差点際
のビヤホールに入ろうとしたが、休日だったので、少し先のマクドナルド店で
のどを潤す。

 そばの交差点から国道の北に並行する車道に回り、RADEVORMWALDの
市街地が近づいてきた。


 町の中心はサークル状に3本の道が抜けている。真ん中の通りには広場が
あり、テントの下で人々が憩う。

 3つの教会の前を通過し、住宅街の西北、陸上競技場のそばの林間にある、
ラデフォルンヴァルド(RADEVORMWALD)ユースホステルに17時13分に着
いた。

 宿泊者は我々だけで、夕食はないとのこと。町の中心近くに出て、ビザ店で
夕食をした。就床は20時15分だった。

 (距離 22㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、歩数 41.800)

 【コースタイム】Glörsee YH 9:00ーGrünenbaum9:44ー木に見晴台のある所
10:45~11:00ーHALVERの公園(昼食)11:57~12:15ーAltemühle三差路12:44
ーBuchermuhie(338m地点)13:21ーIn den eickenの釣り堀14:18ーWeyer
15:13ーVormのマクドナルド16:00~35ーRADEVORMWALD YH 17:12
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑤

2009-09-06 19:06:22 | ドイツのウオーキング
 2009年8月16日(日) 晴後快晴
 =ヴァンデルン1日目 アルテナからGlörseeへ(25㎞)=

 ハーゲンユースホステルにて7時20分からの朝食を済ませ、8時前に
出発し、ハーゲン中央駅まで歩いて行く。


 明日帰国するA班の5人をホームに見送り、ヴァンデルン(歩き旅)に向
かう、やまさん以下B班の4人は、8時50分発の列車で、出発地のアル
テナに向かうことにした。

 しかし発車予定の1番ホームのその列車表示が消えて列車は来ず、1時
間後の9時50分発に乗り、アルテナ駅には10時15分に着いた。いよいよ
8日間のヴァンデルンのスタートである。

 国道の西側の住宅地上がって行くと、昨日訪ねたアルテナ城や町並みの
展望が広がる。


 ちなみに、ドイツのトレイル(ウオーキングコース)は、2万5千分の1や5
万分の1地図上に記されていて、X17とかX9、A、S、Hなど、コース別の
識別がされている。

 この中でXは長距離歩道で、この周辺では全長100~200㎞くらいのコ
ースが幾つもある。町並みや集落では交通標識や壁面などに、林間では
木に、牧草地では牧柵などに、ペンキでそれらが記されている。

 最初はX17ルートに入って林間の斜面を南に進む。途中で同年配くらい
20人ほどの軽装なグループの方に追いつき、挨拶を交わして追い抜く。


 林間の道は、Tiergartenと呼ぶピークに上がるはずなのだが、ピークに向
かう折返し点に出ない。そのまま進んで送電線下を過ぎ、車道の交差点に
出て標高440m地点であることを確認する。

 その先は高原状の牧草地、さわやかな風が吹き抜け広々とした展望が
開ける。再びグループが追いつき、片言で話したりして相前後しながら次の
Großendreschid集落まで進む。


 一行は集落にあるビアガーデンに入り、一緒にビールをと誘われたが、先
が長いのでと丁重にお断りした。それにしても10数戸と思われる集落に、
歩く人やサイクリストなどのための飲食施設があるとは…。さすがウオーキ
ング大国であることをまず実感する。

 われわれは、すぐ先の交差点際の小公園に入って芝生で昼食にした。


 高原の牧草地の間を進むと、四輪のオートバイを走らせるグループが
やってきた。日本にはない車両で、この後何度か見かけた。


 緩やかな稜線上を走る車道L692号を横断して沢沿いを進む。ヤギや
ロバなどと接することの出来る、Wildgehege Mesekendahlと呼ぶ小動物園
のような施設があり、車で来た人たちで賑わっていた。



 ツリフネソウがたくさん咲く谷間の牧草地や林間を進む。車道に出てすぐ
のBrenscheider Kornmühleと呼ぶ小集落にも緑陰のビアガーデンがあり、
やはり大勢の人が入っていた。


 車道を緩やかに上がり、国道A45E47号の下をくぐって西へ。


 近くに風力発電の風車が回る小集落を抜け、牛や馬の牧場横から牧草
地の境界沿いに下って林間に入った。


 林道が広くなった伐採地で道が回り込んでしまい、戻るような方向にな
った。少し戻って南側の林道に向かって進み、途中から針葉樹林を下って
川沿いの林道に出た。

 間もなく予定の車道に入ると、先頭のピッチが上がり、足の遅い私は追
いつけず、歩き初日のこともありザックの荷が肩に思く、マイペースで後を
追う。

 Rummenohl集落の先で鉄道を横断してすぐ、車道沿いにあったHOTEL
DRESELのレストランに入って休憩となり追いつく。

アルコールに弱い私は、ノンアルコールのビールでのどを潤す。


 谷間を線路とVolme川が並行する西側、X6ルートを稜線近くに上がって
南下する。Im Dahlで住宅地を抜けて川沿いへ。


 車道K10号に少し入ってReeswinkelの住宅地に向かって緩やかな上り
が続く。最上部付近からはX20、森を抜けて今日のゴールの湖畔に向か
うルートへ。

 ところが途中で行きすぎて住宅地に出たので、近くの人に聞いて森に引
き返す。

 林間を西側の谷に向かって下って行くと、アーチ式人造湖Glörtalsperre
のアーチ上に出た。湖辺には日光浴や水に浸かる若人や家族連れなど、
かなりの人が憩っている。


 湖の北岸に沿った林間の遊歩道を進み、湖の西北端近くの、林に囲まれ
たGlörseeユースホステルに17時41分に着いた。

 シャワーをしてすぐに夕食。初日の歩き疲れで全員、20時前に就床した。

(距離 25㎞、地図(1/5万) L4712 Iserlohn、L4710 Hagen、歩数 45,800)

【コースタイム】アルテナ(ALTENA)駅10:15ーWaldemey(440m地点)11:30~
 38ーGroßendrescheid(昼食)11:56~12:15ー車道L692下12:32ー
 Wildgehege Mesekendahl 12:50~13:00ー国道A45E47号14:05ー伐採路
 引返し14:34ーHOTEL DRESEL 15:35~50ーIm Dahl近くの沢沿い16:52~
 17:00ーGlörsee YH 17:41
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅④<続き>

2009-09-03 18:51:16 | ドイツのウオーキング
 8月15日(土) 晴後快晴
 =ハーゲンからアルテナ往復・シルマンの墓とアルテナ城へ〈続き〉=

 現在のユースホステルの前を通過してさらに進み、正面のアルテナ城に
入った。


 石門をくぐって上がった中庭右手の建物(下)が、100年前に創設した
リヒャルト・シルマンのユースホステル第1号だという。

 建物内に展示されていた、頑丈な木製のベッドや食堂のテーブル、シル
マン愛用の靴やカバンなどが当時を偲ばせる。


 隣接する博物館は城内の建物を一巡しており、城主の像、家具調度品、
城の模型、彫刻、礼拝堂、銃器など、数多くの歴史的展示品があった。


 正午を過ぎたので、中庭にあるステージの菩提樹の下で昼食のランチ
パケットを食べる。我々と相前後して来たピンクのドレス姿の少女数人が、
まだ残っていたので、やまさんが大きな紙に似顔を描く。


 書き上がったところでステージで「シルマンとアルテナ」のヴァイオリン
伴奏入り紙芝居を始める。

 少女たちやお母さんなどが静かに聞き入ってくれた。

 そのあと敬子さんが折り紙を子どもたちにあげたりして、草の根の日独
友好の輪を広げた。

 13時半過ぎアルテナ城を出る。城付近から見下ろす駅周辺の展望。


 来た道を町並みに戻る途中、アルテナの古くからの産業だったという、針
金の歴史を伝える博物館に入った。


 針金を利用した製品や製造器具、古い電線工場模型、針金で作った装
飾品、釘や電話のケーブルなど、針金や電線に関わる幅広い展示物が
ある。


 行きに目を付けておいた街中のアイスクリーム店に寄り、屋外のテント
下のテーブルに座り、ほかではなかなか味わえそうにない、彩り鮮やかで
ボリュームのあるなアイスクリームを口にする。

 美味しそうな匂いと彩りを目ざとく見つけた蜂が何匹もやってきて、グラ
スの縁にまとわりついた。


 Lenne川の橋から城を振り返ってアルテナ駅に戻り、15時19分発の列
車でハーゲンに向かう。私は空いていた隣の車両で一人、携帯電話から
当ブログへのモブログの投稿原稿を…。

 昨日のケルンからの列車と同様、1時間くらい乗るものと勘違いして夢
中になっていたら、いつの間にかハーゲンに着いていた。外から伊藤さん
に窓をたたかれ気づき、あわてて下車して乗り過ごしは回避できたが、
とんだ失敗の第1号となった。


 連泊のハーゲンユースホステルにバスで戻って夕食後、再びハーゲンの
中心街付近に出かける。

 この日は、明後日帰国するA班と、明日から8日間のヴァンデルン(歩き
旅)に向かうB班との最後の夜。


 大勢の人たちが憩う公園の、野外ステージ横に並ぶテーブルのひとつに
腰を下ろし、A班の方を中心にした「シルマンとアルテナ」紙芝居や演奏
など、ユースホステル100年を機にした草の根の日独親善企画の成功
を祝い、ご苦労をねぎらってビールで乾杯した。


 ようやく日が陰って野外ステージが始まった20時過ぎ、公園を離れて、
2泊目のハーゲンユースホステルにバスで戻った。
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅④

2009-09-02 21:41:54 | ドイツのウオーキング
 8月15日(土) 晴後快晴
 =ハーゲンからアルテナ往復・シルマンの墓とアルテナ城へ=

 ハーゲンユースホステルで7時半に朝食、近くのEmster Str.バス停から
8時23分発のバスに乗り、ハーゲン中央駅に出た。



 駅構内にあった書店に入って地図の販売状況を確認したりして、9時50
分発の列車に乗る。


 蛇行して流れるLenne川沿いの山間の町アルテナ(Altena)駅に、10時
15分に着いた。ホームから南東側の高台を見あげると、逆光の中にアル
テナ城が影のように立つていた。


 アルテナ城は後にして、まずユースホステル生みの親、リヒャルト・シル
マンの墓に詣でることにする。

 国道B236号、鉄道、それに川をまたぐ橋を渡って東側の町並みに入り、
静かなたたずまいの家並みの間を北に上がる。


 墓前に手向けようと途中で野の花を摘んでいったが、墓地の前に花屋
さんがあったので、花束を求めた。


 住宅地の上部、町を見下ろす高台の市営墓地は、木々と芝生と花に彩
られ、明るい雰囲気。


 その中ほどの広葉樹に囲まれた一角に、リヒャルト・シルマンの墓があり、
横に、日本のユースホステルの先駆者・横山祐吉の墓(左)も並んでいた。



 用意した花束を奉じて全員で参拝の後、墓前にてシルマンさんに捧げる
演奏を。伊藤さんのハーモニカを皮切りに、山浦敬子さんがオカリナ、児玉
さんがヴァイオリンを奏でる。


 15分ほどで墓前を離れ、引き返して南に向かう。付近の住宅のナナカマ
ドが、初秋の彩りを見せていた。


 駅近くの橋を過ぎ、さらに南に進むとアルテナの中心街。広場の先の細
い通りの両側にに古くからの商店が並ぶ。




 教会の先の三差路際にシルマン像が立ち、その下に各国のユースホス
テル協会からのマークや献文などが記された石が埋め込まれていた。


 三差路から折り返すように斜面を上がって行くと、対岸の斜面に並ぶ建
物や背後の森の展望が次第に開ける。


                     (続く)
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