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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺8

2006-07-28 21:25:33 | 英国のウオーキング
 コッツウオルド・ウェイのウオーキング、今日は最終日のレポートです。


 2006年7月10日(月) 晴
 =コッツウオルド・ウェイ④ スタントン~チッピングカムデン(16km)=



 クリーブヒルの宿から西側真下に見下ろせるWoodmancoteに、かやぶき
屋根の民家が残っていると聞いたので、クリーブヒル最後の朝食前に、
散歩に行くことにした。

 6時50分に宿を出て、国道を横切りPost Office通を標高差100m余り下る。
教会付近や郵便局のある三差路辺りまで行ってみたら、8棟ほど見つかる。

 7時46分に宿に戻った。

 9時13分のバスでウィンチコムまで行き、昼食を調達したり、両替をしたり
して、1時間後のバスでStanton Northturnバス停まで行く。

 いよいよ今日は、コッツウオルド・ウェイの最終コースである。これまでに
購入した本などでザックの重量が増え、重くなったが、全荷物を背負って
歩くのは最後となる。

 Stantonの家並みまでは東に1kmほど、すぐに廃線跡の上を橋で通過する。

 昨日見た保存鉄道の東端から北2kmほどの地点で、北側には線路も残って
いた。

 集落の入口付近にある民家の前に手押し車が置いてあり、その上に、販売
しているポットに植えた花が置いてあった。


 スタントン集落には、ふき替え中の大きなかやぶき屋根の家があった。


 昨日見た古い家並みを進み、三差路そばのかやぶきの家の先で集落が
終わり、コッツウオルド・ウェイの牧草地に入った。


 谷筋の上り坂を南東に上がって池の横を通過、さらに谷筋の上りが続く。
ワンちゃん2匹と散歩する奥さん、2組のご夫妻と相次いで行き交う。

 左に回り込んで標高約280m、峠になっていて何棟かの建物がある
Shenberrow Buildingsに着いた。結構傾斜が続いたので汗をかいた。
ここで30分の休憩をとり、昼食をした。


 北に向きを変えて稜線上に出て、羊のたくさんいる牧場を抜け、草丈の
短い牧草地を進む。右手にこれから進むブロードウェイタワーが小さく
見えてきた。


 大きな農家らしい建物が右手に見えるLaverton Hill Barnの先には、麦畑
にケシがたくさん咲いている。

 広々とした草地が続き、ブロードウェイタワーが一層近づいてきた。

 ちょっと霧雨模様になったが、雨具を付けるほどもなく止んだ。


 少しだけ林に入って下り道となり、林を抜けると緑の木々の間にブロード
ウェイの町並みが近づく。

 大きな塔の見える教会に向かって牧草地を下り、Snowshill Roadと呼ぶ
車道に出た。


 教会や幾つかのかやぶき民家などの前を少し進んで、広い通りの三差路
に出る。ブロードウェイの名のもとになったという幅広い通りである。

                                (続く)  

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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺7(続き)

2006-07-27 22:24:04 | 英国のウオーキング
2006年7月9日(日)
 =ウィンチコムを訪ねる(続き)=

 北に向かうナショナルトレイルを1kmほどで、ウィンチコムの町並みに
入る。インフォメーションセンターをのぞいていたら13時を過ぎた。

 午後は、町の中心から北に2km前後離れたところを走る、保存鉄道の
SL(蒸気機関車)運行を見に行くことにした。

 コッツウオルド・ウェイにもなっている国道4632号を1km近く北に進み、
昨日右に入ったところで左へ、栗毛馬のいる牧場に入る。

 牧草地を抜けて国道B4632号に出る。小さな工場のような建物の先に、
草の伸びた盛り土の線路敷きが見えてきた。

 「Gloucestershire Warwickshire Railway」と呼ぶ保存鉄道である。
(この鉄道のウェブサイトは下記を参照されたい。)
    http://www.gwsr.com

 もとはGreat Western 鉄道の主要路線で、バーミンガムからストラト
フォード・アポン・エイボンを経て、チェルトナムを結んだ路線だった。

 その路線の一部が保存鉄道として復活し、現在はToppingtonから
Cheltenham Race Courseまでの10マイル(約16km)4駅を、SL(蒸気機関
車)の牽引(けんいん)により運行されている。

 国道の東側に入り、数棟の工場敷地のそばの草地で列車を待つ。あら
かじめ入手したリーフレットでは、14時39分前に西向きが、14時42分過ぎ
に東向きの列車が通過するはずだが、遅れていてなかなか来ない。

 10分余り遅れて西向きの列車が来た。どの駅にもSLの向きを変える
転車台がないのかバック牽引だが、上り坂なので煙を吐いて5両ほど
の客車を引いていった。

 東向きはさらに遅れ、15時5分頃通過した。英国でSLを見られるとは
思ってもいなかったので、鉄道に興味を持つものとして嬉しい瞬間だった。

 国道を線路の北に抜け、すぐ先で左折、線路に沿った車道を1kmほど
西に回り込み、ウィンチコム駅(下の写真)に行く。


 線路は西側の国道B4078号下を堀割で通過しており、線路を挟んだ
2面のプラットホームがあった。

 信号機は、緑、赤、オレンジの点灯式ではなく、腕木がガタンと下がる
腕木式。これもファンとしては嬉しい遺産だ。


 ホームでは、次の列車に乗る人たちが、ベンチや幾つかのテーブルで
のんびりと談笑していた。


 構内の何本もの引き込み線には、さびた貨車やタンク車、客車など
がたくさん保管されており、2階建ての信号所は時代を忍ばせるレンガ
造り。


 駅前広場には、かなり前の時代のものと思われるクラシックカーが、
20台前後展示されていた。

 
 それこれと見て回っているうちに、次の列車の到着時刻が近づいた。
国道B4078号の陸橋に戻り、上から列車を待つ。

 やはり西行きは10分余り、東行きは30分余り遅れてやってきた。
しかし、2往復4列車の運行が見られたので満足した。



 国道B4078号を南に、ウィンチコム中心街に向かう。すぐ先に
Winchcombe Schoolと表示された学校があったが、全面芝生張りの校庭
は200m×300m以上もあり、日本の学校に比べ、うらやましい環境だ。

 ウィンチコムの中心に戻り、インフォメーションセンターそばのT字路
で国道B4632号に入る。

 相変わらず車道の片側を駐車中の自動車が占有していて、大型車の
行き違いには譲り合いが必要な幅しかない。

 17時近くなったが、昨日から何度も町外れから見たセントピーター教会
に寄る。

 背の高い教会内部、ステンドグラスやロウソク立て、壁面の彫刻など、
いずれも信仰の深さがうかがえる手の込んだものだった。

 次のT字路を右折し、その先のY字路を右に入ってG Wayと記された
ナショナルトレイルに入る。

 家並みが終わって傾斜が次第にきつくなる。Entield Farmで舗装が終わ
り、さらに上がってサクランボの実る標高243mのLangley Hill Farmから、
たくさんの牛が遊ぶ牧場内のフットパスに入った。


 チェルトナムの町並みや、色づいた麦畑、牧場や緑濃い森などの展望が
180度にわたって広がり気持ちよい。

 広い牧草地を少しずつ南西にLangley Farmに下る。グンナイフウロに似た
ムラサキの花がたくさん咲く未舗装の車道を少し進んで、再度羊や黒牛の
牧草地を通過、間もなく国道B4632号に出た。

 すぐ先で国道の南に入る車道に回り、朝通ったゴルフ場のクラブハウス
前に出て、18時55分にクリーブヒルの宿に戻った。

 BBC TVの天気予報の通り、天気は安定するのだろうか、部屋から見える
21時半近い西の空は、夕焼けに染まっていた。

(地図(1/2.5万) 179 Gloucester,Cheltenham & Stroud、OL45 The Cotswolds 、                         距離 17㎞、歩数 35,900)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺7

2006-07-26 23:45:37 | 英国のウオーキング
 久しぶりに太陽が出て今日午前、これも久しぶりに畑に行き、草取りと
ジャガイモの収穫をしました。2時間半くらいでしたが、大汗をかきました。

 収穫したジャガイモです。隣の畑に比べて葉の茂り方が少な目だった
ので、小粒なのが多かったのですが、数は結構ありました。

 英国・コッツウオルド・ウェイは9日目、クリーブヒルでのフリータイムの
2日目、近くの町、ウィンチコムを訪ねたレポートです。


 2006年7月9日(日) 曇り後晴、一時雨
 =クリーブヒルフリータイム ウインチコムを訪ねる=

 今日はクリーブヒルでのフリータイム2日目、昨日通過したウィンチコム
を訪ねることにして、8時55分に一人で宿を出る。

 ウィンチコムはクリーブヒルの東北にあり、最短コースなら5kmほどの
ところである。

 ゴルフ場のクラブハウスまでは昨日の道、コッツウオルド・ウェイに
分かれて、真っ直ぐ東北に進むフットパスに入る。

 雨が降ってきそうな曇り空で、後からの風が冷たい。

 小麦畑やビール麦畑、トウモロコシ畑などの間を緩やかに下り、まだ
咲いていたナノハナ畑のところで未舗装の車道に出た。


 林間を500mほど下って林を抜け、間もなく国道B4632号に出る。

 すぐ先に右(南)に進むフットパスがあったので入り、送電線下を通過
してRostipの小集落へ。

 集落の三差路を左に下った谷間に工場らしい建物がある。
「HOLLINGSWORTH & VOSE WHINCHCOMBE」と記され、ゴム製品らしい
ものを示した絵文字や、危険とか注意を示すマークが掲示されている。

 入っても良いものか気になったが、フットパスは工場内に向かっている
ので入った。

 歩行者用の黄色いラインで示されたところを通過して、工場の東に
抜けた。

 流れに沿った林間を抜けて牧草地に出る。犬の散歩にやってきた
2人づれと行き交う。

 国道が左から近づいた住宅地まで行くと雨となり、ポンチョを付ける。
しかし雨は短時間で止んだ。


 車道に出て右折、すぐに麦畑や牧草地のフットパスに入る。菜種畑を
通過、馬がクローバを食べている牧草地に入ると、ウィンチコムの教会
が近づき、昨日通過したコッツウオルド・ウェイの車道に出た。


 スードリー城(Sudeley Castle) の城門のところである。

 ウィンチコムの町並みは近いが、その前にスードリー城を訪ねること
にした。

 城門の横から、羊の牧場を通過するコッツウオルド・ウェイとは別の
ナショナルトレイルに入り、林に入ってコースになっている池を目指す。

 しかし池に行き当たらず、小川を越えて東に上がった。広い草地と
なっていて、城に来たらしい車が見えるのでそのまま南に進むと、
Visitor Centreと記された大きなテント小屋がある。

 どうやらここがスードリー城の入口らしい。受付で問い合わせて確認、
入場料を払って中に入る。

 スードリー城は、英国国教会を設立したヘンリー8世の未亡人キャサ
リーン・パーが住まいとした城で、19世紀前半まで約180年間、廃墟と
化して放置されていたとか。

 現在、公開されているのは、バッキンガム侯爵の手によるリフォーム
のおかげとも伝えられているという。

 入口のそばをナショナルトレイルが通っている。その先、太い木が幾つ
も残る草地を回って行くと、城の一部、古い石造2階建ての建物がある。

 中には、16~18世紀に使われた家具、食器、きらびやかな衣装やベッド、
漁具、絵画、装飾品などたくさんの品が展示されており、当時の城主の
暮らしぶりなどが忍ばれた。1階の奥にはレストランもある。




 城内は、広い芝生やたくさんの花が咲き競う花壇があり、それを囲む
ように教会など別の古い石造建築、壊れて崩れかけた城壁やハスの咲く
池などが配置され、一部ばプライベートエリアとして、非公開になって
いる。



 教会には幾つものステンドグラスがあり、晴れてきた外光に色鮮やかな
彩りを見せていた。


 東側には、鳥類の飼育舎や食材を栽培する畑などもあり、広大な城内
を1時間半かけて回ったが、思った以上にたくさんの見どころがあった。

                               (続く)   
  
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺6(続き)

2006-07-25 22:01:21 | 英国のウオーキング
 2006年7月8日(金)
 =コッツウオルド・ウェイ(北部)第3日
                 クリーブヒル~スタントン(続き)=

 ウインチコムの町は、2~3階建ての古い建物が軒を連ねている。


 昼食後はフリータイムとなり、町の中心にあるインフォメーションセン
ターに13時に集合とする。

 近くのスーパーで飲料などを求めて、インフォメーションセンターに
行ったが、昼の休憩時間で閉鎖されていた。

 国道を500mほど北に進み、町外れで東に入る。Orchardsで家並みが
途切れ、牧草地や羊の牧場を東北に進む。

 ソラマメや菜種畑の中のフットパスを通過してHayles Fruit Farmで
車道に出た。すぐ近くにHailes Avveyという建物があった。

 Hailes Avveyは、この地の領主の館跡のようだが、石積みの広い建物
は上部が崩壊したままになっている。

 東に見える林に向かって進む。林の入口で、下ってきた20人前後の
女子大生らしいウオーカーが休憩していた。

 林の南側を標高差100mほどの上り坂が続き、ゆっくり上がるが汗ばん
でくる。標高200m付近で林を抜け、羊の牧場で左折して北に向かう。


 さらに500m前後緩斜面が続き、太い木が数本並ぶ小ピークに上がると、
高さ3m余りの石造の塔が立っていた。

 牧草地から、西側の展望を眺めたり短い林を抜けたりして、標高約250
mのStumps Crossまで上がる。西側はるかまで広がる展望が気持ちよい。


 ここから90度左折して北東に向かう下りとなる。前方右手、森の中から
高く噴水が上がっている。

 周囲の樹木の2倍以上に見えるから、高さは数十㍍あろうか。地図で
見ると、どうやらStanwayの辺りに思われる。


 羊の牧場や牧草地などをどんどん下って、馬のいる牧場のそばから、
Wood Stanwayの集落に下りた。

 花に彩られた石造の民家などの横を通過し、広い牧草地へ。向こう
から来たペア3組のウオーカーと行き交う。

 珍しい燕麦(えんばく)の畑の縁を通過し、Stanway集落に入り、国道
B4077号を越える。

 「STANWAY HOUSE」という、古い領主の館だったらしい建物があるが、
入口は少し先らしい。


 隣の石積みの教会が開いていたので入ってみた。そう大きくはないが
ステンドグラスの彩りに目を引かれた。

 この辺りの民家の石壁は皆、赤茶色で、かなりの歴史が感じられる。


 北側に進むと、STANWAY HOUSEの観覧受付があり、お茶も飲めると
いう。

 広い芝生の真ん中に池があり、先ほど見えた噴水はこの池から上がっ
ていたもの。

 Stanway Fountainといい、高さ300フィート(約100M)も上がる英国最高
でヨーロッパでも2番目の高さの噴水という。どうりで遠くから見えたわけ
だ。

 近くの芝のグランドで、クリケットをしていた。保管庫にしているのだろう
かグランドの隅にかやぶきの家が立っている。


 その先の牧場には、100頭を越える茶色の牛が見える。


 さらに1.5kmほど進んで、今日のゴール、スタントン(Stanton)の集落に
16時30分に着く。別コースを来た女性3人も先着し、待っていた。


 かやぶきの民家や、石積み石屋根の古い家屋が並び、車がなければ
19世紀以前かと思われる雰囲気。


 数人の乗馬グループもやってきた。集落の西端近く、三差路のところ
にも大きなかやぶきの民家があった。


 東北に延びる車道を1km余り進んで国道B4632号との三差路に出た。
ここにバス停がある。

 17時35分のバスに乗り、時速80km以上の高速で走るバスは、10分余り
でクリーブヒルに着く。18時前に宿に戻った。

 〈地図(1/2.5万) 179 Gloucester,Cheltenham & Stroud、
           OL45 The Cotswolds、距離 24km、歩数 40,700〉
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺6

2006-07-24 22:18:01 | 英国のウオーキング
 引き続き、英国・コッツウオルド・ウェイ3日目のレポートです。


 2006年7月8日(土) 晴後曇り一時雨
 =コッツウオルド・ウェイ(北部)第3日
            クリーブヒル~スタントン(24km)=



 8時55分にクリーブヒルの宿を出る。コッツウオルド・ウェイの3日目だが、
今日も同じ宿なので不要な荷物は宿に置いて歩ける。

 宿の東側、クリーブヒルの丘陵下に出て北に向かい、ゴルフ場のクラブ
ハウスそばまで上がる。


 今朝も乗馬の女性が丘陵に上がっていった。


 クラブハウスのそばにフットパスの標識はあるのだが、コッツウオルド・
ウェイの標識はない。地図と見比べ、踏み跡の見える草地を丘陵のトップ
に向かう。芝草の広い丘陵なので、ガスが濃いときは方角を誤りそう。

 朝起きた頃は晴れていたが、次第に雲が広がってきた。標高270m付近
まで上がって右に回り込む。


 前方に広がる緩やかに波打つ斜面を見ながら、たくさんの羊の遊ぶ牧場
を50mほど下り、小さい池のそばに出た。


 やや傾斜のある斜面の上りとなり、羊の牧場や短い牧草地を進み、標高
280mほどのCleeve Commonの台地へ。

 傾斜の少ない高原状の草地を1km余り、一昨日見えていた3本のアンテナ
塔がかなり近づいた辺りで、未舗装の車道に出た。

 送電線に沿って緩やかに下るとWontley Farmの十字路。周辺に廃屋と
なった石積みの民家や作業場らしい建物が2、3ある。雲が厚くなり、風が
やや冷たい。

 北東に向きを変えて石ころの多い車道を500m余り進み、右手の真っ直ぐ
のフットパスに入る。雨が本降りになったので雨具を着ける。

 森の入口まで進んだら、石積みの塀に囲まれ短い草に覆われたた、およそ
50m×15m、高さ3~4mの古墳らしい横長の構造物があった。

 Belas Knap と呼ばれ、紀元前3世紀頃の墓らしい。墓の回りを1周して
広葉樹林に入る。雨は短時間で止んだ。

 短い林を抜けて北東の向かってカーブすると、ウインチコムのみ町並みが
見えてきた。


 さらに小さい林を下って車道へ。広々とした牧場に遊ぶ羊や麦畑の向こう
に緑の斜面が広がり、なかなかの展望。


 少し先の三差路で、ご夫妻のウオーカーと行き交った。広大な麦畑の間を
Wadfield Farmに下る。


 再び歩きやすい草道となり、麦畑や羊の牧場の横を緩やかに上がる。


 麦畑の真ん中を抜けるフットパスに入った。

 麦は、粒がふくらみ間もなく麦秋の彩りとなりそうだが、畑は降雨量が
少ないのか、ひび割れしている。

 牧草地となり、車道に出るところで同年輩のご夫妻ウオーカーと行き
交う。今日は土曜日なので歩く人が多い。


 車道に出ると正面にウィンチコムの教会が近づく。右手に、Sudeley
Castleと記された掲示があり、すぐ奥に古城の城門らしい石造の門が
見える。


 ウインチコムの町並みを貫く国道B4632号に向かって、石造りの民家の
並ぶ坂道を上がり、国道の通りに出た。

 すぐ近くにある日本人夫妻経営のレストランで昼食をする。ご主人は
札幌、奥様は北九州の出身とか。

 娘さんの宮脇樹里さんが、この店のことを書いた「コルドン・ブルーの
青い空」という本が、講談社文庫から出版されているという。

 頭上をブドウの葉に覆われたテーブルで、庭の花を眺めながらおいしく
いただいた。(続く)

 

 
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コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺5(続き)

2006-07-23 22:40:33 | 英国のウオーキング
 2006年7月7日(金)
 =クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる(続き)=

 その先、リージェンシー様式という白亜の建物の市役所に行く。1823年
に個人の住居として建てられたというが、4階建てで長さは100m以上も
あり、相当の富豪ものものだったと思われる。

 庁舎の一角にあるツーリストインフォメーションセンターに入る。置い
てある地形図はチェルトナム周辺のものだけだったが、ロンドンやコッツ
ウオルズなどのガイドブック、絵はがき、リーフレットがたくさんあった。

 南に進み、近くにあるインペリアルガーデンへ。余暇のための装飾的
庭園として1818年に造られたといい、北側にQueen's Hotelが立つ。

 芝生広場にたくさんの花が植え込まれ、鮮やかな彩りを見せている。


 二つの道路を挟んでさらに南には芝生広場を大木で囲んだMontpelier
Gardenもあり、東端に左足の下部が欠けたウィリアム4世の石像が立っ
ていた。



 街路樹の豊富な国道A40号を西に向かい、途中から右に入るQueen's
Roadへ。幅広い歩道は歩行者ゾーンより自転車ゾーンが広く、自転車
通行者の多いことがうかがえる。

 緑の多い住宅街の先にチェルトナム・スパ(CHELTENHAM SPA)駅が
ある。

 英国の鉄道駅はターミナルは別にして、日本の駅より簡素で待合室も
小さめだが、ここも一部2階建ての飾り気のない建物。

 線路は、道路より低い堀割を通っている。ロンドンのPADDINGTON駅か
EUSTON駅までの所要時間は約2時間である。

 駅の手前に、別の鉄道の廃線跡を活用した「HONEYBOURNE LINE」と
いう自転車道が走っている。

 その自転車道に入って北東に向かう。もとはSL(蒸気機関車)が走っ
ていたようで、途中の小公園にSLを形取った鉄製の遊具があった。


 自転車道だけあり、自転車に乗った人が結構通過する。

 1km余り進んだ右手にある、WINSTON CHURCHILL MEMORIAL
GARDENという小公園に入る。

 チャーチルとの縁を記した説明はなく、公園の北端に「St.MARY'S
MISSION AND CEMETERY」という古い建物が残っていた。

 15時を過ぎたので、そろそろ帰路につくことにした。市の中心に向かっ
て東に進む。

 市役所の北西に位置する三差路際には尖塔の鋭い教会があった。


 市役所の南側広場にあるバスセンターの場所を確認、クリーブヒル
方面へのバス時刻までは時間があるので、やはり歩いて戻ることにする。

 国道B4632号に入り、チェルトナムの中心から東北へと住宅地を進み、
クリーブヒルの丘陵に近づく。


 午前中通ったかやぶき屋根の民家の通りを北に抜け、Prestburyの
住宅地を通過して北に向かうフットパスに入る。

 牧草地や馬の調教コースもある牧場を抜け、Southam集落に入った。
通りに面して、石垣の上に花がいっぱいの大きなかやぶき民家があった。


 国道B4632号に出て、少し先から右手の丘陵側の車道に入り、17時48分
に宿に戻った。              (距離 22㎞、歩数 39,800)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺5

2006-07-22 22:42:52 | 英国のウオーキング
 今回の英国ウオーキングでは、「コッツウオルド・ウェイ」を連日歩くの
ではなく、同じ宿に複数日宿泊し、個々に行きたいところを訪ねるフリー
タイムの日も設けられました。

 今日はその初日、クリーブヒルでのフリータイムの日に、近くの都市、
チェルトナム(Cheltenham)まで、同室のSさんと往復した時のレポート
です。


 2006年7月7日(金) 晴後曇り一時雨
 =クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる=

 クリーブヒルからチェルトナムの中心までは8km前後なので、歩いて
往復することにした。8時40分に宿を出る。

 チェルトナムは、クリーブヒルの南西にあり、宿付近が標高約210mに
対し、チェルトナムの中心は60mくらいなので、行きは下り道となる。

 宿の前を走る国道はチェルトナムに通じているが、車が多いので避け、
1kmほどは国道より丘陵側の住宅地を抜ける旧道を進み、その先で国道
を越えて、西側を平行するフットパスを下って市街地に入ることにした。

 昨日下った道に入り、クリーブヒルの丘陵下を南西に進んだが、だん
だん家並みから離れて、コッツウオルド・ウェイに入ってしまった。


 コッツウォルド・ ウェイからは、西側に広がるはBishop's Cleeveの家並み
がよく見える。


 国道側に出ようと林に入ったが、なかなか抜けられない。幾つかの分岐
を迷いながら進んだ末、鉄条網を越えて丘陵下のフットパスに抜けた。

 近くに数戸の民家があり、若い女性が来たので場所を聞いたら、
Nutterswoodのそば。

 国道に回るよりコッツウオルド・ウェイを戻り、途中からフットパスを下った
方が近いと分かり、昨日来たクリーブヒルの丘陵上を標高280m付近まで
上がり、Queen's Woodの森の先を下るBridlewayに入った。

 Bridlewayは、馬の通行も出来るフットパス。林間の谷筋を下って行くの
だが、小石や滑りやすいぬかるみもあり、馬で下るのもちょっと大変そう。

 1kmほど下ってQueenwood Groveの小集落で車道に出た。雨が本降りに
なったので雨具を着ける。

 国道B4632号を横断し、チェルトナム市街地の東北端、Prestburyに入る。


 St.Mary's教会に近い交差点の周辺に、かやぶき屋根の民家が数戸残っ
ており、THE PLOGHというかやぶき屋根のパブ(下の写真)もあった。

 いずれも急傾斜の屋根で、鳥がカヤを引き抜くのを防止するため、金属
のネットをかぶせてある。


 教会の構内を抜けて五差路に出て、すぐ先のT字路を南に入る。

 一帯は住宅街で比較的新しい集合住宅もある。民家の庭に、もとは井戸
があったのかと思わせる造形物があった。


 近くのWhaddonというところに、直径300mくらいの円形の道路があるの
を地図で見つけ、気になったので回ってみた。

 中央に直径200M近い芝生だけの緑地があり、北側の入口に「CLYDE
CRESCENT DOORSTEP GREEN」と記された説明板が立っていた。

 それによれば、以前は農場だったが1932年に寄贈されて緑地となり、
周囲にそれを取り囲む住宅が出来たようだった。

 円形道路の北西側1/4を回って住宅街を西に抜け、国道B4632号を横断、
町の中心の北側にあるチェルトナムの見どころの一つ、ピットヴィル公園
(Pittville Park)に行く。

 1825年創立でチェルトナム最大の公園。東西に細長い池を中心に、広い
芝生広場のあちこちには広葉樹や針葉樹など、数人抱えの太い幹で高さ
20m以上の大木が、何十本も伸び伸びと枝を広げている。

 雨も小降りになったので、池のそばの大木の下で、池に泳ぐカモを眺め
ながら小休止した。

 池の北側には、子供用の動物園と遊び場があり、その先の高台に、チェ
ルトナムを代表する建造物、Pittville Pump Roomが立っている。

 1825~30年のギリシャ復興建築様式という大きなな建物で、通常の2倍
の高さの舞踏場は、コンサートやダンスなどのライブ音楽に向く音響効果
の優れた場所とか。

 ほかに読書室、書斎、ビリヤードなどがあり、当時のままの大理石と人造
大理石のポンプから流れ出る、英国ただ一つというアルカリ鉱泉水が現在
も飲めるということだが、この日は「CHELTENHAM FESTIVAL SOCIETY」と
いう音楽の催しを開催中で、入館することは出来なかった。

 背の高いセイヨウボダイジュの並木に沿って南に進む。


 そばの住宅地の一角には、ホルスト生誕博物館がある。「惑星」The
Planetsの作曲家として知られるグスタフ・ホルストの生家で、当時のテラス
式住宅に、復元されたヴィクトリア調の台所や、ピアノと総譜など音楽関係
品が展示されているという。

 思ったより小さな建物だけを見て、入館は省略した。

 近くの国道の交差点際にあったコンビニでサンドイッチを買い、公園に戻っ
てプラタナスの大木の下で昼食にした。

 南に進んで町の中心街へ。3~4階建ての商店が軒を並べ、人も車も多く
賑わっている。


 街路樹が豊富で広い歩道の設けられた通りに「OTTAKAR'S」という書店
があったので入ってみた。

 3フロアにわたる大きな店で、2階の地図コーナーには7段の棚を1/2.5万
分の1と5万分の1地図が占有し、道路地図やコッツウオルズ地方、ロンドン
などのガイドブックも多数並んでいた。


 店の前の路上には、動物を擬人化したユニークな彫刻があった。
                                 (続く)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺4(続き)

2006-07-21 21:11:52 | 英国のウオーキング
 昨日に続く、コッツウオルド・ウェイ(北部)の2日目、バードリップ~
クリーブヒルのレポートです。

 
 2006年7月6日(木)続き

 国道を越えて北に向かう。15時を過ぎたが、この先10km近い道のりが
ある。池の西側から、だらだらの上りが続き汗が出る。

 ノアザミやグンナイフウロのような花があちこちに咲いている。高圧送電
線の下を通過したら「チリチリチリ…」と音がしていた。


 馬の牧場、刈り取った後の牧草地などを通過して牛の牧場へ。いったん
曇った空が晴れて再び太陽が出たが、西からの風がさわやか。

 標高266m地点で未舗装の車道に出た。一人で4頭の馬を引き連れた
男性と行き交い、次の十字路で西に向かう。


 この沿道には、ブナの大木が街路樹のように続いていた。車道に分か
れて再び林に入るところで小休止する。

 少しだけ太いブナの林を抜けて牧草地になる。足元には、ムラサキツメ
クサや、シロツメクサ、マツムシソウなどが咲き乱れていた。


 上りとなり、標高300mまで上がり、て北に向かって直線上に1kmほど進む。
道の両側は、ハイマツのような矮小(わいしょう)性の針葉樹が続いていた。


 針葉樹帯が終わると、左側の展望が開けた気持ちよい草地が続く。野
ウサギが飛び出し、ウサギの糞があちこちに落ちていた。


 前方にCleeve Hillの広大な草地が広がり、それを目指して少しずつ上がる。


 あそこが頂上かと、松の木が数本ある辺りまで上がったら、さらに先だった。

 17時半近く、ようやく標高317mの三角点のあるピークに着いた。長かっ
た足どりで疲れがつのり、ザックを下ろして草の上に横になる人もいる。


 休んでいると風がちょっと冷たい。ちょうどそばにいた家族と一緒に
記念撮影をして下りにかかる。
 
 すぐ下に野ウサギの巣穴が十数個もあり、数羽が出入りしていた。




 その横を、眼下に見えるCleeve Hillの家並みに向かって下り、17時57
分に国道B4632号沿いにある、花がいっぱいの宿、Malvern View Hotel
に入った。

 
   (地図(1/2.5万) Gloucester,Cheltenham & Stroud、
                         距離 25km、歩数 42,500)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺4

2006-07-20 22:30:21 | 英国のウオーキング
 昨日のレポートに続く、コッツウオルドウェイ2日目の様子です。

 2006年7月6日(木) 雨後晴
 =コッツウオルド・ウェイ第2日 バードリップ~クリーブヒル(25km)=



 朝、雨が止まずに雷鳴も聞こえる。本降りの中、雨具を着けて8時過ぎ
に出発する。今日は最長の25kmなので、早目に雨が上がって欲しい。

 車の多い国道を少しだけ下り、右手の林に伸びるコッツウオルド・ウェイ
に入る。雷鳴がとどろき夕暮れのように薄暗い森を500mほど進み、ヘヤ
ピン状に折返して林を抜け、牧草地に出た。

 左側に低い斜面は、晴れれば展望が良さそうだが、ガスで霞んで遠望
は出来ない。

 右から国道A417号の車の音が近づき、やがてその道に出るはずだった
が、林間を少し左に回り込み、急斜面の下りとなった。

 少し下ったが、別のフットパスではないかと気づき、戻ることにした。
林の入口付近まで戻ると右への道があり、間もなく国道に出た。

 上級国道なので交通量はかなり多いが、歩道はあるので安心だ。近くに
あった石造りのバス停で小休止した。


 国道A417号は右カーブして、ロータリでヘヤピン状に左折、右手へ進む
のは国道A436号となる。

 コッツウオルド・ウェイは、ロータリを北に横断して、戻る国道A417号の
北に平行するCrickley Hillという林間に入る。

 ブナなどの大木の多い林間は一層暗く、視界も50m以下。ところどころに
分岐もあり、この林は進む方向に少し迷った。

 500m余りで、トイレや東屋(あずまや)、駐車場のある休憩地に出た。
Circular Walksというウオーキングコースの案内板がある。さらにもやが濃く
なり視界は30mくらいしかない。


 休憩所の先から道標に従って進んだが、南東に行くはずが北の方に
向かっていた。1km前後戻ったろうか、軌道修正して南東へのフットパス
に入り、東西に走る未舗装の車道に出てルートに戻った。

 車道を1km余り進んで別の車道を横切り、さるらに進んだUllenwood
Manorに、FURTHER EDUCATIONという大学があった。

 休憩させてもらおうと構内に入り、食堂のような場所に行ったが、職員に
断られて退出する。

 ゴルフ場や畑の横を、車の通れる土道で緩やかに275m地点まで上がり、
左に折り返すように少し下る。

 駐車場の手前から南に延びるLeckhampton Hillの草地を緩やかに上がっ
て行くと、コッツウオルド・ウェイを代表する見どころとして知られる、Devil's
Chimney(「悪魔の煙突」)が見えてきた。

 長い年月の間、岩が浸食されて出来たものらしく、高さは10m以上ある
だろうか。自然の造形による奇観である。

 雨が小降りになったので昼食を兼ねてゆっくり休憩。食べ終わる頃には
雨も上がり、東側の谷間の展望も得られるようになってきた。

 少し北で、丘陵上の草地の北端に出て、90度近く右折して東に向かう。
好展望地に石積みの案内板があり、著名地までの距離と方向が記されて
いた。その先には標高293Mの三角点もあった。


 北側にチェルトナム(CHELTENHAM)の市街地や手前の牧草地などの
展望が広がり、草地にはヤナギランやシシウドなどが咲く。


 高山こそ見え無いが、日本でいえば標高1500m~2000mくらいの信州の
高原のような雰囲気。雨上がりの芝草の上に幾つもカタツムリが姿を見せ
ていた。

 少し霞んではいるが、北側に牧草地やチェルトナムの家並みを見下ろし
ながら、Hartley Hillの気持ちよい草地が1.5km前後続き、午前中のうっとう
しかった雨を忘れさせてくれる。


 道は南東にカーブして次第に下って行き、Windmill Farmの車道に出る。
一帯は広大な麦畑となり、ロータリーのある国道A435号とA436号との交差
点に出た。


 交差点を東に渡り、北東に伸びるA436号に沿ってビール麦畑を緩やかに
上がって林に入る。

 林を抜け切る手前で道標に従い左折して、Wistley Hillに上がる。台地上
を羊の牧場や牧草地を回ってRaVensgare Hillへ。

 大きな鹿が横切ったという林を少しずつ下り、数頭の黒牛の間を一気に
下る。左手に牧草地などの展望を眺め、広葉樹林を抜けて次第に高度を
下げる。


 ビール麦畑や草地を緩やかに下り、さらに短い林の中を珍しく木の階段
も下って、Water Worksで国道40号に出た。

 国道に沿って北側には大きな池がある。国道沿いに、THE WATERSIDEと
いうパブがあったので休憩し、ビールでのどを潤す。

 入ったときに3~4人のウオーカーが出発し、われわれが出る頃にはペア
2組のウオーカーがやってきた。


 この店のトイレのドアには、ユニークな絵が描かれていた。

                                 (続く)
 
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺3

2006-07-19 19:41:06 | 英国のウオーキング
 今日から、今回の英国・コッツウオルズ地方のウオーキングの核心部、
「コッツウォルド ウェイ」のレポートを報告します。

 2006年7月5日(水) 曇り後雨
 =コッツウオルド・ウェイ第1日 ペインズウィック~バードリップ(11km)=



 第1日の行程は11kmなので、ゆっくりのスタート。参加9人が宿の前とそば
の教会で記念撮影して、10時10分に出発した。


 国道A46号を北に少し進んで国道B4073号に入る。左にある、花がきれいと
いうROCOCO GARDENに寄ってみたが、11時開園なので入園はあきらめた。


 コッツウオルド・ウェイの標識に従いすぐ手前を右に入る。緩やかな上りと
なり、まもなくゴルフ場の中を抜ける。フットパスは、このようにゴルフ場内にも
通っている。ゴルファーは、ウオーカーが通過するまで、プレイを中止しなけれ
ばならない。


 稜線を上がる広葉樹林を抜けるとPeinswick Hillと呼ぶ丘陵上のゴルフ場。
その最高点283mにある三角点周辺からは、北側に広がる緑いっぱいの丘陵
の展望がよいが、今日はちょっと霞んでいる。


 1kmほどでゴルフ場が終わり、Pope's Woodの林間の下り道となる。
右から国道A46号の車の音が近づいた頃、馬に乗った2人の女性が上がって
きた。


 まもなく林の中のT字路。コッツウオルド・ウェイはさらに林を直進するのだが、
寄り道することにして左折、Portwayと呼ぶ車道を500m余り下り、西側から
PRINKNASH ABBEYと呼ぶローマカソリック系修道院の、広大な敷地内に入った。


 修道院は公開しているらしいとのことで入ったのだが、恐る恐る進み、人
のいる建物のそばまで行く。
 
 何のおとがめもないので、芝生庭園に腰を下ろし、前方の丘陵を眺めなが
ら昼食をした。

 建物の横から北に下り、牧草を積み上げた倉庫の横を抜けて構内の車道
に出る。
 
 左に回り込んでゆくと、「THE GREAT ORPHEUS PAVEMENT」と記された
平屋の建物がある。

 ビジターセンターのようで、入るとコーヒーショップや売店があり、民芸品
などがたくさん並んでいる。その一角にコッツウオルズの地図や道路地図、
CD-Rやガイドブックなども置いてあった。

 小雨模様となったのでザックカバーを着けて店を出た。街路樹の西洋トチ
が咲く構内道路を北に抜け、国道A46号に出る。林の中のフットパスに入り、
1kmあまり先のコッツウオルド・ウェイに戻った。

 雨で薄暗くなった広葉樹林を抜けて、Coopers' Hillの北端に出た。雨もや
に霞んだ眼下にBrockworthの町並みが一望できる。


 コース標識に従い、標高差50mほどだが急坂をって車道に出た。雨が本降
りになってきたのでポンチョを付ける。

 車道を東から南に回り込む。地図上にコーヒーカップのマークのある地点
に、「THE HAVEN TEA GARDEN」の表示と「OPEN」の札がかかっていた。

 庭先を回りこむと、屋根のかかったテラスがある。フレンドリーな奥さんが
出てきて挨拶を交わし、ゆっくりとコーヒーや紅茶をごちそうになる。

 店主はRosemary Hellermanさんで、80歳とは思えぬ元気な方、来訪者の
写真やサイン帳などを見せてくれた。

 東側眼下には大きな池が見下ろせる好展望地で、庭にはバラなどの花が
咲き乱れている。

 小さな民家風の店での思いがけない交遊であった。1時間近くいる間に雨
も上がった。記念写真を撮りあって店を出る。

 再び広葉樹林に入り、標高200m前後の等高線沿いにアップダウンの少な
い快適な道が続く。

 コーヒーショップから見えた池が、左側の樹間から見え隠れするが、薄もや
がかかり遠望は利かない。

 Witcombe Woodの森に入り、緩やかな上り道となる。右からの国道B4070
号に出て三差路を右折するとBirdlipの小さな町並みに出た。

 今日の宿、THE ROYAL GEORGEはそぐそばにあった。宿は、バー、レスト
ランを兼営している。


 レストランで休憩していたらしい2人の女性ウオーカーが出てきた。これ
から、われわれの出発したペインズウィックまで行くという。


 ザックは大きいが体格もよい。日没も遅いので十分行けるだろう。一緒に
記念撮影し激励を交わし、15時40分に宿に入った。

  (地図(1/2.5万) 179 Gloucester,Cheltenham & Stroud、
                        距離 11km,歩数 21,400歩)
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