あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

英国のウオーキング環境2・コッツウォルド・ウェイの道標

2006-08-07 23:24:04 | 英国のウオーキング
 英国の長距離歩道、「コッツウォルド・ウェイ」を歩く上で、1番の
頼りは道標です。
 
 地図と道標がなければ、分岐や曲がり道などでどの方向に行ったら
よいか分からず、道に迷うことになります。

 今日は、コッツウォルド・ウェイにあったいろいろな道標を、昨年の
南半分コースを含め紹介します。南から北へ、コースに従っています。


 草原上の見晴らしの良いところにあるもの。
 ちなみに、ドングリマークは、「コッツウォルド・ウェイ」など、ナショナル
トレイルと呼ばれる長距離歩道のシンボルです。


 曲がり角でどの方向に行くかを示しています。


 草の道を左に直進するよう指示しています。


 これも曲がり角に立っていました。右から来た人は左折、手前からの
人は右折になります。


 コッツウォルド・ウェイの途中にある見どころ「デビルス・チムニー」
(左手)への方向指示をしています。


 草原上の直進か所です。


 曲がり角にありますが、他のフットパスも表示してあります。


 斜めに進むところにあったもの。微妙な角度にご注目を。


 展望の良い場所を斜めに下りました。


 集落の三差路にあり、ほかの道しるべと共用。


 これもほかの道しるべとの共用。


 広い牧場内で踏み跡が定かでない時、この表示は重宝します。


 90度の曲がり角にありました。下に見えるのがゴールの、チッピング
カムデンの町並みです。

 このように、曲がり角などでは、矢印が微妙な角度を持たせてあるので、
地図と磁石とも見比べ、行くべき方向を慎重に見決めることが大切です。



 


 
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英国のウオーキング環境1・フットパスのゲート

2006-08-06 22:26:43 | 英国のウオーキング
 英国・コッツウォルド・ウェイ及び周辺のウオーキングについて、
ひととおりレポートを終えたので、今日から、ウオーキング環境など
について、幾つか紹介します。

 今日は、フットパスの境界にある「ゲート」の話です。

 「フットパス」というのは、パブリックフットパスの略で、英国の田園
(カントリーサイド)において、牧場や牧草地、畑、ゴルフ場など、私有
地内でも歩ける自然発生的な公共歩道で、英国全土に縦横無尽に
設けられています。

 フットパスを歩くには、それなりのルールとマナーがあります。
例えば、指定された場所だけを歩く、「犬連れの人は犬をつないで
歩くようにする」とか、「羊の出産の季節には静かに歩く」などの注意
書きに従わねばなりません。

 フットパスが通過する土地や牧場などの境目には、石垣や生け垣、
樹木などのところに、それを越えるためのゲートがあります。

 ゲートには、開閉式、乗り越え式、V字状などがあります。その幾つ
かを紹介します。

 はじめは石の柵や石段を乗り越えてゆくゲートです。




 こちらは、木の柵を乗り越えるもの。




 これは、V字状の柵の反対側に扉があり、扉を向こうに押して一人
だけ入れる手前の柵に入り、扉を手前に回転させて人が向こう側に
回り、二つ目の柵から次のエリアに出る、というもの。
 一人ずつ出入りするので、ほかのゲートに比べ、少し時間がかかります。




 こちらも似た構造で、半円形の柵の反対側に扉があり、扉を向こうに
押して中に入り、扉を手前に回転させて向こうに出るもの。






 3番目は、扉の開閉式です。扉は普通、牛や羊の力で押しても開かない
ように、ロックするような構造物がついています。


 これは比較的簡単な構造で、羊や牛が通れない程度のV字形のすき間
を設けたゲートです。


 なお、開閉式のゲートでは、最後の人が通過した後は、必ずゲートを
閉じて置かなくてはなりません。
 
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英国・ロンドン中心街を歩く(続き)

2006-08-05 22:21:32 | 英国のウオーキング
 昨日よりさらに気温が上がり体温並みか。夕方まで外出する気になれ
ませんでした。

 ようやく日が傾いた頃外出、市内の小学校の校庭では、納涼盆踊り
大会の準備が進んでいました。

 18時半からにぎやかな盆踊りが始まったことでしょう。

 昨日に続き7月13日午後の、ロンドン市内のレポートです。


 2006年7月13日(木)
 =ランブラーズ協会訪問とロンドン市内めぐり(続き)=

 大英図書館のすぐ先にあった、赤レンガ、ゴシック様式で時計塔もあり、
教会のような大きな建物に圧倒される。

 帰宅後調べたら、これがセント・パンクラス(St. Pancras)駅。駅とは思わ
れぬ建物だ。


 King's Cross駅はすぐ東に隣接している。時計塔と二つの大きな円形窓が
あるが、上野駅広小路口を思わせる飾り気の少ない建物である。

 二つの駅に入る前に、交差点際に郵便局があったので入ってみた。

 繁華街の局なので、日本の普通郵便局のような窓口だけかと思ったら、
ここでもサンドイッチや飲料水、カードなどを販売していて、小さな町の
郵便局と同様だった。

 King's Cross駅は、グレート・ノーザン鉄道のターミナルで開業は1852年、
ヨーク、ニューカッスルなどイングランド北東部、エディンバラ、アバディーン
といったスコットランド東部の都市を結ぶターミナル。

 二つのアーチ型の屋根の下にホームがあり、正面が黄色基調のディーゼル
列車が幾つか並んでいた。

 隣のSt.Pancras駅は、1868年にミッドランド鉄道のターミナルとして開業、
大聖堂のような建物が出現した当時は、さしものロンドンっ子も驚いたとか。

 現在は構内を工事中で、後方の2階部分に新しいホームが出来ていた。

 西に向かい、近代建築の大英図書館の広場のベンチで小休止する。

 広場には、背をかがめてコンパスを使うニュートンの大きな銅像があった。

 さらに500mほど進んでユーストン(Euston)駅へ。

 ロンドン&バーミンガム鉄道のターミナルとして1837年に開業、現在はバー
ミンガム、シュルーズベリー、マンチェスター、リヴァプール、グラスゴーなど
イングランド北西部やスコットランド西部方面の大ターミナルである。

 駅舎は1961年に建て替えられ、現在は近代的な建物。今日寄った3つの
駅の中では一番路線が多いようで、構内はたくさんの乗降客でごった返して
いた。

 近くのEuston Square駅から地下鉄に乗り、次のGreat Portland Street駅
で降りて、西北一帯に広がるロンドン最大の公園、Regent's Parkに入る。

 公園の広さは、東西1km、南北は1km以上。東側を南北に連なるAvenue
Gardenには花壇が続き、噴水がある。

 南半分より少し先まで進んで芝生広場や木々の間を左に回り込み、複雑
に入り組んだボート池の東北側のほとりに出た。


 ロータリー状の道路の西側を回って行くとバラ園がある。盛りを過ぎては
いたが、いろいろなバラが花を競っていた。


 17時25分頃公園の南側に出る。公園の正面、Marylebone Roadに面して、
時計塔のあるMaryleborn教会が目につく。


 通を西に進み、Baker Street駅から地下鉄環状線に乗り、18時30分頃、
宿に戻った。       (地図(1/2.5万) 173 London North、距離 13km)
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英国・ロンドン中心街を歩く

2006-08-04 22:34:28 | 英国のウオーキング
 午前中、英国・コッツウオルズのガイドブックを借りに市立図書館の
分館まで、往復2時間半近くかけましたが、雲ひとつない快晴なのに
木陰が少なく、暑さがこたえました。

 最高気温も35℃前後になったようで、とうとう首都圏も真夏の暑さが
やってきました。

 本日は、ロンドンに戻った翌日、帰国前日にロンドン市内をめぐった
レポートです。


 2006年7月13日(木) 快晴
 =ランブラーズ協会訪問とロンドン市内めぐり=

 今日はフリータイムだが、やまさんほか5人全員で、ウオーキング関係の
ボランティア団体、ランブラーズ協会を表敬訪問することにした。

 ホテルから最寄りのQueensway駅から地下鉄に乗り、途中1回乗換をして
Westminster駅で降りた。

 駅周辺には、ロンドン名所のWestminster寺院やビッグベン(国会議事堂)
があるので、お上りさんらしい観光客であふれている。

 その間をかき分けてWestminster Bridgeを渡り、テムズ川の右岸に回る。

 隅田川より3倍くらいはあろうか、豊富な流れの向こうにビッグベンが
一望できる。


 川沿いの遊歩道には、ナマズをかたどった街灯が続き、ところどころに
置かれたベンチにも彫刻が施されていて、日本のそれとは対照的である。

 南に進んでLambeth Bridgeを過ぎ、次のVauxhall Bridge近くにある17~
18階くらいのビルにランブラーズ協会がある。

 ランブラーズ協会は1880年代に前身の「歩く人たちのクラブ」として誕生
した。主な活動は、
①ウオーキングの促進
②各地方で決められた「歩く権利」の保護・開拓・発展
③各地方での「散策」が出来る権利の確保
④環境の保護と長期繁栄・維持
⑤会員の増進と拡大という。

 会員は現在13万人で、常勤会員55名とボランティアスタッフ5000名を主体
に運営され、
①各地のフットパス、ネットワークの保護と促進
②景観の保護
③ウオーキングのリードとウオーキングプログラムの作成、などを行っている。

 会議室に通され、Footpaths Campaign OfficerのDes Garrahanさんから、
活動状況などを聞き、会員向けの季刊誌「Walk」最新号や、パンフレットなど
をもらい、11時ころビルを出た。


 もとの道を戻って次のLambeth Bridgeを渡り、テムズ川左岸沿いの公園・
Victoria Tower Gardensに入る。

 北に接したビッグベンの塔がそびえる。公園の一角には、「カレーの市民」
像があった。



 精巧な彫刻と複雑な曲線で構成されたウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)を間近に見上げ、西側のST James's Parkに入った。


 緑豊富な公園、池の真ん中の橋を渡り、北側にあった売店でサンドイッチ
などを求め、近くの芝生で昼食をした。

 そのあと、北東方向にある地図店スタンフォードに向かう。

 Chapel Royalの横からPall Mall通を経て左折、昨年も入った英国ビジター
センターがあったので寄り、ロンドンのパンフレットを入手する。

 人通りの多いPiccadilly CircusからShaftesbury Aveを抜け、次の交差点
で少し迷ったが、すぐ先にスタンフォードがあった。

 英国関係の地図やガイドブックの並ぶ地階に降り、2,3のガイドブック
を購入した。

 さらに、北側のEuston Road沿いにある3つの鉄道ターミナル駅を訪ねて
みることにした。

 Charing Cross通を北に進んでNew Oxford Streetに入り、次の交差点を
北に折れる。

 大英博物館(British Museum)の西から北に回ったが入口はない。どう
やら南側にあったらしい。

 芝生やベンチに人々の憩うRuseell Square Gardenを斜めに抜け、地下鉄
Russell Square駅の東側の通を北に進んで、Euston Roadに出た。


 すぐ東にあるレンガ色の真新しい大英図書館(British Library)前を
東に進む。                       (続く)

 
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英国・コッツウォルド・ウェイ(北部)とその周辺10(続き)

2006-08-03 22:27:43 | 英国のウオーキング
 ようやく所沢も夏らしい暑さが到来、午後、2階の台所は35℃を越え
ました。でも湿気は低めで、夕方はしのぎやすくなりました。

 引き続き、昨日の後半のレポートです。


 2006年7月12日(水)
 =モートン・イン・マーシュ~オックスフォードを経てロンドンへ(続き)=

 オックスフォードでも15時までフリータイムとし、駅のベンチに荷を置き、
やはり交代で荷物番をして市内を観覧することにした。
 
 やまさんから、「テムズパスを回ってきたら」と略図を書いてもらった
ので、行ってみることにする。

 荷物番の後、13時に駅を出る。駅前にはOx(牛)の像があった。

 東に500mほどで、Oxford Canal沿いのフットパスに入る。運河は二つの
流れになっていて、幅10m前後、フットパスはその真ん中を進む。

 両岸は緑に包まれ、散策の人や芝生で憩う人が多い。

 少し先に、昨年のコッツウォルド・ウェイのスタート地、バースで見たよう
なナローボートが幾つも係留されている。

 花を飾った船、TVアンテナのある船などが見られ、さまざまな形でボート
生活を楽しんでいることが感じられる。

 300~400mで左に向かう分流沿いの橋に上がり、鉄道線路の下を抜けて
テムズ川(River Thames)の右岸沿いのフットパス「テムズパス」に回った。

 幾分川幅は広いが、こちらもゆったりとした流れ。しかし落差があるらしく、
近くにロックと呼ばれるパナマ運河のような閘門(こうもん)がある。

 船がロックに入るとゲートを閉め、水を出し入れして行き先と同じ水深に
して、行き先側のゲートを開き、船はその先の流れに進むようになっている。


 国道A420号の下を通過、その先New Osneyの辺りは、住宅やレンガ造り
の工場らしい建物が両岸に並ぶ。


 鉄道の橋脚下付近から流れは東に回り込み、両岸は再び緑が増える。
この辺りまでににロックが2つ3つあった。


 グランドポンド装飾欄干橋と呼ぶ一風変わった橋の下を過ぎ、川幅が広く
なった。


 中の島があり両側にアーチ型の石橋がかかっている。Folly Bridgeで、橋
の上は国道A4144号が走っている。ここでテムズパスを離れた。

 交通量の多い国道を北へ、オックスフォードの中心街に向かう。

 正面に見えるChrist Church Collegeの塔に向かい、400mほどで東側に
広がるChrist Church Meadowと呼ぶ緑地の幅広い遊歩道へ。


 300mほどでMerton Groveという遊歩道に入って北に向かう。ギリシャ
建築の複雑な装飾を施した建物の、Oxford CathedralとMerton Collegeの
間を抜ける。

 一帯はいろいろな大学が集まったところで、その先にも、Oriel College、
All Souls Collegeなど、興味深い建物が幾つも続いていた。


 高い尖塔はNew Collegeの教会だろうか。ちなみに、オックスフォード
大学というのは無く、この辺りを中心に35もの大学や大学院があるらしい。


 インフォメーションセンターのあるBroad Streetに出て左折、人通りの
多い中心街を西に向かい、14時55分にオックスフォード駅に戻った。


 Oxford Canalの先にあるバスセンターに行き、15時30分発ロンドン行き
バスに乗る。空調、トイレ付きのバスは、15分おきに発車している。

 国道を高速で走り続け、headdington空港の横を通過、 17時23分にロン
ドン市内の大きなバスターミナルに着いた。

 帰宅するビジネスマンなどで混雑する地下鉄に乗る。ロンドンの地下鉄は
冷房がないので蒸し暑い。

 乗り換えをしてBayswater駅で降り、3日にも宿泊したCentral Park Hotel
に18時15分頃入った。
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英国・コッツウォルド・ウェイ(北部)とその周辺10

2006-08-02 22:28:58 | 英国のウオーキング
 今日の夕刊に、アメリカのイーストマン・コダック社が、デジカメの生産、
流通から撤退することが報じられていました。

 先月訪れた英国の町のウィンドウでも、展示してあってデジカメは全部、
日本メーカーの製品でした。

 話は古くなりますが、42年前の1964年、東京オリンピックの頃、私は
趣味での8ミリ映画作りに夢中でした。

 その頃、コダックフィルムは国産フィルムよりはるかに画質が良かった
のですが、値段も高くて入手もしにくかったので、普段は富士フイルム
を使っていました。

 オリンピック会場も幾つか回って撮りましたが、開会式の時だけは
コダックフィルムを奮発して撮影しました。ほかのものと一緒につない
で17分前後の作品にして見ると、開会式の画質は抜群でした。

 そのことと今日のニュースを比べると、時代の大きな変遷を感じます。

 引き続き英国のウオーキング、といっても今日は、ロンドンに戻る途中
に立ち寄った町や市のタウンウオーキングの模様です。


 2006年7月12日(水) 快晴
 =モートン・イン・マーシュ~オックスフォードを経てロンドンへ=

 6時起床、チッピングカムデンにも残っているというかやぶき屋根の家
を、朝食前に見に行く。

 中心街を貫くHigh Streetを北東に少し進み、右折して国道B4081号に
なっているSheep Streetへ。


 T字路に突き当たる周辺から右折した一帯に、7~8棟のかやぶき屋根
の家があった。

 かやぶき屋根の家は、Thtched Cottages(サッチドコテージ)と呼び、草、
ワラ、カヤなどでふいているらしい。


 周辺の石造りの家も、直線的な屋根と高い煙突が上がった歴史を感じ
させる建物が多い。


 次のT字路の近くには、新築して真新しい2階建てかやぶき屋根の家も
あった。緩い坂をHigh Streetに下り、7時過ぎに宿に戻った。


 今日はロンドンに戻る日。チッピングカムデン8時45分発のバスに乗り、
9時21分にモートン・イン・マーシュ(Moreton-in-Marsh )に着いた。

 チッピングカムデンから南東に直線で約9kmのところで、ロンドンから
コッツウオルズ地方へのアクセスポイントの一つになっている。

 11時までフリータイムとし、バス停に荷を置き、交代で荷物番をして町を
見る時間をとる。
 
 =モートン・イン・マーシュ=

 町の中心は南北に貫く国道A429号沿いにあり、その中でも中心部はHigh
Streetと呼び、500mほどはブロードウェイのように幅広くなっている。

 町並みは、チッピングカムデンと同じように2~3階建てレンガ色の古い
建物がすき間無く続いている。

 その通を北に向かい、鉄道線路上の陸橋まで行って駅を見下ろした。

 
 少し手前を東に入る駅前通りにある郵便局も入ってみる。バス停の南
にも少し回って町並み探検を終えた。


 グレートウェスタン鉄道のモートン・イン・マーシュ駅は、レンガ造り平屋の
小さな駅舎だった。



 11時22分発ロンドン・パディントン行き列車に乗り、11時55分にオックス
フォード(Oxford)駅で降りた。


 大学の多い著名都市だけあり、駅舎も大きくて新しい。構内には幾つもの
飲食設備や売店があった。(続く)

 


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英国・コッツウォルド・ウェイ(北部)とその周辺9(続き)

2006-08-01 21:11:37 | 英国のウオーキング
 今日も首都圏は北東気流の影響で、気温は30℃まで上がらず、涼しい
1日でした。

 でも、日暮れどきにはヒグラシが「カナ、カナ、カナ、……」と鳴き、夏の
訪れを感じさせてくれました。

 昨日の続き、午後のレポートです。


 2006年7月11日(火)
 =チッピングカムデン周辺を歩く(続き)=

 Ebringtonでの昼食を終え、May Laneという車道を南に向かう。すぐに
家並みが途切れ、車道が右折する辺りで左手のフットパスに入る。

 牛の牧場で、数十頭の牛がいる。踏み跡がはっきりしないので、地図
と磁石を見比べ見当をつけて南東の方向に向かう。

 ところが、のんびりしていた牛の群が、一斉にこちらに向かってやってきた。
目は自分のほうを見ていて、襲いかかるのではないかと思われ、恐怖心に
かられる。

 今まで幾つもの牧場を通過してきたたが、こんなことは初めてだ。急ぎ足
で牧場の端まで進んだが、数㍍の間隔でぞろぞろとついてくる。その上、
行く手にフットパスの境界にあるべきゲートがない。

 方角を間違えたかと右へと回ってみたが無い。仕方なく柵沿いに入った
ところまで戻る。牛も、この男は悪いヤツではないと分かったのか、途中
から追うのを止めてくれた。

 もう一度、地図と磁石と表示を見比べ、少し軌道修正して幾分東寄りに
進んでみた。ゲートが見つかったので越えて出たら、そこは車道だった。

 どうも予定のフットパスではなさそう。地図を確認してみると、どうやら
東側のOxway Farmに向かう車道らしい。

 少しずつ坂を上がっていったら、やはり集落の入口にOxway Farmの標識
が出ていた。

 集落の先の車道をう回するより、そばの農道を南に進んだ方が近い。
牧草地や麦畑の横の土道を500mほどで、国道B4035号に出た。

 西に向かって7~800m進んで、本来進む予定だったフットパスに戻った。

 国道から南東へ、Marfurlong Farmに向かって入り、道標に従い南西に
向かう良く育ったソラマメ畑のフットパスへ。

 その先は大麦畑といずれも広大な畑が続く。やはり降雨量が少なく、
土がひび割れしている。

 緩やかな台地上となり360度の大展望。午後の日差しが暑く感じる。

 地図上に風車マークがあったが見あたらず、Newitts Farmに下って車道
に出た。国道B4479号に合して左折してPaxford集落に入った。


 戸数は50前後かと思われるが、小ぶりの教会のそばにThe Churchill
Armsというパブがあった。好天で汗をかいたので、ビールでのどを潤す。


 国道を南に少しで、西に向かうブライダルウェイに入る。黄色い草花が
いっぱい咲く畑の先で鉄道線路を横切る。

 両側にはゲートと注意書きがあるだけで、踏切にはなっていない。線路
を越えるフットパスは初めてだった。

 小さい流れに沿った芝草の牧草地が続き、線路から1kmほどで車道を
横断する。その先は、小規模の工場らしいレンガ積み平屋の建物が数十
棟も集まっており、工業団地らしい。

 建物群の北側を進み、Northwick Parkの林を緩やかに西に上がり、南北
に走る車道沿いに出た。

 車道に沿った林の下のフットパスを北へ、標高203m地点の先まで進んで、
牛の牧場上部のフットパスに入った。

 北側眼下に、これから向かうBroad Campdenの集落が見下ろせる好展望地。
さらに北には、チッピングカムデンのセントジェームス教会も見える。

 牧場を下ってBroad Campden集落に入る。ここも戸数は数十程度か。地図を
見ると午前中のEbringtonと先ほど通過したPaxfordの中間くらいの家並みに
見える。


 車道を横断して少し先で再び車道に出る。石積みの古い民家に混じって、
この集落にもなかなか趣あるかやぶき屋根の民家が10棟以上あった。


 チッピングカムデン寄りの集落の北西側は、比較的新しい住宅地になって
いた。


 その新興住宅地の北に進み、ナノハナ畑の先からチッピングカムデンに
向かう最後のフットパスへ。

 フットパスは直進してチッピングカムデンの町並みの中心に入った。

 郵便局に入って、窓口や販売品などを確認し、近くのインフォメーション
センターものぞく。英国の郵便局では、食料品や文房具、日用品などを販売
しているところが多い。

 17時35分に、道路を挟んで教会(写真)とあい対する宿に戻った。

     (地図(1/2.5万) OL45 The Cotswolds、距離 17㎞、歩数 33,700 )
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英国・コッツウォルド・ウェイ(北部)とその周辺9

2006-07-31 23:27:20 | 英国のウオーキング
 関東地方はきのう梅雨が明けましたが、北からの高気圧圏内のようで、
きょうは気温は30℃まで上がらず、湿度も低めで過ごしやすい1日でした。

 引き続き、英国・コッツウオルド周辺のレポートです。


 2006年7月11日(火) 快晴後晴
 チッピングカムデンフリータイム
 =チッピングカムデン周辺のフットパスを歩く=

 今日も、3度目のフリータイムなので、一人でチッピングカムデンの
東から南側の集落を、時計回りで歩くことにした。8時25分に宿を出る。


 古い家並みが切れ目無く続く中心街を北東に向かう。


 昨日ゴールしたコッツウォルド・ウェイの始終点そばに、マーケットホール
と呼ぶ、四方が解放された石造りの古い建物がある。

 1627年に、乳製品などこの地方の産物の商取引のために建てたもので、
ナショナルトラストとして保存され、現在もチャリティマーケットなどに利用
されているという。

 三差路を右折して進むと、切妻屋根が二つ続き、ちょうどWを逆さにした
ようなかやぶき屋根の家があった。


 次の三差路に向かうと大きな塔屋の教会が正面に近づいてきた。

 セントジェームス教会で、15世紀に建てられたゴシック様式の教会、真下
から見上げる塔は大きくて見ごと。

 広い芝生広場にたくさんの墓石が並び、片隅にサクランボが赤い実を
付けていた。

 教会の西側から北へ向かい、チッピングカムデン中高等学校の東に回る。

 校舎の北側には、200×300mくらいの全面芝生に覆われた広いグランドが
あり、女子中学生がクリケットをしていた。

 グランドの先は麦畑の端を進むフットパス。草もかなり伸びているので、
かき分けながら進んだ。

 「Heart of England Way」と記されたフットパスへ。麦畑を抜けて、まだ小さ
いが地平線まで続く広大なキャベツ畑へと進む。


 ちょっとだけ林の横を通過、その林の中を鉄道線路が通過し、フットパス
の下はトンネルで抜けている。

 すぐ先がSheep Lipの小集落、フットパスは90度近く右折して南東へと
向かう。

 羊の牧場の真ん中を抜け、こんどは左折して小さい流れに沿って
北に進む。

 小さい橋を渡ったところで、地図上Diamond Wayと記された北東に向かう
フットパスを探すが、トウモロコシの芽が出たばかりでどこがルートなのか
よく分からない。

 先方までよく見渡してみたら、かすかに踏み跡が伸びていた。ゲートを
越えた次の麦畑は、幅1mくらいのフットパスになっていて分かりやすい。
しかし、車道が近づいた辺りは、草が胸近くまで伸びていた。

 車道を越えて羊の牧場へ。学校の横から少しずつ上っていたので、標高
180m付近まで上がり、次第に展望が広がってきた。


 小屋の先で右折して今度は東南に向かう。前方右手にEbringtonの集落
が近づき、その手前に紫色の花が一面に咲く畑が見える。

 Hidcote Roadという車道を斜めに横断して草地に入った。馬術の飛越
競技の練習場らしく、木の柵(さく)が幾つも置かれている。


 紫色の花の咲く畑に向かって下り、さきほど横断したHidcote Roadに出て、
Ebringtonの集落に入った。

 戸数は50戸前後かと思われる小集落だが、車道に沿ってかやぶき屋根
の家が10棟近くあり、いずれも花やつたで壁面を飾った趣ある家ばかり。

 かやぶき屋根も複雑に切り込んだ家もあり、思いがけずの景観であった。

古い教会にも寄り、バス停そばの三差路にあったベンチに腰を下ろして
昼食にした。

 そばにHolly Houseという新しそうなB&Bの宿と、急傾斜の屋根のパブも
あり、ちょうど2グループのウオーカーも来ていて、この小集落にもウオー
カーがかなり訪れることが知れた。       (続く)
 
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秋の英国・コッツウオルズの田園を歩くツアー

2006-07-30 22:05:27 | 英国のウオーキング
 昨日までお伝えした、英国・コッツウオルド・ウェイの踏査隊の隊長、
「やまさん」こと山浦正昭さんとともに、秋本番の英国コッツウオルズの
田園を歩くツアーが、JTBロイヤルロード銀座で企画されています。

 10月17日(火)~24日(火)までの8日間で、コッツウオルズ地方
のオックスフォード、エヴァシャム、ブロードウェイからスノーズヒル、
ブロードウェイからチッピングカムデン、クリーブヒル、チェルトナムなど
を歩くようです。

 これらのうち、今回私たちも、チェルトナム、クリーブヒル、ブロード
ウェイ、チッピングカムデン、オックスフォードなどを順次歩きました。
オックスフォードを除いてはすでに当ブログにてレポートしております
ので、コースの一端はご理解いただけるかと思いますが、改めて何点
かの写真でイメージをご紹介します。


オックスフォードの町並み


オックスフォード中心街の西から南側を流れるテムズ川とナローボート


ブロードウェイのホテル


ブロードウェイタワー


チッピングカムデンの町並み


チッピングカムデンのかやぶきの家


クリーブヒルからの展望


クリーブヒルからの展望2

 なお、山浦さんは、コッツウオルズをはじめ、英国のウオーキング歴は
30年以上に及び、英国をこれほど歩いている日本人はいないのでは
ないかと思います。

 何日間かの英国ツアーの中で、半日か1日、バスでコッツウオルズを
回る企画は多いようですが、コッツウオルズの本当の良さを知るには、
時間をかけて歩いてみるのが一番です。

 その点、このツアーはいままでの駆けめぐりりツアーとは違う企画なの
で、じっくり歩いてみたい人には、お勧めではないかと考えます。

 ご興味のある方は、下記のウェブサイトをご覧下さい。

http://www.royalroad.jp/takumi/tour2/017/index.asp

 なお、このコースについて、『素敵な田園を自由に歩くには』というテーマ
で、「セミナー&旅行説明会」が、8月23日(水)15時~16時30分に
ロイヤルロード銀座にて開催されます(予約制、参加無料)。
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺8〈続き〉

2006-07-29 21:46:44 | 英国のウオーキング
 昼間は暑かったので、夕方になって所沢航空記念公園方面へ散歩に
行きました。
 
 今年初めてのミンミンゼミの鳴き声を聞き、アブラゼミも鳴いていま
した。梅雨明けも近そうです。

 いよいよコッツウオルド・ウェイ最終日の午後、ゴールへの足どりです。


 2006年7月10日(月)
 =スタントン~チッピングカムデン(続き)=

 ブロードウェイは、ロンドンとウースターを結ぶ駅馬車ルート上にあり、重要
な途中停車地だったという。

 その頃は23の旅館があったといわれ、現在の町並みの中に、17~18世紀
の旅館が幾つか残っているらしい。

 幅広い道にたっぷりの緑地があり、両側にレンガ造り2~3階建てのしょう
しゃな商店が並んでいる。

 チェルトナムほど町の広がりはないものの、600mほどの中心街の両側は、
日本でいえば軽井沢銀座のような雰囲気。たくさんの観光客でにぎわって
いた。

 15時に出発、中心街を抜け、国道が左折した交差点の少し先で右折して、
草地に入る。

 南から南東へとブロードウェイタワーのある台地に向かって標高差200m
余り、距離にして2km余りの上りとなる。

 草地から山羊の遊ぶ牧場へ、高度が上がるにつれ背後の展望が広がる。

 ゆっくりと上って1時間ほどで標高311mにある、コッツウオルド・ウェイの
見どころの一つ、ブロードウェイタワーに着いた。

 煙突のような3本の円筒で囲んだ石灰岩積みの塔で、高さは20mくらい。
入場料を払って中に入り、円筒部分のらせん階段を上って展望台に出る。

 良く晴れた日は英国12州が見えるというが、ちょっと霞んでいて遠くははっ
きりしない。

 しかし、緑のパッチワークを見せるコッツウオルドの展望が360度にわたっ
て楽しめる。風がちょっと冷たく長居すると寒いくらい。


 塔からは、進行方向を90度変えて北に向かう。草原の稜線を進むと、数人
のウオーカーがやってきた。


 たくさんの羊が草をはむ真ん中を通過し、林を下って行くと大規模な採石
場があり、すぐ先で国道A44号を横断する。

 国道の北側には駐車場やトイレがあり、コッツウオルド・ウェイや、この
周辺「Fish Hill Picnic Place」の説明板などがあった。


 ヤナギランの咲き乱れる横を進み、広大なビール麦畑の真ん中を抜ける
フットパスへ。


 Buckle Streetと呼ぶ車道を越えると、菜種畑を貫くフットパス。コッツウオ
ルド・ウェイが通過する畑は、日本でいえば北海道のようにどこも1面あた
りの面積が広い。

 緩やかな稜線上のTilborough Farmを過ぎ、地図上「The Mile Drive」と記さ
れた辺りに進む。

 何の道だろうか、車の入らぬ幅30~40mくらいの芝草の道が1km前後続い
ている。

 左から車道が近づき、まだつぼみだが一面草花らしいものが広がる畑の縁
を通過、Kingcombの手前の十字路に出た。

 左折して少し先を右に入ると、ナショナルトラスト地になっていて、コッツウオ
ルド・ウェイ最後の景勝地、Dover's Hillに出た。

 北側に落ちる標高230mの台地の上。あいにくちょっと霞んでいるのが
残念だが、北方はるかに広がる展望がすばらしい。500mほど進んだところ
には標高225mの三角点があった。

 三角点で90度近く右折して南東に向かう。ビール麦畑を進んでKingcomb
Laneという車道に入ると、東側にゴールのチッピングカムデン(Chipping
Campden)の町並みが見えてきた。

 すぐ先で右折、キャベツ畑の間を眼下に見える町並みに向かって下り、
羊の牧場の横を通過して車道に入る。

 教会の立つ三差路で、別コースを歩いてきた女性3人が待っていた。
一緒にチッピングカムデンの中心街を進み、17時47分、マーケットホールの
そばにあるコッツウオルド・ウェイ標石前にゴールした。

 2年がかり延べ7日間、182kmの足どりを無事歩き終えたことに感謝、標石
を囲んで記念撮影をする。

 宿は教会のそばにあるパブとレストラン兼営のThe Volunteer Inn、18時に
入り別棟の2階の部屋に入った。

      (地図(1/2.5万) OL45 The Cotswolds、距離 16㎞、歩数 32,100)
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