松江の建築巡りは更に続く。
旧日本銀行松江支店のカラコロ工房へやってきた。
昭和14年建築の建物は現在は飲食店や雑貨屋などが入る施設になっている。
重厚感あふれる館内は吹き抜けのトップライトからの光が明るく、二階には回廊が巡らされている。
銀行時代の受付カウンターの内側はレストラン施設に。
地下へ下りると、分厚い扉の金庫室が三つも残されていた。
カラコロ工房のすぐそばには大正15年に八束銀行本店として建築された、ごうぎんカラコロ美術館がある。
大正期から昭和期にかけては付近に4つの銀行があって金融街を形成していたそう。
平成24年に改修された建物は当初の面影を残しつつ現代建築との融合が見られる。
内部は美術館になっていて、作品を写さなければということで写真を撮らせていただけた。
カウンターの重厚な大理石。
階段の親柱にの装飾にはタイルも組み込まれていた。
二階の回廊から見渡すオーダーは壮観。
続いて最も興味深かった建物は旧紳士服トラヤ。
昭和7年に建てられた、当初は貿易会社の旧山陰道産業の建物。
その後、船会社や生命保険会社が入った後、昭和48年にトラヤ紳士服店となり、現在は工芸品のセレクトショップとなっている。
トラヤ時代の看板
この壁面のレリーフが興味深い。
このレリーフ部分はもともとは塔状になっていたとか。
レリーフのモチーフは大陸貿易に関連したぶどうや羊毛、そしてこの建物が建築された年の干支にちなんで、
猿と羊が彫られたのだそう。
このレリーフが入れられた建物の方は入口が広げられて現在駐車場?倉庫?になっているようだった。
そして、こちらの川沿いにある入り口の方はobjectという工芸品のセレクトショップに。
中を覗かせてもらったが、主に鳥取、島根にある窯元のやきものが並べられていた。
しばし目の保養を。
更に建築巡りは続く・・