m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

赤穂・坂越の街並み

2023-04-29 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
混雑するGWが始まるまでにちょっと遠出したいなと思っていたら、旦那が赤穂にある海辺の良いカフェを教えてもらったというので、そこへ行きがてら周辺を少し回ることに。


前回、室津で牡蠣をたらふく食べたが、この赤穂の坂越でも牡蠣を養殖しているようだ。
牡蠣シーズン終わったと思っていたけど、まだ水揚げされてて、販売もしていた。


近くの赤穂の塩を製造してる赤穂化成株式会社では、調べてみたら工場見学もやっていて、洋館もあるようだったので、当日、ダメ元で電話してみたが、、この日は、立て込んでおられたそうで、見学できず。
しかし、事前予約で日が合えば平日、見学可能なよう。
また次回、何かのついでに来てみたい。


ピンクの下見板貼りの外壁にセメント瓦葺きの洋館は、
現在、会議室などとして使われているそう。






門を入って、右手にある守衛所も同じくピンクの下見板貼りのセメント瓦だったので、古いものだろうか・・


門の外から。


そして、坂越の中心部へやってきた。
坂越は北前船の寄港地としても栄えていたようで、赤穂でつくられた塩がここから全国へ運ばれていたようだ。
こちらの旧坂越浦会所は、現在観光案内所に。





大道というメインストリートを歩く。


石畳のいい感じの路地があちこちに。


散髪屋さんをリノベーションしたカフェがあったり、


規模の大きな家並みが続く。







慶長6年創業の、兵庫県で二番目に古いといわれる酒蔵、奥藤酒造。


「乙女」や「忠臣蔵」という銘酒が造られてる。





白壁と焼板の壁が続く奥藤酒造の酒蔵。


そして、ランチに「暖木」というお店にやってきた。
大正末期に建てられた下駄屋さんを改装したカフェ。






お店の前に、ミシンの台に乗ったモザイクタイルシンクがあったので、
ちょっとテンション上がった。


店内も素敵空間が広がる。





自家農園でとれた米と野菜を使ったランチがヘルシーで美味しかった。
この日の週替わりの一汁多菜定食は、鶏チャーシューがメイン。


周辺には、よさげな古道具屋さんもあったり、、閉まっていたけど。


おしゃれな外観のアンティークショップも。


「坂利太」という洋菓子屋さんでは、ここでしか手に入らない?!
ナポリの伝統菓子「アラゴスタ」が販売されてる。


アラゴスタはクロワッサンをもっとサクサクに歯ごたえをよくしたようなお菓子で、中にいろんな味のクリームが詰まってる。


アラゴスタをカップにした生乳ソフトがあったので、それにした。
生地がサクサク硬めで、、美味しい。
でもクリームと一緒に食べたかったので、普通のアラゴスタにすればよかったかも。


向かいには、大正末期に、奥藤銀行坂越支店として建てられ、その後、
さまざまな銀行として使用されてきた建物が、現在、坂越まち並み館として
活用されている。


中には、赤佐信用金庫坂越支店時代の大きな金庫が残されていた。


あちこちの路地裏を歩きつつ、駐車場へ向かった。


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神戸・イタリア館&街歩き

2023-03-01 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
ランチした後は、お茶できる異人館ということで、イタリア館へやってきた。
こちらの建物は大正初期に建てられた邸宅で、現在も個人の方が住まわれつつ公開もされている。


玄関の軒を支える子供形の持ち送り


玄関ポーチに貼られてたのは、イタリア館だけに、本場のローマンモザイク?!


玄関ホールの床にもライオンの大理石モザイクが貼られてた。


玄関ホールにはライオンの足のついた椅子や金のレリーフなどが目にもまぶしい。


応接間は、部屋の中に4本の柱が立ち並び、重厚感あふれる空間に、絵画や彫刻が所狭しと飾られていた。


部屋の入口もこんなんだし、、


扉や家具に施されている彫刻がいろいろ気になる。





ダイニングには、壁面を埋め尽くすアンティーク家具。
全て海外から取り寄せられたものだそうで、ものすごい存在感を放ってた。


こちらのダイニングは今でもお客様が来られた時には使用されているそう。
一般に公開されつつ、その部屋も普段使用されているというのはなかなかないのでは?


この暖炉もすごい・・


アールヌーヴォーのタイルも貼られてた。






サイドボード?!
見せる家具というか、、家具自体が美術品でその装飾の密度の高さに圧倒される。


4人の人が頭で上の台を支えてる。



こっちは両手で。


ライオンも雄叫びをあげてる。


ほんとに細部が半端なく凝った彫刻が施されていた。


ダイニングの隣にはキッチンもあり、現在も現役で使われている。
喫茶で注文したケーキやお茶などはこちらで準備される。
元々は、別棟のキッチンで作った料理をこちらに運んできて、配膳するための
キッチンだったとのこと。
この中央のカウンターもイギリスから取り寄せたものに、大理石の天板をつけ、使用されているという。



2階へも。
階段上部に入れられたエッチングガラス。


2階には天窓のついた鏡貼りの明るいバスルームもあった。
見たことのないくらい大きな香水瓶がずらりと並ぶ。


サロン。
1階のダイニングで食事をした後、場所を変えてサロンでお茶という風に使用されてるそう。


装飾過多気味の上は中国風、下は洋風なチェスト。


ベッドルームもゴージャス。


地下のワインセラーも見学できる。
地下へ降りる通路は、看板などがぶら下がり、路地裏の小路のような演出。


ワインセラーはこの奥で、手前には、こちらでも食事ができそうな
テーブルセットがおかれてた。


この鋳物のシャンデリア、かわいい。




外の階段から光を取り込むアーチ型のステンドグラスも三つ。


ダイニングセットの椅子。


カフェコーナーは、門を入って右手の扉から


プールサイドのオープンカフェ。
オープンテラスではあるけど、ファンヒーターがテーブルの下でこたつの役割をしてくれ、足元があたたかくて良かった。


プールサイドから建物を。






ケーキセットを注文したが、美味しくリーズナブル。
ケーキなどの焼き菓子はこちらの邸宅の奥様の手作りなのだそう。
果物もたっぷり添えられていて、
紅茶もポットサービスなのがうれしかった。1300円也
奥様の手作りの焼き菓子の販売も人気だとか。
住まわれながら公開されている異人館、活用されつつ見せてもらえるのは有難い。


お茶した後は、散策しながら帰りに向かう。
立派な門柱と門、塀のあるお屋敷。


中は荒廃してそうだったが、洋館もチラ見え。


そうかと思えば、こんなビンテージマンション?もあったり、


各階にこんなかわいい面格子がついてる。


バルコニーの形、鉄柵もいい。



うろこのようなボリュームのある壁面も


ヴォーリズサロンとの看板が出ていたこちらの建物も、後ほど調べてみると、
ヴォーリズ設計の昭和6年に建てられた旧ナショナルシティバンク神戸支店社宅だった建物のよう。
現在は異人館の旧クルペ邸と旧ムーア邸でのブライダルを取り扱うブライダルサロンとなっているようだ。


残念ながら、結婚の予定はないので、内部は見せて頂くことはできなかったが、異人館でもブライダル施設になってる建物はちょくちょく見かけたし、歴史的建造物で挙げる結婚式は最近の流行りでもあるのかな?!
どんどん流行ってほしい。


外からも見えるステンドグラス。


こちらは、旧ムーア邸。
結婚式にも使われてるが、カフェでも利用可で、
この日は行列ができてた。


こちらは、異人館の中でも無料見学できるラインの館。
さらっと見学していくことに。
大正4年に建てられた下見板貼りの明治時代の様式を受け継いだ邸宅。



ベイウィンドウや暖炉などが残された部屋。





お土産店や、案内所なども併設されている。


異人館の通りを抜けて、更に南下。
柵がユニークなマンション


神戸パブテスト教会



ブルーの玉ねぎドームがかわいい神戸ハリトリス正教会。
先ほど、三宮には宗教施設が三十数件あると知ったが、
ほんとに少し歩くと、路地裏にも小さな教会があったりするのが楽しい。


ジャズバーのステンドグラス。


とあるビル入口の大理石モザイクの床。

超久しぶりに異人館通りを歩けて、あらためて神戸の北野地区の洋館の充実ぶりを感じ、楽しい街歩きができた。


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神戸・松廼家へランチと街歩き

2023-02-28 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
お久しぶりのメンバーで近代建築ランチへ。
松廼家を予約してもらっていたので三宮から歩いて、お店へ向かう。


途中カラフルなモザイクタイルの階段を発見。


スペインタイルのような絵付けされたタイルを割って貼ったような感じ。
ちょうど下の階のお店の方が降りて来られたので伺うと、
海外から輸送時に割れたタイルを使用して貼られたのだとか。


船ぽい形のビル。
新しいビルのようだけど、窓回りのタイルの貼り方もこだわりが感じられる。


かわいい入口の喫茶店サンパウロ。
この日は、お茶するところも決めてたので、また今度寄ってみたいな。


何か暗号のような面格子。



こちらは明治20年代に建てられたという最も古い異人館の一つスタデニック邸。
ちょっと奥まったところにあったが、こちらも1階はカフェとして利用できるそう。



こちらは異人館が改装され、フレンチレストランに。


建物前に煉瓦造りの車庫も。
ステンドグラス付き。


そしてランチに予約してもらっていた松廼家へやってきた。
建物は、大正期に建てられ、乾家の手に渡った後、手前の洋館部分が増築されたそう。その後JR西日本三宮ゲストハウスとして使用され、
現在老舗の料亭松廼家が建物を活用し、料亭として営業している。


和館の1階、2階と洋館が食事スペースに。
内部はきれいに改装されているようだった。


建物前には枯山水庭園が整備されている。


洋館の裏に和館の玄関。


松廼家の歴史を写真などで紹介した一室も。
大物政治家からマイケルジャクソンまで訪れてた。



食事は最もリーズナブルなものにしたのだけど、
内容はとてもよくて美味しかった。


食後は、異人館のイタリア館でお茶しようと、
そこまで建物散策しながら歩くことに。

各階に付く赤茶色のテントがかわいいマンション。
大きなヤシの木が2本。



歩いていると、伝統的建造物のグリーンのプレートがつく公開されていない異人館も結構たくさん見かける。



こちらの建物も、主屋の他、門や煉瓦塀なども伝統的建造物に指定されてた。


こちらのお宅もただならぬ雰囲気。


門の照明付きアーチがかわいい。


その奥にあったブルーのテントのマンションも何気に良い。


スカイマンション。


細い路地を歩くと、こじんまりしたお宅も。
木製の扉にタイル、


面格子も素敵。




下見板貼り、緑の木製サッシの入った異人館。


左右対称に2軒が並んだお宅。
アーチのある玄関ポーチや上げ下げ窓など趣深い。


赤いサッシが目を引くお宅。




スクラッチタイルが良い感じに貼られた家。









立派な塀だけが残されているところもいくつか。
こちらは、建物はほぼ改装され結婚式場に。


旧外国人居留地に建っていたという明治時代の門が移築されてた。


こちらは公開異人館の萌黄の館や


風見鶏の館。


ちょっとカッコいいマンション。
なんとなくインド風なネーミング?!


ここの門が梵寿綱ばりのすごいデザインだったけど、
どこかで同じものを見たような・・




門の前の階段もモザイクタイル貼りと凝っていた。



この後はイタリア館へ。

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龍野・元病院建築のカフェ旧中川邸他

2023-02-19 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

室津でカキをたらふく食べた後は、お茶して帰るという名目で龍野に立ち寄ることに。
町歩きとかいうと、絶対に寄ってはもらえないので、食べ物でつるしかない。
龍野は、家族で15年前に一度訪れているけど、その時にはなかった、旧病院をリノベーションした多世代交流カフェ旧中川邸、というのができてたので、迷わずこのカフェにした。

建物は、築100年以上になる大正時代からのもので、女性が医師になるのが難しかった時代に、女性医師が二代続いたという中川家。
クラウドファンディングでも改装の資金を集められていたようだ。


受付の小窓も残されている。


喫茶スペースは、土間の方にテーブル席が二つあり、靴を脱いで上がると、


ゆったりしたソファが置かれた席や、キッズスペースが確保された席など、病院時代の診察室などを改装した部屋がある。


中庭が見える窓際の席もいいな。


中庭の奥には、別棟の部屋が見える。
住居として使われてた部屋だろうか、、

スィーツも充実していて、この私が食べた、チョコのムースが絶品で美味しかった。

家族がカフェでくつろいでるうちに、私は一走り、近辺を回ってくることに。
食べるなどの目的以外には、家族3人はできる限り歩かない、そういう好奇心も皆無なので、、
勿体ない、かわいそう、って思うけど、向こうは、こっちがかわいそうって思ってるみたい。

大きな「印刷」の看板が出ていた建物は、印刷物が現役のようで、人影も見えた。
玄関周りは、中ぐらいの大きさのモザイクタイルが貼られてる。


濃い藍色をベースに、鮮やかなライトブルー色の雲がかったような美しいタイル。


町屋だが、ガラスブロックとワンポイントタイルがモダンなお家。


シックでおしゃれなタイル、貼り方も素敵。


植物と半分同化して、こんな玉石タイルが貼られた家も。

そして以前家族で来たことのあるうすくち龍野醤油資料館へもやってきた。
昭和7年に建てられた菊一醤油(現ヒガシマル醤油)の旧本社で、現在は、資料館となっている。
和風建築が立ち並ぶ中、圧倒的な存在感。




大きなアーチ窓から光が差し込む館内。
天井装飾など、そのまま残されてる。

宮中から菊屋の屋号と紋を賜り、菊一醤油であった頃の紋が、2階へ上がる階段に残されている。


2階は残念ながら立ち入り禁止。


資料館には、迫力のボイラー。

展示物もいろいろ、、
とにかく家族を待たせてるので、ゆっくり見れない。

資料館の向かいは、醤油蔵として使用されていた建物も残されている。



水路沿いに醤油蔵が並ぶ風情のある風景。


元料理屋さんのような石貼りの飾りのある建物も。




廃店舗をいくつか見かける。

小回りで一周してきて、カフェに戻る。

うすくち醤油資料館の別館の洋館などもあったようだけど、、
家族連れなので、ここまで来れただけでもよしとしよう。









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室津のタイル&瀬越海産のカキ食べ放題

2023-02-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
この前、人に以前に行ったカキ食べ放題の話をしてたら、自分たちも久々行きたくなって、珍しく息子も行く、というので、急遽家族4人でカキ食べ放題に行くことになった。
日生や、日生より先の虫明の稲荷丸は何度か行ったことあったが、もう少し手前の室津でもカキ食べ放題をやってるお店を発見したので、今回はその室津の瀬越海産へ予約し、向かった。


室津なら、以前友人にマジョリカタイルスポットを教えてもらったことがあったので、そこも立ち寄れるぞ〜
室津魚港の近くに車を止めて、家族を待たせ、自分だけ走ってタイルを見に。



あった〜!
玄関脇に大小のマジョリカタイルがポツポツ貼られてる。

上の二つと中央のマジョリカは、初めて見るデザインかも。
5つのタイルの貼り合わせのバランスもよく、ひとつひとつのタイルの可愛いさが引き立つ。
それぞれのタイルの保存状態もよく、美しい〜
見れて満足。
家族を待たせてるので、ダッシュで戻る。


途中、寂静寺の門から見えた中の蔵風の建物、
そのなまこ壁になんか違和感、、

なまこ壁に水玉模様?!
5つの玉が盛り上がってる。
こんななまこ壁は、初めて見たけど、、

たつの市室津民俗資料館の前を通るが、家族を待たせてるのでもちろん素通り。

そして、瀬越海産へ到着。
海岸沿いで、カキの水揚げ作業場のすぐそば。


ベルトコンベアで洗浄されて、転がり出てくるカキ。

これは、期待が高まる〜


作業場のすぐそばにテントがあり、その中でカキ食べ放題。

カゴにどっさりカキを入れてもらって、
炭火で焼く。


醤油やポン酢などの調味料は、置いてあるが、他にも使いたい調味料や、パンや野菜などは、持ち込み可(肉や魚などはダメ)と聞いていたので、

オリーブオイルに、ニンニク、きのこ持参で来て、アヒージョに。
これが絶品で、、

バゲットに載せて食べたら最高だった!
塩味が効いてるので、味付けいらず。
次から次へと焼きまくり、、どっさりあったカゴのカキは、ほぼなくなってしまった。
もう食べきれない〜大満足。。
お店のお姉さんは、まだ食べれる、もっと食べて行って〜と、愛想よく、とっても親切だった。
今シーズン、もう一回くらい行きたい感じ。

この後は、龍野へ立ち寄ることに。


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甲子園会館・建築学部景観建築学科景観建築スタジオ東館他

2023-02-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

甲子園会館の見学会終了後、2年前にできたという建築学部景観建築学科のスタジオ東館へやって来た。
見学ツアーの解説の際、こちらの壁面などに使われてるタイルは、学生が授業の中で焼いたと言われていたので、ぜひ見たいなあと。


旧本館に使われてるさまざまな意匠を踏襲し、アレンジして建てられたよう。
入口周りには日華石に水玉を彫り込んだデザイン、周りはテラコッタタイルと
ボーダータイルで装飾されている。





照明もライト風。


そして照明の下には打出の小槌がずらりと並んでた。
小槌は、旧本館で取り入れられてたデザイン化されたようなものでなく、
よりリアルで具象的な小槌にアレンジされていた。
同じ緑釉でも少しづつ色味を違えてるのも細かい演出。
緑、青緑、青に近い緑、緑にに近い緑、、





そして面白いなと思ったこの壁面。
建物から飛び出すように、壁(柱?)が出ているのだけど、そのコーナー部分にもテラコッタタイルの一部分が飛び出てる。
一見、ポロっと取れないかな?と思うような危うさで、
ぶつかれば、怪我でもしそうな装飾だけど、現代の建物で、
あえてこのようなデザインにしたのが興味深いなあ。
柱の前は広場的な空間になっているので、人の通りがあるところではないので
問題はなさそうだけど、面白いデザイン!



外からの柱がガラスの壁を突き抜けて内部の柱にもなっていて、
外との一体感も感じられる。


建物内もライトの家具を復刻したような椅子もあったり。


打出の小槌モチーフのプランターなんかもあった。


ここから旧本館。
ツアー時に、ちらりと見えた炊事室の布目タイル。


前回は気づかなかったけど、他にもタイルが使われた部屋などがあるのかな?と尋ねてみると、見れるところではトイレの中もタイル貼りとのこと。


トイレに入ると開けてびっくり、床も壁も広範囲に渡って、布目タイルがびっしりと貼られていて、個室内にも布目タイルが貼られてた。


新しいものだと言われていたが、すごく味わいがあって、微妙に様々な色合いが混じり合ってる。
新しく作られた部分にしても、これほど贅沢なタイル使いをするのは、
よほどこだわりがないとなかなかできないものでは?!


こういった建物に囲まれて学生生活を送れるのはとても恵まれていて
うらやましい。
これらの建物を修復しつつ維持し、一般にも見学会を開いてくださってる
武庫川女子大学には感謝しかない~。





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甲子園会館のタイル

2023-02-01 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

久しぶりに甲子園会館の見学会に参加した。
コロナでしばらく休止中だったようだが、この1月から再開したみたい。
今回もじっくり90分の解説付きツアーに参加。
建物の詳細などは、前回のレポにて→


今回のツアーでも最後に案内された、最も楽しみにしていた半地下にある旧バー。
床には泰山タイル他メーカーのタイルが敷き詰められている。
今年は自分でも布目タイルをはじめ、さまざまなニュアンスのあるタイルを作ってみたいと思っていたので、あらためてここのタイルをじっくり見にやってきたのだった。


日華石が用いられた石造りの暖炉を中心とした床周りには、
色とりどりのタイル。
ベージュ系の落ち着いた色合いのタイルを基調に、所々にハッとするような
鮮やかなタイルが入り混じっている。そのバランスは絶妙。



暖炉脇には「1930」と、ホテルの竣工年が、モザイクタイルで表されていたり。
花模様のレリーフと「TAIZAN」のロゴの入った可愛いタイルも。


裏足を見せたタイルは泰山タイルのマークがばっちり入り、おまけに何か書き込みがされてる。


一枚のタイルに何色か釉薬を掛け分けた釉薬見本のようなタイル、
トンボのマークの裏足を見せたタイルは日本タイル工業のもので、
美術タイルに混じって、工業製品的なタイルも所々に入っている。






タイルはあるものの寄せ集めとも考えられるけど、
頻繁にあるこの斜めのカットの入ったタイルなどは、合わせてあるタイルも
ぴったりのサイズなので、ひょっとしたらデザインは緻密に計算されたものなのかもしれないなあとも思える。
釉薬見本的な数種類を掛け分けたタイルは、一部地肌を見せるような掛け方で統一されていて、これもあり合わせでもなく、こういう見本風のタイルをわざと大量に作ったとか?!



辰砂釉が掛けられたタイルも所々に入って、よいアクセントになってる。
周りの抑え目な色調のタイルのおかげで、とても生かされてるのだ。


地肌も、布目だけでなく、さまざまな表情のものがあり、
細かく見ていくと、興味が尽きない。


ずっと、ずっと見ていたい~


最近、泰山タイルを題材にもタイル絵を描かれてるこだんさんと共に、
賞賛のため息をつきながらも、タイルを観察し、撮る。
























いくら撮っても撮り足りないくらい・・
濃密過ぎるよい時間を過ごせた。
撮って来た写真を見て、またうっとり。


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淡河宿・ヌフ松森医院

2022-12-06 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

本陣なな福でランチした後、やって来たのは「ヌフ松森医院」
実は、本陣へ行く前に、早く着き過ぎたので、ここでゆっくり見学させてもらってたのだった。食後お茶しに再びやって来た。

明治中期から地域の名医として医療を支えてきたという歴史のある旧松森医院。
こちらには築100年になる母屋の旧医院と昭和33年築の旧医院棟の他、蔵などが450坪の敷地内に残されている。
老朽化した建物を、壊すのではなく、保存すると共に地域活性化の為に活用しようと、現オーナーの方が手を加え、旧医院棟を昭和レトロをテーマにした複合施設として昨年オープンされたという。


こちらの棟は三代目が昭和33年に建てられたという新病院棟。
現在、こちらの建物がリノベーションされ、カフェやおためし住居、コワーキングスペースなどの複合施設となっている。


昭和3年に建てられた、旧病院棟の当時の写真。
後ほど、こちらへも案内して頂くことに。


診察室を改装したカフェスペースは、昭和レトロ感たっぷりで、
窓ガラスなどは、元のまま苦心して残されたという。


右手のガラスも病院時代からのもので、


うっすらとガラスに残る「受付」などの文字。


窓辺にぎっしりと並ぶ雑貨たち。


雑貨が並ぶ台もタイル貼りで、元々使われていたもののようだ。


レトロでポップなガラスコップ、調理器具などが並んでいてワクワク


医療用キャビネットにレトロワンピース。



このレターラック、いいなあ。


元レントゲン室は駄菓子屋さんに。


昔懐かしい駄菓子がぎっしり。


病院時代のカルテの整理棚をディスプレイ棚として再利用したそう。
1階にはパン食堂もあって、土日営業されてるとのこと。


2階では宿泊し、里山体験ができるお試し住居というシステムもあり、



又時間貸しのコワーキングスペースもされている。



そして、現在改装中の母屋。
昭和3年に二代目により旧病院として建築され、新病院棟が建築されてからは
住居として使用されてきたという母屋を見せて頂けることに。


住居として改装されて使用されてきたところも、できる限り元の病院時代の
造りに戻しているという。
病院の診察室だったスペース。



入口の扉付近には、鶴と亀がかたどられた透かし彫りなどの細工も残されていた。





建物内で唯一の洋室、応接室。



織り上げ格天井や洋風の窓などが。


台所にはモザイクタイル貼りのかまども。


こちらもそのまま残したいということで、見事補修されて蘇っていた。



お風呂の天井装飾や、


階段下の物置の扉


階段親柱。


階段を上がると、こんな丸窓も残されていた。


2階には大広間があり、こちらは集会や宴会などに使われていたという。


松や鶴が彫られた欄間もあったが、欄間のはいっていない箇所も。
放置されていた間に泥棒に入られて、盗まれてしまったのだとか。
淡河宿本陣でも、欄間や障子の引手がない箇所があったけど、
そこも盗まれた跡だったんだろうか。




母屋からは渡り廊下も伸びていて、かつては蔵までつながっていたそう。


広い敷地内にある2棟の蔵は改装が済み、宿泊施設などとして使われるそう。


もう一棟ある鉄筋コンクリート2階建ての建物は四代目のご夫妻の為に建てられた元住居。
現在改装中。



クリンカータイルが敷かれた土間には、趣味の水槽が置かれていたそう。


2階の寝室だったらしき部屋。
造り付けの棚やドンゴロスのような素材の壁紙もよく、



半分はこのような木の壁面。


こんな飾り棚のある部屋も。
こちらの1棟は、地域活性化の為に事業を行いつつ住まわれる方を募集中だそう。

ベランダから見た母屋。

敷地内の建物はまだまだこれから整備されていかれるそうで、クラファンも視野に入れられてるとのこと。
今後の母屋棟のリノベーションも楽しみ。


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淡河宿・本陣なな福

2022-12-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

久々の友人たちと遠出で、車を出してくれるというので、
前から行きたかったけどちょっと電車で行き辛い、淡河宿(おうごじゅく)をリクエスト。


江戸時代には宿場町として賑わい、有馬温泉へ向かう参勤交代でも、最後の宿泊所として利用されていたという本陣跡。
60年以上空き家だったというその本陣跡が、地元有志の間でリノベーションされ、食事処やイベント施設などになっている。
そこにはなんとマジョリカタイルも潜んでいるのだ。
マジョリカタイル&食事お目当てでやってきた。



座敷の上がり口には、こんな繊細な組子細工や鶴と松の透かし彫りなどが入ったコーナーが。


二間続きのお座敷が広がる。


塗りの欄間が格調高げ。
縦格子の周りには半菊文様の透かし彫り。


書院欄間には蝙蝠のような不思議な形。


所々、竹の節?らしきものが散りばめられていて、
それが遠目で見ると、良い味わい。


襖には陶器製の引手が付いていた。


同じく陶器製で、また違ったデザイン。



食事は土間の方にもテーブル席があり、


予約していた私たちは、こたつのあるお部屋へ。
部屋毎にこたつが一つづつあって、ゆったりと貸切状態。


一番奥の部屋には床の間があり、書院欄間には組子細工が美しい。


寄って見ると、とても繊細。松皮菱文様?


私たちはこの床の間のあるこたつの部屋を貸切。
この日はそこそこ寒かったので、こたつが暖かくほっこり。


ランチは数種類あって、釜飯を注文。
いくつかおかずがついていて、炊き立てのごはんと一緒に、最後はだし茶漬けにして頂いた。


蔵と母屋に囲まれた中庭。


先ほど、私たちが食事した棟の縁側。


なまこ塀の衣装蔵の中はリサイクルショップに。



片隅にあった戎神社は町内から移築されたものだそう。
屋根だけでなく全体が茅に覆われているのが珍しく、お尋ねすると、
移築時に、淡河に移住されてる茅葺職人集団により、ヨーロッパの茅葺建築を意識して造られたものだとか。



お店の方にマジョリカタイルを案内して頂く。
こちらの棟がお風呂と御手洗い、茶室のある棟。



茶室を通り、


茶室の先は、舟底天井の廊下が続く。


そして元お風呂場へ案内されると、そこにはマジョリカタイルが顔を覗かせていた。
床全面に貼られてそうだけど、倉庫として使われてるそうで、
イベントで使われるという木の椅子がぎっしり置かれてて残念ながら全貌が見えず。


2パターンあるタイルは、ひとつはグリーンのレリーフタイル。
織部釉の濃淡が美しい。



細かいラインのチューブライニングタイル。
わーこれは、塗り分け大変そう。でも素敵なデザイン。
これらのタイルが床面に全面?貼られてるなんて、なんと贅沢なのか・・
タイルパラダイスを満喫!


なな福で食事した後は、近くの老舗の和菓子屋、満月堂へやって来た。



こちらでは、創業の明治15年から名物の豊助まんじゅうをゲット。

続く・・

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竹中大工道具館「石井春アズレージョと空間」

2022-11-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
恒例の「京都を歩く会」、今回は神戸へ行こうということになった。(京都じゃないけど)
友人がちょうど竹中大工道具館へ行ってみたかったらしく、
私もちょうど行きたい企画展があったので、それは好都合と、竹中大工道具館からの相楽園へ行くということに。
竹中大工道具館では「石井春アズレージョと空間」が開催中。
3年前にポルトガルへ行ったことから、
リスボンの国立アズレージョ美術館でも個展をされたポルトガルでタイルを制作されている日本人アーティスト、石井春さんのことを知り、
京都市立水族館や京都ポルタ地下街のタイルを拝見して、素敵だなあと思っていた。


会場に着くと、ゆったりと配置されたタイルのある空間が心地よく、
ゆっくり楽しめた。


幾何学模様が描かれたカラフルなタイル、かわいい~


アズレージョの茶室という斬新な展示も。


このブルーのタイルが結晶も入ってとても美しかった。



窓の外には、通路に沿って、ブルーのアズレージョが一列敷かれてて、建物との美しい調和も感じた。


京都の寺院の庭をイメージして作られたという作品。
グリーンが苔のようで和の雰囲気。



竹中大工道具の建物も魅力的で、中庭には、敷瓦が敷かれた空間があり、
そちらにも、キューブ状の青磁のオブジェがしっくりと馴染んでいた。



図録もゲット。

常設では、ちょうど学芸員さんのギャラリートークに遭遇し、
木造建築の木組、茶室の造りなど興味深いお話をじっくり聞けて勉強になった。

大工道具館から、相楽園へ移動。
相楽園パーラーでランチしたかったが、水曜定休で、、近くの香港食館という中華でランチ。


相楽園は、ちょうど紅葉が色づき始めてて、庭園もきれいだった。


池の向こうは、茶室と、船屋形。



江戸時代に姫路藩主が遊覧用に使っていた船の屋形部分が、陸上げされ、下を付け足して茶室として利用されていたという船屋形。
11月23.26.27は特別公開されるようで、この日は、内部は見れず残念。

旧小寺家厩舎。


旧ハッサム邸は、内部公開は土日だけのよう、、




この後は、お茶する場所を探しつつ三宮まで歩き、結局にしむら珈琲へ。




1階は混み混みだったけど、
後で、2階以上に行けばよかったと反省。

みんなの近況も聞けて、今回も楽しく1日遊べた。

途中で見たタイルいろいろ↓


メロン色タイル。

兵庫県庁舎のタイル、渋い色合い。

新神戸駅のタイル。

マンションのタイル。

旧銭湯だったか?
モザイクタイルが貼られた建物。



モザイク円柱も。






コメント (2)
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